「“お前、突っついてこい”って言われたから突っつく」
CV:大友龍三郎
データ
身長:198㎝
体重:95㎏
概要
本来は無数の目玉が集まった様な、蔦植物の様な姿を持つアヤカシ。「目目連」と言う妖怪の伝承のルーツとされている。
外道衆の長老・骨のシタリも認める程の力自慢の実力者であり、全身の目を飛ばして爆弾として使う攻撃が得意。また、空中に身体から飛ばした目玉を自在に浮かす事で足場とすることも可能である。
頭はあまり良くないようで、常にのんびりした口調で話し、(シンケンジャーの世界にとって)異物であるディエンドを警戒した骨のシタリに「偵察がてら、突っついておいで」と言われ素直にディエンドを突っつきに出掛けた。
外道衆の刺客としてシンケンジャーへ戦いを挑んでいたが、その最中に仮面ライダーディケイド達が乱入し、その際に海東大樹からディエンドライバーを奪い取った。当初は変身機能がわからず、ただブッぱなして「すごい力だ」と喜んでいたが、次第に様子がおかしくなり「戦隊世界の仮面ライダー」として「チノマナコディエンド変身態」へ変身してしまう。
この変身は外道衆のアヤカシにとってもイレギュラーなことであったらしく、三途の川の水を定期的に浴びなければならない外道衆の欠点を克服し(ただし二の目による巨大化が出来なくなった)、ディエンドライバーを用いて仮面ライダーの怪人(カイジンライド)を呼び寄せる事も可能となっている。
最期はディケイドらとシンケンジャーが共闘し、ブレイドブレードと烈火大斬刀を交換したディケイド、シンケンレッドの連携攻撃によって撃破され、ディエンドライバーは海東の手元へ戻された。
チノマナコディエンド変身態
チノマナコが偶然拾ったディエンドライバーで変身した姿。
鳴滝曰く「(シンケンジャーの)世界で初めて誕生した仮面ライダー‼」
詳細は該当項目を参照
余談
モチーフは目、蔦植物。名前の由来は千の眼、或いは血眼と思われる。
現代の伝承で、『目目連』という妖怪は廃寺の障子に現れて驚かす化け物らしいが、チノマナコの姿を目撃した者が語った事が『目目蓮』伝承のルーツになったと思われる。
一部では、「チノナマコ」との誤表記が多く存在するが、『ディケイド』本編では大樹の初登場時の台詞などで妙にナマコがネタにされていた節があった(後にナマコの怪人が登場した)為、間違え易いかもしれない。
『スーパーヒーロー大戦』ではキャプテン・マーベラス(ゴーカイレッド)がディエンドとの対戦時に、チノマナコを屠ったシンケンレッドにゴーカイチェンジしてディエンドを圧倒するという心憎い演出もあった。
分類は外道衆だが、登場した作品のため大ショッカーの怪人として登場している。
『ディケイド』で声を演じた大友氏は今作が平成ライダーシリーズ初出演となり、翌々年の劇場版『仮面ライダーOOO WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』では錬金術師ガラの声を担当し、更にその翌年の『仮面ライダーウィザード』ではウィザードラゴンの声を担当した。
さらなる余談
平成ライダー第20号『仮面ライダージオウ』においては、アナザーライダーと呼ばれる怪人が登場している。簡単に言えば、普通の人にライダーの力を植え付けた人造ライダーであるが、その外見は本物のライダーをS.I.C.化させて更にグロテスクかつワイルドにしたような姿である。
ディエンド変身態はもし悪の怪人がディエンドの力を手にしていたらというアナザーライダーの走りとも言えよう。
関連イラスト
チノマナコ
チノマナコ(イラスト左)、ディエンド変身態(イラスト右)
関連タグ
モクモクレン(カクレンジャー):『忍者戦隊カクレンジャー』に登場した偉大な先輩。
カードサイマ獣ゴダイ:『救急戦隊ゴーゴーファイブ』に登場した先輩。
妖怪ブルブル:春休み合体スペシャルに登場した戦隊怪人だが、こちらは仮面ライダーの世界由来の道具から誕生している。自身は巨大化せず倒されたが、ライダー怪人の巨大化により巨大戦は行われた。