ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

ユーロ・ブリタニアの編集履歴

2019-03-09 00:30:45 バージョン

ユーロ・ブリタニア

ゆーろぶりたにあ

ユーロ・ブリタニアは、『コードギアス 亡国のアキト』に登場する敵対勢力。ブリタニアに亡命した欧州貴族の末裔。

概要

 ユーロ・ブリタニアは、神聖ブリタニア帝国の臣従する傍流の国家で、市民革命によりブリタニアに亡命した貴族の末裔。ユーロピア共和国連合の主要な敵であり、劇中の時点で彼らと交戦状態にある。シリーズ後半、(ブリタニア本国の介入によって)EUの戦力の大部分を撃破したと思われ、第2期のEU崩壊までにその領土の大半を席巻している。

地理

 神聖ブリタニア帝国の西ヨーロッパ干渉の成功に先立ち、ユーロ・ブリタニアはロシア本土とコーカサス諸国に布陣している。EUの崩壊後、フランスオランダベルギーポルトガルスペインスイスがこのサブ帝国の一部になったと思われる。神聖ブリタニア帝国と同様、ユーロ・ブリタニアはその名前にもかかわらずブリテン諸島を掌握してはいない。しかし、神聖ブリタニア帝国と異なり、ユーロ・ブリタニアは、ブリタニア本国がその征服した領土に強制しているようなエリアやナンバーズ制度を強制していないように見える。

 知られているユーロ・ブリタニアの領土は以下の通り。

 第二次東京決戦までに、ユーロ・ブリタニアはロシア以外の領土を失ったように見える。

歴史

 18世紀、ヨーロッパの老朽化した君主制システムに対する不満が爆発した。革命のために必要なのは火花だけだった。その火花は、フランス人民と政府の決裂後に現れた。フランス革命は大陸を一掃し、ヨーロッパの主要な列強を革命が駆け抜けた。ついにはブリタニア自身も脅かされた。トラファルガーの敗北はブリテン諸島を初期のEUの構造に組み込み、ブリタニア政府を新世界へ追いやった。革命の迫害を逃れたヨーロッパの貴族層が彼らに加わった。

 ブリタニアの一員となった貴族たちの末裔が、現在ユーロ・ブリタニアの支配階層になっている。以前の故郷を奪還すべく、祖先の地を取り戻すという大義名分を掲げ、ユーロピア共和国連合と敵対している。ユーロ・ブリタニア人は、EUを革命の「亡霊」であり、その支配者たちが保身にのみ関心を持ち、その人民を自ら権力から遠ざかることを望んでいるも同然であると考え、そのことから戦争を正当化している。ユーロ・ブリタニアは恐らく、世界大戦が拡大する前半期、神聖ブリタニア帝国のロシア征服後に成立した。以後、ユーロ・ブリタニアはEUとの交戦状態にあり、ヨーロッパ方面の敵に対する神聖ブリタニア帝国の東部戦線の役割を演じている。

 皇暦2017年、シャルル・ジ・ブリタニアジュリアス・キングスレイ枢木スザクをユーロ・ブリタニアの指揮を執るべく派遣する。ジュリアスの指揮の下、大公は幽閉され、EU市民を暴動に駆り立て、その地域に混乱を引き起こすことでユーロ・ブリタニア軍の大規模反攻の機会を作り出すべく、「方舟の船団」を含めたプロパガンダ作戦が行われた。

 戦略的な成功にもかかわらず、ジュリアスがユーロ・ブリタニアの指揮官たちから事実上の指導者とみなされたことが、後で彼らの間に諍いを引き起こすことになる。最終的に、シン・ヒュウガ・シャイングはジュリアスの正体が悪名高いテロリストのゼロであると見抜き、ジュリアスの身柄を守ろうとするスザクの努力にも関わらず、ジュリアスとスザクを拘禁する。シンは後にこの暴露を、大公の執政権と大貴族会議の全権を移譲するよう、大貴族会議を説得するため利用する。これらの事件は、シン・ヒュウガ・シャイングのクーデターの試みと、神聖ブリタニア帝国に対する反乱の計画が発覚した時点で、本国の介入を許すことになった。

 のちに、本国の介入に伴う侵攻の際、いくつかのユーロ・ブリタニア戦力が神聖ブリタニア帝国に対し反乱を起こしている(『白の騎士 紅の夜叉』)。

政府

 神聖ブリタニア帝国の一部として、ユーロ・ブリタニア政府はブリタニア本国、ブリタニアに支配されるエリアで見られるものと同一の構造を有しているが、はるかに大きな自立性を持っている。このサブ帝国の元首には「大公」が置かれ、劇中の時点ではオーガスタ・ヘンリ・ハイランドが君主の役目に就いている。母国から追われたヨーロッパ貴族の末裔である名家から成立する「大貴族会議(House of Lord)」に大公は輔弼される。大公はサンクトペテルブルク郊外にあるイェカチェリーナ宮殿に居住している。

