カタログスペック
頭頂高 | 22.3m |
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本体重量 | 27.9t |
全備重量 | 68 .03t |
ジェネレーター総出力 | 9,924kW |
ジェネレーター出力(本体) | 3,308kW |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
スラスター総推力 | 198,680kg |
概要
ラプラス事変終盤において、ネェル・アーガマ隊(ミネバ・ラオ・ザビ賛同戦力)、『袖付き』、そしてビスト財団の三つどもえによる『ラプラスの箱』争奪戦となったことで、ネェル・アーガマ隊が絶対的に不足している戦力を僅かでも補充するために、ユニコーンガンダムによって中破状態に追い込まれていたクシャトリヤを、なんとか出撃できる状態まで補修した機体である。
基本的にはアニメ版独自の改修であり、ep6終盤で最低限の稼働状態に補修されていたクシャトリヤ・ベッセルングに武装を追加する形で構成されている。
クシャトリヤは損傷が非常に酷い状態であったが、幸いにもコクピットを含めたバイタル周りと、機体の“要”であるサイコフレーム(サイコミュ・システム)は損傷度が低かったため、機体としての運用は可能な状態は保っていた。
しかし、もとがワンオフかつ大型の機体であるため、ガランシェールの乗員や資材がネェル・アーガマに運び込まれてもなお、まっとうな形での修理は不可能であった。
このため、バインダーや右足・左腕が修復できないことはもちろん、剝き出しのコクピットや破壊された頭部センサーすらも正規の修復はできず、何とか使えそうなパーツで強引にカバーした形であり、あちこちに隙間が残っている。
パイロット同様に「万全とは言えない」ものの、何とか運用可能なレベルまで補修、バンシィ・ノルンに釘付けにされてしまったバナージ・リンクスの援護のために、出撃に間に合わせた。
改修にあたって使用された機材は、ネェル・アーガマがもともと積載していたジェガン系統の予備パーツ、ガランシェールとの合流で持ち込まれたギラ・ズール系列機及びクシャトリヤ自身の武装パーツ、そしてメガラニカから回収されながらも未使用のままであったユニコーンガンダム用の武装パーツが用いられており、フルアーマーユニコーンガンダム同様に使えるものは何でも使ったごちゃ混ぜとなっている。
元々四基装備していた複合バインダーの内、前方装備の二基をユニコーンガンダムによって破壊されていたため、バランス調整として残っていた後方バインダーを前方マウントに移設。代わりに後方には、大型プロペラント・ブースター(元はクラーケ・ズールの物)を転用する事でその機動力を補っている。
バインダー数が減少した事で、ジェネレーターの合計出力がクシャトリヤの3/5まで低下。武装も使用不能なままの物が多いが、唯一相対的な軽量化とブースターの増設によって、パワー・ウェイト・レシオ(直線的な加速力)だけは向上している。(当然ながら、後部ブースターのベクトル操作機能は申し訳程度のため、モビルスーツ最大の武器である運動性能は低下している。)
加えて左腕・右脚はムーバブルフレームが露出したままであり、胸部および頭部に装甲板を増設したものの、やはり「間に合わせ」の域を脱してはいない。
武装
本体側武装
胸部メガ粒子砲
四門を内蔵していたが、その内二門は使用不能となったため、装甲板で塞がれている。
メガ粒子偏向器の稼働状態については不明だが、戦闘状況を鑑みると、最も複雑な兵装であった分、当座の補修は不可能だったようである。
マシンキャノン
手首部ビームガン/ビームサーベル
これらの武装は損傷が無く、クシャトリヤから引き続き使用。
ただし、左腕は失われて別の武装に置き換わっているため、サーベルは右腕分のみに減っている。
ビームガトリングガン
本来は、クシャトリヤのために新規設計されていた、四銃身式の大型ビーム機関砲。
戦局の事情によりながらくユニコーンガンダムがメインで運用していたが、最終局面にてようやく本来の使用機に搭載されることとなった。
しかし、義足のような右足フレームに内蔵されるというイレギュラーな搭載方法である。片腕を失っているために、手持ちではなく内蔵装備にするための措置か。
射撃時は右脚を敵機に向け使用するが、展開式のグリップは接合されているため、右腕マニピュレーターで保持して安定させることができる。
ハイパービームジャベリン
ユニコーンガンダムの本来の初期装備の一つであり、後にバンシィが運用した「アームドアーマー」群の試作機にあたるサイコフレーム内蔵兵装。
ビーム・マグナムやシールドと同時にネェル・アーガマに収容されていたユニコーン用のオプションであったはずだが、それまで使用されていなかった。フルアーマーユニコーンにおいても携行されておらず、代わりにこちらで運用され日の目を見る運びとなった。
肘から先が失われた左腕に、短縮された上で直に接合されており、最低限の肘関節に当たる可動機構こそ搭載されているものの、手首にあたる可動や回転ができないために手持ちと比べると取り回しは悪化している。
ビーム発生部の白いパーツはユニコーン本体同様にスライド展開で露出するサイコフレームを採用し、大出力のビーム刃を発振可能な高威力兵器だが、大振りな見た目に違わず取り回しが極めて悪い。
このためバンシィ・ノルンとの近接戦では、容易くいなされ、叩き折られてしまった。
クシャトリヤ本来のビームサーベル刃は緑だが、こちらは元々がユニコーン用のものを急ピッチで転用したためか、ep1でリゼルのサーベルを奪ったシーンと同様、本来の使用機と同じ赤のビーム刃が形成される。
バインダー側武装
前述の通り、装備数が元来の四基から二基に減少しているため、武装総数は二倍したものになる。
バインダー部メガ粒子砲
バインダー部ビームサーベル
損傷を免れていたため、継続使用。
簡易ファンネルミサイル
サイコミュ関連の装備を完全補修するには、時間・設備とも不足していたため、ネェル・アーガマメカニック陣のアイデアによって、急造された武装。
ギラ・ドーガやギラ・ズールが使用するシュツルムファウストの弾頭を、ファンネル(六基収納)に接合する事で、本来ミノフスキー粒子下では使用不可能となっている中距離誘導ミサイルとした。
射出されたミサイルは、激しく蛇行しながら対象へ向かっていたため、重量バランスもしくはサイコミュ遠隔制御機能(あるいは、双方)に、かなりの無理があったと思われる。
しかしながら、ユニコーンガンダム・タイプのシールドはIフィールド・ビームバリア搭載の、ビーム防御に特化した防御兵装であったため、蛇行軌道とあわせて有効に機能し、バンシィ・ノルンのアームド・アーマーDEを破砕し、更に右脚(共にサイコフレームによって構成)を爆砕する高い戦果を挙げた。
なお従来の発射口からの射出が出来ない為、バインダー中央を蓋のように展開して発射する方式を採用している。
この展開機構は改修前からもともとバインダーに搭載されていたのだが、HGUCクシャトリヤでは再現されなかった機構のため、HGUCリペアード初めて再現される形となった。
なお、便宜上はファンネルミサイルと呼称されているが、あくまでまともに運用できない状態の機体で強引にファンネルを補充した結果、ミサイルのような運用が限界であったといった状態であり、後の時代のΞガンダム等の正式にその目的で実装されているものとは無関係な別物である。
携行武装
三連シュツルム・ファウスト
出撃時にはギラ・ズール等が運用していたシュツルム・ファウストを3本束にしたものを携行して出撃している。
なお、この装備は登場直後の発売であるHGUCには付属していない。