天魔来りて、六天滅す——
我こそは化天を超え変生せし神仏衆生の敵なり。
プロフィール
概要
『Fate/Grand Order』の期間限定イベント「オール信長総進撃 ぐだぐだファイナル本能寺2019」に登場するアヴェンジャークラスのサーヴァント。レアリティは☆5で期間限定召喚でのみ入手できる。
召喚時の真名は「織田信長」だが、霊基再臨により「織田吉法師」、3段階目まで霊基再臨させる事で「魔王信長」に変化する。
真名
織田信長。本来の信長の霊基に最も近しい形の信長…という言い方も厳密には正しくはないが、便宜上そのように評する。
アヴェンジャークラスの召喚であるが、状態としてはアーチャー時での召喚に近しい。
だが神仏衆生の敵としてその身に宿す数多の民衆の恐怖と怨嗟の業は、いかに英霊といえど『元はただの人間』である霊基には収まりきらず、再臨を重ねるごとにさらなる信長の可能性を啓いてしまった。
数多の可能性と言えば聞こえはいいが、その果てに待つものは拡散による意味消失である事を、信長自身、気づいてはいるが口にはしない。
人物
一騎の英霊にあらゆる可能性を詰め込み出来上がった、「織田信長」という概念の塊。
それ故に、再臨によって真名に加え人格・外見が大きく変化する。ボイスも再臨ごとにすべて異なる。
ちなみに性別はどの段階でも「不明(不定?)」扱い(恐らく吉法師やこれのせい)であるが、どの再臨状態でも黒髭の「紳士的な愛」の回復対象になる。
また、バレンタインイベントでは他の性別不明者と同様にチョコレートの受け渡しが両方の性別に対応しており、女性は後述の第三段階の「魔王信長」(と、第一段階である「魔王ノッブ」も該当)、男性は第二段階の「織田吉法師」がそれぞれ当て嵌められている。
新武装として謎のウルトラ火縄銃剣「魔王ガトリング砲」なるものを獲得している(初期頃のガトリングのようにレバーを回しながら撃つタイプ)。
銃剣なので近接攻撃も可能。攻撃方法が変わる魔王信長も、EXTRAアタックでは火縄銃と一緒にコレをぶっ放している。
織田信長
霊基第一段階。一人称は「わし」。
いわば基礎人格、つまりいつものノッブ。ただしマントやブーツなど、衣装の各所デザインが変化しており、立ち絵の表情もアーチャーのものと比べて鋭い目つきの物になっている。
イベントにおいてはアーチャーのノッブがなぜかアヴェンジャーに変化してしまった姿として登場し、霊核と記憶も地続きの同一人物となっている。
ただ復讐者としての霊基にあてられているせいか、いつもより若干シリアス路線でちょっと余裕がない。でもやっぱりぐだるけど。
イベント以降、この姿が新たな基本形態になっており、必要に応じて元のアーチャーや水着、魔王の姿に変化している。
「まあ、なんやかんやと、中でもわしが一番かわいくてキュートなわしじゃと思うんじゃが? というか一番でかいわし怖くない?」
織田吉法師
霊基第二段階。「尾張のうつけ」である若き日の傾奇者として血気盛んな時代を彷彿とさせる信長であり、通りの良さ・分かりやすさを優先して「吉法師」を名乗る。一人称は「俺」。身長は165cmくらいらしい。
破天荒で凛々しい若武者。ノリはノッブそのものだが性格はむしろ少年漫画の主人公よろしく快活な熱血漢的人物。また声や体格が少年風になり、より気さくであっけらかんとした話し方となる。ただし性別は一貫して「不明」扱いであるが、一方で前述通りバレンタインイベントでは男性側として扱われている。
魔王信長
霊基第三段階。「あらゆる信長の可能性から最も遠く、最も深淵に近しい信長」。一人称は「我」。身長は180cmくらいとのこと。モデルか!
