概要
フミちゃんこと木霊文花が不憫な目に遭っている作品に付けられるタグ。
だがどちらかというと後に記述する事の意味が大きい。
妖怪ウォッチ3だと……
「DX妖怪ウォッチ」のフミちゃんバージョンが2015年の4月下旬に発売。
アニメで登場し、フミちゃんも妖怪が見えるようになりもう一人の主人公になるのかもしれない……
と思いきや……
2015年4月7日のレベルファイブの大発表会で発表されたのは……2人目の主人公である未空イナホの登場と、天野家の海外転勤である。
また、フミちゃんに関する情報が一切無く、新しい衣装や引っ越す際の家すら公開されなかった。
更に派生作品である妖怪ウォッチバスターズでは、ケータが妖怪ウォッチを持っていることはあるが、フミちゃんにいたってはエンディングでの「宇宙ダンス!」で妖怪ウォッチを下げたフミちゃんがケータと共に踊るのみとなっている。月兎組では妖怪バスターズifでフミちゃんの世界はパラレルワールドということになった。
さらに妖怪三国志の公式ホームページでは、「『妖怪三国志』ではケータではなく妖怪たちが主人公だ!」と書かれているため、「ケータ『たち』でなく」と書かれておらず、おまけにケータやイナホは登場出来た(両者ともそれぞれの相棒妖怪のプロローグのみ)のに対してフミちゃんは一切出番がなかった(クマやカンチはコマさん孫策のプロローグに登場している)。
結局、『妖怪ウォッチ3』では完全に主人公枠から外されてしまった。
それ以前にも『妖怪ウォッチ2』の世界観設定がアニメ版準拠且つ主人公がケータ前提とされており、そのせいかフミちゃんを主人公に選択した場合、やたらと不自然な演出や、妖怪ウォッチ零式への強制変更(零式入手後は普段付けているウォッチを懐中時計型に戻せない為、トレードマーク没収と見做されがち)といった不穏な流れがあった。
『2』の時点でフミちゃんが主人公を降板されてもおかしくない状態であったと評する人もいる。
これによる悪影響
リストラ疑惑が起こった当初から現在に至るまで、日野社長やレベルファイブに対し、怒りや批判、誹謗中傷をネットに書き込む連中が続出している。
また、『3』でリストラされると早とちり(後述)したユーザーが悲観や怒りなどの想いをぶつけた作品がpixivにちらほら投稿された。酷い場合は荒らしとも取れる内容や記事がピクシブ百科事典に書き込まれた事もあった(該当記事は削除済み)。
ところが……。
上記のような暴動が起こる最中、ちゃお版にもイナホが登場した事でこちらもリストラを懸念する声もあったが、『3』発売間際に本誌で掲載された内容は我々の予想を覆すものだった。
妖怪ウォッチドリームの入手とイナホとの共演である。
2016年8月号にて、てっきりこちらもリストラされると思われていた矢先の出来事だ。
ゲームで主人公から外されても彼女の活躍の場は残るどころか、新ヒロインとの共演と言う他媒体でもレアな展開である。
更にそれからしばらくして、妖怪ウォッチ3スキヤキで主人公としてのフミちゃんがクエスト限定ではあるが復活する事が発覚。しかも、クエストクリア後も若干の制限はあるが、フミちゃんでの操作は可能である。
ver3.0及び4.0追加クエストにて、イナホとの共演がある(赤い箱イベントは例外)。
スキヤキ版で使用するウォッチは妖怪ウォッチドリームである。
更にはフウ2と対するミーフーの登場などゲームでもしっかり彼女の活躍の場はちゃんと存在したのである。
フミちゃん関連の玩具展開に目を向けると、タイミングこそ遅いものの、財団B(プレミアム蛮野)の毒牙を免れており、決して不遇とは言い難い。詳細は妖怪ウォッチ(フミちゃんver.)を参照。
今後の対応
これを理由にしてイナホやUSAピョンをアンチするのは絶対にやめよう。
そもそもイナホはフミちゃんとは立ち位置が違う為、彼女が一時的なリストラの原因かは不明だが一部は彼女の主人公として当時の評価は「主人公向きではない」「アニメと設定が異なる」とあまり評価は高くなかった。
前述の通りフミちゃんの主人公降板を確定させたのは『月兎組』であり、イナホは『月兎組』には一切登場していないが、映画版に相当する『エンマ大王と5つの物語だニャン!』に登場していた事から混同し、「イナホのせいでフミちゃんがリストラされた」と誤解されたものと思われる。前述の『2』での不穏な流れと併せて見ると、風評被害に他ならない。
なお残念ながら4年間連載していたコミカライズ版はちゃお・ぷっちぐみ版共に連載終了してしまい、単行本も第4巻の発表アナウンスは無い。作者のもりちかこ先生のツイートによると、
「コミックスは以降出ないっぽい?ので、ちゃおで最終回読んでください」
と書き込まれている(単純にページ不足と思われる)。
しかしどのような作品にも終わりは付き物であり、こうなる事は仕方がない。むしろここはお疲れさまでしたと、もりちかこ先生とフミちゃんに一言かけてあげよう。
