概要
ぴっかぴかコミックス6巻及び、藤子・F・不二雄大全集15巻に収録。
ヘリコプターのように操縦をして好きなところへ飛ばして撮影することができるカメラ。
いわば現実世界のドローンの改良版である。
上位種として『のび太の創世日記』に登場したUFOカメラがある。
ストーリー
のび太としずかはスネ夫からライト兄弟が世界で最初に飛ばした飛行機のラジコンを自慢され、テスト飛行を見に来ないかと誘われる。するとそこにジャイアンがやって来て強引にテスト飛行の役を買って出たので、しずかは様子を見に行くことにするが、のび太はどうせ自分には触らせないだろうと予想し一人帰宅する。
すると庭でおかしな物が飛んでいるのを見つけ、ドラえもんからおもちゃではなく、ひみつ道具のヘリカメラだと説明される。そして庭にネズミがいなかったどうかを調べるのに飛ばしていたと教えると、ドラえもんはすぐこれをしまってしまったが、そこにスネ夫が泣きながらやって来た。ジャイアンにラジコンをどこか遠くへ飛ばされてしまったことを聞かされ、のび太はドラえもんからヘリカメラを借りて捜索に出る。
しかしのび太はこれを、ほっぺにご飯粒がついていることをしずかに知らせに行くことに使ったりしたので、スネ夫からそんなことよりラジコンを捜すよう言われる。のび太は偉そうにと、捜索を取りやめようとするが、スネ夫が泣いて謝ったので、続行することにした。
それからも漫画をこれでのぞき見して、これを読んでいた少年に後で貸してと頼むことなどに使用したが、裏山まで行ってもラジコンは見つからず、諦めかけるが、茂みに落ちているのを発見する。これにスネ夫は喜んで、急いで回収しに行くが、のび太はヘリカメラを遠くまで飛ばし過ぎて呼び戻すことができず、ドラえもんに泣き付くも、ドラえもんも「もう知らん!」と呆れ果てるのだった。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版
- 1988年10月28日放送。
- 冒頭のび太は、しずかと空地でフリスビーをして遊んでおり、そこにライトフライヤーワンのラジコンをスネ夫が飛ばしてきた。そして、のび太はライト兄弟について知らなかったので、しずかが彼らについて説明する下りも追加されている。
- ドラえもんはヘリカメラを使っていた理由を話すのを渋っていたが、のび太がしつこく聞くので答えた。また、ドラえもんがヘリカメラについて説明する下りではイメージ映像が追加され、スネ夫が話したことについても回想シーンが追加されている。
- ラジコン探しを引き受けたのび太に「持つべきものは友達だ!」とスネ夫は泣きながら抱き着いているが、のび太は気持ち悪いと振り払おうとした。しかしいざラジコンの捜索が始まると、思わずのび太を呼び捨てにしてしまったので、慌ててくん付けに訂正した。
- のび太がしずかのもとに向かったのは、彼女の肩に芋虫がついていたからで、のび太に知らされた際は慌ててこれを振り払い、家の中に入って行った。ちなみにこの時買い物から帰る途中だった。
- のび太がヘリカメラで捜索した場所は原作での場所の他に、別の家の庭や川も追加されていた。そして雨が降り始めたので、雨宿りしながら捜索を続けることにした。
- のび太がヘリカメラを遠くに飛ばし過ぎたのは、雨上がりで大きな虹ができたので、これを近くで見ようと思ったから。