概要
『下剋上球児』は、TBS系列の日曜劇場枠で2023年10月15日から12月17日まで放送されていた連続ドラマ。主演は鈴木亮平。主題歌は、Superflyの「Ashes」。
高校野球を通じて、現代社会の教育や地域、家庭が抱える問題や愛を描くドリームヒューマンエンターテインメント。
本作は弱小野球部だった三重県立白山高校野球部の県大会大逆転優勝に至るまでのサクセスストーリーを描いたノンフィクション作品『下剋上球児』(出版:カンゼン、著者:菊地高弘)にインスピレーションを受け企画されたが、登場する人物・学校・団体名・あらすじはすべてフィクションとして制作される。
前クールのドラマ『VIVANT』がスケールが大きくシリアスな作風だったことから、こちらは(原案がノンフィクション作品であったこともあり)リアリティ重視の王道路線の作風となっている。
登場人物
- 南雲脩平(演:鈴木亮平)
本作の主人公。三重県立越山高校の社会科教師。赴任して3年目に廃部寸前の弱小野球部で下剋上を目指すことになる。
幼少期に母親に捨てられ、担任の寿竜也先生(演:渋川清彦)が自身の身の回りの世話を行ってくれていたため教師を志すようになる。学生時代は静岡一高の野球部に所属しており、大学まで野球一筋だったが、大学一年の時にアキレス腱断裂の怪我を負い、それを機に引退後はスポーツトレーナーとして働く。しかし教師になる夢を捨てきれず、32歳で大学へ再入学し教師になった過去を持つ…
とされていたが、本人の口から教員資格を持っていなかったこと、卒業証明書を偽造して3年間教師として勤務していたことが発覚。教員採用試験には合格したものの、大学卒業に必要な単位を取得できず資格を得ることができなかった。(なお、原因は完全に脩平の履修登録忘れによるミス。本人も自身の性格を「気が弱いし間抜け」と評している。)しかし、美香が当時なぎさを妊娠中で仕事を辞めていたこともあり、安定した職業である教師にどうしても縋らざるを得ず、証明書偽造に手を出してしまった。
そのため、すぐに教師を辞めるつもりだったが生徒指導で生徒が更生する姿を見て辞めるタイミングを無くしズルズルと教師を続けてしまうことになった。踏ん切りをつけて3年目で教師を辞めるつもりだったが、山住や丹羽の説得により何とか夏の甲子園予選までは副顧問として参加することとなった。
その後、越山高校が初戦敗退となったため予定通り辞職し、丹羽の進言により警察へ出頭した。
結果、街にその事実が一気に広まることとなり家族、野球部、学校各方面に迷惑をかけてしまうこととなり賀門からも「破門」を言い渡された。
辞職後は義父の元で魚市場の仕事を請け負っており処分の結果を待っていたが、野球部員が嘆願書への署名を地域の人々やクラスメイトに呼びかけたため、本人が反省していることも加味して不起訴処分が下された。
社会復帰に向けて就活を始めたものの、悪評故に上手くいかず行き詰まっていたが、28社目で面接を受けた物流会社への就職が決まった。
そして、越山高校野球部が県大会第1回戦を12年振りに突破したため、生徒たちと約束していた「監督として戻ってくること」が実現することとなり、監督になる決意を固め、就任。星葉高校戦に向けてあえて鬼のように厳しく指導し、場の空気に呑まれそうになっていた部員たちを奮い立たせ、勝利に導いた。
決勝戦でも変わらぬ名采配を見せ、越山高校を県大会優勝へと導いた。
2023年冬時点では、小学生向けの野球教室を主催するなど指導者として変わらず活動している。
三重県立越山高校
教諭
- 山住香南子(演:黒木華)
家庭科教諭。南雲の同僚。周囲から「野球バカ」と揶揄されるほどの大の野球好き。選手の情報をストーカー並みに調べ上げるデータ気質の持ち主。
