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下剤の編集履歴

2014-12-02 07:21:45 バージョン

下剤

げざい

『下剤』とは、便秘症の改善に用いられる薬剤の総称。

『下剤』とは、便秘症の改善に用いられる薬剤の総称。


概要

正式名称は『瀉下薬』(しゃげやく)。


病的要因による下痢を改善する『止瀉薬』(ししゃやく)の対極に位置するものであり、主に便秘症の改善に用いられる薬剤。意図的に下痢に近い症状を発現することで硬化、肥大した内の滞留便を容易に排泄し、広義的には排泄を目的とした座薬浣腸も含まれる。


特徴

症状や目的によって様々な薬剤が存在するが、大別すると以下の2系統に分類される。


  • 機械的下剤

便秘によって硬化した滞留便に作用し、便自体に水分を含ませて軟化させる。

  • 刺激性下剤

腸そのものに作用し、小腸大腸を刺激して蠕動運動を活発にする。


中国文化学問に倣った日本でも古来より漢方として広く利用され、前者では硝(えんしょう)、後者では大黄(だいおう)、麻子仁(ましにん)、牽牛子(けんごし)、蓖麻子(ひましゆ)が代表例に挙げられる。


ただし、生活習慣の面から便秘の改善を目的とし、自発的な排便を促す総合療法の一環である本来の用法に対し、入手が比較的容易な薬剤である上に「便秘を治す薬」「ダイエット効果がある」という曲解から誤用、乱用されるケースが多く、排泄に伴う服用が慢性化した末に薬剤依存症だけでなく腸神経自体に深刻な機能不全を引き起こすなど、便秘を解消するどころか返って重篤化した症例の報告が増加しつつある。


ネタとしての下剤

上記の説明に対して、漫画およびライトノベル作品などに登場する下剤は前述のような医療目的ではなく、単純に後者の誤解を誇張した「下痢を引き起こすための薬」として用いられる場合が多い。また、その効能は総じて強力、且つ即効性と持続性を兼ね備え、本来の薬効とはかけ離れた物に近い劇薬として扱われている。


しかし、下剤はその効能が持つ特異性からネタとして扱われる事例が数多く存在する。


便秘を改善するという点では浣腸が双璧を成す存在ではあるが、これは注腸に用いる薬液や器材が総じて携帯性が低く、使い捨てのイチジク浣腸についても薬液を注入する特定人物との距離を密着状態にまで持ち込まなければならず、「行為に至る者が必ずその場にいなければならない」という欠点が生じてしまう。


その反面、下剤の場合は浣腸で列挙した携帯性や執行に要する距離などの欠点を考える必要がなく、例外を除いてほぼ経口薬であるという特性上から一般誌上では浣腸よりも排泄に結び付ける経緯の描写が容易であり、少年誌の場合でも読者が理解しやすいという大きな利点が発生するためである。


用法

薬剤として服用するよりも特定人物の飲食物に混入する場合が多く、その秘密性の高さから一服盛った人物の特定が極めて困難であり、これらの事から主に仕返しや妨害工作の一環として用いられるが、病的症状を偽装する、または何らかの理由で腸内の便を体外へ排出するために自らの意思で服用する場合もある。


相手に服用させた事例

何かと目障りである江戸城本丸との対決に際し、妨害工作の決定打として給食などに自社グループの科学力を結集した特製下剤を混入する。

明らかなイタズラ目的で大量の牽牛子を混入したケーキを作り、「忍者食研究の授業で焼いたアサガオ入りケーキ」と称して牽牛子が何かも知らない乱太郎きり丸しんべヱの3人に手渡す。


※この出来事はNHKアニメ忍たま乱太郎』の第3期102話『くノ一の怒りの段』にも登場するが、第3期は公式ホームページでも情報抜けが激しい上にDVD化されていない最古のシリーズであり、NHKを始めとした放送局側も第3期を進んで再放映する動きが無い(特選DVDに収録された103~105話は例外)ためにフィルムの現存そのものを疑う声もある。

『北斗心軒』を切り盛りする幾松をせびる義理のとその仲間たちには炒飯に、元公儀御庭番衆の3人(韋駄天の剛、毘沙門天の修輪、広目天の松尾)にはカレーに下剤を混入し、いずれも脱糞させている。その効果は凄まじく、幾松の義弟仲間曰く「悪意を通り越して殺意すら感じる」。

勝つためには手段を選ばない」とする確固たる行動理念に基づき、対戦相手となるイオリ・セイが手掛けるガンプラの秘密を探るべく素性を隠して接近し、体よく誘い出した公園で下剤入りの緑茶を飲ませる。この時、偶然にもイオリが大会用のガンプラを所有していた偶然が功を奏し、より有利な戦況に導くべく手を加える。


など


自ら服用した事例

金竜飛との東洋太平洋チャンピオンタイトルマッチに臨んだ際、試合前計量で体重計に細工が施されていたためにバンタム級規定超過と見なされたが、提示された超過分の体重を落とすべく過度に熱したサウナに篭って唾液を吐き続け、血液も抜き取り、さらに近所の薬局で買い回った大量の下剤を併用するという自殺行為に等しい緊急減量で相手側の妨害工作を乗り越える。

度外視の運動音痴であるために毎年の運動会で晒す数限りない失態が憂鬱でたまらず、晴天に恵まれた当日に最後の手段として自宅から持ち出した下剤を服用する。ところが、エキシビジョンとして用意されたゲーム複合の特殊障害物走に出場する羽目になり、後に自ら煽った下剤が仇となる。

ある事件から両名に嫌疑を抱いた岩本虎眼の一言から真剣による二人演舞『二輪』(ふたわ)に臨む運びとなり、演舞中の斬死を想定して「内臓の臭気を消す」という作法の一環で下剤入りの葛湯を飲み、およそ1日をかけて腸内を清める。

  • CHOBIT(鳥山明○作劇場):山野麦文(やまのむぎふみ)

遠く離れた惑星マイクロンから地球観光に訪れた宇宙人であり、体の大きさを除けば地球人と同じ外見を持つチョビットを誤って飲み込んでしまい、駐在所の薬箱にあった水薬の下剤を一気に飲み干して茂みに走る。


など


関連タグ

排泄 脱糞 スカトロ

下痢 便秘

浣腸 座薬

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