※この先は、『Undertale』本編に関する重大なネタバレが含まれております。閲覧の際には充分ご注意下さい。
17番
暗ク 暗ク 更ニ暗ク
闇ハ 濃度 ヲ 増シテユク
影ハ 次第ニ 深ク染ミ入ル
フォトンノ 数値ハ マイナス表示
次ナル 実験
コレハ
実ニ
実ニ
興味深イ
・・・
君タチ 二人ハ ドウ思ウ?
概要
『Undertale』において名前が登場するキャラクターで、公式日本語版での表記はW.D.ガスター。WとDの部分の読み方は明らかになっておらず、作中では主に先述の表記やドクター・ガスターと呼ばれている事が多い。
ただし、通常プレイではどのルートを通っても彼本人が姿を現す事やその存在が仄めかされる機会は殆ど無い。
しかし、ゲームファイルの編集や『fun』というゲーム内に隠されたランダムパラメーターが特定の値になった時、あるいは直接ファイルを弄って数値を設定する事で彼に関する僅かなキャラクター達やイベントを見る事が出来る。
作中での活躍
本編開始以前、彼はかつてアズゴアに王室専属の研究者として雇われており、非常に優れた知識や実力を持っていた。しかし、ある日実験が失敗した事がきっかけだったのか自身が作った発明品の中へ落下し、時空の彼方へ消し飛んでしまったという。
しかし、普通モンスターの身体は死後塵になってしまうにもかかわらず彼の残骸が残っていたり、彼が主人公の会話を聞いているかのような台詞があったりと、彼の意識は未だに存在したまま地下世界や時空を彷徨っている可能性が示唆されている。
なお、ガスターの死後にはアズゴアが彼のような後任者を苦労しながら探した事が語られており、最終的にその使命はアルフィーへと引き継がれた。しかし、彼女の実力でもなお前任者には及んでおらずいずれ彼と同じ運命を辿るのではないかと囁かれている。
前置きに書かれた「17番目の報告書」は、本来内部データにしか存在しない隠しエリアを見ることで初めて見れるもので、この文章は本来「Wingdings」という絵文字と記号で構成されたフォントで書かれている。詳細は後述。
なお、前述の通りこの文章は本編内で登場することはないが、英語版ではそのまま英語の文章なのに対し、公式日本語版ではローマ字の文章に翻訳されている。
容姿
公式ではその姿は明らかになっていない。
fun値が66になった際、Waterfallのある場所に何もない廊下が出現し、そこに低確率で出現する扉の向こう側の灰色の部屋にいるヒビの入ったガイコツのような見た目をしている人物(スプライト名「MysteryMan」)がガスターではないかという説があり、pixivでもこの姿が主流。
MysteryManのドット絵から、手に穴が開いていると解釈され、その姿で描かれることが多い。
プレイヤーが話しかけようとすると、目を見開き、消えてしまう。
また、内部データのRoom値を操作することでしか入れないRoom272「room_water_redacted」には主人公が近づくことで姿を現す不定形で白い幽霊のようなキャラクター(?)が佇んでいるのだが、こちらもガスターではないかという説がある(詳細は後述)。
他キャラクターとの関連性
Gaster's Follower
funの値が一定値になる(あるいは意図的に調整する)と現れる謎のモンスター達。本編に登場するモンスターと似た姿をしているが、全身が灰色で細かいデザインも異なるという特徴がある。
- Gaster'sFollower1
『ホットランド』に出没しており、『MTTリゾート』で葉の露を舐めるNPCと似たモンスター。
- Gaster'sFollower2
『ホットランド』に出没しており、マフェットの店の近くでドーナツを持っているNPCと似たモンスター。手の平にはガスターの頭と思われる物が乗っており、実際の会話ではこの頭が喋る。
全てを語り終えた後はMysteryManと接触した時と同じSEと共に姿を消す。
- Gaster'sFollower3
『ホットランド』に出没しており、地面から頭だけが生えて下を向きながら大きく裂けた口がニヤついているモンスター。
ある程度話をすると「*いや ウワサばなしは よくないな。とくに ほんにんが きいているところで するのは しつれいだ。」と不穏な事を仄めかす。
このフォロワーのみUNDERTALEに登場するNPCの中で姿が似たキャラクターが存在せず、関連作品のDELTARUNE劇中の図書館にいる本好きのモンスターと似た姿をしている。
こちらはなぜか「*ほんが すきだ。 とくに ほん。」と、前述のセリフを知っていると一瞬背筋をひやりとさせられるセリフを言う。
GonerKid
『ウォーターフェル』に出没しており、モンスターの子に似たキャラクター。モノクロの全身に瞳が無い白目で服の柄もチェック柄になっている。
自分だけが存在しないもう1つの世界について考えており、それに対して恐れを抱いているような事を語っている。しかし、主人公が彼の元に傘を持って来ると少しだけ元気が出たと感謝し、「*ここで あったことは もう わすれて。」と告げる。
あくまでガスターとの関係性は不明。
GonerClam
『ウォーターフェル』に出没しており、同じくfun値が一定の時に現れるクラムガールが変異した(?)姿。顔に当たる部分が目玉になっている。