犬塚から誘われ三重の越山高校に赴任し、南雲と共に野球部の顧問を担当する。
元々私立横浜青隆高校に勤務しており、青隆高校野球部では栄養アドバイザーとしてサポートしていたが、自殺を仄めかしていた野球部員の椎名を説得するため度々相談を受けていた事実が「椎名をラブホテルに連れて行った」という淫行疑惑へと歪曲されてしまい、学校に居られなくなったことや原因が分からない自分自身に情けなさを感じたことから辞職したという過去を持つ。(その後、椎名による虚言であることが発覚。)
脩平にとっては家族以外に自身の事情を話せるほどの唯一信用できる人物であり、教師を辞職する自身に代わって彼女に野球部の生徒たちの未来を託した。
脩平が辞職した後、指導者に悩む野球部を見て自身が脩平に代わって監督になる決意を固め、2017年の県大会で監督として部員達を指揮し、12年振りの1回戦突破を成し遂げた。しかし、2回戦敗退を機に熱を出してしまい自己嫌悪に苛まれていたが、横田と脩平が見舞いに来たことで立ち直った。
その後、脩平の「自分が生徒に励ましや慰めの言葉を掛けない代わりに励ましや慰めの言葉を掛けてやってほしい」という要請で星葉高校戦を前にそれぞれ複雑な想いを抱えた生徒たちを鼓舞した。しかし、準決勝直前で練習中に当たった打球が原因で負傷した脇腹部分が悪化。病院での診察により肋骨の骨折と診断された。その後、治療を受け翌日の決勝戦に復帰した。
- 横田宗典(演:生瀬勝久)
教諭。脩平の同僚。野球部の顧問と監督を兼務してきたが、自身が定年を迎えたことと、脩平と山住が赴任してきたことから監督業に専念していた。
しかし、脩平が監督に就任してからは立場を逆転し顧問に就任。脩平のサポートに徹し、監督就任に反対していた丹羽・犬塚を説得した。
- 丹羽慎吾(演:小泉孝太郎)
校長。以前は名古屋にある進学塾に勤務していた。
南雲が警察に出頭する際には同行し、生徒たちが南雲への寛大な処分を求める嘆願書の署名活動を行った際には、校長としてこれに協力した。
脩平の監督就任には学校の評判を気にして消極的な姿勢を見せていたが、山住・横田の説得と脩平の誠意から「県大会ベスト8入りを果たして、越山高校の信頼を取り戻す」を条件に許可した。
その後の越山高校の快進撃を「前代未聞の事態」として喜びつつも、甲子園出場のための費用3000万円の捻出に苦慮するようになり、卒業生や商工会等からの資金援助を打診してもらおうと奮闘。それに加えて野外イベントでの募金活動も行ったことで目標金額に達成することができた。
越山高校野球部
- 犬塚翔(演:中沢元紀)
1年生(2016年時)。樹生の孫で名門クラブチームの元エース。賀門がスカウトしようと犬塚家を訪れるほどのピッチング技術の持ち主だが、勉強はからっきし。受験で星葉高校に落ち、越山高校に入学。かつてのチームメイトが名門校で活躍する姿を見て自分自身に対して不甲斐なさを抱いていた。
しかし、試合を積み重ねてきたことで自信がつき、越山高校野球部のエースへと成長した。
しかし、星葉高校戦では投球を分析され見極められていたことを脩平が危惧してか先発を根室に譲ることとなった。しかし、本人も薄々根室が近いうちに自身に代わって先発となることを自覚しており、自分がやれることをやって根室をサポートする決意を固め、スイングに専念。見事、星葉高校戦で最後の最後にツーベースヒットを決め、勝利に貢献した。
決勝戦でも、最後の最後でピッチャーとして登板し見事勝利に貢献した。2023年冬時点では、越山野球部のコーチを務めており、山住から教師になるよう誘われた。
- 根室知廣(演:兵頭功海)
