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19XX

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ないんてぃーんだぶるえっくす

この項目では、1996年にカプコンから発売されたアーケードゲームに関して解説する。 読みは「ナインティーンダブルエックス」で、正式なタイトルは「19XX -THE WAR AGAINST DESTINY-」である。

19XXは主として20世紀の不特定な年号、場合によっては世紀末の意味合いを持つ言葉である。この項目ではpixivタグにおいて一番使用されている同名のシューティングゲームに関して解説する。

概要

カプコンが開発、1996年11月に同社より発売された縦スクロール方式の業務用シューティングゲームである。そして、カプコン自社開発としては最後の2Dシューティングゲームでもある。

同社STGの人気シリーズでもある19シリーズの5作目(『1943改』をナンバリング扱いから除外した場合は4作目)で、前作である『1941』よりもレーザー兵器や歩行型ロボット等が登場する、よりSFテイストの強い内容となっている。

反面、プレイヤー機体には第二次世界大戦の名機や幻の機体など通好みの渋い顔ぶれが揃っており、ステージクリア時にはシリーズの伝統として「○○(ボス名)撃 墜」と迫力のある墨文字がでかでかと表示されるなど(ちなみに「撃 墜」はボスが航空機系の場合であり、戦艦潜水艦系は「撃 沈」、陸戦兵器系は「撃 破」と変わる)、過去のシリーズのプレイヤーにも受け入れられるよう工夫もなされている。

初期難易度の低さゆえのとっつきやすさとマーカーミサイルの爽快感等から今なお本作を愛好するファンは少なくない。

そのためか、レトロゲームを多めに稼働させているゲームセンターに行くとよく見かけるタイトルではあるが、本作に限らずレトロゲームの設置店そのものが減少傾向にあるので、プレイできる環境が今後も極端に減っていくものとみられる。

名作として語られつつも、長らくカプコンのレトロゲーム集合作品から「なぜか」収録が見送られ続けてきた本作であったが、2021年2月18日にカプコンアーケードスタジアム(Nintendo Switch。後にXBOX ONE、steam、PlayStation 4でも同年5月25日に配信)にようやく収録され、1996年の稼働から25年の歳月を経た、本作初の家庭用ゲーム機への移植となった。

溜めシステム

本作はSTGの攻撃要素の一つ「溜め撃ち」を全面的に押し出しており、弾数無限の通常ショットはもちろん、有限武装のボムにまで溜め撃ちの要素を取り入れている。

マーカーミサイル

Aボタン押したままにすると自機の前方にエフェクトが発生し、チャージ完了後にボタンを離すと直進するミサイルを発射。このミサイルは耐久力の低い敵ならば貫通し、耐久力の高い敵にヒットするとその箇所にマーカーが表示されるので、マーカーが消えるまでの間にAボタンを連射し続けるとマークした箇所に向かうホーミングミサイルを連射できる。ホーミングミサイルは独特の曲線的な動きで敵を追尾していき、マークした箇所には必ずヒットする上にミサイルの軌跡にも攻撃判定があり、尚且つ敵を貫通する性質を持っているので、破壊可能弾を矢継ぎ早に連射する敵を一網打尽にしたり、硬い砲台に阻まれたボス弱点を狙い打つような局面で威力を発揮する。なお、ホーミングミサイルの軌道は機体ごとに異なる(後述)。

ヴァリアブルボム

Bボタンを押した直後に画面内の敵弾を消去するフラッシュシェルが発動。この時点で更にBボタンを押し続けていると画面下にゲージが表示され、ボタンを押し続けた時間に比例してゲージが増加。ゲージがフルになるとレベルが上がり、Bボタンを離すと溜めたレベルに応じたボムが発動される。なお、どのレベルのボムも発動と同時に画面全体に弾消し効果がある為、フラッシュシェルと併せて1発のボムで実質2回分の緊急回避ができる。

ボムのこの仕様はゲームの難易度低下の一因となったが、それ故に初心者でもボムの活用次第で先に進める(=長く遊べる)為、結果的にとっつきやすく遊びやすいタイトルとなった。しかしながら、切り札であるボムを温存してステージをクリアすると、その数に応じて高得点のボーナスが得られる為、稼ぎ重視の上級者にとっても挑戦のしがいがあり、結果的には初心者・中堅シューター・上級者のいずれの層にも楽しめる仕様と言える。