通常のクラムガールは「スージー」という女の子についての話をし、「あなたがこの世界に落ちてきたのはスージーのためかもしれない」といった意味深な発言をしてくるが、
なんとこのゴーナークラムはニンテンドースイッチ版にのみ登場している。会話は直前のクラムガールの「あなたがあの子と出会う日は…」という発言の後、突然ゴーナークラムに変化しての 「*…もう まぢかに せまっているわ。」の一言のみ。彼女もMysteryManと接触した時と同じSEと共に姿を消す。
ちなみに『undertale』には「スージー」というキャラクターはどこを探しても登場することはなく、ガスターとの関連も不明だが……
サンズ
サンズの家の裏にある作業場と、Gルートでサンズが使用する武器から、ガスターと関係があると推測されている。Undertaleの公式Tumblrにて、「それに、当人の前でその人について話すのは失礼だよな」という、Gaster Follower 3の台詞に酷似している文を含む投稿をしている。
Room80「room_tundra_sansbasement」は作業場で、四つの引き出しとカーテンで覆われた奇妙な機械がある。一つの引き出しの中にはバッジがあり、別の引き出しには主人公が知らない多くの人が映ったフォトアルバムが入っている。主人公が以前に前述のクラムガールに会っていれば、引き出しを調べるとカードが出てきて主人公の視界に入る。
カードには3人の人物が描かれた下手な絵があり、「don't forget (忘れないで)」という言葉が記されている。他の二つの引き出しを調べると、カウンターの上にある青写真を読むことになる。青写真は記号や手書きで書かれており、もしかするとW. D. ガスターと関係している可能性がある。さらにDeltaruneの中に「don’t forget」と言う曲がある。
この部屋の壊れた機械は、トビー氏によれば修理できないとのこと。このことが意味することは、その機械は修理される予定が全くなく、もしガスターがその制作者で、ガスターがそれに落ちたのだとしたら、ガスターは抹消されたままでいることを運命づけられているということになる。
サンズはGルートでの戦闘の最中に、「Gaster Blaster (ガスターブラスター)」とのスプライト名が付いた武器を使用する。この武器はガスター博士によって開発されたと推定されている。
このブラスターが公式でグッズ販売されるときは「ブラスター」名義で発売されており、ますます怪しい。
ちなみにGルートの最中パピルスとの戦闘中にパピルスを逃がす選択をした場合、他ルートと同じくパピルスとのデートイベントが起こるのだが、その時にパピルスの部屋の片隅に置いてある骨の入ったダンボールを確認するとパピルスから「ブラスターでフッとばされてもおかしくなかったんだぞ」と伝えられる。その発言からサンズのみではなくパピルスも同じブラスターを使用出来ることが推察できるが、それがサンズと同じ「ガスターブラスター」であるかどうかは定かではない。
余談
- プレイヤーの名前を決める画面で"gaster"や"ガスター"、"がすたー"と入力して始めるとゲームが強制的にリセットされてデモムービーに戻されるという現象が発生する。
- Deltaruneにおいては、器の名前にこれらの名前を入力するとタイトルに戻され、ツクリ手(プレイヤー)の名前にこれらの名前を入力するとPC版ではソフトが強制終了する。
- 直接発言する場面は無いが、彼が発言したと思われる台詞のフォントはWingdingsという絵文字や記号ばかりのフォントで表記されている。
- 一見するとの意味不明な文字の羅列だが、それらをWingdingsフォントの対応アルファベットに戻して解読するとパピルスのような大文字で構成された文章を読む事が出来る。
- 容姿の欄で触れたRoom272の幽霊がガスターではないかと言われるのは、話しかけるとWingDingsフォントで「redacted(編集済み)」と喋ることが根拠となっている。一体誰が何を編集したのだろうか…。
- このことから、本名はウィング・ディン・ガスター(WingDings+Aster→Wing Din Gaster)等、WingDingsに関係したものだと推測されている。
- Pルートで訪れるしんじつのラボに残されている報告書の中には「アルフィーが書いたもの」の他に「アルフィーが使わない文法で書かれたもの」が混ざっており、こちらではアズゴアのことを「王」と表している(アルフィーは「アズゴア」と呼ぶ)。このことから「アルフィーが使わない文法で書かれたもの」はガスターが書いたものである可能性をファンから考察されている。
- このアルフィーが使わない文法で書かれた内容は「ケツイの定義」「ニンゲンでもモンスターでもないものにケツイを注入する実験」「死んだモンスターにケツイを注入することで蘇生できる可能性」といった多くの成果が書かれており、仮にこれがガスターの記述だとしたら本編の時間軸にも大きな影響を与えていることになる。
- 他にも古いVHSのある部屋に書かれている報告書もこのアルフィーが使わない文法で書かれており、もしこれが事実だった場合ガスターは最初のニンゲンとアズリエルが何を企んでいたのかもある程度知っていたことになる。
