ケロロ
けろろ
「な、なぜバレたでありますか…」
「我輩はガマ星雲第58番惑星宇宙侵攻軍特殊先行工作部隊隊長!ケロロ軍曹であります!」
「マリア~~~~~~ッ!」
人物像であります
ガマ星雲第58番惑星宇宙進行特殊部隊(通称ケロロ小隊)隊長で、階級は軍曹。ギロロ伍長、タママ二等兵、クルル曹長、ドロロ兵長の4人(匹?)をお供にする。
ケロン人の中で数少ない隊長の素質のある者で、お腹に隊長のしるしにして隊長の威厳を持たせるアイテム「ケロンスター」が貼ってある。
一人称は「我輩」(元々の一人称は「俺」)、語尾に「~であります」をつける。また、誕生日はペコポンの周期で12月9日。年齢は10500歳。その年齢はケロン星での周期でのカウントである可能性が高く、原作56話では同い年のドロロが多くのゲーム&ウォッチを幼少時に持っていたり、原作67話ではペコポンの第二次世界大戦の後に生まれたらしき描写がある。実際、原作185話では、「ペコポンでの数年がケロン星での数百年」であり、ケロン星の周期が早いような描写もあった。
人間でいえば40代相当であり、中の人も「45歳」のイメージで演じているらしい。
ガンプラと漫画・アニメが大好きで、侵略のことは考えたり考えなかったり…。たまに侵略作戦も行ってはいるが、毎回失敗に終わっている。
しかし、花見・カラオケ・ボウリング(暴輪具)・遠足(遠距離侵略 足術強化訓練;ケロン軍の訓練の中で最も過酷な訓練)・幼稚園(ヨー・チェーン;こちらの思考はドロロによって台無しにされている)を軍事的思考で考えるなど、ギロロほどでなくても軍人らしい一面もある。(特にボウリングの件では、ギロロもかなり軍事的な思考で考えていた)
現在は日向家に居候中であり、長女・夏美にこき使われたりしている(でも、冬樹ほどでなくてもけっこう仲が良かったりする)。長男の冬樹とは深い友情で結ばれており、とても仲がよい。また、アンゴル族の少女・モアや、若手の部下であるタママからは、それぞれ「おじさま」「軍曹さん」と呼ばれて慕われている。
上記のように居候の身で、かつ食事やお小遣いまでもらっておきながら、ときたまその恩を仇で返す行動に出ることから、小隊内で最も性格が悪いとも言える。(まあ、家事をサボる件に関して言えばやっても疑われるとわかっているからあえてやらないという節も窺える)
しかし、基本根は優しい奴で情に厚く、ケロン軍がガルル小隊を派遣してきた時には迷わず日向一家を助け、原作168話では夏美と冬樹に弁当を作ってあげたり(因みに夏美と冬樹はケロロ最初に作ったケロンの星弁当の効力に魅了されたが、頑張って良い弁当を作ったケロロは仕事や侵略はおろか嫌がらせも拒否する程落ち込んだ)し、さらにアニメ205話では平行世界(ケロロ達をはじめとした宇宙人が架空の存在だった世界)の冬樹とも心を通わせた。そのため、彼に冷たい態度を取って彼を見捨てるケロロ小隊のメンバーも彼の事を嫌ってはおらず、アニメ205話で彼が平行世界に飛ばされた時にはいなくなって清々したと思うどころか心配していた。
また、上記の通り人間で言えば40代であるため時折大人・保護者的立場に回ることもあり、幼いモアを進んで世話したことから彼女の親族に慕われたり、タママより若い新ケロロに対してはより顕著に現れる事もある。
湿度が高かったり、台風が上陸したり激怒したりすると「あの頃」化して、体にツヤができ(出ないこともある)、ケロンスターにいた頃の有能さ(本来ケロン人が苦手とするはずのニョロロを倒したことなど)で活発になる。その力は夏美やドロロ含む他の隊員ですら敵わず、マジ切れギロロしかいい勝負ができないのだが、冬樹が本気で怒ると1発で止まる。(また、原作121話では小雪にやられたこともあった)