LEVEL1:ファイアクラッカー

画面下から上に向かって絨毯爆撃のような爆風が広がり、画面内の敵にダメージを与える。威力は低めだがすぐに発動可能で画面全体に効果が及ぶ為、緊急回避や討ち漏らしたザコの処理などに使える。

LEVEL2:ファイアクラスター

自機の前方に高威力の爆弾を投下する。全体攻撃であるLEVEL1や3に比べると攻撃範囲は狭く、威力はともかく使い勝手はあまり良くない。ただ、弾消し効果は画面全体に及んでいるのでその点は安心である。

LEVEL3:メギドファイア

ファイアクラスターを画面全体に炸裂させる。ゲーム中屈指の圧倒的な攻撃力を誇り、効果時間も長くボス相手にも大ダメージが期待できる(…もっとも、その威力を見越してか、このゲームのボスは一定ダメージを与えると第二、第三形態に移行して一旦累積ダメージをリセットしてしまう場合が殆どだが)。欠点は溜め時間の長さ(ボタンを押してから発動までおよそ5秒程度必要)で、その間に迫る敵弾を捌ききれずにボタンを離してしまってLEVEL2ボムが発動してしまったり、あるいは逆に「もう少しでLEVEL3…」と我慢しすぎて敵弾を回避しきれずに撃墜されてしまうのは、このゲームをプレイしたことのあるシューター諸氏ならば一度は経験があるはず。

稼ぎ要素

ステージクリア後のスコア集計画面では、道中で集めた勲章アイテムの数やボムの残弾数、敵機の撃墜数、そしてボスの撃破までにかかった時間からランクが算出され、それに応じて階級が昇進。(LEVEL1:新兵からスタート。最高ランクはLEVEL30:元帥)階級が高い程にボーナス得点にかかる倍率が高くなる階級ボーナスハイスコアを稼ぐ上での要となっている。

因みに自機のストックを増やす手段(1UP)は、特定の階級(LEVEL10:候補生・LEVEL:25上級大佐)に達するか、ステージ3とステージ5に隠されている弥七を取得する事のみである。

また、リザルト画面などに表示される階級章は全ての階級で異なるグラフィックが用意されており、芸が細かい。

…しかし、兵卒下士官尉官程度ならばともかく、将官や元帥に昇進してなお未だ前線へ出撃することを強いられるプレイヤーって一体…。但し、階級システムの要素は前作(『1941』) から引き続き使われているものでそれの発展型と考えればいいだろう。

プレイヤー機体

各機体によって移動スピードや2段階強化が可能なショット、マーカーミサイルの軌道等が異なる。自機選択画面のPOWER(攻撃力)の欄が具体的にどの武装について示しているのかは不明だが、恐らく各機体ごとに対応したショットの2段階目の総火力を指していると思われる。初期状態のショットとヴァリアブルボムについては3機共に共通。

P-38ライトニング

バランスタイプ。強化可能な武器は4連射。移動スピードや総火力は平均的だが、癖が無い分扱いやすい機体。マーカーミサイルは機体両サイドから半円を描くようにして放たれる。

J7W震電

スピードタイプ。強化可能な武器はスーパーシェル。3機中最も移動スピードが速い機体だが、強化可能なスーパーシェルやマーカーミサイルの性質上攻撃範囲が狭く、敵の出現位置をあらかじめ把握していないと押され気味の戦いを余儀なくされる。マーカーミサイルは一旦斜め後方に射出された後、マーキングした敵に向かって飛翔していくため、上手く使えば自機後方の敵を攻撃することも可能。

DH.98モスキート

パワータイプ。強化可能な武器は3WAY。移動スピードは最も遅いが、3WAYを2段階強化した時の攻撃範囲・火力は絶大(連射装置があればなおベター)。マーカーミサイルは射出後に大きく迂回するような軌道を取りながら目標へと向かう。

アイテム

各機体ごとに対応したショット変更アイテムを2つ取得すると更に強力なショットを撃てるようになる。

4連射

Aボタンを押すたびに幅の広いショットを4連射する。攻撃範囲のバランスが良い。P-38使用時に2個取得するとショットの横幅が更に広がる。

スーパーシェル

敵を貫通するビームを放つショットだが、攻撃範囲は狭い。縦一列の編隊を組んで飛んでくるザコの処理や、縦に長い形状のボス(2面ボス「雷鳴」や4面ボス「グランツ」など)との対戦時に有効。震電使用時に2個取得すると2連装のスーパーシェルとなる。

