誘導
- 『from ARGONAVIS』に登場するロックバンド「風神RIZING!」の略称・愛称→風神RIZING!
- メディアミックス作品『ウマ娘プリティーダービー』プロジェクトにおけるキャラクター、アイネスフウジンとメジロライアンのコンビ・カップリングタグ→本項で解説
「フウライ」タグには双方の二次創作作品が含まれる場合があるため注意。
概要
メディアミックス作品『ウマ娘プリティーダービー』のキャラクター、アイネスフウジンとメジロライアンのコンビ・カップリングタグ。
トゥインクル・シリーズにおける同期で、学年どころかクラスも同じ、寮も美浦寮で同室という珍しい組み合わせ。各種メディア作品では「親友」として揃って登場することが多い。面倒見の良いアイネスと爽やかなライアンという非常に仲の良いコンビとして、同期で同じクラスのヘリオスやパーマーをはじめ周囲にもよく知られているようである。
常に行動を共にしているわけではないようで、アイネスの育成イベントでは一緒にいるところを驚かれるシーンもある。
レースでは主戦場を同じくするライバル関係だが、寮の部屋にはレースの結果は持ち込まないことを2人の間で取り決めているらしい。
共にスポーツが得意で、助っ人として呼ばれることも多い。同室であることからよく用品の貸し借りなども行っている。爽やかな振る舞いもあって後輩からの人気は高い。
一方、ライアンの異常な筋肉マニアぶりにはアイネスもついていけず、それらに関しては周囲を代表してアイネスがツッコミを入れるのがお約束。ただ、アイネスがダイエットをするイベントではライアンに刺激を受ける形で成功している。
また、ライアンの少女漫画好きは表向きには隠していることにはなっているが、同室のアイネスにはバレバレで、ストーリーイベント「スイートメモリー・ティータイム」ではもはや隠している様子もなくなっている。
実は誕生日が1日違い(アイネスが4/10、ライアンが翌11)。お互いの誕生日トークに登場する。アイネスの誕生日には彼女曰く、朝起きたら朝一番にライアンがお祝いしてくれるらしい。
しかし出自については対照的で、名門メジロ家のお嬢様であるライアンに対し、アイネスは一般家庭の出で、それも病気がちな母親の代わりに家事や幼い妹たちの世話をしていた苦労人。高等部で編入した現在も家庭のためトレーニングの傍らバイトを続け、節約生活を続けている。半生について、アイネスは自身の才能・家柄・自由について「ナイナイ尽くし」と評しており、注目度の高いライアンの「友人A」を自称するほど。
ただ、ライアンは特段気にすることなく接しており、時折アイネスが出向くスーパーの大安売りに付き合うなどもしている。
むしろメンタル面ではライアンの方が繊細であり、特に同期のメジロマックイーンの容姿や佇まい、および成績に対するコンプレックスが大きい。幼少期から続くコンプレックスは現在になっても続いており、なかなか自分に自信が持てていない。
このことから、アイネス自身が「前向き」をモットーとしていることもあって、長女で面倒見が良く、ライアン個人の良さを誰よりも認めるアイネスが少し繊細なところのある彼女の背中を押す、という関係が描かれやすい。
ライバル関係にありながら、それに留まらずお互いがお互いをリスペクトしあう関係こそが、彼女たちの魅力といえるだろう。
活躍
ゲーム
お互いの育成シナリオにライバルとして登場するほか、その他のイベントやホーム会話などで絡みが見られる。
2人のホーム会話は日常会話で2つ・誕生日会話で2つの計4つ用意されており、これは同じ組み合わせの2人会話としては最多である。
メジロライアンの育成シナリオでは、育成序盤のライバルとしてアイネスが登場。リリース当時アイネスが育成未実装だったこともあり、彼女の生い立ちなどはここで初めて語られる。アイネスはライバルとして、マックイーンとの違いに悩むライアンを2人のクラシックレースに誘う。
日本ダービー後のアイネスは史実通りにフェードアウトし、本筋がマックイーンとの関係にシフトするためその後の本筋イベントには登場しない。ただ、シニア級クリスマスのイベントで久々に登場し、ケガのため温泉で療養している旨が語られている。
