概要
リム出版新社より発行された公式外伝『COMIC'S★ウルトラ大全集』「ウルトラセブンVOL.1 古都に燃ゆ」に登場。
太古の昔に故郷の太陽が失われたのを契機に、母星であるノウワーム星を捨てて新たな新天地を求め永い年月の間、当てもない宇宙の旅を続けていた過程で、肉体が衰退しクローン再生技術を用いて命を繋ぎ止めて来た結果、巨大な脳髄に人面と胸板、節足動物の肢体が直接生えている姿と化してしまうと、スペースビースト並みのウルトラシリーズ屈指のグロテスクな外見をした宇宙人。
正体を曝け出す際は、寄生した対象の肉体をサナギの様に脱ぎ捨て正体を現す(何のホラー漫画だ?)。
動向
たまたま地球の近くを通りかかった際、宇宙空間に投げ出され生死の境を彷徨っていた、防衛軍養成学校のヤスヒラ教官の回収を切っ掛けに肉体を取り戻す計画を立案、ヤスヒラ教官に〈ミシュロフ〉と呼ばれる同胞を移植して地球へと侵入させ、地球人に自分達の遺伝子を適応させる為の実験を繰り返していた(端的には “××して自分達の子供を孕ませようと暗躍していた” と、とても映像表現が難しい実験を行っていた。尚、不運にも適合できなかった女性達は急激に妊娠した挙句の果てに、免疫不全で昏睡状態になってしまう)。
アンヌ隊員を拉致し、彼女にも自分達の遺伝子の適合実験を行おうとするも、事件の真相を突き止め本拠地に乗り込んできたモロボシ・ダン=ウルトラセブンに阻まれ前線基地を破壊されて全滅。
生き残ったミシュロフは巨大化し、セブンに「自分達はただ体を取り戻したいだけで、(どんな事情があるにせよ)せっかく授かった命を簡単に切りすてる地球人達の方が自分達より悪質だ」と宣って迫るが、最後は『エメリウム光線』を受け爆死し、星人の支配下に置かれていたヤスヒラも星人の死により、支配下からようやく逃れたかのように安らかな顔をしながら消滅していった…。
余談
適合実験の為に女性達に(未遂に終わってはいるが)触手を伸ばし、自分達の遺伝子を植え付けようとしているシーンは「これ、本当に全年齢対象の健全なウルトラシリーズなのか?」と疑問に思うような多少なりの過激なシーンだったりする。
関連項目
ガ・ドーラ:一部のファンから「ノウワーム星人の護衛ではないか?」と見られている。
他のウルトラ怪獣
クール星人:外見に類似点が見られる宇宙人。
アンノン星人:こちらは眼球状の脳髄だけの宇宙人。
ブラコ星人:こちらは「地球人の女性を『自分達の食料を作る牧場』にしよう」 と目論んだ宇宙人