第一次世界大戦は全ての人を巻き込んだ。若き少年たちが不毛の野原で苦難と鉛に直面した。何のために?実現しなかった平和のために。
残された人々は、絶望的な現在からはるかに大きなものに目を向けた。イギリスの島々では自分たちが持っているものに目を向け、ドイツの中心地では自分たちが持てるものに目を向け、フランスの都市では自分たちが夢見ることしかできないものに目を向けた。
概要
Red FloodはHearts of Iron4の歴史改変大型MODの1つ。
同じく歴史改変MODであるKaiserreichのイベント内に登場する「Red Flood(赤い洪水)」という本を元に、「もし第一次世界大戦で誰も勝利できなかったら?」というもしもの歴史の世界を描いている。
ドイツを中心に我々の歴史でもおなじみの「社会主義」と、フランスを中心に「加速主義」という前衛的な思想が世界に広まっている。
普段の歴史改変作品では見かける事のない第一世界次大戦~第二次世界大戦期に活躍した芸術家らが政治家や革命家として名を連ね、UIもアール・デコ調に仕上がっており、ロマンや芸術、そして哲学的な思想に重点を置いた一風変わったMODである。
前史
日露戦争(1904-05年)でロシア帝国が勝利。これが史実との分岐点である。
1913年、第二次バルカン戦争にロシアがセルビア、ギリシャ側で介入し、陸路でブルガリアを攻撃するためにルーマニアへ侵入すると、ルーマニアが中央同盟に協力を要請し、中央同盟がこれに応じたことをきっかけに第一次世界大戦が開戦。協商と中央同盟の構成国は史実とほぼ同じだが、この経緯のためルーマニアは協商ではなく中央同盟側で戦っている。
1917年に西部戦線は崩壊しフランスがドイツに降伏、そのままドイツの勝利で終わるかと思いきや、東部戦線ではロシアが優勢であり、1919年にドイツで社会主義革命が勃発しドイツは赤化。同年ロシアでも革命が起きるが、深い傷と引き換えに生き延びた。
アメリカの非参戦により史実よりも長引いた戦争の傷、勝者のいない結果、そして大戦後の大恐慌は世界各国で経済崩壊や政治的混乱を引き起こした。
イデオロギー
Red Floodには様々な思想が登場するが、その中でも注意すべきなのが加速主義である。
なぜなら現実世界における加速主義とは意味が全く違うからである。
現実の加速主義は資本主義の拡大を推進し社会変革をもたらすというものだが、Red Flood世界の加速主義とは、ざっくり言えば政治的な左右を問わず、科学愛好的な性格で、反伝統主義的、超近代主義的な思想の総称であり、さらに個々の傾向に合わせた7つの下位分類に細分化されている。
革命的ナショナリズムと芸術とカリスマに彩られたフィウメ主義、科学とスピードと戦争賛美の未来主義、新たなナショナル・アイデンティティの創造を目指す国家再生主義、技術者による統治を唱えるテクノクラシー、アヴァンギャルドな感性と空想的社会主義の融合体となったシュルレアリスム、古い習俗や異教を近代性と掛け合わせる新民俗主義、科学の進歩と共産主義を通じた人類の変革を謳うフペリョート主義、これらが存在する。
その他にも主要なイデオロギーとして、無政府主義、前衛社会主義 、人民社会主義、修正社会主義、進歩主義、自由主義、保守主義、多頭制、専制主義、反動主義が存在し、これらにも加速主義と同様に下位分類が設定されている。
主要国家
アヴァンギャルド・フランス
このMODの看板にしてアヴァンギャルド国民戦線(FNAG)が率いる加速主義国家。Red FloodのRedの血の方。
第一次世界大戦での敗戦後、王党派であるアクション・フランセーズが一度は政権を握ったが、国民の溜まりに溜まった不満を受けて、アントナン・アルトー率いるFNAGがエリゼ宮を襲撃し政権を握った。こうして、アルトーはフランスの「ル・パトロン」となった。
「加速」と「ドイツへの復讐」を唱えており、NFではドイツ宣戦ルートとイギリス宣戦ルートがあるがAIは100%ドイツルートを選ぶように設定されている。