 帝国の冊封国家として、ユーロ・ブリタニア政府は、ブリタニアのエリアにおける総督政府よりもはるかに大きな自治権を恣にし、中央ブリタニア政府の妨害なしに自身の政策を執行することを可能にしている。大公の立場は事実上皇帝にも等しく、より大きな権威を有するのは、全ブリタニアと植民地の支配者である神聖ブリタニア皇帝ただ一人である。

軍事

 ユーロ・ブリタニアの軍事は、神聖ブリタニア帝国軍の延長で、またサブ帝国に忠実な別個の軍でもある。したがって、その軍事は本国のブリタニア軍とほとんど同一で、本国と同じ兵器、設備、技術を用いている。彼らの軍の徽章さえ、ユーロ・ブリタニアの旗に見られる鎖の意匠を付け足した、ブリタニア本国の軍のクレストと同一である。

 第一線の主流のナイトメアフレームにはPRI-13サザーランドが見受けられ、色の配列や徽章を除けば本国の部隊とほとんど同一である。しかしながら、ユーロ・ブリタニアはサザーランドのドローン・ユニットを多く有しており、パイロットの必要なしに遠隔操作されている。サブ帝国は、騎士のような装甲とマークを施された、PRI-209グロースター・ソードマン・モデルも戦列に加えている。これらのユニットは、聖四騎士団とそのエース・パイロットたちのため準備されたように思われる。ユーロ・ブリタニアの実際の軍事的な手腕は、EU軍をシリーズの大半で退却に追い込んでいることから相当に強力であると思われ、最終的にはブリタニア本国の補助・介入でEU軍を撃破した。

グロースターサザーランド 聖ラファエル騎士団機

 また、皇族の管理下にない上にナイトオブラウンズと同格の実力を誇る四大騎士団各総帥に加え、単純な軍事力の面でも本国に匹敵しているため、本国から警戒されている。

ユーロ・ブリタニアの騎士団

 付け加えて、ユーロ・ブリタニアは聖四騎士団の指揮権を持っている。これら騎士団はユーロ・ブリタニアの剣と盾の両方の役割を果たしており、彼らの第一の任務は帝国をあらゆる脅威から防衛することにある。それぞれの騎士団が選り抜きの騎士から構成され、戦闘中は三剣豪、そして特別なナイトメアフレームを駆る総帥に指揮される。総帥たちはユーロ・ブリタニア政府内に大きな政治的影響力を持ち、それは最終的決定が下される前に貴族たちが騎士団たちの政治的立場を窺うことに現れている。

 ユーロ・ブリタニアの旗は、神聖ブリタニア帝国の旗と酷似し、イングランドの旗をユニオンジャックのデザインを組み合わせて歪めたもので、主な相違は盾形紋の中心にある。盾形紋には、(神聖ブリタニア帝国のものに見られるような)「死と生」を表す蛇が描かれている。

 これは架空の旗と盾形紋で、紋章学のルールからはいくつか外れた点がある。マントを構成する緑の葉は両方の色を覆っていて、ティンクチャーの法則に違反している。大紋章の中に使われている剣は柄がフィールドの外にあり、刃がその上にあって、クレストもしくはチャージの外見的な装飾なのか、それとも芸術的表現なのか区別がつかない状態にしている。またブリタニアの旗のように、極めて異例な形の、二つのペナントでユーロ・ブリタニアの紋章は掲げられている。

トリビア

 同じ陣営にありながら、本国とユーロ・ブリタニアは相互に不信を抱いていることが示されている。ユーロ・ブリタニアの大貴族会議と騎士団は、ジュリアス・キングスレイへの指揮権の譲渡に憤慨するが、彼の逮捕の後、ブリタニアが統制を強めることを恐れ、彼らはシン・ヒュウガ・シャイングに傍流の帝国におけるすべての軍事的指導権を認めている。また『双貌のオズ』におけるグリンダ騎士団の最初の任務は、サンクトペテルブルクにおけるEU侵攻部隊との合流だった。実際には、ユーロ・ブリタニアに対するスパイ活動を行うよう、マリーベル・メル・ブリタニアにはシュナイゼル・エル・ブリタニアの秘密命令が与えられていた。

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました