キャプテンアメリカ
きゃぷてんあめりか
概要
マーベルコミックのヒーローの一人。
マーベルの前身であるタイムリーコミックスの発足が1939年、キャプテンアメリカのコミックが最初に出版されたのが1941年なので、数あるマーベルヒーローの中でも最古参の一人である。そのためかクロスオーバー作品でもリーダー格になることが多い。
通称はキャプテンの省略形である「キャップ」。頭部の装飾から「ウィングヘッド」などと呼ばれることもある。
正式な日本語表記は中黒入りの「キャプテン・アメリカ」だが、pixiv内では表記ゆれで中黒無しの表記の方が多様されているためこちらの項目で詳述する。
人物
本名、スティーブン・グラント・ロジャース。
1922年7月4日(1918年とも)、ニューヨークでアイルランド系の両親の下に生まれる。大恐慌の最中に両親を失い、天涯孤独の身で配達員として生計を立てていた。彼はナチズムへの義憤と愛国心に駆られて軍へ志願するも、徴兵基準を満たせないほど貧弱な身体の持ち主であったために弾かれてしまう。
しかし国のために命を懸けられる真っ直ぐな性根を見初められ、軍の「超人兵士計画」への参加を持ちかけられる。諦め切れていなかったスティーブは二つ返事で快諾し、計画の一環である人体実験(「オペレーション:リバース」)で超人血清を投与される。1941年、こうしてスティーブはキャプテンアメリカとして生まれ変わったのだ。
その後はナチス相手に懸命に戦うが、1945年終戦を前に北大西洋上で爆発する飛行機から投げ出され、氷漬けの状態で漂流を続ける。そして終戦から約19年後、「アベンジャーズ」のメンバーに発見され復活、同チームのリーダーに就任。時代のギャップに悩みながらも、自らの理想とする自由と正義の為に戦っている(2000年より展開された「アルティメッツ」ではキャップの復活が発表当時の年代に変更されている。それを元にした映画(MCU)版ではその設定の踏襲、及び先に公開された『アイアンマン』・『アイアンマン2』や『マイティ・ソー』との整合性を取るために、復活したのが約70年後と言うことになっている)。
その名前とバリバリの愛国者であることを殊更強調するコスチュームのせいで誤解され易いが、彼は祖国アメリカを愛しているが、アメリカ政府に忠誠を誓っているわけではない。彼が忠誠を誓い、同時に彼を屈服させられるのはアメリカが本来守らなければいけなかった理想「自由・平等・博愛の三本柱で成り立つ、アメリカン・スピリッツ」だけである。実際、第二次世界大戦に関して言及した時に非常に簡潔ではあるが当時の同僚たちの横暴を堂々と批判。敵であったドイツ兵や日本兵に対しては、彼らの中にも尊敬できる人たちがいた、と評価している。
さらに、「キャプテンアメリカの名前・装備は政府=国家に帰属するものである。よって、政府管理下に入るべし」と言う通達に反発したり、アメリカの正義に絶望した際には別のコスチュームと「キャプテン」の名前で活動した事もあった。言い返せば、それほど読者の政治スタンスに投影されやすく、2004年から「キャプテンアメリカ」誌のライターを務めたエド・ブルベイカーはインタビューで「右派のファンは『フセインをぶっ飛ばす為にキャップをイラクに送れ』と言うだろうし、左派のファンはキャップに『ジョージ・W・ブッシュに投票するな』って言わせるだろう」と答えている。
過去にはいかにも悪役然としたナチスや日本軍などを打ち倒したり、キャップが赤狩りを行うなどといったコミックも発表されたが、現在では「同じコスチュームを着た別人だった」という設定に変更されており、スパイダーマンの原作コミックスの展開の一つだった「クローン・サーガ」と並び公式で黒歴史化している(後述)。
能力
彼は軍の超人兵士計画に志願し、超人血清を投与されたことで人間として完璧な肉体と頭脳を手に入れた超人である。X-MENの様な超能力は持っていないが、人間が人間の範囲で得られる最高レベルの凄まじい筋力と明晰な頭脳を駆使して戦うスタイルをとっている。銃で撃たれても戦闘続行できる。
省略されがちだが、スーツは鱗の付いたスケイルアーマーである。
