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宇宙世紀の編集履歴2021/10/23 05:17:50 版
編集者:ジャン
編集内容:イラスト編集

宇宙世紀

うちゅうせいき

宇宙世紀とは、ガンダムシリーズの一部に登場する架空の年号。ユニバーサル・センチュリーとも。

概要

宇宙世紀は機動戦士ガンダムシリーズの架空の暦号。

またの名をユニバーサルセンチュリーとも言い、U.C.とも略される。

人類が生活の場を宇宙にまで拡大するようになってから西暦より改められた暦号。『機動戦士ガンダムUC』では、「普遍的時代」あるいは「神の時代から人間の時代へ」という意味合いを与えられていた。

機動戦士ガンダムを初めとする宇宙世紀を舞台としたガンダム作品で使用されている歴号であり、その作品の膨大さから宇宙世紀を舞台としたガンダム作品を総じて「宇宙世紀ガンダム」と呼び、それ以外を「アナザーガンダム」と呼ぶ。

人類がいつ西暦から宇宙世紀に移行したかについて最初に触れたのは、恐らく1989年に敢行された書籍群『ENTERTAINMENT BIBLE』で、「2045年 第1号コロニーの建造開始」とされる。コミックボンボンで連載されていた「F91」のコミカライズでも、この設定に習って「宇宙世紀0123 西暦で言うところの2168年の出来事」というト書きが登場する。

2000年の『G-SAVIOUR』では、映像作品として初めてその設定に触れられ、字幕版で「西暦2045年 宇宙に生活圏を拡大した人類は “サイド”と呼ばれる宇宙都市群(セツルメント)を建設し大規模な移住を開始してその暦を宇宙世紀へと改めた」と冒頭のナレーションで説明された。

なお、1988年から1992年にかけて刊行されたアンソロジーコミック集『サイバーコミックス』では、複数の掲載作品で共通する形で、アポロ11号が月面に着陸した1969年が宇宙世紀元年であると設定されていたが、現在ではこの設定はほぼ顧みられていない。

ガイア・ギア』は本編で宇宙世紀である事を明言しており、小説では明確な年号は出てこないが、ラジオ・ドラマ版ではU.C.203年となっておりムックなどではこちらが記載されている。執筆年代の都合から『逆襲のシャア』から直結した未来としての側面が強い。

∀ガンダム』に関しては、時間軸は宇宙世紀の延長線上にある(富野由悠季監督曰く「全てのガンダムシリーズは∀に繋がる」)と言われている

Gのレコンギスタ』は、明確に宇宙世紀の次の時代であると明言されており、宇宙世紀終焉の後に暦号が「リギルド・センチュリー」へと改められたという設定である。またそのさらに未来には最終的に∀ガンダムの時代である「正歴」となったと言われている。

宇宙世紀のオフィシャルとは

2005年当時のサンライズ開発室室長・井上幸一氏によれば、宇宙世紀のガンダムワールドにおける真のオフィシャルは、「厳密に言えば映像化されたもの及び映像作品の中に登場するものに限られる。しかし、サンライズが監修し出版許可を出した書物やゲームに登場するオリジナル設定も広義的には準オフィシャルと言える。また、映像化されていないといっても、富野由悠季が執筆した小説なども皆が正史と捉えるはずで、そもそもファーストガンダム自体が劇場版、TV版、小説版で違っているわけでどれが本物と簡単に言えない」であるという。この発言以外でサンライズ側が、公式の定義に関して言及したことは確認されていない。

上述の発言を行った井上氏は2016年3月を持ってサンライズを退社しているが、現在でも『機動戦士ガンダムサンダーボルト』や『機動戦士ガンダムTHEORIGIN』などは、アニメ化されつつもパラレルという扱いに落ち着かせる等、一定の整合性に配慮している事がわかる。

その他漫画や小説などの作品の扱いについては映像作品内において機体や設定などを引用する形で一定の取捨選択を行いつつも明言を行っていないため、不明瞭な状態である。

ゲーム作品や模型商品などで多く取り上げられ、認知度の高い作品については各メディアで実質的に公式に準じた扱いもされているが、厳密には未確定状態ということになる。

宇宙世紀年表は、古くからいくつもの資料が制作されているが、2010年代では『機動戦士ガンダムUC』がアニメ化された際に、特別番組として「100秒でわかる!機動戦士ガンダムUC」が作られ、その番組内で映像作品のみを羅列した簡易的な年表が発表された。なぜ簡易的な物だったかといえば、サンライズ側の意向としてはあえて意図的に縛りとなる詳細な出来事を網羅した年表の提示を避け、アニメ作品のみを抜粋して羅列する程度に留めているのは根本的な部分をユーザー各自の想像に任されている状態にしたいからなのではないだろうか。

リギルド・センチュリー(Gのレコンギスタ)は正暦(∀ガンダム)の後であるという富野由悠季の独自解釈

ガンダムAなどの媒体で、『Gのレコンギスタ』は放送当時からその舞台とする時代「リギルド・センチュリー」は、宇宙世紀の後に来る時代で『∀ガンダム』の舞台である時代「正暦」からは遥か以前の時代と明言されていた。

しかし、『Gのレコンギスタ』終了後のトークショーにて富野監督は、自分が単独でシリーズ全体の設定を決定する権限は無いと前置きした上で「『Gレコ』は『∀ガンダム』から約500年後頃を想定して制作した」と発言した。

但し、時代設定としてというよりも、あくまでも物語世界の「雰囲気」を演出する上での想定ともとれるニュアンスであり、富野は「公式の時系列が自分の見解と異なるものでも、それはそれでいい」「皆さんなりのガンダム全史のようなものを作っていただければいい」とも発言してGレコの最終的な位置づけに関しては視聴者に判断を委ねた。

富野の発言が寝耳に水だったのか当時大分慌てていた、トークショーに同席していたGレコのプロデューサーである小形尚弘は「色々と整理したいと思いますので、来場者の皆さんは今日聞いたことは一旦胸の内にしまって頂いて。次の何かの機会に、しれっとそうなってる可能性はありますので」とこの話題を締めくくった。

Gレコで、富野はアイーダ・スルガンが処女であるかどうかという点においても、他スタッフと情報交換が出来ておらず、非処女であるとの独自の解釈を取っていた。

余談だが、『Gのレコンギスタ』の第16話「ベルリの戦争」では「宇宙世紀を含めて2000年を越す歴史がある。トワサンガには」というトワサンガが宇宙世紀から数えて2000年の歴史があるとする台詞がある。

なお、トワサンガは宇宙世紀でいうサイド3の位置にある。

時系列(映像作品のみを掲載)

  • A.D.2045 宇宙世紀へと移行G-SAVIOUR』字幕版(冒頭ナレーション)

暦号が「西暦」から「宇宙世紀」に

外伝漫画やゲームなど準オフィシャルも含めた時系列(未補完)

  • A.D.2045 宇宙世紀へと移行G-SAVIOUR』字幕版(冒頭ナレーション)

暦号が「西暦」から「宇宙世紀」に

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