その後メディア展開
2017年12月16日の映画妖怪ウォッチ シャドウサイド鬼王の復活及び、妖怪ウォッチシャドウサイドでは30年以上後の出来事が舞台である。
詳しくはケーフミの項目を観ていただきたいが、主人公である天野ナツメの母親がフミちゃんであることがコミカライズ版で確定している。
今後妖怪ウォッチがどのような展開になるかは解らないが、主人公と結婚し次世代主人公の母親となるという、ある意味王道のヒロインポジションに収まる可能性が浮上している。
そして映画版の続編であるTVアニメ妖怪ウォッチシャドウサイドの第4話、天野家の夕食シーンで夫のケータと共に30年後の姿を見せた。EDでは役名が「ナツメの母」と表記されていたが、声優はフミちゃん役の遠藤綾が続投している。その後44話でも夫婦揃って登場。
……そして彼女の妖怪に取り憑かれやすい不憫体質は息子ケースケに受け継がれる事となった。
肝心なイナホに対してはなんとアニメ未登場(漫画版ではケータとの結婚を巡ってフミちゃんと争う描写で登場している)。スタッフや日野社長もクレームが届いたのかは不明だが少なくとも影響があったことに違いない。作中で性格が似たイナホの娘らしきキャラクターはいるが日野氏から一切の言及がなく真相は謎のまま。
これ以降から公式はイナホを冷遇するようになる
TV版シャドウサイド終了後に開始された新シリーズ『妖怪ウォッチ!』では、OPやEDの映像でケータの隣に立つなど、アニメ一期に近いポジションに戻されている。
また、天野家が木霊家の隣に引っ越したことによってケータと家が隣同士になっている。ケータメインであることには変わりないが、ゲームやアニメなどに批判が多かったのか、フミちゃんの扱いにテコ入れがされている様子がうかがえる。
ところが、後期になるとフミちゃんの登場頻度が激減し、終盤辺りから約一年半ぶりにイナホの再登場により旧アニメのセカンドシーズン以降の二の舞に陥ってしまった。…が、放送終了間近だった原因から出番がごく少数だけ。フミちゃんはテコ入れや出番増加などの待遇を受けている事だけは結果的にイナホの方がダメージが大きい。
ゲーム『妖怪ウォッチ4』では3の不満の声が多く届いたのかイナホはメイン枠から降格され、フミちゃんが操作キャラクターに返り咲いたしかも妖怪ウォッチエルダ所持と優遇されるようになった。イナホの降板理由が妖怪ウォッチ紛失という地味な設定が付く始末。
追加要素をひっさげた『妖怪ウォッチ4++』のバスターズモードではアニメ版の汚れ役がとりつきアクションで再現されている。ある妖怪がフミちゃんにとりついた時のみ使える技は有志の検証の結果、ネタ技から一転して実戦で重宝する主力技へと昇華した。
『ぷにぷに』は両者タップでセリフが出るモブポジションだったが2022年の漫画連動イベントの「ニャーサー王物語」で初実装。フミ・ル・フェイとして闇堕ち版も含んで2種、「妖魔人」はフミ姫として闇堕ち版、7周年版と4種の合計6種が実装している(どれもZランク以上)。性能は実用性こそ薄いが種族、ランク縛りなどで活躍してくれる。
イナホは「ニャーサー王物語」からイナホネヴィアで登場しているがZZランクの高ランクにもかかわらず、スキルと必殺技が噛み合わないのとそれ以上に優秀なフシギ族が増えた事も拍車をかけ、使い機会があまりない。しかも一度のみという不遇な扱い。
『妖怪学園Y』は世界観や設定が異なる事からケータを含み全員主要キャラクターはさすがに登場しなかったが再びケータ路線に戻ったアニメ新シリーズ『妖怪ウォッチ♪』では引き続き登場。今度は出番も多めに出演し、『妖怪ウォッチ!』の設定を残しつつ、ケータとの絡みが増加する更なるテコ入れ。
イナホはOP映像では辛うじて居るのだがなんとUSAピョンに出番を先越され、36話で脇役だがようやく登場し、OP詐欺(※1)は免れたが台詞は無く、第66話以降の第2OPで遂にOP画面からも消され、3月末でアニメシリーズ終了に伴ってこれといった出番を貰えず終わってしまった(※2)。
2023年6月のシリーズ10周年イベントグッズ「グラフアートカフェ」では本編ナンバリング作品から主要キャラが選抜されており、初代代表の1人としてフミちゃん(但し『4』のエルダを付けている)、『2』代表の1人としてフミアキ(※3)がそれぞれ抜擢された。イナホとUSAピョンは『3』代表となっている。
※1:ジェリーがそうなっている。
※2:USAピョンは健在で作中のミニコーナーで時折登場している。余談だが、第2OPでのケータのウォッチが妖怪ウォッチ零式に変更されているが、その零式も今まで不憫な扱いを受けていた。
※3:フミちゃんの祖父。ゲームでは『2』でフミちゃんを主人公として選択した場合を除いて一切登場せず、他媒体で扱われない事が多い不遇を抱えている。
関連タグ
脚本の被害者:アニメ版で汚れ役ばかりやらされるのはこれに当てはまる。