車輪スケルトン
しゃりんすけるとん
名前通り、トゲ付きの車輪を体に嵌めたスケルトンのような雑魚敵。
不死(プレイヤー)を見つけると、足を屈めて車輪を回転させながら突撃してくるという、ブッ飛んだ攻撃手段を特徴としている。
別名:フロム製パンジャンドラム、或いはフロム製アインラッド。
車輪故に突進スピードは速く、走って逃げることは困難。
ならばと盾で突進を受け止めても回転が止まらず、それどころか多段ヒットによりスタミナが全損、ガードを崩される可能性が高い。
更に攻撃力も高く、強靭度が低いと怯んでいる間に為す術もなく削り殺されてしまう。
おまけに複数体配置されていることが多く、場所によっては同時に何体も飛び掛かってきて回避 or YOU DIEDという、トボけた外見とは裏腹に油断ならない強敵である。
スケルトン系の例に漏れず斬撃耐性が高いので、弱点の打撃武器、あるいは魔法・炎属性武器で攻撃すればダメージを与えやすい。数が多い場合は弓矢で一匹ずつ狙撃して誘い出す、もしくは敵を誘き寄せる消費アイテム「誘い頭蓋」を投げるのが有効な戦術と言えるだろう。
ダークソウル
初登場作品。『地下墓地』と『エレーミアス絵画世界』に登場する。
特にゲーム序盤から行ける『地下墓地』ではボス部屋前の広場から狭い通路にかけて大量配置されていることで悪名高く、多くの不死が轢き殺されていった。
ボスの三人羽織なんかよりボス部屋への道中の方が遥かに厄介だと感じたプレイヤーも多いだろう。
また、近くにいるNPC・鍛冶屋バモスが戦闘に巻き込まれて殺される恐れもある。
『エレーミアス絵画世界』でも地下貯水池で大量に出現する為、暗闇や死角から襲われることもあり非常に厄介。
また、貯水池から繋がる地下迷宮は非常に狭く、武器の振りづらい閉所で車輪スケルトンが突撃してくるのでたまったものではない。
ダークソウル2
本作では『狩人の森』ボス・スケルトンの王のうち杖持ちの個体が倒されることで代わりに召喚されるという形で登場。
前作で暴れまわったせいか突進の威力は落ちているものの凶暴性が増しており、縦横無尽に駆け回りながら襲いかかってくる。
何も考えずに「王」だけを狙っていると、召喚された無数のスケルトンと車輪スケルトンに囲まれ、為す術なく嬲り殺される可能性も高い(3体の「王」だけではなく、撃破後のスケルトンたちも殲滅しなければボス撃破にはならない)。
ダークソウル3
『カーサスの地下墓』と『燻りの湖』に登場。
正面からの攻撃が多段ヒットしなくなるなど大幅に弱体化しているが、側面から引っかかった際の多段ヒットやスタミナ削りは依然として脅威のまま。
特に『カーサスの地下墓』では暗い地下水路内で大量に出現し、犬とネズミの群れや突然上から降ってくる蠢く腐肉(スライム)などと共に、火の無い灰(プレイヤー)を殺しに来る。
ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON
車輪スケルトン自体は当然ながら登場しないが、ルビコン調査技研が遺したC兵器「IE-09: HELIANTHUS」がプレイヤーたちから車輪スケルトン扱いされている。
形状は名前の通りヒマワリ型。大量の刃を備えた歯車は回転ノコギリに似ておりスケルトン要素は全くないのだが、敵機を発見すると高速回転しながら猛スピードで突進してくる。
車輪スケルトンと同様の機動力や多段ヒット突進に加え、側面の火炎放射器やミサイル、正面からの攻撃をほぼ無効化する装甲まで備えたトンデモ兵器。
ミッション『集積コーラル到達』では湖の中に8機も配置されている。高架を渡って対岸まで横断すれば戦闘を回避できるが、一機だけ対岸から高架上に突撃してくる個体もいる。
放置してもミッション自体はクリアできるものの、全機がログハント対象(特定の敵機を撃破するサブミッションのようなもの、一定数クリアで新パーツ解放)なので、全パーツ入手を目指すなら9機すべてを倒す必要がある。
また、湖には情報ログやあの武器も隠されており、それを護るように取り囲んでいる。誰が呼んだかAC版儚い瞳の島。
『武装採掘艦護衛』では出現数こそ6機に減っているが、今回はクリア条件が全敵機の撃破のため、逃げずに戦うことを強いられる。
おまけに別種のC兵器「IA-05: WEEVIL」も4機現れる為、機動力と数の暴力に翻弄され体当たりや火炎放射で削り殺されがちである。
ダークソウルに登場する大盾。
その名の通り、車輪スケルトンを倒すことにより低確率でドロップする彼らの車輪である。
大盾としては防御力が見劣りするものの、防御だけではなく回転攻撃を使用できる点が最大の特徴。
回転攻撃はスタミナ消費が激しく、射程や予備動作の長さでも問題を抱えているが、多段ヒットするうえに威力も高い。
また、シールドバッシュ時の防御判定が長いという特徴も併せ持っている。
シリーズ最終作のダークソウル3でも再登場。
物理カット率が100%に強化されているものの、他の大盾に比べるとやはり微妙な性能と言える。
回転攻撃は戦技「運命の輪」として使用可能だが、スタミナ消費や予備動作の長さに対して以前ほどの火力が無い為、評価はあまり芳しくない。
また、Bloodborneでは「ローゲリウスの車輪」という車輪型の武器が登場。
やはり振りは遅いが多段ヒットによる高火力で血族どもを磨り潰せる。
漫画『ベルセルク』単行本18巻に車輪を付けた亡霊が登場している。
棘こそつけていないが、見た目や攻撃手段は車輪スケルトンそのもの。
この作品には竜骨砕きのモチーフと思しき大剣なども登場しているので、車輪スケルトンも本作のオマージュである可能性が高い。