概要
週刊少年ジャンプで連載された矢吹健太朗(漫画)・長谷見沙貴(脚本)による漫画作品。
単行本は全18巻。全世界累計発行部数が1300万部を超える人気作である。
大人の事情により週刊少年ジャンプでの連載は終了していたが、1年待たずしてジャンプSQで『迷い猫オーバーラン!』のコミカライズで作者が復帰。余談だが、「迷い猫オーバーラン!」のコミックには本作のキャラクターがゲスト出演している。
更に同2010年11月号より、スピンオフとして『To LOVEる -とらぶる- ダークネス』が連載された。実質、原作の第二期に相当し連載の再開ともいえる。
媒体が以前よりお色気描写に寛容な雑誌となったことでさらにギリギリの内容だが、中には「エロ抜きでも楽しめる」と宣うツワモノも……。
ひょんなことから美少女宇宙人の押しかけ女房がやって来て大騒ぎ…という漫画。
脱いだり揉んだりとお色気要素満載な上、単行本ではさらにきわどい描写が追加されている。また、これらのことから転じて、エッチなハプニング全般を「ToLOVEる」と呼ぶこともある。
なお金色の闇、ザスティン、霧﨑恭子、クロなど作者の前作から見た目を引き継いで登場しているキャラも多数存在している。
主な登場キャラクター
彩南高校2年
ララ・サタリン・デビルーク(CV:戸松遥)
レン・エルシ・ジュエリア / ルン・エルシ・ジュエリア(CV:大浦冬華)
彩南高校3年
彩南高校教員
彩南第一小学校
家族
モモ・ベリア・デビルーク(CV:豊崎愛生)
ナナ・アスタ・デビルーク(CV:伊藤かな恵)
ギド・ルシオン・デビルーク(CV:中村秀利)
宇宙人
『爆熱少女 マジカルキョーコ』のキャラクター
アニメ
放送局をTBSからTOKYO MXに変えて2010年10月に2期『もっとTo Loveる』が放送。
メインヒロイン役を任された戸松遥を初め、お色気シーンが大半のアニメであるにも関わらず若手声優の起用に積極的であるのも特徴(賛否が両極端な議論がしばしば見受けられることもあるが、もはや宿命であろう)。
全26話で放送された第1期では、放送当時は原作が連載中だったためか、原作初期の展開をベースにしたオリジナルエピソードが大半で構成されており、この点でも賛否を呼んだ。また、第1期では多くの主要キャラクターの設定や性格が改変されており、原作の売りの一つであるお色気描写が極端に抑えられてしまった。2期ではその点を踏まえてか、「原作重視」を強調しており謎の光で隠されるもののお色気描写もしっかり再現され、キャラ達の設定と性格も原作通りに戻っている。
第2期では1クールという短い尺の中、いくつかの原作エピソードを1話で3本放送する形を取ったためテンポも良い。全てのエピソードは網羅できなかったものの続編『ダークネス』に繋がる原作最終回もしっかりアニメ化された。
反面、セリーヌが何の説明もなく第2期の1話から幼女姿で登場していたりお静が最初から実体化してクラスメイトになっていたりなど、原作を読んでいないとわからない要素もいくつかある。
他に、コミック限定版同梱(13~18巻)としてOVAが全6巻発売された。
余談
当初、本作はララの婿を巡り、宇宙中に散らばる婿候補と争うインフレーションバトル作品にするつもりだったが、何とジャンプ編集部の方がその展開を断り、曾ての集団抗争インフレバトルで読者を引き離した過去の教訓を生かしたと言える。
金色の闇役の福圓美里、沢田未央と霧﨑恭子役の千葉千恵巳、結城才培役の藤原啓治、他にも第1期に登場したアニメオリジナルのゲストキャラ役に三木眞一郎や豊口めぐみなど作者の前作『BLACK CAT』のアニメ版から引き続き本作に出演している声優陣が多数存在する。
本作は、高橋留美子原作のうる星やつらとの共通点が見受けられるが、軟派野郎の諸星あたるに対し、結城リトはどんな少女や女性から誘惑されても、西連寺春菜一筋を貫いており、ある意味漢と言え(異論は承知)、原作者は寧ろうる星やつらへのアンチテーゼを目指していたのかも知れない。
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ToLOVEるダークネス(次作)
うる星やつら Toloveるの元となった作品だが、寧ろうる星やつらのアンチテーゼの方が正解かも