1年生(2016年時)。柚希の弟。小学生の頃に少年野球チームでピッチャーをしていた経験あり。ストレスに弱く、試験会場でお腹を壊してしまったため志望校に落ちてしまい、越山高校に入学。自転車とフェリーで合計4時間かけて通学している。祖母の体調が悪い時は学校を休んで姉と共に介護している。時々地元の漁師の手伝いにも駆り出されることがある。
硬式グローブを買うことができず小中時代の軟式グローブを使用していたが、脩平から硬式グローブを譲り受ける。
その後、脩平からピッチャーをやるように勧められ、犬塚の控えとしてピッチャーを任せられることになった。やがて犬塚との二枚看板となる
しかし、脩平の退職後部内の雰囲気が変化したこと、後任の監督・塩尻から「ピッチャーは犬塚だけで十分」と宣言されたことでショックを受け、突如失踪。脩平含め野球部総出で探したところ、電車で寝過ごしてそのまま車庫に閉じ込められていた事が判明。本人曰く「ショックだったけどまだチャンスはある」らしく、二度と電車で寝過ごして姉を心配させるような事態を引き起こさないために、南雲家へ下宿することとなった。
2018年の全国高校野球選手権大会県大会準決勝の星葉高校戦では翔を対策していた彼らの裏をかくために先発としてスタメン入りを果たすことになったが、初めての経験だったこともあり不安を抱えていた。
しかし、試合の中で徐々に不安や緊張も解けていき、いつも通りの投球を見せるどころか、自己最速の140km/hを記録、見事監督、チームメイト、姉の期待に応え完投した。
その後、大学からスカウトが来たことで家庭のことも含め自身の進路に悩むが、姉の後押しによりスポーツ推薦での大学進学を決意した。2023年冬時点では、社会人野球チームに所属している。
- 椿谷真倫(演:伊藤あさひ)
1年生(2016年時)。中学時代は将棋部に所属しており、顧問の先生から言われた「広く先を見ること」を信条としている。野球初心者だったが、試合を積み重ねていく中で急成長を遂げ、2年生となった2017年の県大会後はキャプテンに就任した。2023年冬時点では、市役所の文化・スポーツ振興課に勤務している。
- 久我原篤史(演:橘優輝)
1年生(2016年時)。中学時代は陸上部に所属しており、大会記録を持つ俊足。元々サッカー部に仮入部していたが元来のめんどくさい性格故に早速幽霊部員となっていた。しかし、代打で練習試合に出場したことで野球部に入部した。
星葉高校戦では楡と接触し負傷したため、準決勝の途中及び決勝戦は戦線離脱となった。しかし、本人が頑なにベンチ入りを懇願してきたため、ベンチ入りは許可された。
2023年冬時点では、自転車競技の選手になるために猛練習中。
- 楡伸次郎(演:生田俊平)
1年生(2016年時)。久我原と同じ中学出身でマイペースな問題児。ただ、脩平を越山高校野球部に戻そうと嘆願書の提出及び署名活動を提案するなど野球に懸ける想いは全力。
2017年の県大会2回戦でエラーを起こしてしまったことを機に、自己嫌悪に苛まれ練習を休むようになった。同時期に「このままだと進級できない」と言われたことで長谷川が勤務する会社で働いており、退学届を出していた。
しかし、脩平が相談に乗ったことでエラーの原因が視力の低下によるものだということが発覚。脩平がコンタクトレンズを付けるように提案したことで以前よりもキャッチの精度が増し、学校へ行くことにも意義を見出すようになった。
2023年時点では、転職を繰り返した末に壮磨とともに旅行会社を起業。コロナ禍で一時的に経営危機に陥るものの、インバウンドによって「下剋上」のごとく立て直した。
- 日沖壮磨(演:小林虎之介)