3WAY

3方向の扇状に飛ぶロケット弾。広範囲に攻撃可能で尚且つ全弾命中時の攻撃力も高いが、連射性に難があり、破壊可能なミサイルを連射する対空戦車の攻撃等には敵弾の相殺が追い付かず撃ち負ける危険性がある。モスキート使用時に2個取得すると5WAYとなり、攻撃範囲が更に広がる。

Bマーク

ボムの残弾数が1つ増える。このアイテムは単独では出現せず、一定時間ごとに4連射→3WAY→スーパーシェル→Bマークの繰り返しで交互に切り替わる。

ステージと攻撃目標(ボス)

最終面を除く各ステージの開始前に過去作1943でお馴染みの『攻撃目標〇〇健闘ヲ祈ル』形式の演出があり、ステージの舞台となる場所、攻撃目標(ボス)がマップに表示される。

ボス戦ではアーケードゲームの都合上制限時間が設けられており、時間内に破壊できなかった場合は攻撃目標の撤退を許し、作戦失敗となる。

その際のステージクリア演出は「作戦失敗〇〇(ボス名)大 破」になる。

また、ボスには個体ごとの公式データや逸話があり、さらに各ステージ、各ボスごとにテーマ曲が設定されている。

ステージ1

舞台:南太平洋

ステージ曲名:A Bit Of Blue Sky Between The Clouds - Mission 1

ボス曲名:亜也虎改

主人公が所属する組織の輸送型B-29(6発機)がライバル機「F・ブラッカー」に奇襲・撃墜され、間一髪脱出するところから開始する。STG初心者でも厳しくなく、簡単に突破できるステージである。

攻撃目標:亜也虎改(あやこかい/英:AYAKO SPECIAL)

要目:全長57m 重量680t 乗員8名

公式での二つ名:超爆撃機

19シリーズ伝統の爆撃機「亜也虎」の本作のすがた。

自機が雲に入ったところで機影とともに使い捨ての無人パラシュート戦車を複数降下させ、海面すれすれの低高度での戦闘となる。

独ロケット戦闘機「コメート」を射出する射出口を両翼併せて2基四線装備し、機銃複数と全方位射撃システム(いわゆる「コア」)で武装する。

亜也虎シリーズ中最大の亜也虎だが、1ステージボスということもあって初心者でも難なく倒せるほどであり、歴代最弱の亜也虎ともいわれている。

しかし、ベテランに瞬殺されることを想定してか、ボスの撃破タイムで得られるランクの最高値Sを取るためには、10秒以内に撃墜しなければならないという最難関のボスとなるほか、逆に時間をかければかけるほど全対空砲を開放、コアの弾幕パターンも変化してくるので、そこそこ強くなるといった要素もある。

撃破すると画面下へ力なく降下していった後に爆散、失敗するとキャノピー部分、全武装を失いながらもなんとか逃げていく。

ちなみに、公式冊子「カプコンシークレットファイル19XXひみつ大図解」では開発秘話などが、イラスト付きで詳細に語られている。

ステージ2

舞台:紅海

ステージ曲名:The Red Naval Port - Mission 2

ボス曲名:雷鳴

夕暮れの軍港ステージ。登場する艦船は旧日本海軍の艦がモデルとなっている。最上型重巡による弾速の速い主砲攻撃や画面内に高速で飛び交うコメート、破壊すると厄介なばら撒き弾になるミサイルを撃ってくるミサイル艇(元ネタ不明艦)など、初心者には徐々に厳しくなってくる構成となっている。

攻撃目標:雷鳴(らいめい/英:RAIMEI)

要目:全長246m 重量60,000t 乗員200名

公式での二つ名:超巨大戦艦

OPムービーでも登場する大和型戦艦。

大和型を基に設計されたという設定が公式で語られており、外見はほぼほぼ大和型。外見上の相違点は大和型より若干太めの艦首形状、対空砲の配置、ドットと公式イラストからわかる宇宙戦艦ヤマトのレーダーのような見た目の電探構造など。

軍港を抜け、開けた海上でライバル機「F・ブラッカー」を退けると同時に高速で突進するように現れる。

遅速混合の機銃弾、ゼロ距離でも撃ってくる主砲、回転しながら弾をばらまく副砲、そして「雷鳴」の名前通り、電探に電流を纏ってから放ってくる艦橋弾幕など、カプコン伝統の2面初見殺しの強ボスである。

