概要
テレビアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』の劇場版作品、及びその三部作の総称。
正式名称は「映画 ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編」。
テレビアニメ2期最終話の後日談である「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 NEXT SKY」の初日上映日(2023年6月23日)、ユナイテッドシネマ・アクアシティお台場にて行われた舞台挨拶で情報公開された。
アニメ版『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』の完結編であり、最後の三学期における物語が描かれると予想されている。
なお、「完結編」のタイトルが出た際に、キャストの面々は「(あくまで)アニメの完結編であって、虹ヶ咲のプロジェクトはまだまだ続きますから！」と発言していた。
さらに、MX4D、4DX、DolbyAtmos、DolbyCinema版も製作・上映された。
本作は映画館で上映されることを前提とした作品ではあるが、一方で非映画コンテンツ（ODS）であり、鑑賞料金は上映施設の割引制度が適用されない「特別興行料金」として設定されている。
そのためか、初報では「劇場上映シリーズ三部作」と称されていた。
告知イラスト
アニガサキの劇場版製作決定の発表と共に告知イラストも公開された。
同好会13人が学園屋上で横並ぶ様はさながら戦隊モノか、あるいは某超有名海賊漫画(※)前半の仲間奪還編名シーンかのよう。
いつもと違う印象のメンバーの中で、最も注目を集めたのはミア・テイラー。
影が落ちた目元に、普段の髪型から大きく荒ぶった髪。スクールアイドルではなく闇堕ちヒーローの風格が漂っている。また、ミアの年齢が14であることから「中二病に目覚めたのではないか」とファンの間で噂されている。
この姿の人気は高く、ビジュアル公開から間もないうちからファンアートが数多く投稿された。
(※)……この作品はアニメの放送局がお台場であり、アニガサキのシリーズ構成が脚本担当の常連という繋がりもある。
第1章
2024年9月6日公開。
ラブライブ！シリーズの劇場版としては、2019年公開の劇場版『サンシャイン!!』以来、5年ぶりとなる（前日譚にあたる『NEXT SKY』は劇場でも公開されてはいるが、映画ではなくOVAとして扱われているため）。
本作のメインスタッフ陣にはアニガサキを担当した方々に加えて、アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』のキャラクターデザインで知られ、『にじよんあにめーしょん』に原画で参加していたけろりら氏がビジュアルディレクターとして正式に参加。
ビジュアルディレクターとは、キャラクターデザインだけでなく、背景美術、小物類、エフェクトなどあらゆるビジュアル要素について提案をしたり、ビジュアル要素の制作物をチェックし、整合性や統一感を持たせる担当者のこと。アニメシリーズでは初めて、ビジュアルディレクターを導入することになった。
初報のイラストを担当していた、TVアニメ・OVA版キャラクターデザインの横田拓己氏も、引き続きキャラクターデザインとして予告内のクレジットに記載されている。
4月19日に公開された特報では、3月に公開されたキービジュアルと同じ、けろりら氏の作画による劇中シーンが初公開された。
沖縄を観光するメンバーのほか、テレビ本編で交流した他校のスクールアイドルも何人か登場している。
6月27日に公開された本予告では、しずくのソロMVの他、本作からの登場となる「赤嶺天」とその友人の石嶺小糸、そして『スクスタ』版にも登場していたランジュの母親の登場が確認された。
映画オリジナルキャラクターは苗字も沖縄寄りで出演者も沖縄出身にする拘り様であるが、同好会メンバーの一人・上原歩夢の苗字である「上原」も沖縄に多い苗字である事から、沖縄を舞台にしたのではないかと思われる。
各種ビジュアル
2024年1月14日開催の虹ヶ咲6th_live神奈川公演Day2にて第1章ティザービジュアルが公開。
南の島のような海岸で、歩夢・かすみ・しずく・彼方・エマ・ランジュが砂浜に駆けていく。着ている服はニジガクの夏制服。
このキービジュアルは、4月19日に発表された10月開催の虹ヶ咲7thライブの最速ビジュアルに流用された。