1年生(2016年時)。誠の弟。直情的で喧嘩っ早い性格。越山高校に通っているにもかかわらずいつも笑顔で楽しく過ごしている兄の姿を見て羨ましさと苛立ちという二律背反の想いを抱いていた。
不良に絡まれていた椿谷を助けるため、彼らに喧嘩を売るもののそれが傷害事件へと発展。謹慎処分となってしまった。
しかし、自身は手を出しておらず兄を庇うために「自分がやった」と主張していた。兄が名乗り出たことにより謹慎処分は当初よりも早く解かれた。
しかし、不祥事の責任を取って兄がスタメン入りせず最後まで試合に出ることなく高校最後の夏を終えたため「自分の責任だ」と後悔し、野球部への入部を決意した。
2023年時点では、転職を繰り返した末に楡とともに旅行会社を起業。コロナ禍で一時的に経営危機に陥るものの、インバウンドによって「下剋上」のごとく立て直した。
- 日沖誠(演:菅生新樹)
3年生(2016年時)。野球部のキャプテン。壮磨の兄。常にポジティブであり、持ち前の明るさでチームメイトをまとめている。
弟・壮磨がまた野球をしに戻って来てくれると信じて声をかけ続けており、彼の心境や感情的な性格について心配している。
弟が不良と喧嘩したため、それを仲裁しようと両者を押しのけたものの、その相手側が怪我をしてしまった。しかし、自身がやったと名乗り出て相手側と謝罪したことで穏便に済んだ。しかし、この不祥事の責任を負い自らを戒めるためスタメン入りしないことを表明。結果、試合に出ないままベンチで高校最後の夏を終えることとなった。
卒業後は地元のスーパーに就職している。
- 長谷川幹太(演:財津優太郎)
3年生(2016年時)。幽霊部員。卒業後は地元にある越山塗装工業に就職した。
- 藤本大牙(演:鈴木敦也)
3年生(2016年時)。幽霊部員。卒業後は農協に就職。
- 野原瞬(演:奥野壮)
2年生(2016年時)。幽霊部員。喧嘩っ早い性格。卒業後は漁師の道へ進む。
- 富嶋雄也(演:福松凛)
2年生(2016年時)。幽霊部員。3年生となった2017年ではキャプテンを務めた。卒業後は大学に進学。
- 紅岡祥悟(演:絃瀬聡一)
2年生(2016年時)。幽霊部員。卒業後は地元の飲食店に就職。
- 阪大輔(演:中山翔貴)
第7話より登場。2018年入学。鳥羽シニア出身の下手投げ投手。2018年の県大会決勝では、根室からのバトンを受け継ぎアンダースローで翻弄。その後、犬塚にバトンを託した。
※演者は中山秀征・白城あやか夫妻の長男で野球経験者。(トクサンTVより)
周辺人物
- 南雲美香(演:井川遥)
脩司の妻。都内のアート系企業に勤務し、シングルマザーとして一人息子・青空と暮らしていたときに、大学に再入学し教師を目指す脩司に出会い一目惚れ。交際中、親が倒れ、地元・三重に戻ることを決め、それを契機に脩司と再婚し、長女・なぎさを授かる。
会社と小柳から会社に戻ってくるように催促されたため、1年間だけ復職することを決意。なぎさを連れて東京に行くことになった。
その後、任期満了により三重に帰省することとなり、リモートワークを中心に勤務することとなった。
- 南雲青空(演:番家天嵩)
美香の連れ子で、脩司のことは「脩ちゃん」と呼んでいる。
美香の1年間の単身赴任を受け東京について行くことになっていたが、本人は「転校したくない」と拒否していた。出発当日、電車が発車する直前に突然下車し、母親に脩司や祖父と一緒に暮らすと宣言した。
義父の悪評によりいじめっ子からの嫌がらせを受けていたが、信頼できるクラスメイトが傍にいてくれたこともあって月日が経つうちに嫌がらせもなくなっていった。
南雲の娘。青空の妹。美香が単身赴任した際には彼女と共に東京で暮らしていた。
2023年時点、南雲の野球教室に参加している
知廣の姉。美容師。両親を事故で亡くしており、親代わりとして知廣の世話と祖母の介護を並行して行っている。
弟を「ちーちゃん」と呼んでいる。
知廣が脩平に全幅の信頼を置いているため、自身も脩平を信用している。
- 犬塚樹生(演:小日向文世)
地元越山の名家であり先祖代々の大地主。しかし、父親や元妻だけでなく、地域の人々からも「犬塚のバカ息子」と陰口を叩かれたため、それをコンプレックスだと感じている。
初孫の翔が生まれ愛情を注ぎ、「メジャーに行きたい」という翔のため、越山高校に入学した翔の入学祝いに勝手にグラウンドを建設する。
翔をスカウトしに自分の家へ来たにもかかわらず、学業不振を理由に星葉高校に入学させなかったため、賀門を恨み敵意を剥き出しにしている。
それだけでなく練習試合に負け続けていた越山高校野球部にも散々悪態をついていたが、溺愛していたはずの翔から反抗されたことで態度を改め、彼らを信じることにした。
その後、病院での検査で目に疾患を持っていることが発覚。主治医に早期の手術を勧められるものの、孫の活躍を目に焼き付けたいという一心でこれを拒否する。
同時期に自身の許可なく脩平が監督に就任していたことを知り反対するが、横田の説得により認めざるを得なくなった。
その後、奮闘する孫の姿を見て「いつまでもウジウジしてたらカッコ悪い」という理由で手術を決心した。
- 賀門英助(演:松平健)
三重県内で最も強豪の星葉高校野球部の監督。未経験ながら、歴史上の偉人をモデルにした独自の指導方法で部を甲子園の常連校に育て上げた。嘗て静岡一高の監督を務めており、南雲の高校時代の恩師。勝つためには手段を選ばず、敬遠も平然と選択するほど。
「顧問と生徒は一蓮托生」を理念とするほどの生徒想い。実際に、翔のために金で自身を懐柔しようとした樹生を一喝した。
脩平の知人である星葉高校の関係者から、脩平の大学中退・卒業証明書の偽装を知るが、彼の気持ちを尊重して慎重に事を進めるように釘を刺した。
だが、彼の想いに反して脩平の卒業証明書偽装が事実だったため、彼に「破門」を言い渡した。
その後、山住が「経験のない自分でも監督になれるのか」を尋ねてきたことで彼女及び越山高校野球部を敵ながら最大限に支援しようと決断し、備品の提供等を行っている。
その後、2018年の全国高校野球選手権大会県大会で脩平が監督に就任、越山と対決することになった際にはインタビューにて「同じ監督として敬意を表する」とコメントし、彼の監督としての采配を認めている。
その後、星葉高校戦では教え子の采配に驚きつつも正々堂々と戦う彼の覚悟を見て感心していた他、スタンドで脩平を罵倒し喧嘩を売った星葉側の観客を「大人として失望させないでいただきたい!」と一喝し諌めた。
そして、星葉を見事下した越山の実力を認め、「まだまだこれからだぞ。」と鼓舞した。
- 小柳(演:大倉孝二)
美香の元夫。自身の浮気のせいで離婚しているものの、未練タラタラでことある事にヨリを戻そうと言い寄ってくる。
しかも自身のことは棚に上げて脩平の卒業証明書偽造の件を追及したため、美香からは呆れられている。
- 塩尻(演:町田啓太)
犬塚が脩平の後任として呼んだ新しい顧問。元高校球児で名門校のコーチをしていた。犬塚以外のメンバーを「素人」と見下してハナから期待しておらず、周辺の中学校の野球部から有能な中学三年生のスカウトに専念していた。しかし、悉くスカウトに失敗したことから犬塚に解雇された。
- 越前恵美(演:新井美羽)
脩平の新任教諭時代の生徒。毎晩男性と遊びに出かけており、脩平を心配させていたが、彼の根気強い説得のおかげで最終的にスーパーでアルバイトを始める。
その後、脩平への嘆願書の署名には彼女の名前もあった。
- 椎野(演:松本怜生)
五十鈴高校野球部の投手で2017年の甲子園予選三重大会第1回戦で越山高校と対峙する。
元は横浜清隆高校野球部員で、両親の離婚により五十鈴高校へ転校した。
清隆高校時代は自殺を仄めかす言動を取っていたため山住が度々彼の悩みを聞いていたが、それを「山住先生が自分をラブホテルに連れて行った」と虚言を吐いたことで山住が同校を辞める原因を作った。
その後、山住の件で越山高校の野球部員を揺さぶり、試合を優位に進めようとするが、最終的に敗北した。
敗北後も性懲りも無くその件について吐き捨てていたが、あの頃とは違い信念を持っていた山住には通用せずさらなる屈辱を味わう羽目になった。
余談
- ニチアサ出演者が多く、生瀬氏は『仮面ライダージオウ』にて常磐順一郎を演じ、奥野氏は同じく『ジオウ』にて主人公・常磐ソウゴ/仮面ライダージオウを演じ、伊藤氏は『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』にて夜野魁利/ルパンレッドを演じ、兵頭氏は『騎士竜戦隊リュウソウジャー』にてカナロ/リュウソウゴールドを演じ、番家氏は『仮面ライダーセイバー』にて尾上そらを演じている。
- 特に、『ジオウ』、『ルパパト』、『リュウソウジャー』に関しては同時期に放送されており、その出演者達が再び日曜日に揃う事態となった。
- 兵頭氏と伊藤氏に至ってはプライベートでも仲が良く、本人達も「『リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー』でも共演の機会が殆ど無くてちゃんと共演したことなかったので『いつか共演したいね』とお互い話している時に『下剋上球児』のオーディションがあって、一緒に野球の練習をしたり、頑張ろうぜって話ながらやっていて、2人とも合格できたのでとても思い入れはあります」とコメントしている。
- また、生瀬氏と奥野氏は『ジオウ』以来4年ぶりの共演となり、ファンも「久しぶりの再会」「実質『ジオウ』じゃん」と歓喜している。
- 根室姉弟を演じる山下女史と兵頭氏は実年齢では兵頭氏が1歳上という逆転現象が発生している。兵頭氏もそこを心配していたらしく、後にインタビューで「弟に見えるかなと思ったのですが、家で姉ちゃんが洗濯物を干してくれていてグローブのやりとりをする時に、『あ~姉ちゃんだ』と確信した。」と山下女史への感謝を述べている。
- 職員室にある山住香南子の机には、横浜DeNAベイスターズのグッズが置かれているが、ドラマを放送したTBSはかつてベイスターズの親会社であった。そのベイスターズは翌年、シーズン3位からの日本一を達成。本作のように下剋上を成し遂げた。
- 第6話は、関東圏及びその他主要系列局ではアジアプロ野球チャンピオンシップ2023決勝戦試合終了直後に放送された。(アジアプロ野球チャンピオンシップ2023地上波生中継は、当ドラマと同じ、TBS及びその他主要系列局が担当したため。)
- そのため、当初の放送時間よりも約70分遅延する形で放送されたものの、日本がアジアプロ野球チャンピオンシップ決勝戦で韓国に逆転勝利を果たして優勝したため、劇中での2017年県大会初戦大逆転勝利と予期せずリンクする形となった。ちなみに、決勝戦の始球式は美香役を演じた井川女史が担当した。
関連タグ
弱くても勝てます:弱小の高校野球チームが新任教師の主人公と共に甲子園を目指すドラマ繋がり。
高校生レストラン:実在する三重県の高校をモデルにしたドラマ繋がり。