円形のシールドを武器としており、これは彼のトレードマークにもなっている。このシールドは超人血清の開発者が偶然生み出した合金(主成分はヴィブラニウム)で出来ており、この世のどんな攻撃にも耐えられる程の防御力を持っている。また、正確な投擲をする事でブーメランの如く使用者の手元に帰ってくる技量を持っている(盾によっては盾自体にそのような機能がある場合もある)。この盾、コミックの表紙では敵の強大さや絶望感を演出する目的で無残に割られている率が異常に高いが、実際には破損せずに終わる事が多い。ストーリー内で本当に盾を砕いた事があるのは、別次元から現れた超存在「ビヨンダー」の力を吸収したDr.ドゥーム、インフィニティ・ガントレットを装備したサノス、最大まで強化されたサーペント(ソーの宿敵。人類の恐怖が高まる程に力を増す)など、ほんの一握りだけである。
その他、軍人としての格闘スキルや銃器の取り扱いにも精通している。
雷神ソーの持つ神鎚「ムジョルニア」に使用を認められた点でも、類まれなる高貴な正義心を持っているとされる。
- 宇宙の最高神「エターニティ」と融合した状態も存在し、全能とはいわずとも一気に能力が破格化する。
- このほか、原作では「エネルギーシールド」を武器にしていたこともあり、リパルサーのごとくプラズマ砲や格闘武器への転用も可能な万能装備だった。
そして何よりも、卓越したリーダーシップと実戦経験から来る戦術論と判断能力はアベンジャーズとして活動するには必要不可欠である。事実、彼の指揮があってチームが最大限の働きをする。
軍人なので当然銃火器の扱いも上手いが、作中では余り使うことはない。
ただ場合によるらしく、例えば映画『アベンジャーズ』では、その場を離れてはいけない状況だった為、敵の銃を奪って撃っている。また、バイクを武器にもする。
実は絵を描くのが得意で、現代に復活後は一時期イラストレーターとなって生計をたてていたことがある。映画版でも戦地で一人絵を描いているシーンがある。
関連人物
シャロン・カーター
キャップの大戦時の恋人:ペギー・カーターの姪(以前は年の離れた妹だったが、近年ではその設定が年代的に無理になった)。シールドの女性エージェントとして登場し、スティーヴの現代の恋人として設定された。
「シビル・ウォー」後にレッドスカルに操られて、自らキャップを銃撃してしまうという過ちを犯してしまった(その際に身ごもっていたスティーヴとの子供を流産してしまう)。現在は復活したキャプテンアメリカ(スティーヴ)ら、シークレットアベンジャーズのバックス担当として協力している。
MCUでは、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』と『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に登場。『ウィンター・ソルジャー』では、エージェント13としか呼ばれなかったが、『シビル・ウォー』では原作同様、ペギー・カーターの姪という事が明らかになった。
ちなみに平行世界の未来では、娘のシャノンがキャップの格好を模したスーパーヒロイン「アメリカンドリーム」として活躍している。
シャロン・ロジャース
スティーブが凍結しなかった歴史におけるスティーブとペギー・カーターの娘。アメリカ系韓国人。シャロン・カーターのカウンターパートとも言えるかもしれない存在。父親同様、ブラスター・ランスと盾(エネルギーや熱や振動を吸収する)を装備。
マーベル・フューチャー・ファイトの初のオリジナルキャラ。
超人兵士計画(スーパーソルジャー計画)
上記のレッドスカルが、その有り余る才能とナチズムにかける情熱を発揮し、世界中で破壊活動に精を出して連合軍に大きな打撃を与えたことを受けて、アメリカ軍が極秘裏に発案・決行した「対レッドスカル用兵士育成計画」。
アースキン博士が開発した、全身の細胞を活性・強化する「超人血清」によって作られた超人をスーパーソルジャーとして鍛え上げる計画である。
計画そのものは、最重要項目である「オペレーション:リバース」に必須の超人血清が、開発者であるアースキン博士が自身の頭脳と記憶力を頼りに作っていた(=ちゃんとしたレシピを書いていなかった)ため、いつの間にか紛れ込んだナチスのスパイに博士が暗殺されたことで製造不可能となり、頓挫してしまう。
