概要
イギリスと北米ではカートゥーンネットワークにて2011年から放送されている。レゴブロックを使ったフルCGアニメ。テーマは『忍者』。
シーズン1~15までの全話がレゴ公式YouTubeチャンネルで配信済み(『シーズン6:天空の海賊編』と『シーズン7:時空(とき)の支配者編』の間の時系列ストーリーである『SP:よみがえりの日編』は配信がされていない)。
2022年に公開された『シーズン15:闇の復活編』にて完結。翌年には、続編シリーズとして『レゴニンジャゴー ドラゴンライジング』がスタートした。
日本では最初はアニマックスで放送が開始され、シーズン4からシーズン7まではテレビ東京系列で放送された。
2017年4月からは放送時間を土曜から平日火曜の夕方に移し、レゴタイム内で放送。
(レゴタイムでの放送ではネックスナイツも放送されていた)
2017年9月からは劇場版が公開され、2017年10月からはニチアサに移動しての放送だったが2018年3月で放送終了となり、シーズン8からはYouTube上での配信となった。
シーズン8からシーズン13まではYoutubeコロコロチャンネルでも配信されている。
ストーリー
鍛冶屋の息子カイはある老人と出会う。
その時、妹ニャーが悪の支配者ガーマドン卿の手下ホネホネ・アーミーにさらわれてしまう。
カイはニャーを助けるため、ニンジャになることを決意する。
キャラクター
メインキャラクター
声 - 森嶋秀太/英 - ヴィンセント・トン
炎系ニンジャ。後述したロイドと並ぶ本作の主人公。
両親が行方不明になってからは妹であるニャーと共に生活してきた。元は鍛冶屋で、ガーマドン卿にニャーが攫われてからニンジャの道に足を踏み入れることに。
せっかちな所もあるが、誠実で仲間思いな男。強い正義感があり、何に対しても恐れず向かっていく。一時はグリーン・ニンジャになることに固執していたが、弟のように見ていたロイドがその運命を背負っていることを知ってからは彼の守護者となることを受け入れている。
父親のレイは先代ファイヤー・マスター。母親のマヤは先代ウォーター・マスター。
声 - 松井恵理子/英 - ジリアン・マイケルズ(シーズン7まで) → サムエル・ビンセント(シーズン8以降)
ミサコとガーマドン卿の息子。カイと並ぶ本作の主人公。
グリーン・ニンジャとして覚醒する。初登場時の彼はまだ幼く、父であるガーマドン卿のように邪悪な支配者になりたいと思っていたものの、幼児からキャンディを奪うような小さな悪事ばかりしていた。しかしシーズン2にて、ガーマドン卿が蘇らせた太古生物グランダルを骨の状態にすべく「明日の茶」(時間を進めるお茶)を使った影響で肉体が大人のものになった。
前述の出来事により大人の体を獲得したシーズン3以降は、真面目一辺倒というわけではないもののとてもしっかりした人物として描かれるようになり、コールに代わるニンジャたちのリーダー格を務めることとなる。
声 - 大下孝太/英 -マイケル・アダムスウェイト
イナズマ系ニンジャ。ヌンチャクや鎖鎌を使って戦う。
ニンジャの中でも俊敏で、頭の回転が速く楽観的。ジョーク好きでユーモラスな人物だが、機転を利かせてピンチを救うことが多い。
カイの妹ニャーを好いており、彼女に対しては優しい所を見せる。シーズン10のONIとの最後の戦いの最中ににてニャーに告白し、正式に恋人関係となった。
声 - 橘諒/英 -ブレント・ミラー
アイス系ニンジャ。日本語版では仲間にも敬語を使う。
ジョークが理解出来なかったり、空気が読めない天然な所があるが、それは彼は人間では無く、ニンドロイドと呼ばれるアンドロイドだからだった。
シーズン4以降は見た目が金属質なものになり、喋り方にもエコーがかかるようになった。また、シーズン11ではベックスの策略で記憶を失い悪のゴルド皇帝となっていたが、ロイドのおかげで記憶を取り戻した。
声 - 斎藤楓子/英 - カービー・モロウ(シーズン14まで) → アンドリュー・フランシス(シーズン15)
大地系ニンジャ。鎌やハンマーを使う、怪力自慢のパワーファイター。
日本語版での一人称は僕(アニマックス版)→おら(テレビ東京)。
当初はチームのリーダー格だったが、ロイド加入後はあまりリーダーとしての面を見せておらず、シーズン8以降はロイドにリーダーの座を完全に譲った。
シーズン1の時点では、自分がニンジャであることを父に隠しており、タレント養成所に行っていることにしていたものの、父に本当の事を話すことになる。