艦橋を破壊すると副砲部を境に大きな水柱を上げながら真っ二つになって沈む(この際球状艦首が見られる)。失敗すると全武装損失、艦橋半壊となりながらも画面外へ離脱していく。

余談だが、雷鳴のデザインは携帯アプリ「194X/194XⅡ」に登場する戦艦ボス「蒼月」と「朱月」に引き継がれ、撃沈モーションも酷似している。

ステージ3

舞台:中央アフリカ

ステージ曲名:Dance Of The Green Gnome - Mission 3

ボス曲名:カルベルトワーゲン

森林ステージ。ティガー2やFa223をはじめとした独軍兵器が敵として多数登場する。

このステージは前半後半に分かれて構成されており、前半は森林で砲台群と交戦した後、滝を降りながら中ボスのオスプレイ似機体との戦闘、後半は戦車が多数犇めく洞窟内での戦闘となっている。

攻撃目標:カルベルトワーゲン(英:KARBERT ARMOR)

要目:全長32m 重量1,160t 乗員9名

公式での二つ名:軌道工兵

洞窟内で発見、攻撃をすることになる大型工作車両。

中央部に戦車型の車両部分、前方左右に鎖で繋がれた装甲牽引砲台、そして後部に線路材料の巨大な鉄鋼ロールと敷設装置を装備する異様な見た目の車両。走行・攻撃しながら常に線路を敷き続けるハードワーカーで、公式設定では後の5ボスの巨大機関車の専属車両として開発されたものとのこと。

中央車両部分の主砲を破壊すると、広角に弾を放つ射撃装置とミサイル砲塔が展開され、さらにこれを破壊するとヘリコプター射出口が開く。射撃装置2・ミサイル砲塔2のうち2基が破壊されると車両中央に速射ばらまき弾を撃ってくる射撃装置兼コアが出てくる。

コアの攻撃は避けやすそうで案外ミスしやすいため、6ボスまでの間に遭遇するボスの中では特に手ごわいボスである。

コアを撃破すると車体は機能停止するが、後部の装置が最後の足掻きでばらまき弾を撃ってくるので、この放出口も潰す、もしくは放っておくと完全に沈黙する。撃破失敗時は炎上・停止した本車上空を通過していく。

ステージ4

舞台:デンマーク海峡

ステージ曲名:Silver Ice Sheet - Mission 4

ボス曲名:グランツ

氷海ステージ。敵は主にこのステージから初登場のHe219ウーフーや、破壊するとアイテムを放出する赤いXF5Uフライングパンケーキをはじめとした航空機と戦車、地上施設のほか、多数の潜水艦が現れる。

また、このステージではボス潜水艦から発射されたのか、射撃をしつつ突進してくる厄介なミサイル(破壊しても撃ち返してくる)が登場する。

攻撃目標:グランツ(英:GRANTZ)

要目:全長70m 重量3,500t 乗員27名

公式での二つ名:要塞潜

この海域での活動が確認されていた潜水戦艦。

ディーゼル機関故の潜水時間の短さを突かれて、浮上したところを主人公機に奇襲されるという流れ。登場時は画面下から潜水状態で現れ、浮上したところで対空戦闘状態となった本艦との戦闘になる。

機銃群や艦尾のランチャー、側面の魚雷発射管から撃ってくるミサイルと、それほど強力な武装は無く、艦橋を破壊することで撃沈・・と思いきや船体が完全にひっくり返り第二形態となる。上部以上の武装が施された艦底部にはカルベルトワーゲン程の弾速はないものの広範囲に弾をばらまく機銃、艦底艦橋から射出される観測機をもとにミサイルを撃ちあげてくるVLS(艦橋破壊後は砲撃してくる)などがあり非常に厄介。

艦橋を破壊すると艦首部のハッチから射撃装置(コア)が現れ、これを破壊すると船体は三つに裂けて轟沈する。失敗すると艦底形態のまま炎上しつつ海域を去っていく。

公式冊子によると艦名はそのままウィスキーの銘柄「グランツ」から採用したと語られている。

ステージ5

舞台:フランス都市部

ステージ曲名:City Light In The Black Strait - Mission 5

ボス曲名:サンチョペドロ

ステージ3のように前半戦は夜間の市街地上空でのライバル機「F・ブラッカー」との戦闘から降下して兵器輸送列車との戦闘、後半戦は城塞化した軍需工場内に侵入して生産中の車両や生産直後のステージ1ボス亜也虎改の同型機との戦闘となる。本ステージで厄介なのは広角に射撃してくるロケット砲車両と、高速弾でショットを当てると遅く留まる拡散弾に変化する特殊な砲弾を撃ってくる砲塔改造戦車であり、生産施設を破壊しない限り次々と生産される。

