日本の元号の一覧。
なお、大化を年号(元号)の初めとするが、第26代継体天皇の時代に善記の元号があったことが『濫觴抄』『二中歴』等にみえるため、内々には既に用いられていた事があるが、あまねく行われなかった。第36代孝徳天皇の時代に至って公に元号を建定し、あまねく世に行われたのである。
一覧
※括弧内の元号の読みは、主なものに統一した。
※元号の典拠は、複数ある場合は代表的と思われるものを採用した。詳細は各記事を参照のこと。
※元号を建てた最初の年(元年)を神武天皇紀元(国暦)とキリスト教紀元(西暦)で記した。
※勧申者が複数いる場合も一人のみ載せた。
※元号採用時の他の候補は複数あるが主なものを記載した。
元号 | 時代 | 天皇 | 元号の意味 | 典拠 | 紀元 | 西暦 | 勧進者 | 候補 |
大化(たいか) | 飛鳥時代 | 孝徳天皇 | 大いにわが友邦諸国の君主たちを教え導く | 『書経』大誥、「肆予大化誘我友邦君」 | 1305年 | 645年 | 不詳 | 不詳 |
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白雉(はくち) | 飛鳥時代 | 孝徳天皇 | 王者の善行に対し相感応して瑞祥があらわれ飛来して神意を伝える | 『春秋感精符』、「王者徳沢、旁流四表、則白雉見」 | 1310年 | 650年 | 不詳 | 不詳 |
白鳳(はくほう) | 飛鳥時代 | 天武天皇 | 聖王の世に出現して天下の平和を示す霊鳥 | 『洞冥記』「有白鳳黒龍馵足来戯於閣辺」 | 1332年 | 672年 | 不詳 | 不詳 |
朱鳥(しゅちょう) | 飛鳥時代 | 持統天皇 | 『淮南子』天文訓、「南方火也、(中略)其獣朱鳥」 | 1346年 | 686年 | 不詳 | 不詳 | |
大宝(たいほう) | 飛鳥時代 | 文武天皇 | 聖人が天地の大きな徳を継いで万民を養ってゆくための偉大な宝物は、天子の位である | 『易経』繋辞下伝、「聖人之大宝曰位」 | 1361年 | 701年 | 不詳 | 不詳 |
慶雲(けいうん) | 飛鳥時代 | 元明天皇 | 『文選』楽府詩呉趨行、「藹藹慶雲被、冷冷祥風過、山沢多蔵育土風清且嘉」 | 1364年 | 704年 | 不詳 | 不詳 | |
和銅(わどう) | 奈良時代 | 元明天皇 | 『呂氏春秋』孟春、「天地和同、草木繁動」 | 1368年 | 708年 | 不詳 | 不詳 | |
霊亀(れいき) | 奈良時代 | 元正天皇 | 神明の亀にも比すべき幸福、剛強にして貴重なすぐれた道徳才能をもっており、天下の人を養うに足る力を持っている | 『爾雅』釋魚、「二曰、霊亀」 | 1375年 | 715年 | 不詳 | 不詳 |
養老(ようろう) | 奈良時代 | 元正天皇 | 『孟子』「伯夷辟紂、居北海之浜、聞文王作、興曰、盍帰乎来、吾聞西伯善養老者。(中略)天下有善養老、則仁人以為己帰矣」 | 1377年 | 717年 | 不詳 | 不詳 | |
神亀(じんき) | 奈良時代 | 聖武天皇 | 『大載礼記』易本名、「有甲之蟲三百六十、而神亀為之長」 | 1384年 | 724年 | 不詳 | 不詳 | |
天平(てんぴょう) | 奈良時代 | 聖武天皇 | あらゆる物を構成する元素、流動する生命体である天の気が、雲を空中に運り行かせ沛然たる慈雨をあまねく降らせるのと同じに、天子の徳沢が万民におよんで天下の太平を保証する | 『易経』文言伝、「雲行雨施、天下平也」 | 1389年 | 729年 | 不詳 | 不詳 |
天平感宝(てんぴょうかんぽう) | 奈良時代 | 聖武天皇 | 不詳 | 1409年 | 749年 | 不詳 | 不詳 | |
天平勝宝(てんぴょうしょうほう) | 奈良時代 | 孝謙天皇 | 不詳 | 1409年 | 749年 | 不詳 | 不詳 | |
