概要
『Wii Fit』シリーズのヨガおよび筋トレで、プレイヤーに体の動きを解説してくれるトレーナー。
男性と女性が登場し、プレイヤーが好きに選ぶことができる。
模範演技は前向きと後ろ向きの両方を選べる。
前向きの時は左右をプレイヤー視点に合わせてくれるサービス精神も見せる。
それでもわからない人のために、鏡を背にして演技してくれる。
プレイヤーの運動中は常に褒め、励まし、失敗しても慰めてくれる指導者の鑑。
毎日続けると髪型を変えてイメチェンすることがある。
時々寝坊して遅刻したり、もう片方のトレーナーが代理で来ることも。
トレーナー
男性トレーナー
声:樋口智透
逆三角形の上半身がまぶしい、さわやかさあふれるトレーナー。
女性トレーナー
声:廣瀬仁美
ぴっちりヨガウェアが健康的フェチシズムをかもしだすトレーナー。勿論彼女はヘソ出しキャラである。
『Wii Fit Plus』では上半身がハーフトップになり(画像右側)、さらに露出が増えた。
デザイン
肌の色は、『Wii Play』シリーズのシンプルさを引き継いだシンプルなモノクロ。
開発中はこのように色がついていたが、キャラクター性を削ぐためにモノクロにしたとのこと。
『Wii Fit Plus』以降はデザインに手が加わり、髪型が変わりウェアが緑色になっている。
最新作『Wii Fit U』では、HD画質に合わせてより写実的になり、目鼻立ちがはっきりした。
ただしそのせいで不気味の谷を感じるユーザーもいる。
大乱闘スマッシュブラザーズ
『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』に衝撃の参戦。
「Wii Fit トレーナー」の名称はここで登場した。
ファイター番号は47、通り名は今日も一緒にダイエット(女性)、今日も元気に筋肉美(男性)。
2013年のE3で公開された初登場映像から数時間後、任天堂ブース内で突如として参戦が発表。
桜井政博氏によれば、「スマブラ参戦を予想したプレイヤーは全くといっていいほどいなかった」らしい。当たり前だ。
しなやかな身のこなしと健康にいい体術の数々でファイターを翻弄し、バランスゲーム・有酸素運動を元にした飛び道具「ヘディング」や復帰ワザ「燃焼フープダンス」もこなす。たまに健康に役立つアドバイスも忘れない。
特徴
各種ワザは原作で登場したフィットネスやポーズが元となっており、その時に動かした手足全てに攻撃判定がある。
例えば、横強攻撃はシンボルマークと同じ片腕を前へ、後ろ脚を上に高く上げるポーズを取るのだが、前方を腕で、後方を足で同時に攻撃が出来る。
横スマッシュ攻撃にも同様に前後に判定があり、さらに前空中攻撃では背後に突き出した後ろ足がメテオ判定を持つ。もちろん、多くのファイターが前後判定を持つ下スマッシュ攻撃、通常空中攻撃も前後に判定がある。
フィットネスを極めた彼女は体術はおろか、遠距離攻撃もお手の物。サムスのチャージショットのようにためればかなりふっとばせる上にダメージ回復効果も付く「太陽礼拝」に加え、牽制に使いやすい「ヘディング」は復帰にも利用できる他、ヘディングついでに頭を直撃させればメテオ効果がある。
牽制、フィニッシュ、混戦用と各種ワザがバランスよく揃ったオールラウンダーだが、最大の欠点はリーチの短さにあり、中距離戦を苦手とする。また、常に姿勢がよく、健康的にスリムなボディで横の食らい判定は小さいものの、しっかりと背筋が伸びているため縦には(体格の割に)大きい。攻撃の判定が高めなのもアダとなりやすい。
さらに「腹式呼吸」での強化が前提な為、普通に使うと物足りない性能になる。スキを見て優先的に能力を強化したい。
必殺ワザ
- 通常必殺ワザ:太陽礼拝
太陽を生み出し、礼拝で発射。もはやフィットネスですらない。
最大までためると、発射時にダメージを2%回復するおまけつき。
- 横必殺ワザ:ヘディング
サッカーボールをトスし、ボタンを押すか頂点に達した時にヘディングを決める。タイミングによって角度が変わる。
一度に出せるボールは1つだけだが、ヘディングでのメテオも可能。
またボールを出した直後にシールドボタンを押すとヘディングをキャンセルでき、その場に残ったボールを攻撃することで任意の方向に飛ばせる。
ボールのダメージは飛んでいく速さに依存するので、マリオの水等で加速をかけるとさらに高火力になる。
- 上必殺ワザ:燃焼フープダンス
3つのフラフープを回しながら浮き上がる。
連打する(厳密には特定のタイミングでボタンを押す)とより高く上昇する。
- 下必殺ワザ:腹式呼吸
その場で腹式呼吸を行い、背後に2つの円が現れる。
