概要
CV | 楠見尚己 |
---|---|
兵種 | 解放王 |
紋章 | 炎の紋章 |
個人スキル | 伝説の剛王 |
作中の時代より1000年以上昔、66年に渡る英雄戦争でセイロス聖教会とアドラステア帝国に戦いを挑んだとされる人物。少なくとも132年は生きていたが、帝国暦91年のタルティーン平原の会戦で聖者セイロスと一騎打ちになり討たれた。
セイロス教ではかつて女神から炎の紋章と天帝の剣を授かり、フォドラ十傑とともに邪神を北へ追い返すも、やがて力に溺れたと伝えられている。
実のところネメシスは盗賊の首領である。異種族「女神の眷属」の神祖たる女神ソティスが亡くなった後に葬られていた聖墓を暴き、その血と骨と心臓を盗み出した。神祖の血を取り込むことで炎の紋章を、骨と心臓から天帝の剣と紋章石を得たのであった。さらに軍勢を率いて、女神の眷属が住まうザナドを襲撃し眷属たちを虐殺した。
ネメシスの背後には「闇に蠢く者」として知られるアガルタの者たちが協力者として存在していた。どのようないきさつで協力関係になったかは明らかになってはいないが、アガルタの者たちはネメシスが聖墓から持ちだした神祖の亡骸から天帝の剣を作り出し、ザナドの者たちの亡骸からも天帝の剣と同様の武具、すなわち英雄の遺産と呼ばれるものを作り出した。
やがてザナドの惨劇をただ一人生き残ったセイロスはアドラステア帝国を建国させ、神祖を取り戻すためネメシスに戦いを挑み、タルティーン平原で討ち取った。
彼が持っていた神祖の紋章石は遺骨を加工した天帝の剣とともにセイロスに回収され、同じくセイロスらに倒された十傑の「英雄の遺産」ともどもセイロス聖教会に管理されることとなった。
その後、神祖の眷属の血を受け継ぐ十傑の子孫たちは世襲で紋章を受け継ぎ、英雄の遺産を管理することで貴族としての地位を確立し、帝国から分離したファーガス神聖王国や王国からさらに分離したレスター諸侯同盟の主力貴族となっていったが、ネメシスが宿した炎の紋章を持つ者は作中の時代の主人公およびエーデルガルトまで約1000年現れなかった。この両者も特殊な経緯で炎の紋章を宿したものである。
ちなみに、ネメシスという名前は、元々ギリシア神話の「人間が神に働く無礼に対する、神の憤りと罰」を擬人化した女神のそれであり、皮肉に満ちたネーミングと言える。
神を屠る星
「力ナキ者ヨ…命ヲ掻キ集メルガヨイ…!」
同盟ルート・翠風の章では、現代ではレアと名乗るセイロスにとって因縁の相手であるアガルタの本拠地シャンバラが、タレスの放った光の杭により崩壊した際、十傑ともども封印を解かれる。炎の紋章を掲げて闇の軍勢を組織し、仇敵セイロスのいるガルグ=マク大修道院へ進軍してくる。
台詞が漢字以外カタカナで、一人称は「我」、二人称は「オヌシ」。生前と違い目は赤く光っており、「天帝の闇剣」という天帝の剣の模造品を装備している。
力に執着しているのか、同盟軍を「群がる事でしか戦えぬ弱き者ども」と見下している。
翠風の章の最終ボスであり、4ルートの最終ボスでは唯一魔獣でない普通の人間のユニット。専用の「解放王」という兵種である。配下の十傑とは何らかの魔道で繋がっており、戦場に十傑が出ている間、十傑の数に応じてステータスが上昇し、かつダメージを無効化するバリアを張っている。また天帝の闇剣の紋章一致による戦技「崩天」を持っており、武器自体は射程1-2だが応撃で距離を問わず反撃してくる。
同盟軍との激闘の末、クロードのフェイルノートから放たれた矢に左腕を貫かれ、ひるんだ一瞬の隙に主人公の天帝の剣が直撃して天帝の闇剣が砕け、敗死した。
かつて解放王を僭称して「偽りの女神の支配から解放する」と主張し、圧倒的な力を以てセイロスに挑んだ古の邪王は、くしくも自分たちと同じ力を持つ者たちによって再び闇へと葬られた。
ヒーローズ
蘇りし解放王 ネメシス
属性 | 赤 |
---|---|
兵種 | 剣/歩行 |
武器 | 天帝の闇剣(専用) |
奥義 | 竜穿 |
B | 攻撃の封印3 |
C | 死の吐息3 |
2020年10月に大英雄戦で登場。
ステータスは攻撃は高水準で守備魔防は高め。速さはやや遅い。
専用武器はやはり「天帝の闇剣」だが、かなり複雑で特殊な性能をしている。まず守備3と戦闘中HPが90%以上の味方の数×2(最大6)上昇する。味方のHP条件で発動する珍しい効果。
そして各ターン一回限りで受けた範囲奥義のダメージと戦闘中に受けたダメージをHPが90%以上の味方の人数×15%軽減(最大45%)と攻撃守備があがるだけではなく、ダメージを抑える効果も兼ね備えている。数によってステータスが上がる「伝説の剛王」を原作に沿って再現されている
一度限りなので複数の相手は苦手。さらに味方のHPが減っていると効果が落ちてしまうので味方の体力管理も必要。
似たステータスに樹とアシュナードがいる。後者は兵種が違うので差別化は可能だがステータスが被りがち。
2024年6月のアップデートで錬成武器対象に。
一回限りの条件が削除され、HP条件が75%以上へ緩和。各ターンで自分から攻撃した最初の戦闘か敵から攻撃された最初の戦闘時、HPが75%以上の味方人数×25が追加(最大75%)してそれ以降は普段の味方人数×15%軽減(最大45%)に。
ステータス強化もHPが75%以上の味方人数×3+4へ(最大値13)。
特殊錬成効果は自分のHPが25%以上の時は戦闘中、全ステータス+4かつ拍節効果と戦闘後、HP7回復。これで制限が無くなったことでダメージ軽減を維持しやすくなり、ステータスの更なる上振れとカウント操作無効と回復も行えるようになる新たな個性を得た。
ちなみにエーデルカルトの武器「アイムール」は錬成後で光るエフェクトが付いたに対し以降の英雄の遺産持ちのユニットが錬成しても光らない疑問や苦情が多かった。
これを受け、2024年8月のアップデートで錬成後は光るよう修正が入る。
関連記事
コスタス…盗賊団「鉄の王」を束ねる序章のボス。2部最初のボスも含めて同盟ルートは夜明けの盗賊退治に始まり、夜明けの盗賊退治に終わる
ゼフィール…FEの「解放王」つながり。目的は正反対。
ガノンドロフ…任天堂の「盗賊王」つながり。封印から蘇ったラスボスという点も同じ。