※この項では『ゲゲゲの鬼太郎』に登場した西洋妖怪についても説明するためタグを(妖怪)とする。
概要
中世動物物語などの中世ヨーロッパの伝承に登場する幻獣の一種。
動物のパンサー(豹)とは違ってその姿は定かではないとされるが、一説には獣、或いは鳥の様な容姿をしており、それをベースに様々な動物たちの部分がくっ付いている合成獣の様な姿をしているらしい。
サクソン人たちからは神に近い存在とされており、人里離れた山奥の洞窟に棲んでいるとされ、性質は大人しく、大抵の怪物たちが悪臭を放つものが多い中、高く甘い響きの歌声と心地よい花園のような甘い香りの息を吐いて数多くの動物たちを引きつけるという変わり種の幻獣で、その歌声と香りは遠く離れた城下町まで届き、動物だけではなく人間たちをも引き付けるという。
また、満腹になると2日間の間眠りに就き、3日目に起きて再び甘い歌声と香りで動物や人間たちを引き寄せるとされる。
ドラゴンが宿敵とされており、もしも両者が出会うような事に成れば絶え間なく争い続けるとされている。
創作での扱い
なお、超が付く程のマイナーな幻獣だが、アニメ・ゲゲゲの鬼太郎第5期に西洋妖怪の一員としてまさかの登場を果たしている。
ゲゲゲの鬼太郎におけるパンサー
※イラストは人間態の姿。
CV/子安武人
第5期の95話に登場する西洋妖怪。
巨大化した黒いグリフォンとクジャクを混ぜ合わせた様な人間とも翼竜の様な鳥にも見える姿の怪物で、普段はモノクルを掛けた首から下が鳥人の様な体付きをしている美形の男性の姿で活動している。
他の仲間たちからも強豪妖怪と評価を受けているほどの実力者で、伝承通りに自身が発する甘い匂いで人間たちを引き寄せ飴玉に変えてしまう力を持つ。
劇中では魔女っ子・ザンビアに協力してバックベアードにプレゼントする百年鍋の作成の為の材料集めの為に数多くの人間の少女たちを飴玉へと変えていたが、その真の目的は彼女に協力素振りを見せつつ完成した百年鍋を横取りしてベアードを超える存在へと昇華する下克上を目論んでいた。
鬼太郎との最終決戦において真の姿を曝け出すと、猫娘は愚かザンビアまでも飴玉に変えて百年鍋を完成させると早速鍋を食して力を付け鬼太郎たちを圧倒する程の力を身に付けるが、鬼太郎に止めを刺そうとした際に胃の中で一時的に共闘した猫娘とザンビアたちに暴れて食あたり状態に陥り全て吐き出してしまい大幅に弱体化。一気に劣勢へと陥り、最後は鬼太郎の「体内電気」を受け自身の野望諸共粉砕されてしまった…。