また、「あの頃」化は(ペコポンにいる時で)暴走状態であり敵性種族に見つかりやすくなる。そのため、湿度が高いときはリミッターなどで対処している。なお、クルルによれば、使用者の力を増幅・制御するケロンスターの影響らしく、アニメ版で初めて「あの頃」化したお話では、ギロロによるとペコポンがケロン星より湿気が低い影響でケロロが本領発揮しづらい環境下にあるともされている。
苦手とすることは、体が乾くことや夏美にボコボコにされることではなく、上記の冬樹に怒られることであるらしい。
我輩の能力であります
普段戦闘するシーンがなくてだらけており、劇中でも彼の言うとおりこれといった必殺技・特技が無いため、公式ガイドブックでも言われるように戦闘力が無いと思われがちだが、下記のような能力から、あの頃でなくても本当は強いと思われる。
さらに言えば、かつて様々な優勝経験もあるなど、文化面においても侮れない力を持つ(ケロロいわく、昔から何となく優勝することが多かったらしい)。その面においては冬樹達と合う前のペコポン調査でも顕著で、ギロロが軍事、クルルが社会関係、ドロロ(ゼロロ)が自然について調べるよう命令する際に、ケロロは文化面について調べようとしていた。(ちなみにタママは留守番)
しかし、普段はだらけており、あの頃以外の本来の強さを見せつけることは少ない。良く言えばオールラウンダー、悪く言えば器用貧乏と言える。
ちなみに、原作漫画ではケロロの戦闘描写に疎いが、アニメ版では漫画版以上に戦闘描写が多く描かれており、タママの特訓に付き合ってあげたり、「ゴッドケロン」や「計六六大将軍」といった巨大ロボのコックピットを務めていたりしている等、彼自身の強さを大きくアピールする事も多い。
家事
彼の代名詞と言える家事作業。家事のうまさは日向家総員が絶賛するほど。また、現実的に考えたら、小さな体格であるケロン人の体で掃除するのは相当の力を要し、実際にギロロは原作253話でケロロの苦労を改めて把握していた。
料理についてはあまり触れてはいないが、上記の通り豪華な弁当を作るだけの能力は持っている…はずなのだが、謎料理を作るエピソードが存在するなどよくわからない。
体術・身体的能力
後述するキンキンケロン波と談合坂SAのようなエネルギー波攻撃や原作141話では木材を左ストレート一発で割ったりする(ケロロは右利き)など、タママに近い格闘能力。また、泳ぎも得意で(元々ケロン人は水中での機動力に優れているが特にケロロはそれに秀でている)、50mを28秒未満で泳ぎ切り夏美に勝った事もあり、アニメでは溺れていた夏美(158cm・48kg)を抱えたまま猛スピードで泳いだ事もある。
更には、原作198話では、いつから付けていたのか不明だが相当な重さであるオモリを付けて動いていたことが発覚。
余談だがケロロは道具なしで空を飛べ、この点でもタママと一致する(この時はどっちも超サイヤ人のようなオーラを出していた)。ただし、タママ同様自前で空を飛んだり宙に浮いたりする頻度は少ない。
兵器使用や操縦能力
銃などの武器やロボット・戦闘機に乗って戦うという、ギロロに近い兵器使用の戦闘能力。事実、アニメ版におけるケロ0にて(本来は出前の為とはいえ)宇宙海賊をたった一人でやっつけた戦歴があった。ただし、どちらかというと戦闘マシンに乗って戦うことが多く、それらはアニメ版で顕著に表れている。
工学・机仕事関連
クルルほどではないが自分で機械改造及び発明できる程度の発明力。ハードなテーブルワークもでき、自分で愛用の掃除機や乗り物を修理したこともある。
コンピュータ関係においては、ケロロは原作224話で「デジタル系はネット通販とメールと地球人の観察(おそらくネットサーフィンによる情報収集)くらいしかスキルはない」と言っており、高度なプログラミング等は出来ないとされている。なお、動画編集等のようなそこそこスキルを要する技術なら難なく出来る模様。
忍術
ケロロ自身も忍法を使うことがある。後述するが、それの中にはドロロから教わったものもある。ケロロが天才肌であるのもあって、本来習得が難しい技も簡単に身に付けることもできる。
