安定の山羊座
せいけんはせいぎのせいんとのあかし
十二宮編
黄金聖闘士として10番目の磨羯宮を守っていた山羊座のシュラは、実力も無い相手がデカイ口を叩く事を嫌うなど聖闘士として高いプライドを見せていた。
また原作では“力さえあればたとえ悪でも正義として肯定される”と信じ込み、偽教皇の悪事を知りつつあえて仕えていたなど、邪悪の片棒を担ぐような描写があった。
だが紫龍の禁断の奥義を受けた事でアテナの聖闘士としての自覚を改めて悟り、アイオロスに致命傷を負わせたことを死の間際に悔い、山羊座の黄金聖衣を紫龍にまとわせて地上に返すといった他の悪玉よりも優遇された最期を迎えた。
(アニメだと元から正義の心を宿した聖闘士であり、偽教皇に騙される形でアイオロスに重傷を負わせている)
見方を変えるなら、己の命と引き換えに如何なる相手をも滅する禁断の奥義を使わなければ勝てない相手だった事から、彼がどれだけ屈強な聖闘士だったか容易に想像できる。
ポセイドン編
なにより死の間際に紫龍へ聖剣を託しており、ポセイドン編ではクリュサオルのクリシュナの黄金の槍に苦しむ紫龍の前に残留思念として現れて叱咤激励し、彼の聖剣覚醒を促せた。
(ちなみにポセイドン編の前に起きたアニメオリジナルストーリーのアスガルド編では、回想とはいえシュラの出番が大幅に増しているなど思わぬ優遇を受けている。)
ハーデス編
アテナに対し、エイトセンシズ覚醒(=冥界への殴り込み)の示唆とアテナの聖衣の復活という二つの重要な任務を果たすべく、真意を冥界側に悟られんがために、逆賊の汚名を被る事を受け容れた上で冥闘士として、かつての同胞らと対峙。
(OVAだとアイオリアに詫びようとするシーンが追加されている)
そしてかりそめの命が尽きる際、紫龍に「お前の右腕にはエクスカリバーが宿っていることを忘れるな…」と精一杯の励ましの言葉を捧げて消滅した。
また嘆きの壁を破壊するシーンでは、既に戦死した他の黄金聖闘士らと共に馳せ参じ、十二人全員の力を合わせた一撃を壁にぶつける事に加わった。
(OVAでは、紫龍と再会し自分の授けたエクスカリバーが彼の役に立っている事を確認した。ちなみに後年の聖闘士星矢Ωでも、天秤座の聖闘士に昇格した紫龍はエクスカリバーを秘儀として重宝し、二級刻闘士・レアとの戦いでも使用している)
- 外伝のエピソードGでも、筆頭戦士として最前線で活躍している
- 冥王神話でも、シュラと外見の良く似たエルシドや純和風テイストの以蔵が猛者的な雰囲気を醸し出している。特にエルシドは(三級の神とはいえ)ヒュプノスの側近を仕留めるのに貢献している。
- Ωに登場するイオニアについては、とりあえずお察しください。(*もしタイタンが再び聖闘士側に味方するような展開があった場合は聖剣繋がりでどうか山羊座を纏ってほしい)
以下ネタバレあり
映画聖闘士星矢LegendofSanctuaryでは、元より偽教皇に騙されている設定であり、アイオロスに致命傷を負わせる役どころも共通している。この際、追撃に同伴していた双子座のサガも巻き込まれた。
十二宮での戦いでは、ミロの攻撃で人馬宮まで飛ばされてきた星矢と瞬を迎撃する形で参戦。
さらに瞬のピンチで必ず登場する一輝をも軽々叩き伏せるなど、強者ぶりを発揮。そして終盤の石像破壊シーンでは超巨大エクスカリバーを発動させてブッタ斬るなど、とにかくここ一番で迫力あるシーンが目立ち、結果、アテナに改めて忠誠を誓い十二宮戦を生き延びている。
まるでΩでの山羊座の不遇っぷりを払しょくするかのように大金星を挙げまくった。(ちなみに蟹座はいつも通り、魚は酷い扱いだった)
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