天平宝字(てんぴょうほうじ) | 奈良時代 | 淳仁天皇 | 不詳 | 1417年 | 757年 | 不詳 | 不詳 | |
天平神護(てんぴょうじんご) | 奈良時代 | 称徳天皇 | 不詳 | 1425年 | 765年 | 不詳 | 不詳 | |
神護景雲(じんごけいうん) | 奈良時代 | 称徳天皇 | 『文選』晋武帝華林園集詩(応貞)、「鳳鳴朝陽、龍翔景雲」 | 1427年 | 767年 | 不詳 | 不詳 | |
宝亀(ほうき) | 奈良時代 | 光仁天皇 | 天下に安寧をもたらした王者が、天の明示を取り次がんとして残した、兆しを命ずる大いなる貴い亀の甲 | 『書経』大誥、「寧王、遣我大宝亀」 | 1430年 | 770年 | 不詳 | 不詳 |
天応(てんおう) | 奈良時代 | 光仁天皇 | 上は天の道に従って、下は人民の願望に答えることができる | 『易経』革、「順乎天而応乎人」 | 1441年 | 781年 | 不詳 | 不詳 |
延暦(えんりゃく) | 平安時代 | 桓武天皇 | (天皇の治世の祝福、国家・官民の長久祈念) | 『易林』漢魏叢書巻二、「阿衡服箱、太乙載行、延時歴舎、所之吉昌」 | 1442年 | 782年 | 不詳 | 不詳 |
大同(だいどう) | 平安時代 | 平城天皇 | 大事をなして吉、君ご自身は、心安らかに、身体すこやかに、子孫にまで及び栄えるであろう | 『書経』洪範、「亀従、筮従、卿士従、庶民従、是之謂大同」 | 1466年 | 806年 | 不詳 | 不詳 |
弘仁(こうにん) | 平安時代 | 嵯峨天皇 | 『礼記』孔子間居、「行寛弘仁静之化」 | 1470年 | 810年 | 不詳 | 不詳 | |
天長(てんちょう) | 平安時代 | 淳和天皇 | 天は長く生き地は久しい命を持ち、永遠とも思える生命を保つのを手本とする聖人は、自分自身を念頭に置かないことによって、逆に自分の思いどおりになる | 『老子』韜光第七、「天地長久、天地所以能長且久者、以其不自生、故能長生」 | 1484年 | 824年 | 都腹赤 | 不詳 |
承和(じょうわ) | 平安時代 | 仁明天皇 | 『藝文類聚』帝王部、「九功仍挙、将承太和」 | 1494年 | 834年 | 不詳 | 不詳 | |
嘉祥(かじょう) | 平安時代 | 仁明天皇 | 『文選』七啓(曹植)、「国静民康、神応休臻、屡獲嘉祥」 | 1508年 | 848年 | 不詳 | 不詳 | |
仁寿(にんじゅ) | 平安時代 | 文徳天皇 | 純粋な人としての誠実な心の徳に厚い人は、どっしり構えて永く天年を保つ | 『論語』雍也篇、「知者楽、仁者寿」 | 1511年 | 851年 | 不詳 | 不詳 |
斉衡(さいこう) | 平安時代 | 文徳天皇 | 『楊炯碑文』「南昌晦跡、共梅福而斉衡、左部韜真与橋玄而等列」 | 1514年 | 854年 | 不詳 | 不詳 | |
天安(てんあん) | 平安時代 | 文徳天皇 | 『史記』陸賈伝、「陸生曰、天下安、注意相、天下危、注意将」 | 1517年 | 857年 | 不詳 | 不詳 | |
貞観(じょうがん) | 平安時代 | 清和天皇 | 天地の運行が常に模範を示すように、善に吉、悪に凶が報いるのが常道であり、正しい者が常に勝つ | 『易経』繋辞伝、「天地之道、貞観者也」 | 1519年 | 859年 | 不詳 | 不詳 |
元慶(がんぎょう) | 平安時代 | 陽成天皇 | 終わりにあたって自分の踏み行ってきた事をよく反視して将来の善を考察し、終わりまでふるまいよければ大いにさいわいがある | 張華詩「称元慶、奉聖觴、后皇延遐祚、安楽撫萬方」 | 1537年 | 877年 | 不詳 | 不詳 |
仁和(にんな) | 平安時代 | 光孝天皇 | 『礼記』儒行、「歌楽者、仁之和也」 | 1545年 | 885年 | 不詳 | 不詳 | |
