概要
マゴロク・E(エクスターミネート)・ソードとは、エヴァンゲリオン初号機用に開発された日本刀型の近接戦兵器である。通称「マゴロックス」「マゴロクソード」。
「あんたバカぁ? そんな武器TV版にも劇場版にも新劇場版にも貞本エヴァにも出て来なかったわよ!」と言いたくなる読者も多かろうが、それもそのはず、このマゴロクは設定上存在するが、最後まで映像作品に登場しなかった武装である。
初出はアニメ雑誌『ニュータイプ』1996年1月号表紙の山下いくと画のイラスト。この時点では細かい設定等は存在していなかったが「巨大ロボットとメカニカルな柄の日本刀」という非常にキャッチーな組み合わせから人気が出て、カウンターソードと合わせて正規に設定とデザインが起こされる運びとなった。
TV版に登場するプログレッシブ・ナイフを基に作られた所謂一種の振動剣であり、刀身に触れた物体を分子結合レベルでぶった切る力を有する。また、ATフィールドを刃に展開させることも可能(要するに超硬いバリアを叩きつけて割ることも出来るので攻防一体と言える)。
フィギュアやゲーム、パチンコなどではザンボットカッターしかり電光剣しかり斬艦刀しかり見た目が如何にもスーパーロボットっぽくなるからか採用回数が多く、『スーパーロボット大戦シリーズ』では『α』で初採用された。
『エヴァンゲリオンANIMA』においては零号機、弐号機も使用している。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の予告編では弐号機が振り回しており、初めてアニメで使用する姿が描かれたが本編では没になっている。
他にも本編未登場武器としてはガンブレード型の小型剣(脇差やマンゴーシュに当たる)カウンターソードや、より大型のATフィールド刀(柄と刀身が分けられているが太刀)のビゼンオサフネも存在する。(特に言及はされていないが、分類分けという点を考えるとマゴロク・E・ソードは所謂打刀に当たるのであろう)
なおこれらの武装は旧作エヴァの設定であるが、『スーパーロボット大戦X-Ω』では新劇版EVA初号機が追加武装として使用した。
アニメ及び劇場版本編で未登場の理由
この件について山下いくと氏はtwitterでは"監督のイメージ的にありえない剣"と語っている。
どうやらエヴァンゲリオンに剣を持たせるのはNGだったらしい。
Qの予告で8+2号機が使用していたがあれは「板野一郎さんを教師に招いてのカラーCG部のアニメ表現勉強会での課題作品みたいなもの」だったとのことで例外だったようである。
余談
本編に登場していないにもかかわらずそのカッコ良さから人気も認知度も高い。プログナイフと合わせて後発のロボット作品の登場武器に大きな影響を与えている。
なお、スパロボαで追加武装として初号機の必殺技となるのだが・・・シンジは一体ドコで居合を取得したのだろうか?しかもそれに関する描写が一切無い為、EVAで居合をやるというある意味高度すぎる技である。