文字通りの芸術の国であり、閣僚にはアンドレ・ブルトンやジョルジュ・バタイユといったフランス前衛芸術の錚々たる面子が並ぶ。
首都は「ル・ソレイユ(太陽)」、かつてパリと呼ばれた都市である。また、フィウメやアイルランド共和国などが参加する軍事同盟「太陽連盟」の盟主である。
ルート選択でヤク中人喰い快楽主義国家になったり、非現実になったり、文明発生以前の獣に戻って全世界の文明を破壊しようとしたりする。既に分かるようにこの世界のフランスはどう転んでも狂気枠である……が、こうした表現はアルトーらの史実における思想を誤解・曲解したものであり、それゆえ将来的に作り直されることが、開発から明言されている。
ドイツ社会主義レーテ共和国
このMODのもう一国の主人公。Red FloodのRedのアカの方。
第一次世界大戦末期、史実では失敗に終わったスパルタクス団蜂起が成功を収め世界初の社会主義国家となった。それゆえ開始時の与党であるドイツ社会民主党は、この世界では崩壊しなかった第二インターナショナルの指導的立場を未だ保持している。また、軍事同盟「赤色戦線」をヨーロッパの社会主義諸国(デンマーク、ノルウェー人民国、ハンガリー、スロヴァキア、トランシルヴァニア)と結成している。ポーランド率いるインテルマリウムとも友好的関係がある。
しかし、その他世界各国は東プロイセンに逃亡したドイツ帝国を正当なドイツと見做している。
社会主義の国際的中心であり、正統派マルクス主義、フペリョート主義者によってロシアを追われたレーニンと彼の急進的思想、議会制民主主義を重視する修正主義派、ナショナリズムと社会主義の融合を掲げる勢力など、様々な潮流が渦巻いている。
数少ないまとも国家の1つで、ルートによってはあのゲッベルスが政権を握るが1848年の諸国民の春の再臨とロマン主義に基づくドイツ文化の復興、民主化(!?)するほどまともなのだが、政権の選択によってはキリスト教を禁止しゲルマン神話を信仰する宗教国家になってしまったりする。
イギリス
第一次世界大戦で勝利し生き延びたものの、この間に起きたイースター蜂起を鎮圧できずアイルランドの大部分を喪失、さらに長引いた大戦の影響で経済が崩壊。1934年にはガンジー暗殺をきっかけに英領インド帝国は急速に崩壊、王冠最大の宝石は粉々となった。
現在は生き残った植民地やその残骸と自治領、そしてイタリア、オランダ、ギリシャなどと共に「協商」陣営を構成している。
複数のルートがあるがいずれも民主主義で圧倒的まとも国家。きれいなイギリス、すごいぞイギリス!
ただし国内を立て直すため戦争できるまでが長く、宣戦される事も日米伊の一部ルートくらいでぶっちゃけ空気である。がんばれイギリス。
ロシア帝国
日露戦争に勝利し、ストルイピン改革も成功させ、第一次世界大戦ではドイツを革命に追いやり、ついにロシア革命までも跳ねのけて生き延びた……が、その中で受けた傷も大きく、ニコライ2世は1911年に暗殺され、その後継者であったアレクセイ2世、および宰相ストルイピンも大戦終結前後に亡くなってしまう。これを引き金に起きた革命と内戦には勝利したものの、帝国は疲弊、ポーランドやアルタイなどの周縁部は分離・独立し、残された領土も一元的な統治ができず本国の他に9つの地方政府(フィンランド大公国、バルト総督府、ノヴォロシア総督府、南東連合、カザン総督府、シベリア総督府、トルキスタン総督府、天威、極東総督府)に分裂してしまった。また、帝位は正式な後継者が決まらず、空位のまま放置されている。
現在、摂政アレクサンドル・コルチャークの下で、帝国はこれら地方政府の手綱を握っているものの、いつ離反されて崩壊してもおかしくない状態にある……
ちなみに、史実で革命中に起こったロマノフ家の虐殺は発生しておらず、ニコライ2世の娘たちなどは未だ存命である。
イタリア王国
第一次世界大戦の戦勝国の一国。イギリスの経済崩壊に巻き込まれてこちらも経済が崩壊。
更に政治は腐敗し南北の格差にも悩む中、イタリアを狙うフランスとフィウメという加速主義国家に挟まれイタリアの明日はどっちだ状態にある。
確定でフィウメから宣戦され太陽連盟のおやつとなってしまうが、プレイヤーの手で生き延びさせれば専制主義ルートではイタロ・バルボ、自由主義ルートではフランチェスコ・サヴェリオ・ニッティと共にヨーロッパ全土をぶん殴るバーサーカー国家にもなる。
ポーランド共和国
陣営「インテルマリウム」の盟主であり、「国家再生主義」の発祥地である加速主義国家。
リトアニア、ベラルーシ、ウクライナと同盟関係である。社会主義ドイツとも割と仲が良く、互いの国家と国境を承認しあい、ダンツィヒの独立を取り決めたワルシャワ条約が締結されている。
史実と異なりユゼフ・ピウスツキは1936年時点で未だ存命であり、大統領を務めているが、ゲーム開始から数ヶ月でこの世を去る。これが権力闘争の引き金を引き、ピウスツキのサナツャ体制の維持を求める勢力、異教の復興を目指す勢力、民主派、軍部などが、次の支配者の地位を争う。
いずれかの勢力がロシアを統一すると、ポーランド=ロシア間で「第二次ヴィンケルリート戦争」が勃発し、東欧の覇権を争うことになる。
大日本帝国
皆さんご存知我らが大日本帝国。
大抵の歴史改変MODではボロボロの欧米諸国に対して得をするポジションだが、この世界では初手日露戦争敗北をかまし、第一次世界大戦後のゴタゴタの中で旧仏領インドシナや南満洲へ勢力圏を広げるも、昭和天皇は暗殺され、秩父宮雍仁親王が即位。皇道派と組み、昭和天皇が懸念していた超国家主義的政治を推し進めるも、経済はボロボロ。これを誤魔化すために中国(北洋政府)に侵攻したが失敗。社会主義を掲げる革命日本との内戦に突入する。また、これと同時に朝鮮とインドシナでも内戦が発生し、台湾は独立、日本の帝国はほとんど瓦解する。
内戦に勝利すれば、雍仁天皇と皇道派の再挑戦が始まり「永元維新」完遂を目指すことができる。あるいは、より「正統な」天皇を推戴することも……
ただし、プレイヤーの手で3ヶ月以内に中国を屈服させることが出来れば、内戦を回避することが可能。
革命日本
指導者はあの大川周明。内戦勝利後は大川と汎アジア主義的路線に進んだり、または山川均と正統派マルクス主義の道に進んだりできる。ちなみに、「くたばれ天皇」というすごい名前のNFが存在する。
アメリカ合衆国
史実とは違い第一次世界大戦に参戦しておらず、戦争による傷はないが国内外の問題に不介入を徹底した結果、大恐慌による経済崩壊やダストボウルに苦しめられている。
ほとんどが民主主義ルートだが、加速主義ルートも存在する。ただしこちらの加速主義はフランスやフィウメのものとは違い、技術者による統治を唱えるテクノクラシーであり"加速主義国家としては"穏健な部類に入る。
また、歴史改変MODのお約束で崩壊ルートも用意されている。
重要国家
オーストリア帝国
中欧とバルカンに跨るハプスブルク家の大帝国……だったものの残骸。
史実では暗殺されたフランツ・フェルディナントが、本来の第一次世界大戦のきっかけであるサライェヴォ事件が起こらずに大戦が勃発した為存命し、皇帝に即位している。
しかし、敗戦と共に二重帝国は崩壊。チェコとスロヴェニアはなんとか保持し、同地での連邦化改革もある程度進んだものの、ハンガリーとスロバキア、トランシルヴァニアでは社会主義革命が発生し、赤色戦線に加盟されてしまったために社会主義ドイツとの挟み撃ち状態である事に加え、国内にはびこる社会主義者や大ドイツ主義者にも悩まされている。オーストリアの明日はどっちだ。
フランツ・フェルディナント帝はゲーム開始まもなく崩御し、後継者カールが即位する。このとき何事もなければ、カール帝は左右両派の支持を取り付け帝国再建に邁進するだろう。しかし、選択によっては暗殺されてしまい、新たに即位した若きフランツ・ヨーゼフ2世では帝国を御しきれず、やがて母が存命で史実よりマシなちょび髭ことアドルフ・ペルツルが政権を握って、ハプスブルク君主制と赤色戦線を粉砕し大ドイツ主義のドイツ共和国を実現させたり、あるいは、この世界では貴重なリバタリアン資本主義者(今のアルゼンチン大統領のような経済思想だと思えばいい)ルートヴィヒ・フォン・ミーゼス大臣主席が連邦化改革を成し遂げ大オーストリア連邦帝国を宣言したり、赤色戦線を破ってドイツ連邦を建国したりする。