寛平(かんぺい) | 平安時代 | 宇多天皇 | 『唐書』刑法志、「皇祖太宗、除隋虐乱、治以寛平、民楽其安、重於犯法、致治之美、幾乎三代之盛」 | 1549年 | 889年 | 不詳 | 不詳 | |
昌泰(しょうたい) | 平安時代 | 醍醐天皇 | 『旧唐書』音楽志、「堂堂聖祖興、赫赫昌基泰」 | 1558年 | 898年 | 不詳 | 不詳 | |
延喜(えんぎ) | 平安時代 | 醍醐天皇 | 『尚書璇璣鈐』設郛巻五所引、「禹開龍門、導積石、玄珪出刻、曰延喜、王受徳、天錫佩」 | 1561年 | 901年 | 紀長谷雄 | 不詳 | |
延長(えんちょう) | 平安時代 | 醍醐天皇 | 『文選』班固東都賦、白雉詩、「彰皇徳兮侔周成、永延長兮膺天慶」 | 1583年 | 923年 | 醍醐天皇勅勘 | 不詳 | |
承平(じょうへい) | 平安時代 | 朱雀天皇 | 『漢書』食貨志、「今累世承平、豪富吏民、貲数鉅萬」 | 1591年 | 931年 | 大江維時 | 不詳 | |
天慶(てんぎょう) | 平安時代 | 朱雀天皇 | 『漢書』児寛伝、「唯天子建中和之極、兼総条貫、金声而玉振之、以順成天慶、垂萬世之基」 | 1598年 | 938年 | 大江維時 | 不詳 | |
天暦(てんりゃく) | 平安時代 | 村上天皇 | 天の心による帝王相継の順序が身にあるが、過不及なき中庸の道を執って民を治めれば、四海が幸福を蒙り、天命を永く保つことが出来る | 『論語』尭曰篇、「天之暦数、在爾躬」 | 1607年 | 947年 | 不詳 | 天受 |
天徳(てんとく) | 平安時代 | 村上天皇 | 万物を生じ養うところの広大な天の如き徳を備えている聖人が、いるべき天子の位に即かれる | 『易経』乾、「飛龍在天、乃位乎天徳」 | 1617年 | 957年 | 秦具瞻 | 応和 |
応和(おうわ) | 平安時代 | 村上天皇 | 『晉書』律暦志、「鳥獣万物、莫不応和」 | 1621年 | 961年 | 菅原文時 | 乾徳 | |
康保(こうほう) | 平安時代 | 村上天皇 | いにしえの明哲の王者の施政を求めて、それに基づいて人民を安らかに治める | 『書経』康誥、「別求聞由古先哲王、用康保民」 | 1624年 | 964年 | 菅原文時 | 乾綱 |
安和(あんな) | 平安時代 | 冷泉天皇 | 『漢書』杜延年伝、「延年為人安和、備于諸事、久典朝政、上任信之」 | 1628年 | 968年 | 藤原後生 | 不詳 | |
天禄(てんろく) | 平安時代 | 円融天皇 | 天より我が君陛下の御身と御位を安定し参らせ、多くの幸福を降され、尽く宜しからざるものはなく、万事安らかで、天の多くの福禄をお受けになる | 『詩経』小雅、「天保定爾、俾爾戩穀、罄無不宜、受天百禄」 | 1630年 | 970年 | 藤原後生 | 不詳 |
天延(てんえん) | 平安時代 | 円融天皇 | 『藝文類聚』帝王部、「天禄永延」 | 1633年 | 973年 | 不詳 | 不詳 | |
貞元(じょうげん) | 平安時代 | 円融天皇 | 『文選』思玄賦、「抨巫咸使占夢兮、乃貞吉之元符、滋令徳於正中兮、含嘉莠以為敷」 | 1636年 | 976年 | 不詳 | 不詳 | |
天元(てんげん) | 平安時代 | 円融天皇 | 『史記』暦書、「王者易姓受命、必慎始初、改正朔、易服色、推元天元、順承其意」 | 1638年 | 978年 | 不詳 | 不詳 | |
永観(えいかん) | 平安時代 | 円融天皇 | 万年の後までも永く永く、わが御子のさまを観て、その徳になつくようにさせる | 『書経』洛誥、「其永観朕子、懐徳」 | 1643年 | 983年 | 菅原資忠 | 不詳 |