シーズン5ではゴースト寺から脱出するというヤン先生の試練に失敗してゴーストになってしまったが、スペシャル(よみがえりの日)で元の生身の体に戻る。
声 - 内田彩/英 - ケリー・メッツガー
カイの妹で、両親亡き後は兄によって育てられていた。ガーマドン卿らから解放された後は、ニンジャ達のメカニックとして活動している。
シーズン1では素性を隠してサムライXとして活動していたが、後にニンジャたちに素性を明かすことになった。
シーズン5で水のニンジャとしての素質があることをウー先生に告げられて修行を始めた後、シーズン8以降はウォーター系ニンジャとして本格的に活躍することになる。
- ウー先生
声 - 一条和矢、松井恵理子(幼少期)(若返り時)、虎島貴明(青年時)/ 英 - ポール・ドブソン(英語版)
ロイドの叔父で、ニンジャたちの師匠。初代スピン術マスターの息子でガーマドンの弟、初代スピン術マスターの持っていた創造の力(ドラゴンの力)を受け継いでいる。
ストイックかつ厳格な性格で、ニンジャ達が気を抜いた時には常に叱責しているが、『どたばた!?ウーズカフェ』ではコミカルな面も見せている。
声 - 一条和矢、瀬戸歩(幼少期)/英 - マーク・オリバー
ロイドの父にしてウー先生の兄。
初登場時は「ガーマドン卿」という名のヴィランだったが、シーズン2の終盤でロイドたちと和解し、以降シーズン5まではニンジャゴーの世界を守る立場となる。シーズン5で一度消滅したが、シーズン8にて「ブラック・ガーマドン」として復活し、再びヴィランとしてニンジャたちと敵対することになる。シーズン10ではもう一人の主人公として戦った後にどこかへと去っていった。シーズン15では、戦闘及び破壊行為をしないという条件でアパートの一室にて悠々自適に「メアリーちゃん」と名付けた植物を育てながら暮らしていたが、ロイドとウー先生の訪問を受けて、再び闘いに身を投じることになった。以降のロイドのパートナーとなり、ONIの力を覚醒させるために稽古をつける。ロイドとはシーズン8〜10の出来事もあってギクシャクしていたが、行動を共にするうちに和解していった。
関係者
- ミサコ
声 - ひと美 /英 - キャサリン・バー
ロイドの母。かつてガーマドンと結婚していたが、彼が悪に染まってからは彼の元を離れた。
本業は考古学者であり、ニンジャゴー歴史博物館で働く傍ら、とある予言の調査に専念していた。
声 - 相馬康一 /英 - アラン・マリオット
「ダレス師匠のモージョー道場」を運営する人物であり、ブラウン・ニンジャを自称している。
キザな性格でかなりの女たらしだが、いざというときは頼りになる人物。全シーズン通してニンジャたちに協力する人物の筆頭格である。
声 - ひと美 /英 - ジェニファー・ヘイワード
再建されたニンジャゴー・シティの管理を務める人工知能がインプットされたニンドロイド。
初登場はシーズン3。シーズン4ではゼンとともにマスター・チェンに囚われ解体されたが、そのメモリードライブはゼンによって彼に取り込まれた。シーズン7では独自に新たなボディを作成し、ニャーに代わる2代目サムライXとして活動するようになる。ニャーが前線に出るようになってからは、彼女の代わりにメカニックを務めることになる。
声 - 相馬康一 /英 - リー・トッカー
ニンジャゴー・シティの再建に関わった天才実業家でピクサルの製作者。生まれつき足が不自由であり、6本足の補助器具を使っていたが、シーズン4以降からは普通の車椅子を使っている。
声 - 勝田詩織 /英 - ヘザー・ドークセン
マスター・チェンの娘。他者のエレメント・パワーをコピーすることが出来る。
当初は父の命令に従っていたものの、カイと行動を共にするうちに彼に対する恋愛感情が芽生え、最終的には父を裏切った。
声 - 一条和矢 /英 - ジム・コンラッド
最初にスピン術を生み出し、ニンジャゴーの世界を創った人物。ウーとガーマドンの父。創造の力(ドラゴンの力)、破壊の力(ONIの力)、ゴールデンパワー、エネルギーの力を持っている。
謎が多く、ウーの回想シーンやロイドの夢の中でも顔は見えない。
「ドラゴンライジング」ではニンジャゴーの世界だけでなく他の世界も創ったものの、全ての世界が衝突して消滅すること(マージ)を知り、7体のソースドラゴンからエレメントパワーを授かり、3つのドラゴンコアを造ってマージを防いだ後、それぞれを別の場所に隠した。
メインヴィラン
腕が4つある骸骨。パイロット版に登場。
