小芭内「甘露寺に近づくな 塵共」
概要
鬼殺隊が人食い鬼と戦う為に編み出した、一度に大量の酸素を血中に取り込む事で瞬間的に身体能力を大幅に上昇させ、鬼と互角以上の剣戟を繰り出す“全集中の呼吸”の一つ。呼吸は師である育手もしくは剣士自身の我流により、様々な種類が存在する。
蛇の呼吸は水の呼吸から派生した流派の1つであり、蛇柱である伊黒小芭内が独自に編み出して使用しているもの。特徴的なのは使用する日輪刀の形状であり、通常の日輪刀とは異なり、フランベルジュを思わせるうねった刃を持つ特殊な日輪刀を用いる。
蛇の名に違わずその斬撃は有り得ないような軌道を描いて相手を追い詰める。蛇の様に蛇行する伊黒の走り方と合わさる事で正確性も非常に高くなり、狭い木材の間を巧みにすり抜けて攻撃するなど変幻自在。
蛇の呼吸の変幻自在な剣技は、その正確な太刀筋があってこそ成り立つ。極限まで磨き上げる事で狭い隙間をすり抜ける“うねる”一撃を可能にしている。
対応する日輪刀の色は青紫色。使い手が“柱“に就任した場合の肩書は「蛇柱」。エフェクトは白い体色の蛇である。
剣技一覧
- 壱ノ型 委蛇斬り(いだぎり)
間合いを詰め、横薙ぎの予測不能な円形軌道を描く一太刀を振るう。委蛇とはくねくねと曲がりくねっている様を表す。
- 弐ノ型 狭頭の毒牙(きょうずのどくが)
蛇を思わせる凄まじい闘気と共に、敵の死角から攻撃の合間を縫って蛇のようにうねる斬撃を放つ奇襲技。
- 参ノ型 塒締め(とぐろじめ)
塒を巻いて敵を締め付けるかのように、あらゆる角度から敵を取り囲みつつ縦横無尽の斬撃を浴びせる。
- 肆ノ型 頸蛇双生(けいじゃそうせい)
双頭の蛇が相手に噛み付くように、敵を両側から挟み込みながら斬撃を食らわせる。軌道が非常に読みにくく、避けるのは極めて困難。
- 伍ノ型 蜿蜿長蛇(えんえんちょうだ)
大きく蛇行しながら広範囲の敵をすれ違いざまに斬りつける。水の呼吸の参ノ型「流流舞い」と同じく複数の敵にも有効だと思われる。
蜿蜿長蛇とはうねうねと長く続いているものを指す四字熟語。
使用者
源流
水の呼吸
余談
『公式ファンブック鬼殺隊見聞録・弐』の斬られ心地取材では、蛇の呼吸は「なんかつらい」「独特の断面になるよね」「刃に合わせて傷が波打った分だけ痛い、暴言も深く刺さった」「花の呼吸に殺されたかった」「それな」だそう。