解説
牛乳(特に「生乳」と呼ばれる無調整の牛乳)や乳製品を主な原料とした飲み物である。
カルシウムやビタミンなどを加えた「栄養素強化」のものや、果汁やコーヒーなどを加えた「嗜好品系」のものがあり、乳製品以外の材料が使われている。
但し、材料が乳製品(バターや脱脂粉乳など)のみ使用しているものは「加工乳」となる)
また日本では政府の指導により、乳固形分(飲料の中の水分以外の乳成分)が3.0%以上、つまりは乳成分が多い製品を「乳飲料」と呼んでいるため、
一部の缶コーヒー(例えばUCCの缶コーヒー「UCC ミルクコーヒー 缶250g(オリジナル)」及び「カフェオレ」系統など)や「ケフィア」などが「乳飲料」扱いとなっている。
乳飲料の種類
白物乳飲料
牛乳に、カルシウムやビタミン、鉄・繊維などの様々な栄養素を混ぜ足し、栄養分を強化したもの。
白色のままであることから「白物」と呼ばれる。
乳酸菌を使用した発酵乳なので「乳酸菌飲料」と思われるのだが、「乳成分が多いため」日本では乳飲料扱いとなる。
色物乳飲料
牛乳に消費者の嗜好に合わせて、果汁、糖分、香料などを加えたもの。
白色以外の色になることから「色物」と呼ばれる。
またの名を「ホットチョコレート」。
但しアイスココアもある。
コーヒーを混ぜ合わせたもの。
いちご果汁や香料を混ぜ合わせたもの。
抹茶を混ぜ合わせたもの。
「抹茶オレ」とも呼ばれる。
「抹茶ミルク」よりも「抹茶ラテ」の方が名称として広まっている。
しかし「抹茶牛乳」とは呼ばれていない。
牛乳にチョコレートシロップや果物のシロップを混ぜ合わせ、低温で撹拌(シェイク)させたもので、半ば凍った形の商品が多い。
「マックシェイク」がその代表。
なお、レモンの香料は使用されているが、レモン果汁は使用されていないことでも有名。
商品名について
昔は乳飲料も商品名に「牛乳」の表記が使用できたのだが、2000年(平成12年)に「雪印集団食中毒事件」が発生し、その後、規約が改正された。
そのため、現在では商品名に「牛乳」の表記が使用できない事になっている。
但し、「ミルク」(英語)や「オーレ」や「オレ」(フランス語)、「ラテ」(イタリア語)は使用する事ができる。