攻撃目標:サンチョペドロ(英:SANCHO PEDRO)

要目:全長71m 重量3,600t 乗員38名

公式での二つ名:戦略汽道車

線路2線に跨る大型の装甲機関車。

通常状態ではVLSと十字回転射撃してくる射撃装置(コア)のみだが、この車両の特徴は、追加装備と合体していくことで強力な攻撃を行うことができる点である。

射撃装置を破壊すると第二形態として巨大ガトリング砲とカール自走臼砲を改造した弾薬運搬車「ベルゲカール」と合体した重武装形態となる。

重武装形態のガトリング砲は一度斉射を行うと巨大な薬莢を放出する。その際に次弾装填までの隙があるので、そこで攻撃を集中させることで容易に破壊が可能。さらに支援車のベルゲカールこそ見た目からヤバい砲弾を撃ってきそうなものだが、弾は全てサンチョにまわしているせいか、ショットで破壊可能な黒い球体しか撃ってこないのでさほど脅威にはならない。

重武装形態を破壊するとロケットモーター車両を左右に取りつけ、「最新鋭怪力線砲」を展開した最終形態「超高機動光学兵器搭載形態」となり、高速化・高火力化したサンチョペドロとの最終決戦となる。

サンチョペドロは常時、破壊しても何度も復活する、ショットで破壊可能な弾を撃ってくる砲塔が前面に2基あるが、この砲塔の復活タイミングに気を付ければ案外倒しやすいボスである。

撃破すると爆発しつつも速度を落とすことなく走行し続け、最終的に行き止まりの城壁に激突して沈黙する。失敗すると爆発しつつ、走り去っていく。(この先行き止まり・・・)

ステージ6

舞台:大西洋

ステージ曲名:Glayish Tornado - Mission 6

ボス曲名:アウターリミッツ

ステージ開始時に、眼下を進むあまりにも巨大な航空戦艦へむけて自機が降下していく。

ステージそのものが攻撃目標であり敵の組織「アウターリミッツ」の艦上での戦闘となる。

敵は多種多様で、ステージ5の列車群やステージ4の射撃ミサイル、ステージ3の大型VTOLの改良機など各ステージに現れた様々な厄介な兵器達がここぞと立ちはだかる。また、各砲塔や艦後部に控える副艦橋はステージ2ボスの「雷鳴」のものが流用されており非常に苦戦を強いられる。

攻撃目標:アウターリミッツ(英:OUTER LIMITS)

要目:全長1,500m 重量120,000t 乗員82名

公式での二つ名:大艦巨砲

全長1キロを超える超巨大双胴航空戦艦。

先述の通り、ステージそのものが攻撃目標である本艦の艦上となるが、もちろん攻撃目標として叩くことになるのが中央に聳える艦橋。長門型戦艦の艦橋のような見た目の艦橋の周りにある対空砲を破壊すると真の姿を現す。この艦の艦橋部はそのまま敵地に強襲揚陸が可能な四足歩行型の機動要塞であった。

「雷鳴」の主砲・副砲、炸裂ミサイル、カーテン弾幕や「雷鳴」のように電流を放った後に撃たれる交差扇弾幕など、これまでのボスとは比べ物にならないほどの弾幕を展開してくる。

さらに厄介なのが自機を追尾し射撃してくるレーザービット(ファンネル)の存在と、主砲を破壊した後一定ダメージで解放される速射弾・伸縮弾を発射してくるランチャーである。

特にレーザービットは自機を追尾して周囲に展開して横だろうが後ろだろうが所かまわずにランダムで射撃してくるため、このボス最大の脅威と言っても過言ではない。

躱すのは至難の業なので、ビットを前面に展開させて射撃で落として減らすか、ボムによって一掃するのが確実となる。

これらの猛攻を凌ぎ。撃破に成功すると、艦橋部は四肢をもがれて落下し、爆散する。失敗すると大きな足音を響かせながら艦首方面へ歩き去っていく。(公式の設定では機動要塞状態でも海上航行が可能とされている)