しかし、人類最高の肉体を手に入れたスティーブはキャプテンアメリカとして計画の目的通りの働きを見事にこなしていた。キャップは計画の正しさを大戦中、身を以て証明し続けたのだ。
映画(MCU)版では、戦後、この超人兵士計画が再開され、『インクレディブル・ハルク』ではブルース・バナーは不完全な超人血清を投与したことでハルクへと変貌してしまい、さらに同じ超人血清を投与された軍人エミル・ブロンスキーがアボミネーションへと変貌するという設定になっている。
遍歴
スティーブ・ロジャース以外のキャプテンアメリカ
1945年に失踪した初代キャプテンアメリカが仮死状態から復活し、アベンジャーズのリーダーに就任したのが1964年。
この際設定が変更されるまで、1941年のデビュー以来1954年まで活動していたキャプテンアメリカは同一人物という設定だった。
二代目キャプテンアメリカ(ウィリアム・ナスランド/スピリット・オブ・'76)
三代目キャプテンアメリカ(ジェフリー・メイス/パトリオット)
第二次大戦終戦間際、消息を絶ったキャプテンアメリカは戦死したものと見なされ、士気の低下を怖れたトルーマン大統領の依頼によりキャプテンアメリカの代役を務めたのがウィリアム・ナスランド。
終戦後も国内の犯罪者と戦っていたが、1946年に死亡。二代目の死後は、ジェフリー・メイスが1950年までキャプテンアメリカの代役を務めた。
二代目と三代目の存在は1977年に再設定されたものであり、両名とも大戦当時初代キャプテンと共闘していたヒーローである。
50年代のキャプテンアメリカ(『スティーブ・ロジャース』)
1953年から1954年にかけて短期間刊行されたシリーズにおいて、キャプテンアメリカが戦っていた『悪役』は国内の共産主義者であった。
これは当時の世相・風潮を反映したものであったが、現実世界においていわゆる「赤狩り」が批判されるようになり、正統派ヒーローであるはずのキャプテンアメリカがこれを行っていた事実(もちろん『物語上の事実』だが)は「なかったこと」にされ、1964年の設定変更まではキャプテンアメリカというキャラクター自体が登場しなくなった。
こうした経緯もあり、復活後のキャプテンアメリカは『過剰な国粋主義』や『政府当局への盲従』には否定的な態度をとることが多いキャラクターとなった。
またキャプテンアメリカが『干されていた』期間には、ファンタスティックフォー(1961年)、ハルク、ソー、スパイダーマン(いずれも1962年)、アイアンマン、X-MEN(ともに1963年)といったMARVEL世界の主だったヒーローたちがデビューしている。
50年代キャプテンアメリカ(@1972)(ウィリアム・バーンサイドこと『スティーブ・ロジャース』)
上記の通り一度は『なかったこと』にされたが、1972年に『初代とは別人だった』ことにして復活登場。
初代キャプテンアメリカを崇拝する国粋主義者であり、その足跡をたどるうち超人血清製造法を発見。自ら調合した血清を服用し、新たなキャプテンアメリカになりたいと志願。軍がそれを許諾し、法的に『スティーブ・ロジャース』と改名させ整形手術まで施すが、彼を合衆国の象徴として配備するはずだった朝鮮戦争が停戦の運びとなってしまう。
落胆の末に国内でのヒーロー活動(1953~1954)を開始するが、不完全な血清の副作用で精神に異常をきたし、共産主義者や黒人に対して過剰な暴力を振るうようになる。これによって危険人物と見なされ、政府により拘束、冷凍睡眠状態に置かれた。
1972年に冷凍睡眠より復活し、かつて崇拝していた初代キャプテンアメリカが黒人であるファルコンを相棒としていたことに腹を立て、「キャップの名を騙る非国民」と見なし彼を襲撃するが、結局返り討ちにあい再び冷凍状態にされる。……が、その後再度復活、グランドディレクターと改名しナチス系の組織を率いてキャプテンアメリカと敵対した。祖国からは称号を剥奪され、かつて憧れたヒーローに弓を引いた彼にとって、反共主義と人種主義だけが拠り所だったということか。
設定上は三代目の後任に相当するが、1972年の時点では二代目と三代目の設定が確立していなかったこともあり、四代目として挙げられることは滅多にない。秘密裏にとはいえ正式にキャプテンアメリカの称号を受けた人物としては、なんとも不遇な人生である。
