概要
ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルドに登場する、獣を象った古代兵器。
1万年前に厄災ガノンに備えて、当時のハイラル王家の命によりシーカー族の技術を結集して建造した巨大な機械兵器。
ガーディアンや祠と同等の非常に堅固且つ軽量の古代素材で出来ている。
一万年前の当時は、時を同じくして造られた大量のガーディアンと共に厄災ガノンを激しく抑え込み、厄災封印に大きく貢献した。
作中時系列の100年前、厄災復活の予言に基づいてガーディアンと共に発掘され、ハイラルの中でも優れた4人の戦士「英傑」に使役された。しかし復活した厄災ガノンの怨念により制御システムを瞬く間に乗っ取られ、現在はハイラル各地で暴走している。
機能はそれぞれ異なるが、神獣共通の装備として対ガノン兵装となる大出力のレーザー砲を備える。
強大な力を誇る反面、繰り手には多大な負担が掛かるため長時間の起動はできない。
内部は今までのシリーズにおけるダンジョンのようにカラクリの謎解き攻略となっており、宝箱も至る所に設置されている。
攻略プロセスは、まず神獣の入り口でシーカーストーンをかざして内部に潜入し、探索しながら内部構造を記した“マップ”を手に入れると機体の一部のシステムがリンクにも操作可能になる。
それを利用して、神獣各所に点在する複数の制御端末を探し出し全て作動させ、それから主制御装置に取り付いているボスを倒した後、改めて主制御装置を起動させることで奪還は完了する。
神獣内部には100年前の戦いで命を落とした各英傑らの魂が彷徨っており、神獣に乗り込んできたリンクに対して攻略のためのアドバイスや励ましの言葉を投げかけてくれる。
種類(順不問)
風の神獣ヴァ・メドー
形的にはナスカの地上絵の大型鳥に近い。
過去にはリトの村の守り神として崇められていたようだが、現在は風のカースガノンが乗っ取り、上空に近づくリト族等を砲撃するようになった。
このためリト族達は迂闊に空を飛べなくなり、業を煮やしたリトの戦士が果敢に挑むも歯が立たず、砲撃による負傷者が続出している。
軽量で頑丈な古代素材の恩恵と複数の巨大なプロペラによる低空~高高度飛行が可能であり、攻略時には単装レーザー砲台が併設されたバリア発振装置を十字に4つ展開する。
レーザー砲は頭部のクチバシ先端付近に搭載。
翼を胴体ごと傾けることで急角度旋回も出来、脚部も可動するため、地上に降り立ったり、何かに捕まることも出来る。
水の神獣ヴァ・ルッタ
ゾーラ族の英傑ミファーが使役していた、象を模して造られた神獣。
現在は水のカースガノンが乗っ取り、鼻からの放水でゾーラの里周辺に常時雨を降らせ、背中から水を放出してダム湖にて常に水を溢れさせ、ダムを決壊の一歩手前まで追いつめている。
鼻から背中から無限に水を湧き出させることが可能であり、潜水による水中移動も可能。
近接防衛手段として、スパイク付きと四角型の氷塊をそれぞれ周囲に放出する攻撃手段を持っている。
またニコニコの某別解王軍師のpart28のような、順を無視した突然の侵入を妨害するためか、バリアを発生させることも可能。
レーザー砲は口元にあり、牙部分がアンテナとなる。
炎の神獣ヴァ・ルーダニア
現在は炎のカースガノンが乗っ取り、デスマウンテン頂上付近にへばりついて移動し、尻尾のハンマーで故意にデスマウンテンを噴火させ、不定期に火山弾を降らせている。
この所為でゴロンシティに観光客などが近寄らなくなり、経営が困窮している。そのため、ゴロン族達はユン坊と大砲を用いて度々火口に追い返してはいるものの、それほど有効打とはならず、すぐに戻ってきてしまっている。
装備は尻尾の大型ハンマーを装備。
また敵の接近に対応するため、背中から偵察機のプルペラを複数放出し、広範囲の索敵を行うことも可能。
レーザー砲は頭部全面開放式で、露出したアンテナから発射する。
尻尾のハンマーにトカゲ(爬虫類)と、構造的にはアンキロサウルスに近い。
雷の神獣ヴァ・ナボリス
名前はゲルド族に伝わる古の賢者ナボールから取られた。
移動手段は長い脚部による四足歩行。
脚部先端は砂に沈まない、または砂嵐を発生させる特殊な機能があると推測される。
軽量の古代素材で作られているのが起因しているのか、ゲルドの台地の頂上にも登っていることから、脚部の走破性能はかなりのものだと解る。
現在は雷のカースガノンが乗っ取り、ゲルドの街周辺の砂漠に強烈な砂嵐と雷を引き起こしている。レースなどの催し等も満足に出来ず、対抗策である「雷鳴の兜」もイーガ団に盗まれてしまっている。
攻撃手段は背中のコブ付近から発生させる落雷で、電力は本体のコブ内部から自力生成する。
その気になれば脚部で対象を踏み潰すことも可能であると思われる。
レーザー砲は頭部に搭載。
側面の耳に当たる部分が可動し、アンテナとなる。
DLCでは
