ギアトジンガー!
邪·バーン···!
フィー···バーン···!
概要
トジテンドの実験兵士ステイシーが使用するガトリングガン型のアイテム。
トジテンドの最高技官のイジルデがギアトリンガーを模倣し、ゲゲをデザインに取り込んで作り上げた。また、ハンドル部分が紫色のトジルギアのようになっている。
同じくイジルデが、センタイギアとゼンリョクゼンカイキャノンの技術を模して開発したダークセンタイギアをセットする事で、対応するスーパー戦隊の偽物を召喚して自身の意のままに操る事ができる。
さらにギアを裏返して機界サイドを使用すれば、対応する戦隊ロボの偽物を召喚する事もでき、ギアを連続使用すれば戦隊・ロボ共に複数同時使役すらも可能など非常に強力で、第7カイ!ではわざわざ大獣神、ガオキング、マジキング、ダイボウケンとキカイノイドメンバー達の元ネタを呼び出して見せた。
ただし、ゼンリョクゼンカイキャノンのように召喚に制限を設けなかったせいで、一度に召喚を多用し過ぎるとエネルギー切れを起こして召喚した戦隊もロボも全て消滅し、戦闘の継続が困難になるという欠陥も生まれてしまった。
さらに変身用のステイシーザーギアをセットして、直接エネルギーを体に撃ち込む事で「邪・バーン···!」の音声と共にステイシーザーへの変身が可能。この際にはステイシーの体内の人間の部分の遺伝子が、歯車に取り込まれて機械のものに組代わるというカットインがあり、この描写から変身時には肉体を完全なキカイノイドのものに作り替えているようである。加えて変身時には背景で警告音のような不気味なブザーが鳴り響くのも特徴。
第26カイ!以降は、ステイシーの治療・強化改造に伴いチューンナップされ、変身音が「フィー···バーン···!」に変わり、アラートも若干変わったのと様々な機能(ダークセンタイギアのデータ)が追加された。
第48カイ!からは変身ポーズの「ギアトジンガーの銃口を右腕に押し当てる」動作が、ゼンカイジャーやツーカイザー同様「ギアトジンガーを前に向かって撃つ」という動作に変わっており、“もう自分で自分を苦しめない、明るい未来に向かって進んでいく”と言う意味を込めた世古口氏の提案である事が明かされている(参考ツイート)。
実は本編では、ステイシーが毎回鳴らす暇なく変身する為に待機音が流れる場面は無く、待機音は後に発売された下記するDXギアトジンガーでしか聞く事はできない。ちなみにその待機音については2種類あり、チューンナップ前はまだBGMじみたものだったがチューンナップ後は、ステイシーザーへの変身時に背景で流れる音とはまた別種の、非常に不気味な警告音のような音に変わっている。
一応第48カイ!では待機音を鳴らす暇こそあったものの、ステイシーの変わった心境を表すかのようにゾックスのギアダリンガーの明るい待機音と、フリントの合いの手を入れた事で結果的にオミットされていた。
ギアトリンガーとの違いは、上記した通りゲゲがモデルとなっているデザインに加えて、ハンドルを回しても銃口の部分が回らないという点がある。
加えてハンドルを回した時の連撃音については、ギアトリンガーのスネアドラムを軽快に打ち鳴らす明るい雰囲気とは対照的に、シンセサイザーでビートを刻む中に機械の駆動音が混じったダークな音調になっている他、『ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!』『ゴー!ゴー!ゴゴッゴー!』等ギアトリンガーにあった明るい音声はオミットされ、各種読み上げ音声も低くくぐもった感じに加工されたような、全体的に不気味なものになっている。
偽物の召喚シークエンスは戦隊ヒーローと戦隊ロボで異なり、戦隊ヒーローは巨大なステイシーザーギア(機界サイド)状のエネルギーを射出し、そこから紫の光と共に追加戦士を除いた初期メンバーが直立した石像のような姿で召喚され、その後に石のような外皮を砕いて動き出す。
第26カイ!以降はチューンナップされた結果、各戦隊の強化形態を召喚できるようになった。
戦隊ロボは各戦隊ごとの1号ロボが、紫の光と共に放送当時に販売されていたDX玩具のパッケージを模した巨大な石版が現れた後、それぞれの戦隊のマークが一瞬浮かび上がって出現する。