ただし、ドロロはケロロの性格上教えることは少なく、ケロロから何度か尋ねられるもドロロは冷や汗をかいている。その一方、ドロロが小隊内で随一の戦闘力を得たのはケロロのお陰であるという。
雑学・その他学問
ネットや本をよく見ているため、冬樹と同じく専門的知識を知っている。自分の産まれ育った故郷と文化などが大きく違う関係からか、クリスマスの件などで自分の興味の持った物は積極的に調べることもある。
また、アニメ154話・ゼゼゼットトトソ事件での描写、それも分厚いページの中の複雑なコマンドを的確に指示するシーンから速読もできる上に、古代ケロン文字を読むことができる。(ギロロ、タママなどは読めなかった)
侵略の目的であります
ガイドブック『ひみつ超ひゃっか』によれば「地球は宇宙の他の星にいる宇宙人のことを知らない『おくれた星』でありますから、我輩たちが侵略したらいろいろ教えてやるのであります」とケロロが言っており、要約すると「地球人と宇宙人との共存を目的に侵略活動をしている」とされている。
それを裏付けるかのように、ケロロ自身も何だかんだでペコポンを愛する心を持っていて、ギロロの極端な武力制圧を否定したり、皆に愛されていた店が閉店されると落ち込んでいたりと、ドロロと同等以上の心を持っていると言える。(アニメ154話でも平和的侵略をモットーにしていると冬樹に言っている)
ただし、本来侵略を行う部隊の隊長という立場故か、モア含め小隊メンバーにアピールしたことは(同じくペコポンを愛するドロロ相手でさえ)一度も無く、冬樹や新ケロロくらいしか自身の考えを話した事がない。一方、ガルル等はケロロ小隊とペコポン人との絆を理解しており、ゲロン軍本部もベテランすらかなわないとされるペコポン侵略の難しさを把握している。
また、ケロロの能天気さを抜きにしても小隊内で侵略の信念が揃っていない(特に武力派のギロロと平和主義のドロロ)故に侵略がうまく行かない事も多く、仮にギロロやドロロが絶賛するほどの侵略がうまく行ったとしても第三者(時には仲間であるギロロも)が水を指してきたり思わぬトラブルに遭ったりするため、完全に侵略が成功するのは程遠い状況となっている。
主な勝歴であります
●「宇宙お笑いスター誕生」10連覇
●「ケロロビクス大会」優勝(ギロロ・ドロロと共に)
●「宇宙いきなり団子選手権」優勝
●「第556代宇宙ナゾナゾ選手権」チャンピオン
●「宇宙ババ抜き選手権」チャンピオン
必殺技であります
キンキンケロン波
アニメ限定。主にあの頃ケロロの時に使える技。
両手から強力ビームを出し、日向家に大穴を空けさせるほどの力を持つ。登場回数は少ないが、アニメ106話でケロロの履歴書に「必殺技:キンキンケロン波」と書かれていた。ただし、アニメ342話(後述する原作の165話に相応)によればその場のノリで編み出した技であるらしく、自由にこの技を繰り出すことはできないらしい。
また、原作189話では、この技の調整版と思われる「ケロン波」が出ていた。(こちらは夏美をひるませる程度の威力)
真分身
自分の分身を作って侵略しやすくしようと思い、忍者である七つ(アニメではドロロ)から教わった忍術。
アメリカ・チリ・インド・アフリカ・中国・スイスの象徴的なケロロが出てくる。1回しか出てきていないが、22巻ではその技で生んだアメリカのケロロと連絡するシーンがあった。
談合坂SA
要は曲がるマスタースパーク。原作165話で、自分にも何か技が欲しいと思いこの技を生み出した。
星のエフェクト共に、しばらくまっすぐ進んだあと、(ケロロ目線で)左に曲がりそのまま右へ急旋回(時計回り)するビーム。威力も調整可能。星印はCG(クルル談)なのか、星には攻撃判定が無い模様。名前および発射ルートは同名のサービスエリアから。
初見殺し感が強くイメージされているようで「避けようとすると当たる技」とされているが、夏美やブラックスター(新ケロロが放ったもの)は立ち止まった故に当たらなかった。
その特徴的な軌道を活用して物陰に隠れたゴキブリを撃破している。