縮小していく青い円が赤い円に重なった時にボタンを押すと成功となり、攻撃力・防御力・移動速度がパワーアップ。さらに太陽礼拝と同様、ダメージを2%回復する。
Wii Fit トレーナーにとっては重要なワザだが、一度使うと成功・失敗問わず、青い円の縮小スピードが激減するため、連続使用は困難。さらに失敗すると強化中でも効果が切れてしまう(一応、失敗後の方が縮小スピードは速くなっている)。
- 最後の切りふだ:Wii Fit
色とりどりの己の分身をばらまき、相手を押し出していく。
『for』では分身の弾速が速く、下必殺ワザ「腹式呼吸」で攻撃力が上がっている状態ならこのワザにも補正が付く。
『SP』では補正が無くなり、弾速も遅くなったが、最後に強くふっとばす巨大な「ダンスのポーズ」を放つようになった。
…このワザをどっかの亜空間でみたような、と思う人は立派な前作プレイヤー。
『SP』での変更点
無事に続投を果たすが顔のデザインが「Wii FitU」に準拠したデザインとなり、目に生気が宿り、全体的に生き生きとした顔つきになった。
桜井氏曰く「いいのかなぁと思ったんですが、原作スタッフの要望に基づいてみました」との事。原作スタッフも知る人ぞ知る彼女の可愛さをもっとアピールしたかったのだろうか……?
その他
カラーバリエーション
デフォルトは女性で、男性はカラーバリエーションとしての登場。
カラーバリエーションは各トレーニングのイメージカラーと同じ、水色(灰色)・緑・赤・黄色の4色ずつ(緑はWii Fit Uもある)。
デザインは『Wii Fit』がベースだが、女性の髪形は『Wii Fit Plus』仕様となっている。
ちなみに、男性の声を担当している樋口智透は、女性トレーナー参戦時に「なんでや!なんで男性はのけ者なんや!」という発言を残している。PVに男性トレーナーが全く登場していなかったことに対する突っ込みであった可能性が高い。
しゃがみ、ガケつかまり
しゃがみ状態では腕立て伏せを、ガケつかまり中は懸垂を行う。
いかなる時でもトレーニングを忘れないのは素晴らしいが、おかげで当たり判定が安定せず、ギリギリ避けられると思った攻撃が当たったりする。
立ち状態以外の特殊姿勢で大きく動いて判定が変化するファイターはかなり珍しい。
勝ちあがり乱闘「有酸素乱闘」
肥満体型や丸い形のファイターと一緒にトレーニング、もとい戦っていく。
ROUND4で味方になるドクターマリオは、健康管理する医者がモチーフか。
余談
発表時には誰もが目を疑ったが、よくよく考えるとスマブラに不足しがちな要素を持ちあわせており、ニーズに合ったキャラクターであることがわかる。
- 原作がシリーズ累計4000万本以上の大ヒット作品で、任天堂ファン以外からの知名度も高い。
- スマブラに適したキャラの不足が指摘されている、ニンテンドーDS/Wii世代出身のキャラ。
- ヨガをはじめとする様々な運動のプロであり、アクションゲームとの親和性も高い。
むらびとにも言えることだが、より強い個性の持ち主が求められたための参戦と言えるのかもしれない。
ヨガ(ヨーガ)で戦うキャラといえば、『ストリートファイター』のダルシムを思い起こした人も多いだろう。
もっとも、「宗教」としてのヨガがモチーフのダルシムに対し、こちらは「エクササイズ」としてのヨガなので、両者の共通性は名前ぐらいしかないが。
また、あきまん氏によるリュウ参戦イラスト(『ストリートファイターⅡ』のイメージイラストのセルフパロディ)ではダルシムではなく、なぜかザンギエフの位置に彼女がいる。妙な迫力が醸し出されているので必見。
『Wii Fit』シリーズはオリジナルキャラが極めて少ない(せいぜいウィーボくらい)ため、フィギュアやスピリットは各ワザのポーズが中心となっている。
しかし、『SP』ではアタッカースピリットがNOVICEの「ペット」しかおらず(LEGENDサポーターも無し、ウィーボはマスタースピリット)、事実上シリーズボーナスの恩恵を受けられないのが悩みの種(全く受けれないものもいるが)。
関連イラスト
当然といえば当然だが、投稿されているイラストのほとんどは、スマブラ参戦が報じられた後に描かれたものである。
やはりこの人と同じく「センシティブな内容が含まれている可能性がある」イラストの割合が非常に高いので注意。また、筋肉が強調されていることも多い。
貴重な男性トレーナーのイラスト
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WiiFitトレーナー100users入り WiiFitトレーナー500users入り
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マッチョサン:任天堂のインストラクターの先輩。