寛和(かんな) | 平安時代 | 花山天皇 | 偉大な教えを広め、権勢に頼って人民をおどしつけることなく、法律をたてにむごい仕打ちを働くことなく、寛大なうちにも節度があって、ゆったりと動いて穏やかである | 『漢書』東方朔伝、「使遭明王聖王、得清燕之間、寬和之色、発憤畢誠、図画安危、揆度得失」 | 1645年 | 985年 | 不詳 | 不詳 |
永延(えいえん) | 平安時代 | 一条天皇 | 『後漢書』馬融伝、「豊千億之子孫、暦萬載而永延」 | 1647年 | 987年 | 不詳 | 不詳 | |
永祚(えいそ) | 平安時代 | 一条天皇 | 『晉書』楽志、「保茲永祚、与天比崇」 | 1649年 | 989年 | 大江維時 | 不詳 | |
正暦(しょうりゃく) | 平安時代 | 一条天皇 | 『史記』律書、「新恒平以望気見、頗言正暦服色事」 | 1650年 | 990年 | 不詳 | 能成 | |
長徳(ちょうとく) | 平安時代 | 一条天皇 | 『城門校尉箴』「唐虞長徳、而四海永懐」 | 1655年 | 995年 | 大江維時 | 不詳 | |
長保(ちょうほう) | 平安時代 | 一条天皇 | もし根本が強固で功業は成就し、施しはあまねく人民が重厚であれば、長く人民を保持することができる | 『国語』周語中、「若本固而功成、施徧而民阜、乃可以長保民兮」 | 1659年 | 999年 | 大江匡衡 | 休和 |
寛弘(かんこう) | 平安時代 | 一条天皇 | 『漢書』元帝紀、「寛弘尽下、出于恭倹、号令温雅、有古之鳳烈」 | 1664年 | 1004年 | 大江匡衡 | 寛仁 | |
長和(ちょうわ) | 平安時代 | 三条天皇 | 『礼記』冠義、「君臣正、父子親、長幼和、而後礼儀立」 | 1672年 | 1012年 | 菅原宜義 | 太初 | |
寛仁(かんにん) | 平安時代 | 後一条天皇 | まことに寛大であらせられ、まことに慈悲深くあらせられて、その信義を数限りない天下中の人々に明らかになさる | 『書経』仲虺之誥、「克寛克仁、彰信兆民」 | 1677年 | 1017年 | 藤原広業 | 淳徳 |
治安(じあん) | 平安時代 | 後一条天皇 | 『漢書』賈諠伝、「陛下何不一令臣得孰数之於前、因陳治安之策、試詳択焉」 | 1681年 | 1021年 | 善滋為政 | 喜祥 | |
万寿(まんじゅ) | 平安時代 | 後一条天皇 | 徳にみちて安泰にして楽しむ天子は、国家の光を揚げるものであり、限りなき万年の寿を得て栄えるであろう | 『詩経』小雅、「楽只君子、邦家之光、楽只君子、万寿無疆」 | 1684年 | 1024年 | 善滋為政 | 会同 |
長元(ちょうげん) | 平安時代 | 後一条天皇 | 『六韜』「天之為天、元為天長矣、地久矣、長久在其元、万物在其間、各得自利、謂之泰平、故有七十六壬癸、其所繋天下而有」 | 1688年 | 1028年 | 善滋為政 | 玄通 | |
長暦(ちゃうりゃく) | 平安時代 | 後朱雀天皇 | 『晉書』杜預伝、「預耽思経籍、作盟会、図春秋長暦、備作一家之学」 | 1697年 | 1037年 | 菅原義忠 | 大応 | |
長久(ちょうきゅう) | 平安時代 | 後朱雀天皇 | 天地は長久であるように、聖人は自身の身を度外視しながら、逆にその身が保たれる | 『老子』韜光第七、「天地長久」 | 1700年 | 1040年 | 大江挙周 | 継天 |
寛徳(かんとく) | 平安時代 | 後朱雀天皇 | 『後漢書』杜林伝、「上下歓欣、人懐寛徳」 | 1704年 | 1044年 | 平定親 | 成徳 | |
永承(えいじょう) | 平安時代 | 後冷泉天皇 | 『書経』「永承天祚」 | 1706年 | 1046年 | 平定親 | 承統 | |
天喜(てんぎ) | 平安時代 | 後冷泉天皇 | 『抱朴子』「人主有道、則嘉祥並臻、此則天喜也」 | 1713年 | 1053年 | 平定親 | 平章 | |