これも1回しか出てきておらず、新ケロロ騒動でこの技を出そうとしたが、クルルに止められた。
同じ「談合坂」と名の付く技「談合坂グランドクロスアタック」が原作210話で登場したが、こちらはクロスチョップのような技の模様。
変化の術
元々はドロロの使う忍術のひとつ「地球式変化の術」。同程度のサイズなのに好かれやすいネコに対して不審に思ったケロロがドロロに教わった忍術。
騙すための術の故に外見だけでなく心や精神までも変えなければならない高難易度のものであるが、幼い頃から器用であるケロロには比較的早く習得できた。
そのおかげで夏美の膝の上にまったりと寝転がることに成功したが、眠ってしまい変身が解けてしまった。(夏美自身には解けた後でもそれほど怪しんではいない様子)
超☆隊長命令
ケロロの隠された切り札。ケロン軍最高完全絶対権限。
厳密にいえば「生み出した」ではなく(おそらく)もとからあった。その威圧感で暴走したキルルを、一言かけただけで沈黙させるという、冬樹の「伝説の顔」のような威力をもつ。しかし、自分では発動できず、仲間や地球のピンチの時でしか出てこない。
ちなみに、原作ではこれに似たようなシーンが存在し、新ケロロのケロンスターのアーカイブ部であるブラックスターに対して、「超☆隊長命令」状態の黒ケロロみたいな者が彼に警告を促すシーンが存在した。
ケロロドラゴン(別名:ウォリアースタイル)
もともとは劇場版に登場したもので、竜の書の能力を借りて変身していた。また、5人の中では一番強い。
漫画版では、「超☆隊長命令」と同じく、ケロロが覚醒したときに発動し、ケロンスターの力の元、変身した。冬樹が大雨の中洪水に巻き込まれた時とブラックスターとの戦いで登場し、それぞれ雷と転倒時のショックで変身した。その前兆や気絶の際は角や牙のような物が生えていた。
元々は大昔にペコポンに生息していた恐竜たちに立ち向かう為のフォームで、何人かのケロン人が変身していた。ブラックスターによると「『必要以上の破壊活動をしてはいけない(要約)』という条約」の制定前の力を持っていると言われている。
威圧感は凄まじく、クルルも怯えずには居られない様子であった。ちなみに、当の本人はそのことを覚えていない様子。
また、原作では認知度は低いようで、クルル・ブラックスター・モア(原作215話で「おじさま」と言いかけた。また、原作194話ではケロロの書き置きでその時からケロロドラゴンを把握した模様)・金阿弥明(同話、彼女によって強制的に変身させられた)くらいしかドラゴンがケロロであることが知られていない。
(原作194話では、その危ない力を使いながらもペコポンを守っていきたい気持ちがあるようで、同じくペコポンを愛するドロロにペポコン人を守ってほしいような台詞を残して去っていったが、ドロロはケロロの気配を感じつつも完全に把握したのかは不明)
人称・口調・口癖・呼称であります
他作品とのコラボであります
- 『.hack//G.U.』では、Vol.1「再誕」に収録されているスペシャルムービー(元は東京ゲームショウ2005で上映されたもの)にて主人公のハセヲと共演。出会い頭にハセヲに襲われつつも、PS2ソフト『メロメロバトルロイヤルZ』の宣伝に成功。(その直後にハセヲに空の彼方へと蹴り飛ばされたが)
- アプリ版けものフレンズにおけるコラボイベントでは、他のケロロ小隊と共にフレンズ化して参戦。設定としては、ジャパリパークに不時着してしまったケロロがバラバラになってしまった小隊メンバーを探す為、サーバル達と活躍するというもの。また、フレンズ化により身も心も女の子になった為か、ゲーム内の担当声優は伊藤かな恵となっている(他のケロロ小隊も同様に担当声優が変更されている)。他メンバーのほとんどはフレンズ化に伴い女の子口調になっているが、ケロロは普段と変わらない口調となっている。その他、各メンバーの詳細についてはケロロフレンズも参照。