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懲罰部隊

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ちょうばつぶたい

懲罰部隊(ちょうばつぶたい)とは、軍隊の中で、脱走兵などの軍規違反者を集めて編成した特別な部隊のことである。

概要

懲罰部隊(ちょうばつぶたい)とは、軍隊の中で、脱走兵などの軍規違反者を集めて編成した特別な部隊のことである。また、減刑や釈放を交換条件として国内の受刑者で編成された部隊もこれに当たる。

近代ではナチスドイツソ連大日本帝国陸軍、2022年ウクライナ侵攻時のロシアおよびウクライナ等が知られているが、洋の東西を問わず多かれ少なかれどこの国にもこういった部隊は見られる。

懲罰部隊に送られる条件や待遇などはまちまちだが、概ね損耗率の高い危険な任務に投入されることが多いという点は共通している。

要するに、「処刑は勘弁してやるから死地に行ってこい。生き残ったら許してやってもいい」というのが懲罰部隊であり、一定期間の在任、もしくは戦傷や英雄的行為により原隊への復帰、ないし除隊と釈放が許される例が多い。

制度としては懲罰部隊でなかったり、現地で臨時に編成されたものを含めると、最前線へ優先して送り出された二・二六事件の参加者、壊滅した部隊の生き残りなど指揮系統の異なる者が優先して指名された硫黄島の夜襲要員、敵性に近いと見做された日系人で構成された第二次世界大戦アメリカ陸軍第442連隊戦闘団など、要するに厄介者をかき集めて危険地帯に投入することを目的とした部隊はかなり多く見られる。

軍以外での事例だと、アメリカでは軽犯罪者から消防部隊を編成して大規模山火事に投入した事例が散見される。一例を挙げると、2025年1月に米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊の山火事が起きた際、約800人の囚人が消火活動に動員されたと報じられている。外部リンク

懲罰部隊を題材にした作品

映画

  • 特攻大作戦

1967年のアメリカ映画。12人の囚人で編成された特殊部隊がドイツ軍保養所の強襲作戦に動員される。

1960年の日本映画。軍規違反のはぐれ者を集めた小隊が最前線を転々とさせられる。

小説

三蔵一行の中で、三蔵法師を除く、弟子の孫悟空猪八戒沙悟浄玉龍は全員天界の犯罪者であった。

魔王との戦場の最前線に投入される犯罪者達を主人公とするライトノベル。

漫画

ダンジョンと関わる事件を処理するエルフ国のカナリア隊は看守と禁忌の古代魔術を使用した犯罪者達で構成される。

アニメ

機甲猟兵はATに乗る兵士達が囮役として生身での戦闘を強いられる懲罰部隊。

第三話で陸戦強襲型ガンタンクに乗る兵士達はアリーヌ・ネイズンを部隊長とする懲罰部隊。

ネネカ隊は水着姿の女性兵士で構成された懲罰部隊。

ゲーム

シングルプレイは米軍のはみ出し者が集められた「バッドカンパニー」の隊員が主人公。

主人公のクルト・アーヴィングはガリア正規軍のエリート軍人だったが、ある日、全く身に覚えのない国家反逆罪の冤罪をかけられ、ガリア正規軍の懲罰部隊である422部隊ネームレス」へ強制的に送り込まれ、他の隊員達と共に苛烈な任務をこなしていくことになる。

物語序盤から中盤にかけて主人公のトリガーがある事件で懲罰部隊に編入される。メイン画像の戦闘機の尾翼の三本線は劇中の懲罰部隊のシンボル「罪線」。

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