前述の通り社会主義ドイツの方にはゲッベルスがいる為、ルートによってはドイツ統一戦争で史実のナチス幹部同士が争い合うことになる。
フィウメ(カルナーロ=イタリア執政府)
詩人ガブリエーレ・ダンヌンツィオが建国した小国。史実では数年でイタリアに併合されたが、この世界では加速主義者の隔離場所やユーゴスラヴィア、赤化したハンガリーとの緩衝地帯という名目で残された。
「フィウメ主義」の発祥地であり、「未来主義」の生みの親たるフィリッポ・トンマーゾ・マリネッティとも協力関係にある。
単体で見れば弱小国だが、フランスと「太陽連盟」という同盟を組んでおり、彼らを引き連れてイタリアへ宣戦布告する。
スペイン共和国
国名だけ見るとバニラと変わらないが、史実より遥かに愉快なキャラクターたちがプレイヤーを待ち受けている。
初期元首ラモン・フランコはあの(皆さんご存じ)フランシスコ・フランコの弟であり、しかも兄フランシスコとは正反対の思想。兄が右派(国粋派)で弟が左派(共和派)なのは皮肉。
当然他にも面白い人間はおり、アレハンドロ・レルーという眼鏡をかけたハゲの共和派のおっさんがいる。このレルー、かなりの(子供じゃないが)問題児で、一言で言うなら急進的なジャコバン派、つまり過激派。
肝心のスペイン内戦は言うとこの世界でも確定で起きる。
そして、内戦が長引くとホセ・ディアス率いるスペイン共産党に政権を奪われる。
国民戦線
スペイン内戦で共和派に反旗を翻した反乱軍。史実の国粋派及び革命家たち。変なマスク男こと、ラモン・ゴメス・デ・ラ・セルナを旗印に団結している。
原作(Kaiserreich)の原作(史実)では軍部が中心だったが、RFでは哲学者や知識人、新しく生まれた中産階級が中心。
彼らの目的は、旧態依然とした共和国を転覆し新たなスペイン国家を作り上げることである。それゆえに史実の国粋派に与したカルリスタはいない。
再生運動、ファランへ、JONS(無駄に正式名称が長い)が主要ルート。内戦が長引くと後者2つのいずれかがクーデタを起こす。
あのサルバドール・ダリも指導者の候補の一人である。
イベリア・コミューン
スペイン内戦で蜂起する3つ目の勢力。共和国にも国民戦線とも対立するアナキストたちである。
プロイセン
正式名称はドイツ帝国であるが、その領土は東プロイセンのみ。ドイツ革命から逃れた保守派、自由主義派が集まっている。革命を認めない諸国からは唯一のドイツ正統政府とみなされており、現実でいうところの中華人民共和国に対する台湾のようなもの。第一次世界大戦以来、未だにルーデンドルフが軍事独裁を続けている。
ノルウェー王国、アイスランド王国(デンマーク王国の亡命政府)と共に、スウェーデン主導の反社会主義の軍事同盟「ビルケネイド(白樺条約)」に参加しており、また、反革命の同志ロシア帝国とも協力関係にある。
ユーゴスラヴィア国
西はクロアチア、アドリア海から東はブルガリア、黒海に至る、南スラヴ人の土地をほぼ統一したバルカンの地域大国。ただしブルガリア地域はトラキア自治区として半独立している。
1931年に「ヴォジャ(指導者)」ヴラディミル・ドヴォルニコヴィチと全ユーゴスラヴ国民連合が革命を起こし王制を打倒、1933年には隣国ブルガリアと汎スラヴ的理念から連合を結成。現在はヴォジャの指導の下、統合ユーゴスラヴ主義に基づいた国家建設が進められている……が、政権内部には反対派も少なくなく不安定。
加速主義国家ではあるが、フィウメと領土問題を抱えているため、太陽連盟との関係は良くない。
ユーゴスラヴィア領トラキア自治区
ブルガリア農民同盟を与党とする穏健な社会主義政府。第一次世界大戦末期の王制廃止から農民同盟のアレクサンダル・スタンボリイスキが大統領であり続けており、その長期政権ぶりから橙色のツァールと揶揄されている。
