概要
1966年1月2日~同年12月25日にかけて放送されたNHK大河ドラマ第4作。村上元三作の歴史小説『源義経』を原作としており、脚本も村上が担当している。
キャスティング
源義経役の4代目尾上菊之助は、史上最年少の主演であった。この記録を打ち破ったのは本作と同じく源義経を主人公とする2005年の『義経』で義経を演じた滝沢秀明である。
また、前作の『太閤記』で反響を呼んだ緒形拳が本作でも起用され、武蔵坊弁慶を演じた。これには、前作で起用された新人(緒形拳は当時まだ新人の部類であった)を1年で放り出すのは無責任だという演出の親心と、前年に豊臣秀吉を演じた人が弁慶を演じることでフィクションであるということを強調するという狙いがあったが、これが大当たりとなり弁慶と秀吉は緒形の当たり役となる。
4代目菊之助は静御前を演じた富司純子とこのドラマで共演した縁で後に結婚し今に至り寺島しのぶや5代目菊之助を授かっている。
主な登場人物
- 源義経…4代目尾上菊之助
- 武蔵坊弁慶…緒形拳
- 静御前…藤純子(富司純子)
- 萌子…波野久里子
- 源頼朝…芥川比呂志
- 北条政子…大塚道子
- 源範頼…太刀川寛
- 梶原平三景時…中村歌門
- 大江広元…北村和夫
- 平清盛…辰巳柳太郎
- 藤原秀衡…滝沢修
- 藤原泰衡…片山明彦
- 九条兼実…中村又五郎
スタッフ
原作:村上元三『源義経』
脚本:村上元三
音楽:武満徹
音楽
本作のオープニングテーマ曲は、CDに収録されているものに比べ、後述の第33回に放送された時のものは後半の旋律が異なる他、CDより曲自体が短くなっている。また、総集編のオープニングはさらに短く、クレジットはスタッフのみである(キャストのクレジットは本編後に流れ、オープニングとは別の曲が使われている)。
映像の現存状況
通常放送回は、第1話、第33話、最終回しか残っていないが、これでも1960年代の大河ドラマ中では最も現存映像が多い。
また、総集編が完全な形で残っている最古の作品でもある。
関連タグ
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