身長以外にも容貌も劇的に変化して髪は燃えるような紅に染まり、イケメン美女と化す。身長もあって容姿だけ見ればただの別人である。
先の二者をしてヤバイと言わしめる、信長の中でも最も魔王的な人格。あらゆる物事を俯瞰的に観察し、自らの業を以って愛し、壊し、焼き尽くす。
間違ってもギャグキャラではなく、理不尽なまでの暴力性と圧倒的なカリスマ性はまさに魔王に相応しい貫禄。体格も先の二者より圧倒的に成長しており、威風堂々とありながら、女性的な妖艶さをも備える。さながら抱きたいならぬ、抱かれたいイケメン美女。
……が、根っこはノッブであることに変わりなく、独特のセンスや価値観は健在。そしてやっぱり言動や表情がぐだぐだする。
武器にしているのは「織田信長が所持した刀剣の全てが集約された剣」だという「魔王剣」(本人による命名)。
銃撃中心だった攻撃パターンもガラリと変わり、剣に加え四肢による格闘術や炎での攻撃がメインになる。
第六天魔王を自称し、あらゆる時代の信長に対する恐怖と畏敬の念に焼き焦がれたその体は虚ろにして強大、真の魔王ともいうべき存在に変生している。
「我は魔王信長——化天を超え変生せし神仏衆生の敵なり」
『信長』という物語が生んだ最も強い姿の一つではあるが、だからといって『究極』ではなく、むしろ『真理』から最も遠くに離れたもの、彼岸にて燃えさかる、ヒトの形をした炎なのである。
能力
ステータス
マスター | 筋力 | 敏捷 | 耐久 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
藤丸立香 | B | C | C | B | B | A- |
クラススキル
復讐者(B-) | 復讐者として、人の恨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。周囲からの敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情は直ちにアヴェンジャーの力へと変化する。 |
---|---|
忘却補正(E) | 人は多くを忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。忘却の彼方より襲い来るアヴェンジャーの攻撃はクリティカル効果を強化させる。 |
自己回復(魔力)(C) | 復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続ける。微量ながらもNPが毎ターン回復する。 |
保有スキル
是非もなし(A−) | 強大な魔力の放出と引き換えに、己が身を燃やし逝くという諸刃の剣。それは焔の中に消えた己が身への裁定か、あるいは……。 |
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夢幻の如く(B++) | 強大な力と有り様の異質さゆえに常に世界からの修正力を受け続けている魔王信長の存在は虚ろであり、その霊基自体も朧な状態である。 |
第六天魔王(EX) | 生前のイメージによって、後に過去の在り方を捻じ曲げられた怪物。所有者は能力や姿が変貌してしまう。「無辜の怪物」とは似て非なるスキル。いわゆる仏法における第六天魔王とはもはや別個の存在として確立した第六天魔王・織田信長としての在り方を示すスキル。 |
宝具
波旬変生・三千大千天魔王(はじゅんへんじょう・さんぜんだいせんてんまおう)
- ランク:A−
- 種別:対神宝具
- レンジ:1〜99
- 最大捕捉:1000人
波旬変生。一天四海に覇道を啓く。破壊せよ、三千大千天魔王!
はじゅんへんじょう・さんぜんだいせんてんまおう。
過去現在未来において信長に注ぎ込まれた数多の衆生の恐怖と畏敬をその身に宿す、第六天魔王すら超えた異形の姿。あらゆる神仏を毀(こわ)す真の魔王「三千大千天魔王」へと己を変生させる。神秘を焼き尽くす紅蓮の反英雄「魔王信長」の終末点。
この形態は本来の歴史には存在しえないため、存在そのものが不安定であり、短時間での顕現にとどまっている。
真名解放すると、周囲が炎に包まれ信長の背後に後光輪を背負った六本腕の骸骨が顕現。
後光輪の後ろから数多の砲撃が放たれ、火柱と共に対象とその周囲を壊滅させる。
因みにボイスとカットインがそれぞれ、再臨ごとに4パターン計12パターン、叫び顔と笑い顔で2パターン計6パターンもある。
同一キャラでこんなにバリエーションが豊富なのは信長が(多分)初である。
宝具動画
ゲーム中での性能
最大HP | 11761 |
---|---|
最大ATK | 12641 |
カード配分 | B3・Q1・A1 |
スキル1 | 是非もなし(A−)/自身に毎ターン攻撃力がアップする状態を付与(3T)、自身にフィールドを【炎上】特性にする状態を付与(3T)、自身に火傷状態を付与(デメリット/1,000×3T) |
スキル2 | 夢幻の如く(B)/自身に無敵状態を付与(1T)、自身の強化解除耐性をアップ(1T)、&炎上フィールドで天の力を持つ敵特攻状態を付与(3T/【要:強化クエスト】) |
スキル3 | 第六天魔王(EX)/自身にスター獲得状態を付与(3T)、自身のNPを増やす |
宝具 | 波旬変生・三千大千天魔王(Buster):敵全体の〔神性〕特性の相手の防御強化状態を解除&強力な〔神性〕特攻攻撃〈オーバーチャージで特攻威力アップ〉&やけど状態を付与(5ターン) |
