説明
『HUGっと!プリキュア』第37話で初登場。キュアエール達5人のプリキュアが身に着けていたブレスレットが、プリキュアオールスターズの想いを受けて変化したもの。
合体技「プリキュア・オール・フォー・ユー」を放つことができる。
第37話では(番外戦士も含む)歴代プリキュアの力を借りることでこの技を発動させていたが、第39話以降はマザーハートスタイルに変身することで発動が可能になった。
誕生経緯
限定的な範囲の時間の流れを止めたり逆転させたりできる装置を完成させたドクター・トラウム。
その装置は周囲のアスパワワをトゲパワワに反転させることで時間を操れるため、アスパワワが多い場所でこそ効果を発揮する。そして、トラウムがこの装置の実験場所に選んだのは歴代プリキュアが住む町々であった。
歴代のプリキュアによって救われた町がアスパワワに溢れていないはずはないが、各地のプリキュアたちがそんな暴挙を許すわけがない。こうして第36話・第37話の二週にわたりトラウムが操るオシマイダー軍団と総勢55人のプリキュアオールスターズとの大合戦が描かれるクロスオーバーエピソードが展開した。
そのクライマックスにおいて、オシマイダー軍団を壊滅させるも、限界を超えたトゲパワワを吸収することによって暴走するトラウムをプリキュアはどうしても倒せずに手詰まりになってしまう。
ここまで決して諦めることなくむしろ先輩たちの背中を押してきたキュアエールも絶望に陥りかけるが、キュアブラックの「仲間を、自分を信じて」という言葉とともに、歴代のプリキュア達がそれぞれの守りたい思いをハグプリ組に伝えていく。
「そして、希望!」
そしてはな達ハグプリ組は、自分たちの守りたい思いが何かを自覚する。
「プリキュアの美しき魂が! 邪悪な心を打ち砕く! そして、輝く未来を切り開く!」
歴代プリキュア達の思い受けとったハグプリ組がそれを自分の思いと共感させることができたこの瞬間、彼女達の腕にはめていたブレスレットがアスパワワの輝きによってプリキュアミライブレスへと変化したのである。
元々のブレスレットについて
プリキュアミライブレスははな達がはめていたブレスレットが変化したものだが、この「元々のブレスレット」はかなり初期から登場している。
このブレスレットはビューティハリーにあった簡単なアクセサリを作る機械で作ったもので、プラスチック製のハートのリングを繋げたもの。カラーリングは、はな・さあや・ほまれの物がピンク・青・黄、えみる・ルールーの物が赤・紫となっている。
初登場は第7話で、元々はオーディションに臨むさあやへの贈り物、及び「3人の友情の証」としてはなが作ったものである。
第21話でも、(ルールーがギターを作ったのに対し)「はな先輩達のような絆がルールーと欲しいから」との理由でえみるが色違いのブレスレットを作っている。
このブレスレットは全員が常につけているわけではないが、プリキュアの絆を感じさせるような節目節目の場面ではこのブレスレットをつけているカットが映り込む。
第37話でのミライブレスレット誕生に合わせて、第36話冒頭でもこのブレスレットを修繕するシーンが描かれているが、これもまた自然な日常風景として描き過剰に注目させないようにしていた。
そもそもこのブレスレットは初出から特別にクローズアップして目立たせることはあえて避けていたので、気づかない人もそれなりにいたかもしれない。実際のところミライブレスレットが(メロディソードのように)虚空から生み出されたような印象を持っている人も結構いるようだ。実際のところそう解釈しても物語上ではそんなに問題はないが、5人の絆として「当たり前の日常の象徴」としてあえて目立たせなかったものがプリキュアオールスターズとの絡みによって意味を持つようになったという視点でこの一連の流れを見返すと、より味わい深いものとなるだろう。
ところで元々のブレスレットを作った機械だが、これはハートアクセメーカーという名前で玩具化している。そしてこれはプリキュアシリーズを見続けている大友なら誰しもが知るビーズメーカー系列の玩具である。
作中での使いどころが難しいとされているビーズメーカーだが、今回はあえて目立たない地味な形で演出し続け、主要アイテムに関連させるというなかなかひねった使い方となった。
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