アイネスフウジンの育成シナリオでもやはりライアンがライバルとして登場。ただし、ジュニア級のライアンは史実通り思うように勝ち進むことができず、その様子は彼女を慕うメジロブライトの目線で描かれる。
アイネスシナリオではアイネスが故障することはないので、日本ダービー以降は自動的にIFの物語になり、概ねライアンらの出走レースに合わせる形でストーリーが進む。目標外であるクラシック級の有馬記念に出走すると、史実では伝説的な勝利を飾ったオグリキャップにライアンと共に挑むことになる。
アイネスシナリオでは彼女たちの将来設計についても言及された。ライアンはドーベルやブライトといった後進の育成に励み夢を託すのに対し、アイネスは夢を見せるために自身が走り続けると話しており、このストーリーにおける2人の進路は異なるものになることが示唆されている。
ライアンが主役のストーリーイベント「スイートメモリー・ティータイム」では2人の新衣装がそれぞれ実装された。→MELTY_GIFT / マーガレット・ラッテ
ストーリー本編では、ライアンの「少女漫画に登場するカフェのマスターになりたい」という夢を叶えるため、アイネスの後押しで期間限定のカフェを開くことになる。
SSRサポートカード[優しい月]ゴールドシチーのイベントでは、多忙なアイネスに対するライアンの理解度にシチーが驚嘆していた。
夏仕様の「ウマさんぽ」では、お出かけ先が全く同じである。
その他
漫画『うまよん』では頻繁にコンビで登場。共にカワイイと言われたりカワイイ服を着たりするのには慣れていないようで、実際にチャレンジして共々撃沈した回もあった。
劇場版『新時代の扉』にて、共にセリフ無しで一瞬登場している。
史実
モデルとなった競走馬は同期(90世代)で、3回の対戦経験がある。
メジロライアンは当時日本屈指のオーナーブリーダー(馬主兼生産者)であったメジロ牧場の生産馬という名門の生まれで、その立派な馬体から同じメジロの同期の中でも高い評価を受けていた。
一方、アイネスフウジンは成績が低迷していた牧場の出身で、優れた馬体を調教師に見出されデビューとなる。
活躍期はアイネスフウジンの方が早く、GⅠを制してJRA賞最優秀3歳牡馬を獲得したこともありクラシック戦線に向けての前評判は高かった。一方、メジロライアンはデビュー後の休養もあって表舞台に登場するのは遅れたが、なんとか年明けにオープン入りし、アイネスフウジンとの初対戦となる弥生賞で勝利したことでクラシックに名乗りを上げる。
クラシック初戦の皐月賞では1番人気アイネスフウジン、2番人気メジロライアンというオッズでGⅠ初対決となった。しかし、父子連覇を達成したハクタイセイの2着と3着に敗れてしまう。
そして迎えた第57回東京優駿、会場には史上最多の19万6517人という大観衆が押し掛けるなか、1番人気にはメジロライアンが推され、アイネスフウジンはハクタイセイに次ぐ3番と人気を落としての出走となった。
525mに及ぶ長い最終直線では後方から猛烈に追い上げるメジロライアンと逃げるアイネスフウジンの一騎打ちの様相を呈し、結果、アイネスフウジンが1と1/4馬身差で、当時のダービーレコードを打ち立て勝利した。
アイネスフウジンは全てを出し尽くしたのか、このレースを最後に故障により引退となった。
メジロライアンはその後も現役を続行。人気の高さにそぐわずGⅠ勝利にはなかなか恵まれずにいたものの、翌年の宝塚記念で同門のメジロマックイーンらを抑えてようやく初のGⅠ勝利を挙げ栄冠を掴んだ。
引退後のメジロライアンはメジロブライトやメジロドーベルといった名馬を輩出し、当時の内国産種牡馬としては高い評価を受け活躍した。一方アイネスフウジンは産駒成績が低迷したものの、ダートの名牝ファストフレンドを輩出している。
余談
- アイネスフウジンの名前には二つ名としても使われる「風神」が含まれているが、実はメジロライアンの中国語表記は「目白雷恩」であり、偶然ながらも不思議な対応関係がある。実際にゲームではヘリオスから「フー神ライ神」と呼ばれる場面がある。
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