基礎データ
他言語版の名称
英語 | Spinda |
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イタリア語 | Spinda |
スペイン語 | Spinda |
フランス語 | Spinda |
ドイツ語 | Pandir |
概要
『ポケットモンスター ルビー・サファイア』から登場したポケモン。
分類からモデルはパンダと思われるが、長い耳など、後続のヤンチャム系統と比べあまりパンダっぽくはない。
体中、特に頭部のぶち模様は一体一体つき方が違うことで有名で、外見の違いは何と4294901760種類も存在している。極めて低い確率(実際には約1/42億)で全く同じ模様の個体がいるとの事。
いつも目を回しているようなぐるぐる目で、挙動も酔っ払いや踊りのようにフラフラとおぼつかないもの。しかし彼ら自身は真っ直ぐに歩いているつもりらしく、その独特な動きは外敵を惑わせ、狙いを外して攻撃を絶妙にかわす事ができる。
いわばパッチールが自衛のため身に着けた独自の生態と言えるが、やはり長い間歩き続けると気分が悪くなってしまうらしい。
名前の由来は「パッチワーク」と「シール」だろうか。欧米圏での名前はおそらく「スピン」+「パンダ」だと思われる。
第7世代では「むしゃむしゃーな!」という鳴き声を出している。
ゲーム上の特徴
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ |
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60 | 60 | 60 | 60 | 60 | 60 |
全種族値が60で統一されている事でも有名。
種族値ALL60のノーマルタイプは、タイプ相性的な弱点の少なさと数値的な弱点箇所がない為、補正をかけることにより思いのほか活躍してくれる場合もある。
とは言え、元々が60では補正をかけてもあまり伸びず、突出した長所が欠けていることも事実である。
かつては全員を混乱状態にできるフラフラダンスの使い手として有名だったが、今は優秀な後輩の存在ゆえにその点でも注目されにくい。
通常特性はどちらも混乱にまつわるものである。
マイペースならば「あばれる」をノーリスクで放て、ちどりあしでも「あばれる」とシナジーがある。
また「ねこだまし」→(タスキ耐え)「じたばた」→「ふいうち」等のアタッカーコンボ型や、豊富な補助技を生かしたダブルバトルでのサポート型等扱い方によっては大きく化けるポケモンであり、種族値の改善次第では強ポケになる可能性はあると言える。
元祖あまのじゃく+「ばかぢから」の使い手でもあり、攻撃力と防御力を上げながら、威力120の攻撃を放つことができるのだが、やはりこちらもry。
XYにてカラマネロという優秀な後輩が生まれ、更にUSUMではラランテスも加わった。
特性とシナジーがある技が全特性に揃うが、種族値が追い付いていないレアケースであると言える。
これまでに多種多様な柄が登場してきたが、ポケモンHOMEの全国図鑑では公式イラストと同じ柄のみ閲覧できる仕様になった。(ただし、ステータス確認画面でのみ捕まえた時と同じ柄が反映されるようになっている。)
ポケダン
救助隊
エンディング後にさすらいの旅人として登場。一人称は「てまえ」。
力尽きて倒れた所を主人公らに快方される。
曰わく珍しいポケモンを追い求めて放浪しているが、最近、気力が尽きてしまったらしい。介抱してくれたお礼に透明な羽根を託してくれる。
その後、ほのおのだいち(エンテイ)→イナズマのだいち(ライコウ)→きたかぜのだいち(スイクン)→はるかなるれいほう(ホウオウ)の順に攻略した後、話しかけるとまた珍しいポケモンを追い求めて広場から旅立ってゆく。
この時ホウオウで話しかけるか否かで反応が大分違う。出来ればホウオウで話しかけてあげよう。きっと微笑ましい光景が見られるぞ!
なお仲間にするにはしあわせのとうというレベル1ダンジョンに挑まないといけない(低層に生息しているため勧誘は比較的楽だが、タイプ一致のたいあたりはそこそこ痛い)。打たれ強いくせしてステータスは微妙。
探検隊
時・闇の探検隊は普通の一般ポケモン扱いに降格されたためストーリーには関わず。
空の探検隊では新システムパッチールのカフェの店主として再登板。
話し方は救助隊のそれと似ているが同一個体かは不明。
食料を渡せばドリンクを作ってくれるぞ。
たまにあたりと称しダンジョンを教えてくれたり、仲間が増えたり、クソマズドリンクにあたったり。気が触れたかと勘違いするようなスペシャルグレイトなドリンクを出してくれたりなど。益々得体が知れなくなっている。
ちなみに、本作最高…どころかポケダン史上最高の難易度との呼び声も高いLv1ダンジョンうんめいのとうは、ここのあたりの景品で開放される。
同じ建物の中にはソーナノ・ソーナンスコンビの探検リサイクルが併設されている。
仲間にする場合はアフターエピソード終了まで待つ事になる(仲間に出来るダンジョンがうみのリゾートになるため)。
空の探検隊の場合、カフェでドリンクを飲みまくり、あたりの景品みかいのこうやを出すという廃人一直線の方法もなくはない。
ポケモンGO
第3世代の中ではかなり実装が遅れ、2018年8月にようやく実装された。
現状では通常のフィールドリサーチの特定のタスクをクリアした際の報酬としてのみしか手に入らず、野生の個体は存在しない。
タスク限定のポケモンはそれまでミュウがいたが、パッチールはミュウや同時期に実装されたセレビィとは違い、スペシャルリサーチではない通常のリサーチで入手するポケモンであり、その第1号となった。
後にはツチニンが続いている。
模様にいくつかパターンがあるという特徴は原作から引き継がれているが、さすがに容量の関係からか模様のパターンは全部で8通りに抑えられている。模様は月ごとに変わるようで、8月にパターン8が実装され、以後1ヶ月ごとに違うパターンが追加されている。
なお、性能面に関しては、種族値が相対的に低いという原作の特徴を引き継いでしまっているため、残念ながらバトルでの活躍は難しい。割と色々な技を覚えられるので、攻撃の型が読まれにくいという長所はあるのだが…。
模様のパターンがいくつかある、タスクを見つけ出してクリアしなければ入手できない等、全体的にやり込み要素的な特徴が多いことを踏まえると、典型的なコレクション用のキャラクターと言えるだろう。
余談
因みにこのパッチールだが、実は昔にトンデモない事件に巻き込まれたことがある。
天才ビットくんにて「マスコットキャラクター募集」のコーナーがあったのだが決勝まで残った2つのデザインの1つが何とまんまパッチールの模様と色を変えただけの物であった。名称は「くるくる」で、体色が全身赤色なのと片手に酒を持っている事を除けば完全にパッチールそのものである。
結果としてそのデザインは敗北したのだが「ポケモンのデザインの完成度の高さを再評価する」という正の意見と「仮にも投稿者の発想力を求める番組にいくら模様と色を変えたとは言ってもよりによってポケモンを送った事にスタッフは気付かなかったのか」という負の意見がネットで出る事となった。
流石に問題視されたか、その後の総集編では1位になったキャラとの投票になった事は言及されず、完全に黒歴史となっている。
なお、この何年か前にも天才てれびくんにて読者が投稿するキャラを使ったゲームコーナーにて少女漫画のキャラがそのまま使われる事件が起こっている。
更に言うと数年後ビットワールドにて別のゲームのキャラクター(厳密には別人だが)のドット絵が紹介されたことも。
しかし、番組のスタッフにも落ち度は当然あるのだが…
1番悪いのは「自分で考えもせず他社のデザインを盗用して名声を得ようとした投稿者」
という事を忘れてはいけない。