基礎データ
メガシンカ
タブンネ → メガタブンネ(タブンネナイト)
概要
『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』(第五世代)から登場した、ピンク色の可愛らしい二足歩行ポケモン。
心優しいポケモンとしても知られ、傷ついた生き物を見ると「いやしのはどう」で治してあげようとする献身的な性格。
ピクシー同様、桁外れた聴覚を持っており、2キロ先で転がった小石の 音も聞き取ることができる程。野生下では微かな音も聞き逃さず、周りの様子をレーダーのようにキャッチする事で外敵から身を隠している。
そんな耳からは、耳たぶが変異したらしい触覚が生えており、それを押し当てている対象の音はより精密に聞き分ける事が可能。生物ならば心臓の音で体調や気持ちを、ポケモンのタマゴならいつ孵るのかを判別できる程らしい。
こういった性質を買われてか、病院やポケモンセンターで働いている個体が特に多く、ガーディやイエッサンのように人間と助け合って生きてきたポケモンである事が窺える。
これらの点から、名前の由来は「多聞+耳たぶ+多分ね」のごろ合わせと思われ、分類も「ヒーリング」と「イヤリング」を掛けたものと推察できる。
その癒し系な設定と、下記の生々しい事情から様々な層に人気なポケモンである。
ゲーム上の特徴
何故か初登場当時より、倒すと同レベル帯のポケモンよりも沢山の経験値をくれるはぐれメタルじみた仕様があり、ラッキー系統も共通の特徴を持つ。
進化レベルが遅いポケモンであっても瞬く間に進化させる事が容易になるため、ポケモン廃人達に経験値稼ぎの為に利用された。
そうした乱獲のせいか、XYではタブンネの出現場所が狭くなり、6番道路にしか出現しなくなった上、並木道から飛び出す影から低確率で遭遇するのみで経験値稼ぎの効率は悪くなった。
……とはいえ「経験値を沢山くれるポケモン」というポジションである事は変わっていないため、今作ではタブンネを使役するトレーナーが標的となり、バトルシャトーにてランクを上げるとふりそでの女の子が高レベルのタブンネだけを繰り出してくるため、彼女らとの再戦狙いで館の出入りを繰り返す輩が多くいた。
それでもBW時代ほどの効率の良さは無いが、ポケパルレのハートを2以上、しあわせタマゴ、経験値パワーLv3でLv45のタブンネを1匹倒すと、親が自分のポケモンでも一気に1万を越す経験値が貰える。
更にお金を払って招待状を手配したら最大でLv65まで強化され、より多くの経験値を貰える。
「野生産」のタブンネと戦いたいのならば、フレンド交換してフレンドサファリへ行けばノーマルタイプの2つ目の出現枠にLv30の個体が低確率で現れるのを待つ運ゲーをさせられる事になる。
ORASでは、その日のすれ違いの数によって出現する数や場所が変わるマボロシ島に野生で出現する。
「外敵が全く来ないであろう場所にタブンネが高確率で出現する」というまさにタブンネの楽園とも言える場所なのだが、出現するレベルはXYのフレンドサファリより高いとはいえLv38前後が基本値なので自分親+しあわせタマゴでも3000強の経験値が貰えるのみ。
ただしずかんサーチ持参で島に篭もるとなれば話は別。
色違いを狙うために必然的に数をこなすことになるので、気付けばこんなレベルだったなんて事にもなる。
もっとも、スーパーひみつきちにLv100ハピナスやタブンネからごっそり経験値を頂く事が出来るシステムがあるため、タブンネ島の方は調整用として利用される。
ポケモン剣盾ではリストラされてしまうも、『鎧の孤島』のラッキーに続いてエキスパンションパス『冠の雪原』で返り咲く。天候によりカンムリ雪原各所にて単独で生活している。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
103 | 60 | 86 | 60 | 86 | 50 |
経験値ばかり目的にされるタブンネだが、当然バトルもできる。
「いやしのこころ」と「さいせいりょく」といういかにもヒーラーらしい特性を持ち、メインは専らサポート型。