2024年3月23日のAnimeJapan2024内「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会最新情報発表ステージ」にてキービジュアルを公開。（なお、1月のキービジュアル公開時は「キービジュアル」と明言されていないので、こちらが正式なキービジュアルは思われる）。
沖縄県の名物に囲まれたメンバーたちの姿が非常に賑やかに描かれている。
あらすじからも分かる通り、歩夢、かすみ、しずく、彼方、エマ、ランジュの6人がメインキャラクターとなっている。
あらすじ
留学生・アイラの帰国から程なくして、同好会にスクールアイドルGPX(グランプリ)への招待状が届く。
学校ごとではなく、個人でエントリーし、配信アプリを通してパフォーマンスを競って
「今もっとも推せるスクールアイドル」を決めるこのイベントに参加するため、
歩夢、かすみ、しずく、彼方、エマ、ランジュの6人は会場の一つである、沖縄へ旅立った。
沖縄の穏やかな陽射しと豊かな自然に迎えられ、
全国から集まったスクールアイドルたちが最高のパフォーマンスを披露する中、
同好会に新しい出会いが訪れる。
一方、歩夢は仲間と競い合って勝ち上がることに複雑な想いがあるようで──。
それぞれの夢を追いかける少女たちの、進んだ先に見えてくるものは──？
登場人物
以上のほか、テレビアニメに登場した色葉、ゲーム『ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル』に登場した、田中さち子、杉崎亜矢、鳥居歩美、逢沢遊宇が台詞なしで登場している。
主題歌
挿入歌
- 「Rise Up High!」（桜坂しずく）
- 「Daydream Mermaid」（近江彼方）
- 「Cara Tesoro」（エマ・ヴェルデ）
- 「PHOENIX」（鐘嵐珠）
- 「Stellar Stream」（上原歩夢）
第2章
2025年冬公開予定。
第1章でのポストクレジットシーンでは、ランジュの母と謎の女性による電話でのやり取りが描かれた後、朝香果林、宮下愛、優木せつ菜、天王寺璃奈、三船栞子、ミア・テイラーの顔が登場、「TO NEXT STAGE」（第2章へ続く）という予告映像が流れた。
ティザービジュアルが、梅田スカイビルの空中庭園展望台から大阪の街を見下ろす光景であることから、大阪が舞台になる事が予想されている。
評価
2024年3月の第1章キービジュアル公開、4月の第1章予告編公開に伴い、けろりら氏の起用に関して評価が割れている。
既に『にじよん あにめーしょん』内において時々登場する通常等身作画である程度慣れていたとはいえ、彼の作画のクセを強く押し出した大幅な画風変化はファンを驚愕・動揺させ、「何故このタイミングで突然絵柄を変更するのか？」と一部で物議を醸している…というより、後述の第1章特報映像に集まったコメントは(1000件に到達した時点で)ほぼ全て否定的なコメントになるなど、かなり荒れている。
なお、一部ファンからは「キャラデザが横田氏から交代」と言われているものの、キャラクターデザインは横田氏が引き続き担当しており、けろりら氏が担当する「ビジュアルディレクター」は、第1章より新たに導入された役職である。
ただ、担当範囲上、ビジュアルディレクターが画風に影響を与えた可能性は十分考えられる。 ビジュアルディレクターの導入について、虹ヶ咲の公式の場での説明は現時点でなされていない。
なお、バンダイナムコの株主総会での一般質問にてこのことが質問された際、役員からは「ずっとこのキャラデザで続ける訳ではなく、今後の反響を見てから検討する」」という回答があったとのこと。
後に公開された本予告に対しては、ライブシーン等の良質なシーンもあったためか、否定的なコメントの割合は比較的少なくなっている。
また、第1章公開に伴った様々な宣伝施策が実施されているが、そのどれもが横田氏の画風のイラストが用いられている。
公開後
9月6日の公開後の評価は、おおむね好意的なものが目立っている。
もちろん、けろりら氏の作画に対しては好意的なものは少ないが、それ以上に脚本・演出を評価する声が大きく、それが不満点をかき消しているという状況である。
ゲストキャラクターの天と小糸や、ランジュママといった、ストーリーに関わるサブキャラたちも概ね好評である。
公開から一か月後に開催されたスタッフトーク付き上映会は、チケット販売とともに即完売した。
映画の公開に際して、順次公式チャンネルで配信されているCMやPV、試聴動画も、どれも20万回前後再生されている。
関連動画
特報
完結編第1章
特報(第1章)
本予告(第1章)
公開記念PV(第1章)
TVCM(第1章)
WEBCM(第1章)
完結編第2章
関連項目
ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