闇の世界でホネホネ・アーミーを従えていたが、ガーマドン卿に下克上されてしまった。
ゴールドの武器をすべて手に入れるが、同時に4つ使おうとしたため消滅してしまう。
- パイソー将軍
ヘビヘビ族最強とされるアナコンドライ族最後の生き残り。シーズン1・3のメインヴィランの1人。
シーズン1ではグレート・ヘビヘビを解放したが、その直後に食われてしまう。しかし、実は身体が白化しながらも生きており、シーズン3ではオーバー卿の復活に協力していたが、オーバー卿に飲ませる予定だった薬を代わりに飲んでしまったことで体が縮んだ。シーズン4ではマスター・チェンに拉致されるも後に解放され、「敵の敵は味方」という考えによりロイド達と一時同盟を組む。マスター・チェン撃破後はアークトゥルス将軍の力により元の大きさに戻った。
闇の大帝にしてニンジャゴーの世界の闇の権化。「ダークネス」のエレメント・マスターでもある。シーズン2・3・15のメインヴィランの1人であるとともに、本作の実質的ラスボスでもある。
ロイドの最大の宿敵にして、ガーマドン卿(ブラックガーマドン)が関わる物語の全ての元凶とも呼べる人物である。
- コズ将軍
オーバー卿が作り出したゴーレム軍団「ワルワル・サムライ」のリーダー。シーズン2に登場。
4つの腕を持ち、他のワルワル・サムライと異なり人間の言葉も話すことが出来る。
- クリプトー将軍
高圧的で嫌味な性格のニンドロイド軍団のリーダー。シーズン3に登場。
アークトゥルス計画を率いるも、ニンジャゴーシティでの決戦時にゼンのアイスパワーによって消滅した。
- マスター・チェン
表向きは有名中華チェーン店「ミスターチェン」のオーナーだが、その正体はアナコンドライ・カルトの首魁。シーズン4のメインヴィランでもある。
ガーマドンのかつての師匠であるととともに、ヘビヘビ戦争を引き起こした張本人でもある。本編では、部下たちとともにアナコンドライに変身してニンジャゴー・シティ制圧に乗り出すも、暗黒世界から解放されたアークトゥルス将軍らの亡霊により罰を受け、暗黒世界へと引きずり込まれた。
ウー先生の最初の弟子である風のニンジャにしてウィンド・マスター。シーズン5のメインヴィラン。
ウー先生のもとを去った後は初代スピン術マスターの墓を探す旅に出たものの道半ばで死亡し、その魂は暗黒世界に封じられていた。しかし、シーズン4終盤のどさくさに紛れて暗黒世界からの脱出を果たした。シーズン5ではロイドの身体を乗っ取り墓探しを再開するも、後に墓に安置されていたパラレルクリスタルを手に入れたことでロイドを解放した。終盤ではマザー・エミネントを召喚し、ロイドと死闘を繰り広げる。最終的にはマザー・エミネントと運命を共にすることを選んだ。
- ナダカーン
天空海賊「ミスフォーチュン」の船長であり、別次元にあるゴーライ王国からきた魔神。シーズン6のメインヴィラン。
他人の願いを1人につき3つ叶える力を持っているが、愛に関する願い、死に関する願い、願い事が出来る回数を増やすという願いは叶えられない。
本編では、ニンジャたちへの復讐とゴーライ王国の再建、ニャーを嫁として迎え、結婚することで得られる「無限の願いを叶える力」を手に入れようと企む。しかし、シーズン6最終話でジェイがした最後の願いによって過去が変わり、彼が復活したこと自体が無かったことにされ、願いのポットはスクラップの中に消えてしまった。
時間を操るタイム・マスターの双子の兄。シーズン7のメインヴィラン。
時間を戻したり、相手の時間を止める能力を持つ。
かつてウー先生たちとともにヘビヘビ族と戦ったものの、自分たち双子の力が最も優れていると考え、ウー先生たちを裏切ってニンジャゴーの世界の征服に乗り出した。その時の戦いで時間の渦の中へと消えたと思われたが、実際にはニンジャゴー歴史博物館の館長サンダー・サンダース博士として40年間潜伏していた。
本編では、時間の渦から帰還した弟のアクロニックスと共に再びニンジャゴーの世界の征服に乗り出す。懐古主義者ゆえハイテク化したニンジャゴーの世界に失望しており、劇中ではテクノロジーやデバイスに夢中になるアクロニックスに呆れるシーンが散見される。
時間を操るタイム・マスターの双子の弟。シーズン7のメインヴィラン。
時間を先に進めたり、時間を遅くする能力を持つ。
かつて兄のクロックスと共に時空の剣で力を奪われ、時空の剣を奪うべく時間の渦の中に消えたが、後に時空の剣の一つを手に入れる。