自己再生系の技は無いが「さいせいりょく」による繰り出しのしやすさが強み。
交代時の回復量が「最大HPの1/3」なのでそれなりにある耐久で攻撃1回分は楽に耐えてくれる。
というかシングルでのタブンネの生命線とも言える程の重要度でもあったりする。
「アンコール」を覚えられる中ではそこそこ遅いのが利点。「トリックルーム」で活用できる。
素早さ逆転後にアンコールで技を縛ってアタッカー降臨を狙うという形がやりやすい。
減った体力は「さいせいりょく」から交代で体力を回復でき、複数回トリルを仕掛け直す事が出来、
体力の減った終盤であれば「いやしのねがい」で自らを犠牲に味方に託せる。
差別化を考えるのであればこれらがかなり便利。耐性の関係でエルフーンとも差が出来る。
ただ、ピクシー等との差異はこの位でしかない。高威力多色技や、二枚壁などはどちらも当たり前にできるので変わらない。
ダブルではシングルよりもより特化した補助要員として活躍できる。
「いやしのはどう」「シンプルビーム」による味方の要塞化と「いやしのこころ」で状態異常を直す特性が便利。
隠れ特性はぶきよう。マイナス特性なので基本的に選ばれない…と油断していると、一発耐えてからのなかまづくりで道具を封印される恐れがあるので注意。
ORASからはメガシンカを習得し、フェアリータイプの資質を秘めていた事も判明。
詳細はメガタブンネの記事を参照とするが、元の耐久力に磨きがかかり、サポートも行えるタンクサブアタッカーとしての道も開拓した。
ポケモンGO
2020年2月のバレンタインイベントで初登場。
原作で多めの経験知を貰えるポケモンとあって、なんと1匹捕獲するとほしのすなを2100ももらえる。勿論こんなお得なポケモンがわんさか出るわけもなく、イベントでフィーチャーされない限り激レア枠に入っている。原作ほど甘い世界ではないのだ。逆にタマゴから孵ることもあるが貰える砂の量は変わらないためハズレ扱いされている。
尚戦闘面は貧弱。HPに寄った種族値のためトレーナーバトル向け…と思いきや通常技が「しねんのずつき」と「はたく」しかないのが最大の足枷になっている。というのも、タブンネは通常技の候補が著しく狭く、優秀なそれに当たるとしたら過去に覚えた「やきつくす」しかないと言う事実。もはや別の意味でかわいそう…
とはいえ、他のポケモンの強化に非常に有用なポケモンなので、見かけたら見逃さずに捕獲に向かおう。
アニポケ
アニメベストウイッシュでは、以前のラッキーと同様ジョーイさんの助手としてポケモンセンターに登場することに。
そしてアニポケでの
ジョーイ「あなたのポケモンはみんな、元気になりましたよ」
タブンネ「(にこやかな笑顔で)タブンネ~」
な台詞で一部からネタにされた。
XY&Z第3話では、ドジな少女ジョーイさんのサポートとしてベテランタブンネが配属されており、台詞もだいぶ違う。
その関係は真面目なお姉さんと手のかかる妹といった所で、些細な喧嘩も絶えないが、その絆は確かなもの。同話で襲ってきたロケット団に対し、メガシンカを成功させ撃退した。
余談
タブンネを甘く見て、経験値目当てにタブンネよりレベルの低いポケモンや耐久の低いポケモンで挑むと逆に狩られてしまう事もある。
野生に出るものは「メロメロ」でメロメロ状態や、「ひみつのちから」でねむり状態(出現場所の関係上、草むらばかりになるのでねむりの追加効果ばかりとなる)にされこちらの動きを制限されやすい。
クリア後のターゲットになる高レベルのものは、高威力の「すてみタックル」をかましてくるので割と厄介。「いやしのはどう」を覚えているものは、度々こちらに使って回復してくれる事もあるものの、場合によってはまったく使ってこない事もある。
ただし覚える技の関係で、ノーマルタイプの「すてみタックル」「とっしん」以外の攻撃技を忘れてしまっている関係上、ゴーストタイプならばレベルにかかわらず完封出来る事も覚えておこう。
関連イラスト
関連タグ
イエッサン:共通点が多く、当初はタブンネのリージョンフォームとも誤解されていた。
タブンネ狩り関連
ゴメンネ タブンネ保護団体 タブンネの逆襲 タブンネが倒せない