概要
藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。別名「風神うちわ」。初登場エピソードはTC13巻収録「風神さわぎ」。
外観は普通の団扇だが、僅かに動かすだけで団扇と同じ風を起こすことが出来る。それだけでなく、力強く仰いだ際は人が数m吹き飛ぶほどの強風を生み出すことが可能。
また、この道具を両手に1つずつ持った状態でパタパタと羽ばたくように動かせば、空を飛ぶことも出来る。作中ではのび太がこの飛行方法を思いつき「バタバタヒラヒラ」と名付けていた。
大長編及び映画『ドラえもん のび太のドラビアンナイト』で登場した際は、船の帆に対してこの道具で強風を送り込み、船の速度を劇的に上昇させていた。
また、大長編及び映画版(派生作品を含む)で登場した際、この道具のデザインが変更されている。初登場エピソードでは渦巻のような模様が描かれたデザインだが、それ以外の作品では大きな文字で「風」と書かれたデザインになっている。
参考として『ドラえもんのひみつ道具使い方事典2』では、最大出力で秒速100mの強風を生み出すことが出来ると解説されている(参考として、秒速100mの風は住宅がバラバラになり、列車が吹き飛ばされ、自動車が数十メートルほど舞い上がるレベルである)。
派生作品
ファミリーコンピュータ用ソフト『ドラえもん』では「第1章 開拓編」において、射程距離が長くほとんどの敵を一瞬で倒せる最強の武器である。取扱説明書での名称は「強力ウチワ」となっている。
『ドラえもん のび太の太陽王伝説』ではドラえもんが武器として使用し、鳥の大群を強風で追い払う様子が描かれている。それだけでなく、映画版『ドラえもん のび太と奇跡の島〜アニマルアドベンチャー〜』でものび太が武器として使用し、敵を上空へ吹き飛ばす様子が描かれている。
『ドラえもん のび太の宝島』ではミニドラが使用し、上記の『のび太のドラビアンナイト』と同様に船の帆に強風を送り込み、船の速度を劇的に上昇させる様子が描かれている。
関連道具
- バショー扇
『西遊記』等に登場する芭蕉扇を模したひみつ道具。「強力うちわ"風神"」の上位互換。
こちらは強風だけでなく、自分の好きな風を好きな時間だけ生み出すことが出来る。持ち手にはダイヤルとマイクが搭載されており、ダイヤルは風が吹き続ける時間を設定することが出来る。マイクには香りや温度等の細かい条件を入力することが可能で、扇の振り方で風向きや風の強さを調節することが出来る。
原作版及び水田わさび版アニメでは「バショーせん」と呼ばれているが、大山のぶ代版アニメでは「バショーおうぎ」と呼ばれている。
- たつまきストロー
ストロー型のひみつ道具。
このストローを口に咥えて息を吹くと、竜巻を生み出すことが出来る。息を吹く長さや強さで、竜巻の長さや強さを調節することが可能。
『ドラえもん』を題材としたゲーム作品では、ドラえもん達が敵と戦う為の武器として登場することが多い。