ポセイドン
ぽせいどん
曖昧さの回避
- ギリシャ神話の神(本記事で説明)
- 水球日本代表の愛称 → ポセイドンジャパン
- 『アイシールド21』に登場する架空のアメリカンフットボールチーム → 巨深ポセイドン
- 『ギャグマンガ日和』に登場する技 → フライング摂政ポセイドン
- 『グランブルーファンタジー』に登場する星晶獣→ポセイドン(グラブル)
- 劇場版仮面ライダーOOO第4作『MOVIE大戦MEGAMAX』に登場するダークライダー→ 仮面ライダーポセイドン
- 『聖闘士星矢』に登場する神 → ジュリアン・ソロ
- 『トランスフォーマー 超神マスターフォース』に登場する合体ロボ→ キングポセイドン
- 『のび太の海底鬼岩城』に登場するコンピュータ → ポセイドン(海底鬼岩城)
- 『バビル2世』に登場する三つのしもべの一体
- Fateシリーズに登場するキャラクター→ポセイドン(Fate)
- 『ロードオブヴァーミリオン』に登場するキャラクター → ポセイドン(LoV)
- 『にゃんこ大戦争』に登場するキャラクター → 海王神ポセイドン
- 『劇場版ガオレンジャー』に登場する怪人→ポセイドンオルグ
- 『魔王城でおやすみ』に登場するキャラクター → ポセイドン(魔王城でおやすみ)
概要
ポセイドン(Ποσειδ?ν, Poseido-n)は、ギリシャ神話の海神である。イオーニア方言系では「ポセイダーオーン」、また「エンシノガイオス」とも呼ばれる。
また地下水の支配者でもあり、泉の守護神ともされる。また後述の様に、波によって大地が揺れる事から地震の神でもあった。
クロノスとレアの子であり、ハーデスの弟でゼウスの兄(ただし、とある理由で兄弟の順は逆転している)。オリュンポス十二神の1柱である。
ネーレーイデスの1人であるアムピトリーテーを后とし、トリトン、オリオン、ペーガソスなど多数の子がいる。
古くはペラスゴイ人に崇拝された大地の神(特に地震を司る)と思われ、異名の1つに「大地を揺らす神」がある。また、馬との関わりが深く、競馬の守護神でもある。
象徴となる聖獣は馬やイルカ(アムピトリテとの婚姻を手助けした)であり、聖樹は松。
ヒポクラテス文書では、神に由来する「神聖病」とされていた「てんかん(脳の神経疾患の一種)」がポセイドンによるものという信仰が紹介されている。著者によると、この信念を持っていた人々はてんかんの状態を「馬に似ている」と語っていた。彼等はそこから馬を司るポセイドンとの間に連想をはたらかせたのだろう。
兄や弟と比較して逸話は少ないが、馬に変身してデメテルをレイプした話や、貞淑を貫いていた美しい乙女カイニスをレイプし、お詫びとして男に変えた逸話も残っている。
水を操って座礁した船を救ったり荒れた海を静める事が出来るが、海をかき混ぜれば嵐を起こせる三叉の矛・トライデントを持つ(ティタノマキアの際、地下から解放したサイクロプス三兄弟がくれたらしい)とされ、真鍮の蹄と黄金のたてがみを持った半魚の馬ヒッポカンポスの牽く戦車に乗る。
禁断の恋路
ポセイドンは都市の支配権を巡って、姪の女神アテナと争った事がある。住民への贈り物としてポセイドンは塩水の泉を湧かせて、アテナはオリーブの木を授けたが、人々は「塩よりも色々加工できるオリーブの方がありがたい」という事でアテナを神に選び、そのポリスの名を『アテネ』(現ギリシア首都)とした。
ポセイドンは悔しがったが、そこで美女メデューサと知り合った。ポセイドンは彼女と親交を深め、アテナの神殿で彼女と交わった(伝によっては愛し合ったのではなく凌辱したとも)。
アテナは処女神であった為、自らの神殿で性行為をした二人に激怒した彼女は、メデューサの艶やかな髪を全て蛇に変え、目を合わせた者を石に変える怪物にした。これに抗議した姉のステンノとエウリュアレも同様の姿になった。
そして月日は流れ、ペルセウスによってメデューサは討伐される。
彼女の首が地に転がった時、その中から天馬ペガサスと巨人クリュサオルが生まれたという。それは紛れもなく、海神の愛の元に生まれた二人の仔だった。
実の姉との結婚
前述した様に、海の神として崇められる以前は、彼は大地の神として崇められていた。その縁からか、彼は農耕の女神デメテルと縁が深い。そもそも、彼の名である『ポセイドン』は、ポセイ→ポシス(夫を意味する)、ドーン→ダーオーン(デメテルの別名)とされる事がある。
また、ギリシャアルカディア州のピガリア市には、ポセイドンとデメテルが夫婦であったとの言い伝えもある。二人には子どもがおり、その女神はデスポイナと名付けられていた。
しかし、この二神に関する神話は非常に少なく、先述したレイプ事件の他に関連性が無い。
ゴッドオブウォーシリーズでは
海神にも関わらず、能力は嵐の力を具現化させた電撃や彼の冷たい息を具現化させた氷など、水とは無関係な能力を持つ。
クレイトスがオリュンポスに仕えていた頃は様々な力を与えたが、彼がアレスの後釜となった後を描いたPSPの外伝作『降誕の刻印』で、スキュラとの死闘の末に自身の聖地アトランティスを滅ぼしたことで敵対することになる。
クレイトスがタイタン達と結託してオリュンポスに最終決戦を挑んだ際は、タイタン族の戦士エピメテウスを一撃で屠ると海に飛び込み、聖獣ヒッポカンポスを引き連れた水の巨人となってクレイトスとガイアの前に立ちはだかった。
死闘の末に水の中から引きずり出されて巨人化が解かれ、自身もクレイトスに両目を潰され首をへし折られ殺害された。彼の死で支配者を失った海の水は溢れ出し、大地の殆どが水没した。