ちなみにストーリー上、撃破後のムービーは無く、スコア集計の後そのままステージ7へと移る。

ステージ7

舞台:大西洋

ステージ曲名:The Last Ditch Fight - Mission 7

ボス曲名:ブラックノイズ

ステージ7はアウターリミッツ撃破の直後からの開始となるため、ブリーフィングデモが存在しない。アウターリミッツの艦橋は破壊されたが、艦そのものはまだ生きており、艦内に秘匿されていた最終兵器(恐らく核弾頭搭載のV2)が発射される寸前となっているため、自機はアウターリミッツの艦内に突入していく。

艦内には「雷鳴」の主砲を備えた防衛機構があり、これとの戦闘に手間を取られ、2発の大型ミサイルは発射されてしまう。ミサイルを追って艦の外へ飛び出した自機の行く手を阻むのは、各ステージで度々妨害してきた「F・ブラッカー」と赤い塗装を施されたステージ1ボスの亜也虎改の改良試作機体。

この亜也虎改はステージ1の亜也虎改とは比較にならないほどの強化機体で、最初から全対空機銃展開、射出口からの戦車による射撃の他、レーザーをランダムでばらまくレーザーユニットを展開する。期待がある程度ダメージを負うと、ティルトウィングのように翼を可変させ、全身から大量のレーザーを撃ってくるばかりか、レーザーユニットが自機のマーカーミサイルを妨害してくるようになる。この機体を撃墜し、追っていた大型ミサイルにたどり着くとミサイルの接触を避けながらミサイルを守護する「F・ブラッカー」と戦闘することになる。

攻撃目標:F・ブラッカー(英:F.BLACKR)

要目:全長不明 重量不明 乗員1名

公式での二つ名:高々度亜音速戦斗機

ライバル機にしてラスボスの三胴式の戦闘機。

可変翼とプロペラ・ジェット両方の推進機関を備えており、全翼型の支援ユニット「ブラックノイズ」と合体し、最後の戦闘となる。

「F・ブラッカー/ブラックノイズ」は激しい弾幕の他、自機に接近してのジェット噴射を行う。ジェット推進機を破壊すると回転式の速射砲が現れ、併せてばらまき砲や本機からのミサイル攻撃などを行い、最終的にはブラックノイズの8割を切り捨てて最終形態となる。

最終形態では高速の交差扇弾幕の他、自機を引き寄せる効果がある極太レーザー「メールシュトロームレーザー」を放ってくる。

撃破すると、残った支援ユニットとともに機体は爆散するが、アウターリミッツ同様、撃墜ムービーはなく、エンディングへ移る。失敗するとF・ブラッカーは傷つきながらもジェットでその場を飛び去るが、エンディング分岐などはない。

登場人物(設定のみ)

公式冊子において登場人物の設定がされているが、ゲーム上で語られることは無い。

マーク・ラーラット

1P側自機のパイロットで世界平和維持機構のエースパイロット。

黒いライバル機「F・ブラッカー」のパイロットは彼の実の兄であるが本人はそのことを知らないまま何度も対峙することとなる。

ジョージ・ハミル

2P側自機のパイロットでマークと同じく世界平和維持機構のパイロット。

マークとは親友で、良きライバル関係。

好きな色は青で、自分の乗る機体は全て青色に染めてしまう。

F・ブラッカーのパイロット

1P自機の兄。それ以外の設定は特に明かされていない。

E.J.リッケンバウァー

ステージ1ボス「亜也虎改」の開発者。

公式冊子に肖像画が描かれている。

ジョージ・シモムラ

「亜也虎改」の操縦士。階級は中尉。

公式冊子に肖像画とともにクルーたちとの集合絵が描かれている。

公式冊子の「亜也虎改」設定記事とイラストにおいてステージ1と同様のカラーリングの機体に乗っていることから、ステージ1ボスの「亜也虎改」は彼が操縦していると考えられている。

設置店舗

このゲームがプレイできるゲーセンをここに書いてください。

(ボウリング場内や遊園地内にあるゲーセンなどでも可)

続編

1944 THE LOOP MASTER:ACにおける19シリーズの最終作。カプコンパートナーシップ・プロジェクトによる外注作品の1つで、開発は『魔法大作戦』や『バトルガレッガ』、『蒼穹紅蓮隊』などで知られるエイティング/ライジング

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