他にはゼンカイオーブラックジュラガオーンの場合は、黒紫のワームホールからブラックジュランティラノとブラックガオーンライオンが現れて、暗黒合体して完成するものとなっている。
これらの偽物は全て一定のダメージを受ける、もしくはギアトジンガーのエネルギーが切れると紫の粒子状になって消滅する(ただし、ブラックジュラガオーンは実体がある偽物なので消滅はしない)。
余談
名前の由来は
ギアトリンガー+トジテンド。
テレ朝公式サイトの紹介では誤植によって「ギア“ン”トジンガー」と書かれている(東映オフィシャルサイトの『第8カイ!』のゼンカイ備忘録では「ギアトジンガー」と書かれており、こちらが正しい表記である>https://www.toei.co.jp/tv/zenkaiger/story/1225966_3141.html)。
偽物の戦隊ロボは基本的に1号ロボが召喚されるが、ダイレンジャーの場合は大連王でなく龍星王が召喚されている。龍星王を1号ロボとする場合もあるので決して間違いではないのだが、大連王ではないメタ的な理由は展示用を含めスーツがない事が原因だと思われる(大連王のスーツは『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』の時点で残っていなかった事が判明している。その為、当時の1号ロボが並び立つシーンでは当時のスチール写真を合成する事で使われた)。
加えてダイレンジャーと同じくレッドのマシンだけが人型に変形するゴーバスターズでは、ゴーバスターエースではなくゴーバスターオーが召喚されている。
ちなみに『ギアトジンガー』という名前自体は『ギアトリンガー』の『リ』の一文字だけを変えただけで、トジテンドに由来した閉じるというワードにも繋がるので、上手いこと言葉遊びが成り立っている。
立体物
2022年にプレミアムバンダイ限定で、ギアトリンガーのリデコ品として発送。
付属のステイシーザーギアの他に劇中に登場したダークセンタイギア5枚(それぞれゼンカイジャーのメンバーのモチーフ元の戦隊)も付属。さらにステイシーとイジルデの音声も収録されており、ステイシーモードや強化改造前後のモードに切り替える事が出来る。しかも強化改造前後のモードとステイシーモードを組み合わせる事ができ、モードによって一部音声が変わる豪華仕様。
ハンドルを回しても銃口の部分が回らないというギミックは流石に再現不可だったらしく、本編のギアトジンガーとは違って銃口が回転する。しかし、中には分解して回転部分の歯車を外す猛者もいる。
ちなみにゼンカイザーギアを読み込むとステイシーの名乗りも聞けたり、他のセンタイギアと連動した特別音声も収録され、ツーカイザーギアを読み込むと「海賊バーン」となる特別音声、センタイギアメリークリスマス(キャラデコ付属)と連動した特別音声なども収録されている。また、ゼンカイジュウギアの連動も可能(ただし、ゲゲの頭部が邪魔で蓋を外さなければならない)であるなど、プレバン限定による高額な値段に見合って余りある、非常に完成度が高くて連動もそれによる遊びの幅も広い玩具として仕上がっており、購入したファンからの評価も非常に高い。
今まで発売されたセンタイギアを読み込めるが、ギアトリンガーで遊ぼうギア(ゼンカイジャーとあそぼう2付録)・センタイギア2大ヒーロー(てれびくん2021年8月号付録)・センタイギアスペシャルBOXのSPギア(スーパー戦隊チョコキャンペーン品)は読み込む事は出来ない(この時には、イジルデの読み込めない旨を伝えるオリジナル音声が出る)。
また、ステイシーザーギアもギアトジンガー専用の為にギアトリンガーとギアダリンガーでの連動は不可能となっているが、次作『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』のドンブラスターでは連動が可能になっている。
関連タグ
ディエンドライバー、ネオディエンドライバー、ラッパラッター:ニチアサで召喚する銃型アイテム繋がり
ブレイクガンナー:7年前の仮面ライダーのライバル戦士が使う銃型の変身アイテム繋がり。