Buster3枚のバーサーカー配分だが、B性能は優秀。ただし残るQuickとArtsは並み程度。
それでも讐クラス特有のNP獲得量があるため、見掛けよりも宝具は解放しやすい。
攻撃力アップ、無敵、NP&スター獲得と、ド派手な見た目に反してスキルは堅実。
特に「是非もなし」で3ターン目の補正はかなり高めに設定されており、類似スキルでもトップクラスの倍率を誇る。
スキルによりフィールドを「炎上」状態にする効果を付与できるので第二スキルとうまく併用したい。
「夢幻の如く」も単なる無敵による防御だけでなく、強化解除への耐性が入るため、自らにかかったバフ効果を継続しながら敵の強化解除攻撃を避けるという器用な立ち回りが出来る。強化クエストで追加された天属性特攻は50%と高倍率。
「第六天魔王」の場合、NPは10〜20%・スター獲得は最大10、さらに最短5ターンで再使用可能と、出場時点で気安く使える性能が魅力。
宝具は全体宝具だが、ノッブ特有の神性殺しが前面に現れた性能。防御バフ解除はダメージ判定前に発動し、尚且つ無敵・回避・ダメージカットも解除対象に含まれるため、神性相手ならとことんメタることが出来る。実装時のイベントでは短いスパンで回避と防御アップを使ってくる神性持ちのクー・フーリン・オルタが登場し、魔王信長が強力な対抗策となった。
特攻もそれなりに高いため、等倍相手でも結構な火力を叩き出す。天属性特攻とは乗算なので火力の伸びは凄まじいものになる。火傷ダメージは1,000固定。
この強力な対神性の宝具効果のため、「なぜインドの前に実装されなかったのか」と嘆くプレイヤーもいたとか。その後、復刻版ハロウィンのWヒロインズ、2020年度に開催された新イベントのWアマゾネスを相手にする高難易度クエストに、魔王ノッブの宝具効果と特攻がガッツリ噛み合い、等倍ダメージでも特効礼装の火力補正も手伝って神性美少女2人、攻撃で倍ダメージが取れるバーサーカークラスの神性美……女王とCEOの2人を灰燼に帰す。ONILANDとアルテミス神殿タワーは瞬く間に本能寺と化した。
魔王ノッブ自身は実は地属性で、神性特性を持つサーヴァントの多くが天属性で相性が悪く、宝具ダメージの通りが額面通りとは言えなかった。
だが強化クエストの実装で、属性に反逆したダメージを通し、宝具の火力をさらに高め、撃ち漏らしても追い討ちでチェインを叩き込んで焼滅せしめるという算段も可能になった。
実装直後こそ「炎上フィールドの活かし方がない」「“事実上の誰でも特攻”持ちのアルジュナ・オルタとじゃ汎用性に欠ける」と評かはイマイチだったが、今となってはW特攻が入ればどんな敵も灰塵に帰す、まさに第六天魔王織田信長の名に恥じない特攻アタッカーとなった。
サブアタッカーとしても有能で、スターを吸わない復讐者クラスなので主力にスターを供給しつつ、宝具でザコを塵滅する周到な立ち回りでサポートしてくれる。
課題として、スキル「是非もなし」による火傷のデメリットと最大火力到達までのスロースタートが、依然として残されてはいる。復讐クラス事態の難点として、クラススキルによる「状態異常への対抗力の低下」も、クエスト次第では念頭に置いておくべきだろう。
火傷については指令紋章「コード:キュアー」等で逐次無効化することで解決する。スロースタートについては、マスター自身のスキルを切るタイミングを計る戦術製で補いたい。
どのスキルも育成しただけ効果がはっきりと上がるので、主力に据えるなら素材とQPを見ながら着実に強化していきたい。
余談だがスキル1の火傷状態の間は他の火傷状態付与を無効化という隠された効果があり、『連続で火傷を付与してくる敵』が相手の際には火傷の被害を抑える為に敢えてスキル1の火傷を解除しないという選択肢がある
関連人物
魔王信長は再臨状態によってマイルームの会話が異なる。
どの再臨状態でも対応が異なる。
織田吉法師と魔王信長に対応。
吉法師は食堂で急に肩を叩いてくるのでちょっと苦手な模様。魔王の場合は「僕の知らない姉上…」と驚いている。
また信勝は吉法師と魔王の性別を確かめようと無理矢理脱がせようとしている。
水着にも個別の反応。
織田信長に対応。
バーサーカーは話が通じるか、通じないとかじゃなく、朝昼晩、三食たくあんはどうかしていると言うが、湯漬けにたくあんが至高の組み合わせだと言うことは認めている。
織田信長に対応。
織田吉法師に対応。
織田吉法師に対応。
銃の名手であり、「腕前を披露してくれ。」と強く興味深々の模様。
その他
回す方こと声優の方のノッブが演じるサーヴァントもアーチャー・バーサーカー・アヴェンジャーであるため、ノッブとノッブでクラスが被ってしまったとファンの間で話題になった。
関連イラスト
再臨ごとの名前でタグが分けられているため、本記事のタグは基本的に第三再臨の「魔王信長」が描かれたイラストに付けられる。他の容姿のイラストが見たい場合は別のタグでの検索を推奨。
関連タグ
Fate/GrandOrder オール信長総進撃_ぐだぐだファイナル本能寺2019
アヴェンジャー(Fate) 魔人アーチャー 織田吉法師(Fate)
シャナ……赤髪赤眼のCV繋がり
織田ノブナガ……赤髪赤眼の織田信長繋がり。ちなみに中の人は卑弥呼役で参入しており、逆にこっちのはあっちだと光秀を演じている