セーラームーン(ミュージカル)
せらみゅ
漫画『美少女戦士セーラームーン』を原作としたミュージカルで原作漫画やテレビアニメと並行し開始されたメディアミックス。宝塚歌劇団のベルサイユのばらから始まる2.5次元ミュージカルを成功させた作品の一つ。
1993年~2005年まではバンダイ版
2013年~2017年まではネルケプランニング版(通称:ネルケ版)
2018年~は乃木坂46版と呼ばれている。
因みに、pixivでは、愛称である「セラミュ」というタグの方が多用されている。
バンダイ版
テレ朝『桜っ子クラブ』出演者を中心にスタート。テレビでは当時駆け出しのSMAPの前で歌を披露していた。アニメセーラームーンR放送時の1993年夏『美少女戦士セーラームーン外伝 復活ダーク・キングダム復活篇』から始まり2005年冬『新かぐや島伝説(改訂版)』まで約12年間公演された。
バンダイ版は原作漫画版とアニメ版の設定やストーリーを混ぜており(原作基本、アニメは良い所だけを取った感じ) まさに「いい所取り」。但し公演によっては設定などは変わる事があるのであまり気にしない方がいいかと思われる。
原作(アニメ)をベースにしミュージカルならではの要素も取り入れており公演を重ねるにつれ歌だけでなく殺陣、ワイヤーアクション、発火装置、映像(ホログラフ)などを取り入れていき子供が楽しめるヒーローショーの要素も増えて行った。
舞台オリジナルと改訂版の計二回の本公演と春・秋に『ファン感謝イベント』という楽曲ライブ主体のイベントを行っていた。
原作・アニメ共に終了し『永遠伝説』の公演がラストと考えていたが、好評を博しミュージカル継続を望むファンの投書が殺到、ファン感謝イベントで『永遠伝説【改訂版】』と現戦士の一斉卒業が発表される。その公演チケットは平日ですらプラチナチケットと化し、サンシャイン劇場で行われた大千秋楽では当日券を求める観客に対し劇場のキャパシティが足らず、当日券が買えなかった人の為に劇場ロビーには公演の映像中継を映す大型モニターを設置して対処したほどの盛り上がりを見せた。
そしてこの公演でミュージカル自体も終了する予定だったが公演の好評ぶりからキャストを一新して1998年夏『新・伝説光臨』が公演され、そして次回の『かぐや島伝説』から舞台オリジナルストーリーが始まる。
公演3年目まではソフト化する予定がなかったようで、『ダーク・キングダム復活編改訂版』と『S~変身・スーパー戦士への道~』は映像が残っていない。
また故・神戸みゆきが三代目セーラームーンを務めた『新 / 変身・スーパー戦士への道 ラスト・ドラクル序曲』から『ラスト・ドラクル最終章 超惑星デス・バルカンの封印』はVHSのみでDVDは発売されてされてない。
2001年はアニメが大規模に再放送されており、それに合わせる形で初期公演と同じく原作とアニメに添った公演が制作され、2004年には内部太陽系戦士のキャストが上海のイベント「2004动漫形象博览会」へ遠征しミニライブを行った。そして2005年冬の『新・かぐや島伝説【改訂版】』でバンダイ主催による公演は終了した。
ネルケ版
2013年に「セーラームーン生誕20周年の企画」のひとつとして、ドワンゴ・ネルケプランニングにより8年ぶりに新規公演『-La Reconquista-』から始まり『-Le Mouvement Final-』まで5年間上演された。
バンダイ版とは違いターゲット層は成人女性で男性役を含めた「全キャストを女性(オールフィメール)」になり、これは次の乃木坂46版にも続く事になる。キャストの特徴としてメインキャラだけでなく悪役でも宝塚歌劇団OGが多数出演した。
同時期に放送していたアニメ『美少女戦士セーラームーンCrystal』と同じく原作漫画がベースの舞台化なのだが旧アニメやバンダイ版ミュージカル要素も含まれる。
2014年に第2段としてブラックムーン編となる『-Petite Étrangère-』が公演され、2015年には海外に飛び上海で初公演された(バンダイ版でも海外進出はあったがあくまでもイベントであり公演はネルケ版が初めてである)。
同年2015年に第3弾としてデス・バスターズ編となる『-Un Nouveau Voyage-』が公演されこの公演でセーラー戦士役の5人の卒業が決定された。ちなみに副題である『Un Nouveau Voyage』とはフランス語で「新たなる旅立ち」という意味である。
2017年にはアメリカのテキサス州にあるヒューストン市で行われたアニメイベント「Anime Matsuri 2017」に出演したり『-Le Mouvement Final-』では先代セーラームーンがセーラーコスモス役を演じており、ネルケ版セーラームーンを演じた役者が同時に舞台に立つ事になった。ちなみにミュージカルでセーラーコスモスが登場したのはこの公演が初である。
乃木坂46版
「美少女戦士セーラームーン25周年プロジェクト」の一環として2018年に発表され乃木坂46メンバーが主要キャストを務め6月と9月に上演された。2019年にはタキシード仮面を除くキャストが一新され再演された。
内部太陽系戦士は乃木坂46のメンバーから選ばれた10名が「Team MOON」「Team STAR」の2つのチームに分かれて演じており、また製作委員会には上記のバンダイ、ネルケプランニング両社が名を連ねている。
6月と9月では異なる演出で上演されており、公演項目は「ダーク・キングダム編」と「スペシャルライブショー」なのだが6月のライブショーでは「La Soldier」や「FIRE」が使用され、9月の「ダーク・キングダム」では演出が変わっていたり、ライブショーでは新たに「ソーラーミラクルメイクアップ」が使用された。
2019年では乃木坂46版として初めての海外公演があった(上演場所はネルケ版と同じく上海)。
2024年には4年ぶりの公演が決定。5期生が主要キャストとして出演した。(奥田いろはのみ同時期に上演されていたミュージカル『ロミオとジュリエット』との兼ね合いで映像出演に留まっている。)
新プロジェクト版
2019年に予定されていた新プロジェクトが2020年夏に変更され、『かぐや姫の恋人』をストーリーとした舞台が公演予定であることが発表された。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大防止を図る協議の結果、2021年以降に再延期になったことが2020年6月5日に正式発表される。
2021年4月1日にて公演が2021年9月になることが決定し、上演された。
人数が非常に多いため、ここではセーラームーンを演じた役者のみを掲載。
- 大山アンザ(現:ANZA):初代。初演(1993年)~1998年冬まで。
- 原史奈:2代目。1998年夏~1999年夏まで。
- 神戸みゆき:3代目。2000年冬~2001年春まで。
- 黒木マリナ:4代目。2001年夏~2005年冬まで。
- 大久保聡美:5代目。ネルケ版初代。2013年~2015年秋まで。
- 野本ほたる:6代目。ネルケ版2代目。2016年~2017年まで。
- 山下美月(TeamMOON):7代目。乃木坂46版初代。2018年。
- 井上小百合(TeamSTAR):7代目。Wキャスト。2018年。
- 久保史緒里:8代目。乃木坂46版二代目。2019年。
- 田中梨瑚:9代目。新プロジェクト版。2021年
- 井上和(TeamMOON):10代目。乃木坂46版3代目。2024年。
- 菅原咲月(TeamSTAR):10代目。Wキャスト。乃木坂46版3代目。2024年。
キャストは初代ちびうさを演じた川崎真央が後にゲストとしてブラックレディに抜擢され、復帰する例もある。川崎真央と堀田実那はちびうさ役を降板後、ちびちびを演じている。
太陽系セーラ戦士を演じていたキャストが悪役として再登場する例も稀ではない。また、ダーク・キングダム四天王は原作では全員が男だが、5代目を除いて男女混合で演じられていることがある。
ミュージカルのオリジナルキャラクターも存在しており中には人気の高いキャラクターもおり、セーラーアスタルテやルーフ・メロウなどが挙げられる。
なお、その他主要キャストはWikipediaのセラミュ記事に詳しいのでそちらを参照すること。
※公開年は年を跨ぐ場合は越した年を表記
バンダイ版
初代 | 大山アンザ |
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公演年 | 演目名 |
1993年
| 美少女戦士セーラームーン
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1994年
| 美少女戦士セーラームーン
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1994年
| 美少女戦士セーラームーンS
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1994年
| 美少女戦士セーラームーンS
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1995年
| 美少女戦士セーラームーンS
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1995年
| 美少女戦士セーラームーンS
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1995年
| 美少女戦士セーラームーンスーパーズ
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1996年
| 美少女戦士セーラームーンスーパーズ
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1996年
| 美少女戦士セーラームーンスーパーズ
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1996年
| 美少女戦士セーラームーン
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1997年
| 美少女戦士セーラームーン
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1997年
| 美少女戦士セーラームーン
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1998年- | 美少女戦士セーラームーン
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二代目 | 原史奈 |
公演年 | 演目名 |
1998年
| 美少女戦士セーラームーン
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1999年
| 美少女戦士セーラームーン
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1999年
| 美少女戦士セーラームーン
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三代目 | 神戸みゆき |
公演年 | 演目名 |
2000年
| 美少女戦士セーラームーン
|
2000年
| 美少女戦士セーラームーン
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2001年
| 美少女戦士セーラームーン
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2001年
| 美少女戦士セーラームーン
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四代目 | 黒木マリナ |
公演年 | 演目名 |
2001年
| 美少女戦士セーラームーン
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2002年
| 美少女戦士セーラームーン
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2002年
| 美少女戦士セーラームーン
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2002年
| 美少女戦士セーラームーン
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2003年
| 美少女戦士セーラームーン
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2003年
| 美少女戦士セーラームーン
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2004年
| 美少女戦士セーラームーン
|
2004年
| 美少女戦士セーラームーン
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2005年
| 美少女戦士セーラームーン
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ネルケプランニング版
五代目 | 大久保聡美(ネルケ初代) |
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公演年 | 演目名 |
2013年
| 美少女戦士セーラームーン
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2014年
| 美少女戦士セーラームーン
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2015年
| 美少女戦士セーラームーン
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六代目 | 野本ほたる(ネルケ二代目) |
公演年 | 演目名 |
2016年
| 美少女戦士セーラームーン
|
2017年
| 美少女戦士セーラームーン
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2017年
| 美少女戦士セーラームーン
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乃木坂46版
七代目 | 山下美月(乃木坂初代、Wキャスト) |
---|---|
公演年 | 演目名 |
2018年
| 乃木坂46版 ミュージカル美少女戦士セーラームーン
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七代目 | 井上小百合(乃木坂初代、Wキャスト) |
公演年 | 演目名 |
2018年
| 乃木坂46版 ミュージカル美少女戦士セーラームーン
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八代目 | 久保史緒里(乃木坂二代目) |
公演年 | 演目名 |
2019年
| 乃木坂46版 ミュージカル美少女戦士セーラームーン
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十代目 | 井上和(乃木坂三代目) |
公演年 | 演目名 |
2024年
| 乃木坂46"5期生"版 ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」2024 |
十代目 | 菅原咲月(乃木坂三代目) |
公演年 | 演目名 |
2024年
| 乃木坂46"5期生"版 ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」2024 |