演:ブリちゃん
概要
園咲家で飼われているペット。品種はブリティッシュ・ショートヘア。
いつもは琉兵衛の膝に乗っており若菜にも懐いているが、冴子や霧彦には懐いていない。
一見ただの飼い猫だが、その裏の顔はスミロドン・ドーパントに変身する、ミュージアム最強の処刑人(ならぬ処刑猫)。
猫ならではの隠密性を駆使して諜報活動を行う他、琉兵衛の命令があれば例え他の家族相手であろうとも容赦なく抹殺の対象として追跡・始末する。ただし、あくまでも命令にしか応じない上に自らの意志で戦うこともないので、状況の突然の変化には対応できない。
変身する際は琉兵衛にガイアメモリを首輪型のガイアドライバーに入れてもらう必要があるが、変身解除は任意で行え、メモリは自分で咥えて帰る。
ドーパント態は第2話時点から登場しており、「ミック=スミロドン・ドーパント」である事は第4話時点で明かされているが、変身が写真撮影時の一瞬であり注視していないとわからない。変身シーンのお披露目自体は第7話となった。
猫でありながらゴールドメモリの一本と高い適合率と知性・能力を獲得しているあたりは流石は地球に選ばれた家族の一員である。
ドーパント=正体は人間という思い込みがあったために正体が判明した際は翔太郎達もかなり驚愕しており、続編『風都探偵』でも、幹部に飼い猫が名を連ねていたこと、ならびにドーパントになっていたということは度々驚かれている。
元は琉兵衛が3歳当時の来人に買い与えた猫であり、名付け親も彼。
14年前に園咲家にやってきたため、年齢は14歳以上、人間に換算すれば70代以上とかなりの高齢だが、猫らしく街や屋敷を徘徊するなどまだまだ元気。
Wやアクセルとも幾度となく対決したが、終盤でメモリブレイクされた後はテラー・ドーパントの出現を受けて逃走。ミュージアム壊滅後は、フィリップ=来人のために、猫探しにかけては天性の素質を持つ翔太郎に発見された後、保護された。
ちなみに、作中ドーパントだった者の中で唯一の罪に問われていない存在でもある。人間の法律が適用されない存在である上に、飼い主に頼まれた仕事をこなしていたのは「飼い猫」としては極めて「正しい」振る舞いであったとも言え、利用されていたにも近いため当然の理かもしれない。
AtoZで爆笑26連発では、「Pの悪戯/ミックは手くせが悪い」に登場している。
風都探偵
正当続編『風都探偵』でも、鳴海探偵事務所の飼い猫として過ごしている。第16話から登場。
本編の時系列考察(第48話の2~4年後)に則れば少なくとも16歳オーバー、人間換算で80歳以上と立派な老齢でありながらも、まだまだ知力・体力ともに旺盛。
フィリップはこれに関して、長年高ランクのドーパントであり続けた影響もあると推察している。先述の高い知能や能力自体がハイドープとして進化したゆえの副産物であったのだろうか……?
一度、外出したらなかなか事務所には戻ってこないが、風都の猫たちの間でも一目置かれるくらいの存在である模様。
その猫離れした知性的かつ気骨のある立ち振る舞いは、フィリップや亜樹子に言わせれば「翔太郎よりもずっとハードボイルド」とのことらしい。やはり年の功か。
ちなみに亜樹子が作った特製猫まんまを食べた時には、そのあまりの不味さから具合が悪くなったらしい。ミニアニメでは好物が園咲家の料理長作のアクアパッツァであることが判明しており、「ここ(鳴海探偵事務所)じゃそんなものにはありつけない。」と愚痴っていたことから、その舌の肥え具合の程がうかがえる。
基本あまり人間に懐かないが、美人のときめ相手には初対面ですり寄っていた。(その様子に亜樹子は「私の時と全然態度が違う!!」と驚愕していたが、亜樹子の場合は前述の特製猫まんま事件の影響も大きいのだろう。
また、今作で性別が雄だと判明(ミックを演じたブリちゃんは雌)。
アニメ版では、ミックに焦点が当てられるエピソードが丸々カットされるという憂き目に遭っている。
その代わりなのか序盤から出演シーンが追加されており、ミニアニメでは主演、かつモノローグまで付くという高待遇を受けている。
漫画版やTV本編に比べ体色が濃くなり、黒猫に近い見た目になった。
余談
「風都探偵」時点で16歳オーバーであることは述べた通りだが、現実のブリちゃんも2020年時点で16歳というかなりのご長寿猫である(外部リンクを参照)。10巻(2021年4月に初版発行)の巻末に掲載された琉兵衛役の寺田農氏のインタビューでは特別ゲストとして招かれ、12年ぶりの「共演」を果たした。氏は再会に際し「写真撮影用に似た猫が来ると思っていたから、本物のミックが来て感動した」と語っている。
氏やスタッフによると毛が抜けるわ、言う事を聞かないわでなかなか厄介な俳優だったらしい。
『風都探偵』のアニメではスミロドンの声優だった高戸氏がミックの心の声を演じている。
関連タグ
猫草…『ジョジョの奇妙な冒険』第四部に登場した猫のスタンド使い。黒幕に利用される、通常個体より知能が高い、最終的に味方サイドの人物に保護される、品種(こちらはブリティッシュ・ブルー表記)等の細かな共通点があるが、なによりも「街」を舞台にした作品の能力者である猫として連想した方も多いのではないだろうか。