東宝チャンピオンまつり
とうほうちゃんぴおんまつり
1969年から1978年まで東宝の看板作品だったゴジラシリーズを中心にTVアニメ、ウルトラシリーズといった他の特撮ヒーロー作品、子供向け実写映画を交えた複数の映像作品をまとめて映画上映するというスタンスで行われた。
東映の東映まんがまつりが成功したのに刺激されて実施されたもので、チャンピオンの名前は第1回で怪獣のチャンピオン『ゴジラ』と男児向けアニメチャンピオンの『巨人の星』、女児向けアニメチャンピオンの『アタックNo.1』から来ている。
併映のアニメは当時東宝系列だったトムス(東京ムービー)作品を中心にTVアニメの1エピソードやそれらの統合編集版を流すことが多く、ウルトラシリーズの作品からもそういったTVエピソードの編集版が上映プログラムに組み込まれている。
ゴジラシリーズはこれに合わせての新作が第10作から第15作にかけて制作されたりした他、回によっては旧作のリバイバル上映もあったが、それらはほとんどが微妙にタイトルが変更されていたり、内容にも微妙なシーンカットのある短縮版となっている。
中盤までは春夏冬の休みに合わせた年3回だったのが、終盤には春だけの年1回のみに縮小された。
また新作も単独上映時代に比べると予算が下がり、スタッフがその制作に苦労することになった。
なおこの「春季に子供向け長編アニメを公開する」という流れは、後年の「ルパン三世(劇場版)」や「映画ドラえもん」などに引き継がれることになる。
公開日・上映作品
斜文字は新作
1971年夏期(1971年7月24日公開)
いなかっぺ大将 猛獣の中にわれ一人だス、オオ!ミステークだス
みなしごハッチ 傷だらけのバレリーナ
1971年冬期(1971年12月12日公開)
ゴジラ・モスラ・キングギドラ 地球最大の決戦(※)
帰ってきたウルトラマン 竜巻怪獣の恐怖
いなかっぺ大将 猫も歩けば雀に当たるだス、当たるも当たらぬも時の運だス
みなしごハッチ 忘れな草に願いをこめて
※ 『三大怪獣 地球最大の決戦』の短縮再編集版リバイバル作品
1973年夏期(1973年8月1日公開)
レインボーマン 殺人プロフェッショナル
ウルトラマンタロウ ウルトラの母は太陽のように
科学忍者隊ガッチャマン 火の鳥対人喰い竜
おもちゃ屋ケンちゃん よそではいい子
山ねずみロッキーチャックロッキーとポリー
1973年冬期(1973年12月20日公開)
侍ジャイアンツ ほえろバンババン
ウルトラマンタロウ 燃えろ!ウルトラ6兄弟
山ねずみロッキーチャック がんばれチャタラー
エースをねらえ! テニス王国のシンデレラ
科学忍者隊ガッチャマン 電子怪獣レンジラー