概要
不謹慎の名の通り、主に事件や事故、災害、また、それらの関係者を茶化すような内容を取り扱ったゲームのこと。
その題材ゆえ、多くはPCゲームで、アンダーグラウンドサイトでのやり取りとなっている。この手のものは粗雑なつくりのクソゲーがままあり、(バグがある、コンピューターウイルスを含んでいるなど)PCの動作に異常をきたすものが少なからずあるので注意が必要。
日本における不謹慎ゲーム
日本における不謹慎ゲームは、1990年代のパソコン通信時代には流通が始まった。
パソコン通信時代以前の状況はよくわかっておらず、個人制作、あるいはごく少数メンバーでの制作がほとんどであることから、個人でゲーム制作のためのプログラミングが(趣味の範囲で)できるようになった時点で生まれたものとも考えられる。
この不謹慎ゲームがマスメディアで取り上げられたのはオウム真理教の地下鉄サリン事件を筆頭とした一連の事件が浮上した際に現れた「霞ヶ関」が最初とされている。これに限らず世間を震撼させた大事件は恰好の題材にされる。
なお、犯罪を行なうことをテーマとしたゲームも不謹慎ゲームとみなす場合があるが、GTAなどのクライムアクションはレイティングこそされているものの既にアンダーグラウンドの存在ではなく一般化している。開発中に東日本大震災が発生したため発売中止となった『絶体絶命都市4』(のちの2018年に正式発売)のように、社会的な事件・事故・自然災害と時期が重なったことからお蔵入りとなった、あるいは内容の変更を余儀なくされたタイトルもあるが、そのようなゲームは不謹慎と呼ばれることはない。
主な作品
- アトミックランナー チェルノブ 戦う人間発電所(チェルノブイリ原子力発電所事故)
- スペシャル天安門(天安門事件)
- 校則厳守(神戸高塚高校校門圧死事件)
- 自衛隊足止め(秘)大作戦!目指せ10000人!!(阪神淡路大震災)
- 首都壊滅!? 恐怖の細菌O-157(O-157)
- 霞ヶ関(地下鉄サリン事件)
- 古平トンネル崩落事故 犠牲者救出発破遊戯(豊浜トンネル岩盤崩落事故)
- 香港97(香港返還)
- 上越新幹線脱線回避シミュレーター(上越新幹線脱線事故)
- 地球6周分のガソリン使ったの私だ(山尾志桜里議員の政治資金問題)
- 刑事大打撃 ~北の挑戦~(のをそのまま抜くと・・・、)
- postal(タイトルの由来「Going postal」は発狂して殺人事件を起こすというアメリカのスラング)