四代目キャプテンアメリカ(ロスコー・サイモンズ)
1974年、政府高官がテロ組織『シークレットエンパイア』を操っていたことに絶望したスティーブが称号を捨てノーマッドと改名(後述)、ロスコー・サイモンズがスティーブ本人から愛用の盾を譲り受けた。その後、彼がレッドスカルに惨殺されたことで、スティーブは再びキャプテンアメリカを名乗ることになる。
五代目キャプテンアメリカ(ジョン・F・ウォーカー/スーパーパトリオット、U.S.エージェント)
1985年、政府が『キャプテンアメリカの称号と装備は合衆国に帰属するものであり、その活動には政府の許諾が必要である』として忠誠を強要。これに対して、スティーブは自らが信じる『自由・平等・博愛』の精神に反するとして拒絶、称号と装備を返上し、民間人の『ザ・キャプテン』としてヒーロー活動を開始(後述)。
政府側はスーパーパトリオットとして活動していたジョン・F・ウォーカーにキャプテンアメリカの称号と装備を与える。スーパーパトリオット名義の頃から(特に愛国心のあり方について)スティーブとは意見が合わなかったこともあり、両者は度々衝突した。
しかし命をかけて平和を守るヒーローとしての気概は共通しており、更に政府側の一連の決定が三代目レッドスカルの陰謀による離間工作であったことが発覚し、両者は和解。そして、紆余曲折の末、スティーブの自由意志を尊重することなどを条件として政府との協力関係が回復し、ウォーカーは称号と装備を返上、初代キャプテンアメリカが復帰する。
一方スティーブがザ・キャプテンとして使用していた装備を贈られたウォーカーは、政府直属のヒーロー『U.S.エージェント』として多くのヒーローチームを歴任することとなる。
その後
2007年にスティーブが暗殺されてから2010年に蘇生するまではバッキー・バーンズが、その後超人血清の効果が切れて老化したスティーブが前線を退いた際はファルコンことサム・ウィルソンが、キャプテンアメリカの称号を受け継いでいる。
ブラック・キャプテンアメリカ(イザヤ・ブラッドレイ)
初登場:Truth: Red, White & Black #1 (2003年)
超人血清の開発中、複数の黒人兵士を被験者とした人体実験が極秘に行われており、イザヤは唯一の生存者。
MCUのドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』にも登場した。
別の世界のキャプテンアメリカ
マーベルの世界にはもともとの『正史世界』に対し、平行宇宙や別の時代・別の惑星等を舞台とした『派生世界』が数多く存在しており、幾つかは長期シリーズ化している。
その多くでキャプテンアメリカ(あるいはそれに相当する立場のヒーロー)の活動が確認されている。
それぞれの世界のスティーブ・ロジャースが務めている場合もあれば別人の場合もあり、時には女性だったり(シークレットウォーズ2099、スパイダーグウェン)、ゾンビだったり(マーベルゾンビーズ)、おサルさんだったり(マーベルエイプ・ユニバース)もする。
2011年、正史世界の複数の時間軸と、幾つかの派生世界からそれぞれのキャプテンアメリカが召集され、Captain America Corpsなるチームが結成されている。
メンバーは第二次大戦当時のスティーブ・ロジャース、U.S.エージェントと改名したジョン・F・ウォーカー、新キャプテンアメリカを襲名したバッキー・バーンズと、アメリカンドリームことシャノン・カーター、コマンダーAことキヨシ・モラレス。
スティーブ・ロジャースの別名義
キャプテン・アメリカに付随する称号として
- 自由の番人 (The Sentinel of Liberty)
- 星条旗のアベンジャー (Star-Spangled Avenger)
- 第二次世界大戦の生ける伝説 (The Living Legend of World War II)
- ウイングヘッド (Winghead)
などがある他、政府から追われる立場となった際にブレット・ヘンドリックなどの偽名を名乗ったケースもある。
またキャプテンアメリカではないヒーローとしての活動もある。
ノーマッド
経緯については上記の四代目キャプテンアメリカを参照。
