メフィラス星人二代目
めふぃらすせいじんにだいめ
データ
種別 | 悪質宇宙人 |
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身長 | 60m |
体重 | 2万t |
出身地 | メフィラス星 |
武器 | アイリスレイ |
声優 | 西川幾雄 |
概要
『ウルトラマンタロウ』第27話「出た!メフィラス星人だ」に登場した個体でタロウが初めて戦った宇宙人である。マントヒヒに似た顔をしている。初代が真っ黒な体だったのに比べ、腰回りや腹は白い。
かつてウルトラマンとしのぎを削った初代メフィラス星人の弟で、エンペラ星人に仕える智将メフィラスの兄。
武器は目から放つ青白い光線「アイリスレイ」。
自動販売機に仕込んだマンダリン草を使って地球の子供を虚弱児童にしようと企んだり、「卑怯もラッキョウもあるものか!」という如何にも頭の悪そうな迷言を吐いたりと、一般的には「小悪党」「出来の悪い弟」として知られている。
横から見るとはっきり分かるがとにかく太っており、タロウには手も足も出ずダッシュ攻撃をかけるも腹を蹴っ飛ばされて怯んだ隙にアトミックパンチでドテッ腹に大穴を開けられた挙句、ストリウム光線を受けてドロドロに溶けてしまった。
ちなみに、なんでこんなキャラになったかというと、元々は別の侵略者が登場する予定だったらしいのだが、当時やっていた人気怪獣再登場企画やTBS系列で10月は翌春の新番組を決定させる時期のためだからであるを受けて無理やり脚本にねじ込んだ結果であるとのこと。
カッコいいメフィラス二代目を見たい人は、内山まもるの漫画版タロウを読もう。
評価
当時の児童誌では初代メフィラスがヤプールやチブル星人、ヒッポリト星人らと共にウルトラマンタロウを倒すためにいろいろ策を練った結果、初代の多忙により急遽デスクワークを担当していた弟が派遣されることとなったらしい。しかしながら作中でアッサリタロウに倒されたことからヤプール達からは
「しまった。メフィラス星人の弟だから、もっと頭が良くて強いのかと思ったが、まるでだめだ。タロウに負けるのは当たり前だ。」
とあっさりトカゲの尻尾扱いされた挙句、タロウ本人からも「マンに聞いたメフィラス星人よりずっと弱いや。頭も悪いし、ストリウム光線にも弱いんだ。」と語られている。
後述する擬人化企画の漫画作品である『feat.POP Comic code』でも、基本的にメフィラスをイジリ倒すためのネタにされるなど碌な扱いを受けておらず、遂には兄(?)本人の口から「2代目はちょっとコミカル路線だったから仕方ねーだろ!!!」等とフォローになってるのかなっていないのかわからないことを言われる始末(ちなみに、それに対してテンペラー星人は「それなら 私だってそのコミカル路線の被害者だー!!!」と返している。『タロウ』の作風を考えるとあながち間違いでもないが…)。
ちなみになんだかんだとネタにされているが、「ウルトラマンオフィシャルデータファイル」によれば視力はメフィラス星から地球を見ることをできるほど優れているらしい…いくら視力が優れていてもそれを活かせなければ全くの無意味であるため、余計に滑稽に見えてしまうのがなんとも言えない。
余談
映画『ウルトラマン物語』では初代と同一人物扱いになっている。
なお、ラッキョウの話は漫画版『ザ・ドラえもんズ』でも小悪党が使用し、ドラメッド三世に「下手なシャレはよしなシャレ」というさらに低レベルなダジャレで返されたことがある。
初代メフィラス星人の1ヶ月後に公開された。デザイン担当は鈴森氏。
左腕にマンダリン草を巻き付け、ムチのように扱っている。
眼つきも初代の擬人化と比べて鋭く、マンダリン草のムチやボンデージのような衣装と相俟って、完全にSM系のそれである。
なお、原典ではでっぷりと太った締まりのない体つきをしていたが、擬人化版ではその代わりに胸が初代とは比較にならないほどばいんばいんとなっており非常にけしからん事になっている。
本家は頭ではなく腹に栄養が行ってしまったが、こちらは胸に栄養が行っているようである。うらやまけしからん。
そのグラマラスでセクシーなデザインがファンの心をつかんだのか、第2回原画展で行われた人気投票では初代メフィラスを抑えてランクインという快挙を成し遂げた(ちなみに順位は第6位)。今まで「初代よりも格下」というレッテルを張られ続けてきた二代目だが、ここにきてようやく一矢報いることに成功したと言えよう。
余談だが、第1回人気投票では改造ベムスターも初代を抑えて第2位を獲得しており、どうしたわけだか同企画では不人気だった二代目の逆転現象が普通になっていたりする(さらに奇しくも、メフィラス二代目、改造ベムスターとも『タロウ』の出演怪獣である)。
漫画版
姉と共に自作のオリジナルグッズのデザインを手がけているが、姉同様、デザインセンスが壊滅的であるため、まったく売れておらず、自室が在庫の山で圧迫されている。デザインを「微妙」と評したザンドリアスをマンダリン草のムチで攻撃して昏倒させるなど、姉と比べて意外に短気な面もある。
こちらでもアホの子として描写されているが、この漫画に登場するのは基本的にそういう性格のキャラが多いため、さほど問題になってはいない。
ちなみに、連載時には扉絵に「ナイスバディな美少女」と書かれていた。
どうやら、彼女の体型のエロさは公式公認になってしまったようである。
小説版
メフィラス星人二代目のカイジューソウルを持つ怪獣娘:仁科カレンとして登場。
札幌在住の女子大生。姉は有名ブランドショップ:NISHINAの若社長である仁科エミリで、彼女も暇な時には店番やデザインの仕事を手伝うなどしている。
頭の回転は速い方だが、その頭の良さを悪戯や自分が楽をすることに活用しようとする少々問題のある人物で、初登場した5話では、とある事情で主人公の多岐沢マコトと喧嘩してご機嫌斜めになっていた淀川ヒロミを唆して自分の悪戯に加担させるという行動を取った。
一方で、割とうっかり屋な部分もあり、多岐沢が姉のエミリと共にヒロミを探していることを知るや、電話で「よくもお姉ちゃんに言いつけてくれたな!!」と口にしてしまい、それがきっかけで自分の計画を破綻に追い込むことになってしまった。
もっとも、(悪戯好きなところはあるものの)根は悪い人物ではなく、再登場した最終話では、姉と共に星江カナの衣装のコーディネートを手がけたりもしている。
朧党首領・冥府羅州烈風斎の息子キミヒロとして登場。鶴亀国立忍者小学校5年の不良生徒で子分に朧党少年忍者隊で4年の罵流丹Jr、屁゜喝嵯Jr、6年のM1号がいる。素行不良で停学、後に退学し朧忍小に入る。
忍獣を忍小に入学させようとして父親から殴られたり、首領の息子を鼻に掛け牙津から「小生意気なクソガキ」と面罵されたこともある。
朧忍小壊滅後は暫く登場しなかったが、ネオ朧党編で再登場。烈風斎を異次元に追放した新首領マンの下で働くのを嫌った罵流丹や零岌乱が組織した元祖朧党に子分を連れて参加、罵流丹を補佐役におき首領となる。ネオ朧党との最終決戦中21によって異次元から帰還した父と涙の再会を果たし、マンを放逐し朧党も元に戻った。