「じゃあ、バラさせてもらうよ!」
データ
身長:194㎝
体重:266㎏
メタウイルス:「バラす」BARASU(赤)
識別ナンバー:S-87
推奨動作環境:自動車修理工場
オーダー:バスターマシン操縦の要となるバディロイドをバラバラにする
概要
エンターが某所の自動車修理工場にあったスパナやその他の工具類に「バラす」のメタウイルスをインストールする事で製造されたメタロイド。名前と素体通りスパナ型の頭部をしており胴体も灰色だが、四肢は赤色。そして両腕や両肩、膝や踵部分にもスパナ以外の工具と思しき意匠が見受けられる。
性格は根っからの解体マニアでもあり、どんな物でも分解できる万能スパナを両手に武装している。 このスパナから放たれた光線は、命中した物体を忽ち分解してしまう厄介な物で、本編では自身の能力を駆使してバスターマシンの要とも言うべきバディロイドの打倒に動く。
ダンガンロイドが対レッドバスター用、ファンロイドが対ブルーバスター用の殺し屋なら、こちらはまさしく「対バディロイド用の殺し屋」と言える。
ちなみに武器を手に装備したメタロイドとしてはパラボラロイド以来2体目。
何故かニックを「チダ君」と呼ぶ(しかもちょっと間延びした感じで。中の人ネタか?)。
活躍
ゴーバスターズのバスターマシンを無力化すべく、バディロイド打倒を目論むエンターは某所の自動車工場でスパナにメタウイルスをインストール。斯くしてスパナロイドは誕生した。
折しもJから「バイクの人」と揶揄され、自身のアイデンティティを求めて某所の公園で空手の稽古をしていたチダ・ニックを見つけると、「やぁ、チダ君。聞いてるよ。君は新人バディロイド、ビート・J・スタッグと違って”ただのバイクの人”なんだってね!?バ〜ラバラバラ」と彼の傷に塩を塗りたくる発言をして襲い掛かる。自身の光線で公園の遊具がバラバラにされる光景を見て、恐怖の余り逃げ回るニックだったが、そこへJが乱入。スタッグバスターに変身して追い詰めると、尚もスパナロイドは「大したもんだ。さすがにあっちのバイクのほうとは違うなぁ!」とニックを挑発し、「馬鹿なバディロイドばっかりー!」と捨て台詞を残してその場を撤退した。
その後、他のバディロイドと違って自身に取り柄がない事に意気消沈していたニックを街中でエンターと再び襲撃する。
ニックのエネトロンを吸い取りながら光線を浴びせ、彼の解体しようとするスパナロイドだが、其処へ相方のヒロムが到着。対するエンターは邪魔されまいと触手で応戦するも、駆け付けたブルーとイエローの妨害を受ける。
一方、ヒロムは何とニックに対して「この馬鹿野郎!」と一喝しながらジャンプキックで吹っ飛ばす形で彼を救出。「いつもニックが言ってただろ。自分を信じろって!なのに、お前が今までの自分を信じないで、どうすんだ?」と諭してエネトロンを渡し、ニックは完全に立ち直る。
そうしてマサトとJが駆け付けた事を受け、エンターはニック打倒を諦めてその場を撤退した為、スパナロイドはバグラーを率いて応戦するも所詮は消化試合。あっと言う間にレッドとビートに追い詰められ、両者がエネトロンをチャージして放ったイチガンバスター・スペシャルバスターモードとモーフィンブラスターの射撃を同時に受け、「今日はここで、バレま~す!」と叫びながら爆散した。
一方、バディロイド打倒を見越して4時間20分も長く転送に時間を要したスパナゾードが遂に転送されて出現。更に内部寄生する形でタイプδの敵メガゾードも現れる。
スパナゾードはゴーバスタービートを武装されたゴイスー万能スパナによるパワーで苦戦させ、そのまま分解しようとするが、ゴーバスタービートとSJ-05スタッグビートルが特命合体したバスターヘラクレスの砲撃に怯んだ所へ止めのヘラクレスクライシスを受け爆散。
タイプδもゴーバスターオーのエクスプロージョンキックを受け、スパナゾードと共に爆散する形で退場となった。
余談
識別ナンバーのS-87の由来もそのまま「スパナ」でス(Su)パ(8)ナ(7)となる。
彼が登場したMission19はバスターヘラクレスの初登場回にもなった。
声を演じた三宅氏は2006年の『轟轟戦隊ボウケンジャー』でクエスター・ガイを演じて以来6年ぶりの戦隊出演となったが、前年の『仮面ライダーOOO』ではカブトヤミーの声を担当していた。