Nomadとは遊牧民、放浪者の意。
頭髪が露出し、胸の開いたダークブルーのコスチュームにマントを着用。
後にジャック・モンローがこの衣装と称号を受け継いだため、ノーマッドといえば彼のほうが知られている。実はこのジャック・モンローは上記の『抹消されたキャプテンアメリカ』の相棒を務めていた『50年代のバッキー』であり、同じく血清の副作用によって精神異常を発症していたが、逮捕後これを克服し、正統派ヒーローに転向した。
ザ・キャプテン
経緯については上記のジョン・F・ウォーカーを参照。
基本デザインはキャプテンアメリカのものに近く、色は黒、額のAの文字がなくなり、腹部の縦縞が胸部の横縞に変化。
一連の『二人のキャプテンの衝突』という展開を強調するものであると同時に、この時期はマーベル世界全体で主だったヒーローたちの大幅なイメージチェンジが行われており、その一環としてのマイナーチェンジとも取れる。
なお同時期のヒーローたちも
- スパイダーマンが黒いコスチュームを入手(後に寄生生物と判明)
- ハルクが変身後も理性を保てるグレイハルクに変化(ブルース・バナーとは別人格であり、エゴイスト)
- マイティソーが地球人エリック・マスターソンと融合(のちに単独でサンダーストライクとなる)
などのイメージチェンジが行われた。
キャプテン・アメリカ・アーマー
肉体が老化し、キャプテンアメリカの称号をサム・ウィルソンに託したスティーブは、指揮官に転向し前線のヒーローたちをサポートする。その後ヒーローたちが壊滅状態に陥った際、身体機能の補助と防御・火力を兼ね備えたアーマーをトニー・スタークが作製。老体に鞭打って再度の戦線復帰を果たす。
形態はハルクバスターに近く、装着というよりは搭乗する性質のもので、キャプテンアメリカを意識した塗装が為されている。
空中戦や水中戦にも対応可能な多機能ぶりだが、スティーブ本来の戦闘スタイルとは大きく異なるものであり、結局老スティーブはアーマーを残して失踪してしまう。
キャプテン・ヒドラ
2017年の大長編イベント『シークレットエンペラー』(原題:Secret Empire)より。
基本的には秘密結社ヒドラが世界統治するパラレルワールドの
キャプテンアメリカに対する俗称。あるいは”ヒドラキャプテン”とも呼ばれる。
作中ではヒドラのイメージカラーである緑をベースとした姿をしている。
ゲーム
CAPCOM
vsシリーズ(格闘ゲーム)
- 『MARVEL SUPER HEROES』(1995年)
- 『MARVEL SUPER HEROES VS. STREET FIGHTER』(1997年)
- 『MARVEL VS. CAPCOM CLASH OF SUPER HEROES』(1998年)
- 『MARVEL VS. CAPCOM 2 NEW AGE OF HEROES』(2000年)
- 『MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds』(2011年)
- 『ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3』(2011年)
2017年には新作『MARVEL VS. CAPCOM INFINITE』の発売が予定されている。
- 必殺技
シールドスラッシュ(Shield Slash)
原作でもおなじみ、盾を投げつける飛び道具攻撃。弱・中・強で方向が異なる。
盾は跳ね返って戻ってくるが、受け止め損ねた場合はその場に落下し、拾うまでは盾無しの状態になる。盾無しでは必然的にシールドスラッシュが使えないほか、一部の技は性能が変化する。
MvC3では盾が必ず戻ってくるようになり、戻るときも攻撃判定が発生。
スターズ&ストライプス(Stars & Stripes)
盾を構えて上方向にタックルを繰り出す、いわゆる対空技。
チャージングスター(Charging Star)
盾を構えて、飛び道具を打ち消しつつ突進する、いわゆる突進技。
盾がない状態では飛び道具を打ち消せない。
- 特殊技
移動技として側転と二段ジャンプが使えるほか、タイトルによってはキック系の特殊技が追加されている。
- 超必殺技
ファイナルジャスティス(Final Justice)