康平(こうへい) | 平安時代 | 後冷泉天皇 | 『後漢書』梁統伝、「文帝寛恵柔克、遭代康平」 | 1718年 | 1058年 | 藤原実範 | 秉徳 | |
治暦(じりゃく) | 平安時代 | 後冷泉天皇 | 君子は新たに暦を制定して、人々が業務に励むべき時の定めを明らかにする | 『易経』革、「君子以治厤明時」 | 1725年 | 1065年 | 藤原実綱 | 寛裕 |
延久(えんきゅう) | 平安時代 | 後三条天皇 | 『書経』君奭(注)、「我以道惟安寧王之徳、謀欲延久也」」 | 1729年 | 1069年 | 藤原実綱 | 嘉徳 | |
承保(じょうほう) | 平安時代 | 白河天皇 | 皇祖が天から托された人民と皇宗の偉大な大訓とを受けて保持する | 『書経』洛誥、「周公拝手稽首曰、王命予来、承保乃文祖受命民」 | 1734年 | 1074年 | 藤原正家 | 治徳 |
承暦(じょうりゃく) | 平安時代 | 白河天皇 | 『維城典君』「聖人者能體道以為用、以懿徳而承暦、資文明以応期、崇高則天、博厚儀地、鎔鋳包於六合、陶甄殊於萬有」 | 1737年 | 1077年 | 藤原正家 | 養寿 | |
永保(えいほう) | 平安時代 | 白河天皇 | 礼あるものをいっそう取り立てて愚昧な乱暴者を滅ぼすという天の道をつつしみ尊べば、我が国に与えられた天命を永く保つことができる | 『書経』仲虺之誥、「欽崇天道、永保天命」 | 1741年 | 1081年 | 藤原行家 | 天成 |
建武(けんむ) | 吉野朝時代 | 後醍醐天皇 | 『文選』宣徳皇后令(任彦升)、「隆昌季年勤王始著、建武惟新、締構斯在」 | 1994年 | 1334年 | 藤原藤範 | 淳紀 | |
萬延(まんえん) | 幕末時代 | 孝明天皇 | 『後漢書』馬融伝、「豐千億之子孫、歴萬載而永延」 | 2520年 | 1860年 | 菅原為定 | 和平 | |
文久(ぶんきゅう) | 幕末時代 | 孝明天皇 | 『後漢書』謝該伝、「文武並用、成長久之計」 | 2521年 | 1861年 | 菅原為定 | 建正 | |
元治(げんじ) | 幕末時代 | 孝明天皇 | 生の根源である元気をもって、君主が剛健でありながら、また協同協力があって公正であってこそ、それによって天下が治まる | 『易経』乾、「乾元用九、天下治也」 | 2524年 | 1864年 | 菅原為栄 | 令徳 |
慶応(けいおう) | 幕末時代 | 孝明天皇 | 瑞祥を告げる雲は、天子の光に応じて輝く | 『文選』漢皇祖功臣頌(陸機)、「慶雲応輝」 | 2525年 | 1865年 | 菅原在光 | 明定 |
明治(めいじ) | 明治時代 | 明治天皇 | 神意に通じている全知全能の天子が、明るい方向に向かって天下の政務を察し治める | 『易経』説卦伝、「聖人南面而聴天下、嚮明而治」 | 2528年 | 1868年 | 松平慶永 | 不詳 |
大正(たいしょう) | 大正時代 | 大正天皇 | 天子が剛にして中なる徳を持っている故に、正しさをもってすべてとどこおりなく順調にはこび、まさに天の法則に合致している | 『易経』臨、「大亨以正、天之道也」 | 2572年 | 1912年 | 国府種徳 | 興化 |
昭和(しょうわ) | 昭和時代 | 昭和天皇 | すぐれて高い君徳を涵養して、国民に明らかなよき徳を持たせ、さらに拡充して、世界の列国を協合和睦させる | 『書経』堯典、「百姓昭明、協和萬邦」 | 2586年 | 1926年 | 吉田増蔵 | 神化 |
平成(へいせい) | 平成時代 | 今上天皇 | 天下の水陸共に平穏となり、万物はそれぞれの成育を遂げ、生活の基礎の按配も政治の仕事も共にうまくいく | 『書経』大禹謨、「地平天成、六府三事允治、萬世永頼」 | 2649年 | 1989年 | 山本達郎 | 正化 |