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「本日はここまで!」

「それでは来週まで、カクレンジャー!!」(ドコーン!)

演:三遊亭圓丈神田伯山中年奮闘編


概要編集

特撮ドラマ『忍者戦隊カクレンジャー』に登場する人物。


和風スーパー戦隊の元祖と言うべき当作品のナレーション及び狂言回しを担当し、釈台の置かれた誰もいない高座に煙玉と一緒に現れ、何故かジュリ扇を手に講談形式で解説を行うのがお約束。各話に妖怪が登場する度に、その原典を絵付きで説明してくれる。また、一時期番組の終わりにはクイズも出題していた(正解はエンディング中にテロップで表示)。


一見するとメタ視点から番組世界を解説する存在に見えるが、実際にはその世界にも実在する人物であり、劇中ではカクレンジャーを見守る立場で登場する等、単なるストーリーテラーに非ず。劇中の世界に存在しつつ、事件を横から見ている人物であり、その正体は不明。

何にせよ、彼という存在が元々スーパー戦隊シリーズの中でも異色とされる今作品をより特異化させる要因となっているのは間違い無い。


だが、ストーリーが中盤に差し掛かるにつれて展開がシリアスになって来ると、それに伴って活躍の場を喪失。第一部の完結と共に降板してしまった(講釈師が行っていた妖怪解説は登場妖怪自身がするようになる)。

だが、第二部が始まってからしばらくして第39話にて1話限りの再登場を果たした。

この時はゴミ箱の蓋やビール瓶で頭を殴りつける等してドロドロを倒すという荒業を見せたり、妖怪大魔王のアジトである洋館『妖怪屋敷』へ直接潜入するなど何気に凄いことをしていたが、潜入していたのがバレた際は逃げ遅れ、追っ手のドロドロに掴まって高所から投げ落とされる形で痛め付けられてしまった。


余談編集

三遊亭圓丈の出演に際して、氏の台本は基本的に「自分で考えて下さい」となっており劇中の台詞は大半がアドリブであった事が、同じ落語家にして放送当時は一視聴者であった柳家平和が後に圓丈から直接聞いたと証言しており、三遊亭圓丈の旧HPにも記載が存在する。

第24話を以てレギュラー降板をした理由については、当時の番組のメインスポンサーから「あんな進行役が目立ってもウチの商品は売れない」クレームが付いた為(要は大人の事情)であり、最終回までレギュラー出演が出来なかった事を圓丈自身は残念であったと追懐している。

ただプロデューサーの髙寺成紀はメインスポンサーが降板を要請したことはないと発言しており、本人とスタッフ間で認識の齟齬があった模様。


東映特撮ファンクラブ配信の続編『第三部・中年奮闘編』では2021年に死去した圓丈に代わり本職の講釈師である神田伯山が演じる。

ただ、上記の事情やオリキャスの鬼籍もあり企画当初は講釈師の登場は予定されていなかったが、企画が進むに連れ講釈師が必要となり、神田が登板することになったという。



関連タグ編集

忍者戦隊カクレンジャー ストーリーテラー 狂言回し


ジェラミー・ブラシエリ/スパイダークモノス:『王様戦隊キングオージャー』に登場するストーリーテラー兼物語上の登場人物繋がり。


見鬼くん:カクレンジャーの前年に放送されていたアニメ『GS美神』に登場する人形型霊感レーダー。ユニークな語り部という点では講釈師と似ている(こちらは最終回まで登場した)。


ストーカー:カクレンジャーの30分前に放送されていたアニメ『機動武闘伝Gガンダム』の登場人物。こちらもユニークな語り部という点で講釈師と似ている(こちらも最終回まで登場した)。


タッセル:カクレンジャーより26年後に放送された東映の特撮ドラマ『仮面ライダーセイバー』に登場する狂言回し繋がりの人物。


安達明日夢:『仮面ライダー響鬼』の登場人物。彼は超人『響鬼』ではなく、一般人という視点を提供するタイプの主人公。『カクレンジャー』と同じ販促上の問題から、栩原楽人自身がクビにされかかっていたところを、スタッフ総出で阻止している。

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