本編では、時間の渦から帰還後に兄のクロックスと共に再びニンジャゴーの世界の征服に乗り出す。
態度が大きく乱暴な性格だが、40年間時の渦の中にいたため、兄とは対照的にニンジャゴーの世界のテクノロジーやデバイスに夢中になるという一面もある。
表向きは偽りの仮面を悪の手から守る役目を背負ったニンジャゴーの王族の養子。
だが、その正体はチーム・ブラックガーマドンのリーダー「静かなる影」であり、シーズン8・9・15のメインヴィランの一人。ニンジャへの復讐及び新たな平和の創造を目論んで悪事を行うも、最終決戦にてオーバー卿が自分の全てを失わせた元凶であることを知ったことで彼を裏切り、ロイドとブラックガーマドンと共に戦う。
- アイアン男爵
ドラゴンハンターのリーダー。シーズン9のメインヴィランの1人。
非常に強欲な性格。真実を隠してメンバーたちにONIの脅威を流布し、脅迫まがいの支配をしていた。
ウー先生を利用してドラゴンの鎧を手に入れメリュジーナを操ろうとしたが、メリュジーナの怒りを買って溶岩を吐き付けられ岩の塊になり、死亡した。
- カイザー
ONIの軍団のリーダー。シーズン10のメインヴィラン。
ロイドとガーマドンの2人がかりでも倒せない強敵で、シーズン10最終話ではニンジャ道場にニンジャたちを追い詰める。しかし、ロイドが機転を利かせてニンジャやウー先生、ブラックガーマドン達全員でトルネードアタックをしたことによりONIの軍団諸とも倒された。
ピラミッドに閉じ込められていたヒプノブライ族の魔女。シーズン11「炎の章」のメインヴィラン。
恨み深い性格の野心家。かつて悪用しないことを条件にウー先生からスピン術を教わったが、約束を破ってマンボ5世をスピン術を使って倒す。その罰としてウー先生に倒されてピラミッドに封印されるも、誤解によりウー先生を恨み復讐を決意する。
本編ではピラミッドから脱出した後、ウー先生の道場を襲撃する。禁じられたスピン術を使ったゼンに倒されるが、最後の力でゼンを消した。シーズン15では海と一体化したニャーを元に戻すためにニンジャ達によって刑務所から解放され、約束通りニャーを復活させたが、オーバー卿に協力、カイに敗北した後にゼンによって氷漬けにされた。
- ベックス将軍
ブリザードサムライの将軍。シーズン11「氷の章」のメインヴィランかつ黒幕。
本編では、偶然出会ったゼンを洗脳してゴルド皇帝に仕立て上げ、グリムファクスの宮殿を襲撃、還らずの世界を変貌させるとともにコヤカラムンヌへの復讐にも成功する。しかし、最終的には記憶を取り戻したゼンに倒され、コヤカラムンヌの村から追放されることとなった。
プライム・エンパイアの支配者。シーズン12のメインヴィラン。
元々はミルトン・ダイアーが作ったゲームのプログラム「プライム・エンパイア」そのものだが、テストプレーヤーを閉じ込めたことでやり過ぎと判断されて封印されたことにより、ミルトン・ダイアーへの復讐を誓った。
しかし、最終的にはミルトン・ダイアーが自分の過ちを認めプログラムを修正することを提案したため、それを受け入れてゲームに閉じ込められたプレイヤーとゲームから解放されたいNPCの両方を解放し、ミルトン・ダイアーと共に屋敷へ帰った。
- バンゲリス王/スカルキング
グラニティ王国の国王でバニア姫の父。表向きは優しくも厳格な性格だが、その本性は極めて身勝手で傲慢。シーズン13のメインヴィランの1人。
自分達の生活の為にゲックルスとマンスを対立させた上で地下のダンジョンで封印の石を採掘させる強制労働をさせ、更にバニア姫にもそのダンジョンの存在を隠していた。ハッザドゥールのガイコツを用いてクロホネ軍団のボスであるスカルキングに変身する。最終的にコールによってハッザドゥールのガイコツを破壊されたことで力を失い逮捕、幽閉され、王位はバニア姫が継承した。
- ハッザドゥールのガイコツ
かつてグラニティ王国に居た邪悪な魔法使い、ハッザドゥールが使っていたとされる緑色のガイコツ。シーズン13のメインヴィランの1人。
深海の国マローピアの第一王子。シーズン14のメインヴィラン。
ウォジラを復活させてニンジャゴーシティーを海に沈める野望を持つ。
トリマール王を殺害して王位を簒奪し、ウォジラを復活させたが自我を取り戻したウォジラに丸呑みにされ、死亡した。
余談
シーズン7までのデザインは玩具のレゴシリーズに同梱されている3頭身のミニフィギュアをそのまま使用したものだったが、シーズン8からのロイドやカイ、ジェイ、コール、ゼン、ニャー達は劇場版を意識したデザインに変更された。