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アリエナイザーに対しては、スペシャルポリスの要請により、遥か銀河の彼方にある宇宙最高裁判所から判決が下される


概要編集

宇宙警察に所属するスペシャルポリスの権限で、宇宙の凶悪犯であるアリエナイザーに止めを刺す際に行使される。


行使の際にはアリエナイザーを追い詰めて確保した後、SPライセンスをジャッジモードに変形させ、アリエナイザーの名前と罪状を読み上げる。


例:レイン星人アブレラ。銀河消滅及び惑星間戦争における大量殺人の罪で……ジャッジメント!」


そうしてジャッジメント要請がなされると、その後のナレーションにもある通り、遥か銀河の彼方の「宇宙最高裁判所」なる組織にアリエナイザーの起訴が成立。訴状を受け取った最高裁はその場で裁判を開廷し、速やかに判決を下すのだが、そのジャッジメント・タイムは地球時間で僅か1分と非常に短い。

一応後日談の『10 years after』にて宇宙最高裁判所が置かれているゴワシチョル星は、時間の流れが通常の200万分の1と非常に遅く、地球での10秒間はゴワシチョルからすれば8ヶ月に辺り、地球人からしてみれば僅か1分間で判決が下されるジャッジメントタイムも、ゴワシチョルからすれば48ヶ月に及ぶ。

この間、裁判官や検事、弁護士がじっくり話し合って公平に判決を下している、という設定が後付けされている。


もっとも、必ずしもデリート許可が常に降りる訳ではなく、証拠不十分だったり、冤罪を着せられただけだったりとでデリート不許可になる事例もある。親のコネでデリート判定を覆した者もいる(こちらは最終的にデリート許可が降り、倒されたが)。

また、ジャッジメントを介さず、現行犯逮捕するだけに留めることも作中で何度か見られており、必ずしも犯人を処刑する訳ではない(そもそもデリート許可が降りたアリエナイザーは2、3桁もの惑星において重犯罪を冒した凶悪犯がほとんどであることも留意)。

海賊戦隊ゴーカイジャー」でも宇宙帝国ザンギャックの行動隊長であるトリガー星人ブラムドがアリエナイザーに認定、登場時に「いくつもの惑星を破壊した罪」でデリート判決が下りている。


反響と物議編集

実はこのジャッジメントと言うシステムは今作品において、最も物議を醸した点として名高い。


如何に正義と平和の為に戦うヒーローとはいえ、あくまで警察官に過ぎないデカレンジャーが死刑執行まで行っているからである。


とは言え、同じく東映の宇宙刑事シリーズでは、宇宙警察官が被疑者に対し裁判もせずに問答無用で抹殺しまくっていたし(そのため海外では肩書が「スペースポリス(宇宙刑事(宇宙警察官))」ではなく「スペースシェリフ(宇宙保安官)」に変更されている)、『機動刑事ジバン』に至っては被疑者の抹殺はもちろん、警察官であるジバンが自己判断のもとで何をやっても許される事が法律で認められていた。単に「警察官が死刑執行までやっている」ということ自体よりは「特撮番組としては画期的なシステムのはずの裁判が想像以上に雑」という部分が物議の本質であるだろう。そしてその原因は放送当時に詳細設定を開示しなかったこと、その一点に尽きる。


ただし、上記にも触れているが、作中で逮捕に留めた例が幾度か見られる上に、上述の後付設定が判明する前からデリート不許可になるケースが見られる

デカレンジャーも、いつも犯人を処刑している訳ではないことを留意されたし。


そもそも、地球と宇宙では法律が異なる可能性もある

現に第1話で普通の警察がアリエナイザーと遭遇し、デカレンジャーに対処を一任している。すなわち地球の法律ではアリエナイザーを対処することができない、または難しいことが考えられる


なお、このあたりについては『特捜戦隊デカレンジャー』の記事で詳しく触れているため、そちらも参照されたし。


余談編集

アメリカでリメイクされた『パワーレンジャー・S.P.D.』では、ジャッジメントモードが「体温や脈拍をスキャンすることで対象が罪人か否かを100%の精度で判別する」という嘘発見器のような設定になっており、「×」は死刑判決ではなく単なる有罪判決を意味する。そのため判決後の措置も「カードに封印」という後述の圧縮冷凍に近い形に変更されている。

設定変更の経緯は明言されていないが、アメリカが多民族国家である事から、宇宙人が死刑になる描写が人種が理由で不当な判決を受けてしまうことを連想してしまうことや、現場でデリートする描写も、現場で犯人を射殺することが実際に行われている背景を考慮すれば、想像に難くない配慮と考えられる。


ダイスオー』ではデカレンジャーのスペシャルパワーとして実装されており、相手チームをジャッジメントにかけてデリート許可なら相手チームの残りHPを2分の1に減らす、デリート不許可なら不発と言う運要素の強い効果を持つ。尚確率は同等。又、DXワザ「ディーバズーカ」は演出上必ずデリート許可が出る。敵キャラならまだしもレンジャー相手に対して、そして宇宙最高裁判所の権力をそんなことに使っていいのか


何気にデカレッド以外でデリート不許可が見られる貴重な機会である。


関連タグ編集

特捜戦隊デカレンジャー 宇宙警察(デカレンジャー)

ジャッジメントですの


圧縮冷凍4年前の作品に於ける犯罪者への対処。こちらは殺さずに逮捕している。ただし、重犯罪を犯した者は事実上の終身刑と化している(というか、罪状を見ればデリート許可が降りてもおかしくない)。もっとも、事情を知っているタイムレンジャーがそういった対応をしているだけで、何も知らない一般人からはタイムレンジャーが凶悪な怪物を倒していると認識されている(タイムファイヤーこと滝沢直人も同じ認識であった)。


警察戦隊パトレンジャー14年後の後輩で、こちらは起訴すらせずに問答無用で犯罪者達を抹殺している。あえて言うなら国際特別警察機構異次元人であるギャングラー怪人人権を認めていないと言う事なのかもしれない(宇宙警察は当然のごとく異星人の人権を認めている)。もっとも、非好戦的な者や友好的な者が少なからずいるロンダー囚人やアリエナイザーと異なり、構成員全員が凶悪な犯罪者であることが人権が認められない要因になっていると考えられる(現に、善良な性格の怪人相手では司法取引を考えていたが、ルパンコレクションの力で善人化していただけでただの凶悪犯だったことが判明し、撃破されている)。


機動刑事ジバン対バイオロン法という法律内で裁判を経ることなくバイロンへの抹殺を許可し、対象がバイロンであるか否かの判断もジバンに一任している。


バック・トゥ・ザ・フューチャー:PART2の2015年の世界では、裁判所そのものが廃止され、警察に逮捕されたら即判決が下る世界になっている。


ジャッジ・ドレッド:警官ながら裁判官であり、判決を下す陪審であり、刑を執行する処刑人の権利を持つ。つまり自己判断で目の前の犯罪者に死刑を宣告し執行することができる。この手のコンパクト司法制度の究極系。

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