- 上述の「報告書17番」の背景音はまるで雑音としか形容できないものとなっているが、有志の検証により実はスロー再生されたマフェットの声を加工したものであることが判明している。
- Undertaleの未使用サウンドとしてABC_123_aというものがある。その音声の内容は、*「こんにちは。ヘ ヘ ヘ ヘ 敬意を払って、そしてこのゲームを台無しにしないようにネタバレはしないで。君のように詮索好きな人がいるせいで、今時はもう謎なんて作れなくなってる。ここだけの話。もしこれをネットに投稿したなら、僕はもうこれ以上の秘密を作るつもりはない。誰も感動しないだろう。きっと君のせいでね!ヘ ヘ ヘ ヘ ハ ヘ ヘ ハ ヘ ヘ。」この音声で喋っているのは、ガスターフォロワーたちだという説がある。
- また、上述の通りGenocideルートで戦う事になるサンズが使用する武器のスプライトデータ名は『Gaster Blaster』で、名前の由来もスケルトン兄弟と同様にフォントとなっている(W.D.=WingDings)。
- 更に、後半部分は『Aster』というフォントが由来と仮定するとサンズとパピルスには何らかの関わりがあるのではないかとファンの間で推測されている。
- なお、「サンズ戦で見られる"Zzz"のフォントがAsterに似ている」という噂もあるが、実際には有志の調査でAsterとは全く異なるフォントである事が判明している。
- また、著名なフォントに当てはまる物が存在しない事からカスタムフォントではないかと推測されている。
- Undertale公式グッズであるタロットカードでは、隠者のカードとして収録予定だったが、隠者のカードはガーソンに変更された。
- これにより、MysteryMan=ガスターが確定されるかと思いきや、逆戻りになってしまった。
- 作中のキャラクターの中でも明確な設定が少ない為二次創作でのキャラ付けは個人によって異なるが、MysteryManの立ち絵の黒スーツのような姿から主に紳士的な人物として描かれる事が多い。
- その他にも、フラウィやキャラ以上にゲームのデータに干渉出来るメタ的な存在だったり、再び復活する為に陰であれこれ画策する悪役のようなポジションとして描かれる事もある。
- また、前述の骨兄弟の関連性から彼らの父親と解釈されていることもある。
- 一方でその何も知らずに見たらトラウマになりそうな容姿は「米粒に似ている」と解釈されることもあり、日本のファン間では「コシヒカリ博士」なるあだ名も付いている。
- ギャグ色の強い二次創作では、元王室直属の研究者であることから連想してアズリエルやキャラと絡んでいたり、サンズやパピルス等を相手に平和なやり取りをとっているものも見られる。
- なお、現時点の『Deltarune』ではガスター本人は未登場だが、彼の痕跡が残されている噂がファンの間で話題になっている。
- 公式twitterにおける第一章・第二章公開の発表、および第一章公開直後の公式サイトはガスター本人と推測できる文面になっていた。
- 事実、Deltarune第一章公開前に公式サイトはすでに開設されていたのだが、そこにはGasterの記述と思しきWingdingsで書かれた英文の画像が置いてあったという。
- また、Deltaruneのあるフロアを何回も行き来すると、木が一本生えたフロアに飛ばされる。その木の後ろを調べると「ここに 男がいる」というメッセージが出る。適切な選択肢を選ぶと、タマゴをもらえるという。ここでタマゴに関連する「Easter(イースター)」のEをGに変えると…。
専用BGM
- 『Gaster's Theme』 (ガスターのテーマ)
作曲:TobyFox(推定)
fun値が65の時にスノーフルの釣竿のエリアに行くと強制的に飛ばされる「サウンドテスト」なる画面で聴くことができるBGM。
このサウンドテストでは
- ①『ハッピータウン』
- ②『ミートファクトリー』
- ③『トラブルディングル』
- ④『ガスターのテーマ』
のBGM4種(いずれもBGMと呼ぶにはあまりにも単調で短い曲)を任意で再生することができる。当然ながら全て本編未使用でありサントラにも収録されていない。①と②の題名は何処かしらのエリアを指しているものと思われるが、対応しているマップは存在しない。
①~③は自由に切り替えることが可能なのだが、一度でも④を選択し再生すると止まらなくなり、他の3曲を再生できなくなる。そしてある程度流れると「ごいけん ありがとう ございます! それでは また!」のメッセージと共にサウンドテストが強制終了する。
例によって謎の多いイベントだが、BGMを切り替えられなくなったのは主人公の近くにガスターが現れ、フィールドのBGMが彼のテーマで固定された為という説も…。
関連動画
- 検証動画
関連イラスト
上述の通り彼本人の姿は不明なため、pixivではMysteryManの姿で描かれることがほとんど。
関連タグ
Undertale Deltarune TrueLab Sans Alphys Asgore
Gaster'sFollower Gonerkid GonerClam
ウボァ:「ゆめにっき」に登場するキャラクターの仮称。姿が似ている。
Fun Girl:「YandereSimulator」の隠しキャラクター。登場条件やバックボーンがそっくりな為、ガスターが元ネタではないかとされている。