概要
10年前、パンドラボックスの発動によって出現したスカイウォールによって、3つに分けられてしまった日本の首都の1つ。劇中の映像では、愛知県の尾張、岐阜県西部、石川県南部以西と長野県北部が該当する地域(ただし、予告では三重県の津市・松阪市あたりで分断されていた)。実際の日本地図ではほぼ西日本全域が該当する模様。
通貨の単位はルルク。
西都政府首相の御堂正邦は、表向きは若者を海外進出させ、技術力で経済の復興を目指そうという外向き志向の政策を取っている。しかし水面下では、北都との軍備拡張競争がエスカレートしているらしく、平和主義を掲げる東都との溝は深まる一方になっている様子。
第4話での描写では、東都とは別の貨幣が流通している。しかし街中に監視カメラが設置されており、東都から避難させられた鍋島の妻が「こんな物騒なところ」と怯えているなど、かなりきな臭いものを感じさせる。
第22話では遂に北都と東都を手中に収めるべく進軍を開始。手始めにブラッドスタークの手引きを受けて北都の多治見首相の身柄を拘束し、北都の事実上の制圧に成功する。
また、東都と北都の知らないところで密かに難波重工と結託し、第4の仮面ライダー:仮面ライダーローグや、かつて最上魁星が作り上げたカイザーシステムを元に開発されたリモコンブロスとエンジンブロスを難波重工より提供され、第23話ではこれらの戦力を駆使して遂に東都に対しても宣戦布告、日本全土の制圧に向けて動き出すことになる。
戦力としては(第23話時点では)三国最強であり、東都に逃れた北都の戦士・グリスを加えた東都勢さえ圧倒するほどの戦力を有している。
しかし、軍事兵器への変身者は難波重工が育てた孤児と東都の元リーダーであり、西都生まれ、西都育ちの者はいない。また、技術力の大部分を難波重工に頼っている(この点は北都も大差ないが)ため、万一難波重工や幻徳が裏切った場合は大幅に戦力を失い、最悪瓦解するリスクも秘めていると思われる。
そしてその懸念通り、西都敗北後に首相の御堂がスタークによって毒殺され、スタークの能力で難波会長が首相に成り変わる事となり、西都は実質的に難波重工に掌握されることとなった。
難波重工やそれに協力するスタークの目的はそれぞれ「世界征服」と「地球の破壊」であり、西都国民は意図せず彼らの邪な野望の片棒を担ぐ羽目になっている。
その後、エボルトが東都政府官邸を消滅させて東都を完全に制圧したことで、表向きは西都の主導により日本の再統一が果たされることとなった。
構成員
形式上ではあるが、仮面ライダービルド中盤~終盤のメイン敵勢力であるため、ここにその全貌を記す。
リーダー
御堂正邦(難波たちに乗っ取られる前の正統な指導者。死亡後もその顔は利用され続けている)
→難波重三郎(エボルトの力で成り変わっていた)
→エボルト/仮面ライダーエボル(難波を殺した後、自ら御堂に成り変わって行動)
幹部
内海成彰/仮面ライダーマッドローグ(西都に協力する難波重工の幹部→エボルトの腹心。主にロストスマッシュ生成計画を任せられていたが、実際は寝返ったフリをしていた事が判明。難波の仇を討とうとしたが敵わず、紗羽と幻徳を庇いエボルトに殺される)
協力者
葛城忍(葛城巧の父。スカイウォールの惨劇でバッシングを受け自殺したと思われていたが、エボルトの協力者に成り下がっていた。実際はエボルトから世界を守ろうとしていたが、計画がバレた事でエボルトに殺される)
志水恭一/スタッグロストスマッシュ(葛城の協力者。口封じのため殺される)
過去協力していたメンバー
難波重三郎(当初は協力者に過ぎなかったが、御堂に成り変わってリーダーになる。その後完全復活を果たしたエボルトに造反して失敗、返り討ちに遭い死亡)
鷲尾風/リモコンブロス/ヘルブロス(重三郎の忠実な部下。エボルトにより死亡)
鷲尾雷/エンジンブロス(重三郎の忠実な部下。エボルトにより死亡)
増沢(東都でスパイをしていたが、発覚後に自殺)
氷室幻徳/仮面ライダーローグ(御堂が殺されたことで見切りをつけ、氷室泰山誘拐事件をきっかけに完全に離脱)
怪人
戦闘員
ハードガーディアン(難波重工が製造した兵器。難波重工が壊滅した後もエボルトに利用されている)