ゼルトロシア
国名は「黄ロシア」を意味する。正式名称はロシア共和国。ロシア革命を起こしたものの敗れた共和派が、沿海州や北満洲を拠点に建てた国家であり、そのため中道派の立憲民主党から極左のナロードニキやロシア社会民主労働党(ボリシェヴィキ)に至るまで、様々なイデオロギーを掲げる勢力が跋扈している。
開始時はアレクサンドル・ケレンスキーが大統領を務めているが、日本が内戦に陥ると、経済的に日本に依存しているゼルトロシアでは経済危機が発生し、ケレンスキーは辞職を求められるようになる。
そこから権力闘争、革命、崩壊、内戦…… 様々な事態が起きたり起こらなかったりした先には、アナキズムから、議会制民主主義、そして全体主義に至るまで20以上のルートが存在している、とんでもない闇鍋国家である。
ちなみに、ロシア社会民主労働党(ボリシェヴィキ)は史実と異なりアレクサンドル・ボグダーノフ率いるフペリョート(前進)派が主流となっており、レーニンを支持した第二インターナショナルから追い出されたため、急進派のための第三インターナショナルを結成している。つまり彼らが加速主義の一派である「フペリョート主義」の源流である。
カフカース協会
ロシア共和派の残党の1つで、詩人ヴラジーミル・マヤコフスキーらが建国した、世界最初の未来主義国家。ジョージアとアゼルバイジャンを領有している。
ゼルトロシアと異なり、誰が政権を握っても加速主義になる過激派のごった煮国家である。
ルートによっては、パラノイアの代わりにアメリカ的生産至上主義に取り憑かれフペリョート主義者と化した筆ヒゲが登場する。
中華民国
北部には北洋軍閥の後継者争いに勝利した閻錫山率いる北洋政府が存在し、南部には張静江率いる南京政府を筆頭とする国民党系の軍閥の連合が結成されている。
北洋政府は日本との戦争状態からゲームが始まり、大敗すれば閻錫山が失脚し内戦を引き起こす。南部は統一性を欠き、しばしばその主導権を巡って戦争に発展することもある。
また、西部の四川省は加速主義に類される中国青年党の基盤となりつつある。
連合州
インド内陸部に残った、爆散した英領インド帝国の破片の1つ。
ガリポリでの失敗を咎められ、左遷されたウィンストン・チャーチルによって支配されている。酒に溺れ人種思想こじらせてしまい、現地人を軍隊をもって弾圧して秩序を維持する鉄拳政治を行っている。
改心して民主化したり、あるいはもっと過激な圧政を敷きインド統一を目指したりできるが、道を踏み外すとチャーチルは暗殺され、彼以上に抑圧的・反動的な、Red Flood内でもトップクラスの破滅的カルト宗教国家が爆誕する。
関連イラスト
表記ゆれ
赤潮(中国語表記)
関連タグ
「もし第一次世界大戦でドイツが勝利したら?」をテーマとするこのMODの歴史の分岐元である元祖大型歴史改変MOD。
「もし第二次世界大戦でドイツが勝利したら?」をテーマとするこのMODと並んでHoI4大型MODに名を連ねる歴史改変MOD。
このMODの冷戦世界を描いたMOD
関連リンク
Red Floodは「面白い人」を選ぶカタログでもなければ、「もし○○が第一次世界大戦に勝ったら」というジャンルのパロディでもありません。
Red Floodは何よりもまず、長引く現代性の危機をテーマにしたMODです。
私たちは戦間期の前衛的な実験の後に「秩序への回帰」がなかったシナリオ、つまり、地球全体が近代の死と失敗に直面し、答えを出さなければならないシナリオを提示しています。
アントニオ・グラムシは、「古い世界は死につつあり、新しい世界は生まれようともがいている:今こそモンスターの時代だ」と言いました。
歴史学において知られる「極限の時代」は、現実の世界で(悲劇的に、あるいはありがたいことに)断ち切られるまで大衆の意識を支配していた千年王国思想に新たな力を与えていました。
私たちの言葉、物語、登場人物、演出は、このような考え方を反映したものを目指し、ファンの皆様に楽しんで誇りに思っていただけるようなものをお届けしたいと考えています。