DLC第二弾にて、英傑と神獣に肖った試練が追加された。
この試練を攻略すると、それぞれの英傑の加護のリロードタイムが通常の3分の1と大幅に短縮される。
- ミファー:24分→8分
- ダルケル:18分→6分
- ウルボザ:12分→4分
- リーバル:6分→2分
また、攻略後も武器と防具の制約付き(その地方の防具【例:メドー=リト防具一式】と英傑に関連した武器のみで戦う制約付き)ではあるが、いつでもカースガノンと戦うことが可能になり、倒した後のセリフもその都度変わるという拘りようである。
そしてハイリア人の英傑にも、専用の神獣が用意されていた事が判明する。
マスターバイク零式
DLC第二弾で追加されるリンク専用の神獣。同時に追加される試練等を全て攻略すると手に入る。
対ガノン用の四神獣と違い、こちらは古代シーカー族が当時の最新技術を存分に使って生み出した技術の結晶であり、最高傑作と呼ばれている。
見た目は馬を象ったバイクそのもの。頭からは一本角が生えており、モデルはユニコーンと思われる。
厄災の黙示録では
なんと神獣を操作して戦うステージが登場した。
『ブレスオブザワイルド』では披露されなかった攻撃能力が備わっているほか、ガノン戦で見せたレーザー砲も必殺技として使用可能。多数の敵を拠点や地形ごと豪快に蹂躙できる。
操作はかなり難しい部類に入り、油断していると難易度次第ではあっという間にやられてしまうことも。
ストーリーだけではなくバトルチャレンジでも動かすことになる。
風の神獣ヴァ・メドー
通常攻撃として、『ブレスオブザワイルド』での攻略時にも使用していたバリア装置兼砲台が翼の前面に配置され、「速射砲」として機能している。
また特殊アクションで対空視点と対地視点の2モードへの「視点切り替え」ができ、
対空視点では前方広範囲に発生させる「光の刃」、対地視点では指定した範囲を爆撃する「対地砲撃」がそれぞれ特殊技となっている。
必殺技のレーザーも搭載。
防御機構として、攻撃判定のある「バリア」を展開できる。
水の神獣ヴァ・ルッタ
通常攻撃として、照準に向けて氷の弾を放つ「氷弾」を搭載。
特殊アクションは巨大な鼻を使った「振り上げ」で、攻撃以外では障害物を破壊することもできる。
特殊技はロックオンした敵に無数の氷のミサイル「氷の千本槍」を撃ち込む。
必殺技のレーザーもばっちり搭載している。
防御機構は自分の周囲にバリアを張り、防御可能な攻撃を防ぐ「迎撃」。
炎の神獣ヴァ・ルーダニア
通常攻撃は単発の「マグマ弾」。
特殊アクション「踏みつけ」は周囲の敵への攻撃はもちろん、少々の無敵時間も発生する。
特殊技は尻尾のハンマーで大地を叩き、無数の火山弾を降り注がせる「マグマの雨」である。
やはり必殺技のレーザーは問題なく使える。
防御機構が「カウンター」という特殊なものになっており、これは一部の敵や敵の攻撃を掴み、反撃するというもの。
正直扱いづらいため、防御はむしろ「踏みつけ」の無敵時間を用いた方がよいだろう。
雷の神獣ヴァ・ナボリス
通常攻撃は指定した場所に雷を落とす「落雷」。
特殊アクション「突進」は威力と移動速度に優れており、また敵を踏みつける事で独自のシステム「雷ゲージ」を溜めることができる。
一定以上溜まれば「落雷」が強化される他、ゲージを消費する事で円形に放電を引き起こす特殊技「雷撃の嵐」を使用可能。
「突進」中は無敵なのもあって、特に「突進」→「雷撃の嵐」のコンボは高い殲滅力を誇る。
くどいようだが、必殺技は当然レーザーを使用可能。
防御機構はルッタのものと似た「迎撃」になっている。
マスターバイク零式
DLCにて登場。あくまで小型、等身大の神獣故か武器のカテゴリーになり、意外な人物に乗り回されることになった。
詳しくはこちらで。
余談
各神獣の名前の由来は
メドー→メドリ
ルッタ→ルト
ルーダニア→ダルニア
ナボリス→ナボール
と言われるが、公式は公表していないため定かではない。
ただし、ルッタとナボリスに関してゲーム内でも伝承としてそのような由来が残っていると語られている。
続編となる「ティアーズオブザキングダム」ではどこにもその姿が見受けられず言及もない。
シーカータワーや試練の祠等、他の古代シーカー技術由来の建造物も軒並み姿を消しているため、役目を終えて再び地中に戻ったか自壊した可能性もある。
また、神獣を模した仮面である神獣兵装も登場しているが、なんと数万年前の賢者が身に着けていたゾナウ族由来の仮面もほぼ同様の形状をしている。すなわち、神獣の外見はゾナウ文明由来となっている可能性が高い。
更に今作のダンジョンである各神殿には神獣に酷似している装飾や仕掛けが登場しており、この神殿を建設したと思われるゾナウ族と古代シーカー族と何かしらの関係性を仄めかしている。
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