ジルガドグラー
じるがどぐらー
ケンタ「地帝獣!尊い命を弄ぶとは・・・許さん!!」
CV:なし
登場話:第26話「熱砂に消えた命!」
地底帝国チューブの地帝獣の一体。幼獣はグロテスクながらも頼りないイモムシ風の容姿だが、成獣になると一転してカマキリを思わせる姿となり、目からの「電撃ビーム」や両腕の鎌、両手から放つエネルギーでできた太いムチや「電撃カッター」を武器とする獰猛な獣へと変わる。
人間を口から放つ光線でサボテンに変え、そのエキスを吸って成長するという恐ろしい生態を持ち、幼獣は安全な地底にて籠っているため、バラバは地帝王ゼーバの指揮の下、幼獣がエキスを吸った後の干からびたサボテンに生じる赤い実を食べて生きる共生獣セイラを無理矢理使役させて餌を運ばせている。
登場話以前より人間を喰らってどんどん成長し、これ以上人間を殺めたくないと願うセイラをめぐってマスクマンとバラバ達が戦闘を続ける中、アングラー兵に運ばれて来た挙句運悪く地底に落ちてしまった1人の人間を喰らってついに成体になって地上に出現。電撃ビームでマスクマンを攻撃した後、バラバの命で用済みとなったセイラを粛清。
戦闘では持ち前のスペックをいかんなく発揮するものの、かつて心を通わせたセイラを殺された怒りに燃えるブラックマスクの猛攻を受け、首にマスキーロッドを突き刺されて投げ飛ばされた挙句、ショットボンバーを喰らって敗北する。
その後バラバが呼び出したオケランパの光線により巨大化。腕から飛ばす電撃カッターでグレートファイブに応戦するも全て弾き返され、最後はファイナルオーラバーストを受けて爆散した。
ジルガドグラーが爆散すると餌食になった人間達はエキスを吸われて干からびたサボテンから元に戻ることができた。
「今まで……何人もの人を死に誘い込んできました……赦してください……ケンタ、貴方に会えて、良かった……」
演:蜷川有紀
登場話:第26話「熱砂に消えた命!」
地底に住む、昆虫を思わせる儚い容姿の生物。ジルガドグラーがもたらす赤い実を食す事で陽炎のように儚い本来の寿命を長らえさせる生態を持つため、”共生獣”と呼ばれる。
人間の女性に変身することができ、これで人間の男性を誘惑して拉致した末にジルガドグラーに供する。
自分が生き長らえるために既に多くの命を奪ってしまったことを悔やみ、「もう人間を食べさせたくない」と主張するも、それを許さぬチューブに追われる身となり、偶然出会ったケンタと心を通わせる。
最期は用済みの自身を粛清せんとするジルガドグラーの凶刃からブラックマスクをかばって死亡。彼に看取られながら、七色の光となって消滅した。
ジルガドグラーのデザイン画を見るに、当初、幼獣は直接後頭部に喰らいつく事が想定されていたようだ。おそらく表現規制の都合上変えられたと思われる。
ちなみに、セイラはデザイン画では薄紫色の体色だが、実際の造形では地底生物というコンセプトに合わせて茶色に変更されている。
セイラはこれ以上命を奪いたくないと主張していたものの、犠牲者はジルガドグラーの死後元に戻っていたため、一見すると彼女の発言に矛盾が生じる。長期間が経過すると朽ちたり折れたりして戻れなくなる、セイラが元に戻れる事を知らなかっただけ、などが考えられるが果たして。