ポーズを決めた後突進、体当たりがヒットすると上空へ弾き飛ばし、連続攻撃を叩き込む。
ハイパースターズ&ストライプス(Hyper Stars & Stripes)
『MvS』より追加された、スターズ&ストライプスの強化版。ケンの昇龍裂破に近い。
ハイパーチャージングスター(Hyper Charging Star)
『MvS』より追加された、チャージングスターの強化版。
- その他
『MSH』のストーリーは、1991年のクロスオーバー企画『Infinity Gauntlet』がベースとなっており、ゲーム上でもインフィニティジェムの使用・争奪がシステムとして再現されている。
この一環として各キャラクターごとに『得意ジェム』というものが設定されており、これを使用すると共通の効果に加え特有の追加ボーナスも得られる。
キャプテンアメリカの場合はパワージェムがこれにあたり、使用すると通常の効果(攻撃力増加・通常技にケズリ効果付与)に加え、三種の必殺技の性能が更にパワーアップする。
『MvS』では隠しキャラの一人としてU.S.エージェントが使用可能。グラフィックはキャプテンアメリカの色違いなので、原作とはデザインが異なる。また、『MvC』ではスペシャルパートナーとしてU.S.エージェントが使用可能。使用する技はチャージングスター。
データイースト
- 『CAPTAIN AMERICA AND THE AVENGERS』(1991年)
全5ステージのアクションゲーム。二人同時プレイも可能。
使用可能キャラクターはキャプテンアメリカとアイアンマン・ホークアイ・ヴィジョンの四名で、当時の日本では四人ともほぼ無名の状態だったためか、ゲーム自体もあまり評価されなかった。
海外市場では家庭用ゲーム機(SNES、GENESIS、ゲームギア)に移植されたが、日本ではいずれも発売されていない。
- 『AVENGERS IN GALACTIC STORM』(1996年)
こちらは対戦格闘ゲーム。使用可能キャラクターはキャプテンアメリカと、サンダーストライク・クリスタル・ブラックナイト・シャタラックス・コーラス・Dr.ミネルヴァ・サプリモールの八名。
もちろんキャラクターの使用許可を出しているのはMARVEL側なのだが、二十年が経過した現在でさえ日本ではほぼ無名のメンツばかり揃っているのは逆にすごい。さすがはデータイースト。
詳しくはスティーブ・ロジャースを参照。
キャプテン・アメリカを単独主人公とする映画については以下の個別記事を参照。
その他
- 新日本プロレスにキャプテン・ニュージャパンという、あからさまにキャプテンアメリカをもとにしたレスラーがいた。現在はヒールターン(善役から悪役になること)し、『BONE SOLDIER』と名を変え活動中(プロフィール)
- 『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』では、ロキがソーによって牢獄から連れ出された際に、一時的にキャプテンアメリカの姿に変装している(演じているのも『ザ・ファースト・アベンジャー』以降、各MCU作品でキャプテンアメリカを演じていたクリス・エヴァンス本人)。ただし、却って目立ちすぎてしまうこと、さらにロキ自身の悪ふざけが過ぎてソーの怒りを買ってしまったこともあって、すぐに元の姿に戻っている。
- 映画(MCU)版の演者であるクリス・エヴァンスは過去に「ファンタスティック・フォー」でヒューマントーチ(ジョニー・ストーム)を演じている。なお、大戦期におけるキャプテンの戦友としてヒューマントーチという同名のヒーローがいるが、ジョニーとは能力が類似しているだけの赤の他人である。
- 東映の「バトルフィーバーJ」は、元々「東映版スパイダーマン」と同じくキャプテンアメリカの日本版ローカライズとして企画されていた。各国の国旗を取り入れたコスチュームや、口元がついたデザインのマスクはその企画の名残である。
関連タグ
キャプテン・アメリカ(表記ゆれ)
バトル・ガイ:キャプテンアメリカがモチーフと思われるMARVELヒーロー。
Dr.マンハッタン:DCコミックにおける“アメリカを象徴するヒーロー”。ただし、人物像がキャプテン・アメリカとは色々な意味で真逆。