鬼道有人
きどうゆうと
プロフィール
イナズマイレブン
元帝国学園キャプテンにして現雷門中所属の2年。ポジションはMF。
天才ゲームメーカーで、物語序盤のライバルキャラクター。
出生日は4月14日(アレスの天秤のイレブンライセンスカードより)。
イナズマイレブン5周年特別企画「ベストイレブン!国民投票!!」では、
FF編(1期)
雷門中に転校してきた豪炎寺を引きずり出し、その実力を確かめるために、当時弱小チームだった雷門イレブンに試合を挑む。
その際、あえて選手を傷つけるような非道な指示を繰り出すが、どれほど痛めつけても全く闘志を失わない円堂に興味を持ち、次第にライバル視していくようになる。
その後、雷門にスパイとして潜り込んでいた土門の離反と告発を受けて帝国が40年間無敗を誇る裏には全て帝国学園総帥であった影山零治の陰謀があったことを知り、雷門との再決戦の直前にサッカー部メンバーと共に離反する。
しかし、影山の息のかかった世宇子中に仲間たちが完膚なきまでに叩きのめされて病院送りにされてしまった(アニメでは鬼道自身は怪我でベンチ要員になっていたため難を逃れた。)ため、仇を取るために響木監督のスカウトを受ける形で雷門に転校。以降はチームの主要な司令塔として雷門イレブンを支えていくことになる。
なお、スマートフォン専用アプリ「イナズマイレブンエブリデイ!!+」では雷門への転校は一時的で、大会後は帝国に戻るという設定だが、アニメではその後終始雷門イレブンとして活躍、最終回で雷門中を卒業した。現実のプロサッカーでいえば、前者は期限付き移籍の満了、後者は期限付きの可能性からの完全移籍である。
雷門に来てからは、円堂や豪炎寺とは良き友人関係にあり、最終話付近では円堂・鬼道・豪炎寺との3人で「親友」と虎丸に評されていた。
基本的には冷酷且つクールなキャラクターを通しているが、エイリア編では白恋中との雪合戦の際はマントに雪が当たったのだろうか、「マントはセーフだ」などとおおはしゃぎしたり(このとき円堂や吹雪らは真剣な話をしていた)、某映画CMでは「俺のゴーグルは3D対応なんだ」と自信満々に言い放ったり、円堂と共にプリマドンナを披露したりするなど、結構中学生らしい面がある。
ゲーム1ではクールなキャラクターである事には違いないが、語尾に「かもよ?」を付ける事があるなど今では考えられない若干軽めな性格になっている。
またゲーム2では、妹である春奈から「もっと笑って!」と頬を持ち上げられ変顔を作ったり、地元の子どもからゴーグルをいじられたりするなど、公式からはいじられキャラの一人としても見られている様子。
「脅威の侵略者」編(2期)
世宇子に勝利してからは、時たま周囲から帝国に戻った方がいいのでは?と指摘されていた。
そのことを本人も気にしてはいたが、FF戦終了直後にエイリア学園が襲来した際の問題により、帝国学園に帰るに帰れなくなり、結局最後まで雷門の一員として本編を戦い抜き、学歴も雷門中卒となっている。後述の『デスゾーン2』の特訓の際に佐久間に背中を押されてからは気負う事がなくなっている。
しかし帝国学園に戻らなかったことで、誤解によって洗脳されたかつてのチームメイトと愛媛で対峙することとなる。
真・帝国学園戦では、彼の元恩師にして教育者である影山との因縁が露わとなり、以降その関係をずるずる引き延ばしてしまう形となる。
しかしながら、メンタルは安定している方であり、ダークエンペラーズに身を落とす事はなかった。
本人がゲームメイカーという事もあって、瞳子監督の意図をメンバーに解説したり、福岡で円堂が戦意喪失した際にはまとめ役として練習に専念するよう促すなど精神的な支柱として活躍している。特に必殺技習得の面においては鬼道は多大な貢献を果たしている(後述)。
そのゲームメイクには磨きがかかり、相手チームから戦術を取り入れるシーンもあった…のだが、それがあの音村楽也だったのは有名な話。詳しくはトゥントゥクにて。
アニメでは『デスゾーン2』の特訓描写が追加され(ゲームでは鬼道が警備マシンズとの試合で習得)、そこでは鬼道がデスゾーンの司令塔を担っていた理由の一端が明かされた。それによれば、デスゾーンはタイミングが重要な難しい技である為、鬼道が合図を担当していたとのこと。曰く、習得には一ヶ月掛かるらしいが、一度デスゾーンを習得した上で、佐久間からの助言で「雷門流のデスゾーンは個性と個性のぶつかり合い=掛け算」と解釈。あえて回転のタイミングをずらす事で『デスゾーン2』へと昇華させた。
特訓時には一時復帰して雷門と練習試合を行ったが、帝国メンバーとの息の合った連携プレーは健在であった。
また、円堂をリベロに推薦し、メガトンヘッドの習得に導いたのもまた鬼道である(ゲーム版では瞳子監督からの提案であり、メガトンヘッドも京都で入手した秘伝書であった)。その際にキーパーとしての癖を矯正する為に円堂を象徴するアイテムのタイヤで体を拘束するという荒療治を見せている。
FFI編(3期)
帝国を離れてからも影山との因縁を引きずっており、イナズマジャパン結成時は影山と結託していた前科のある不動との共闘に難色を示していたが、韓国代表ファイアードラゴン戦を機に和解。本戦では生きていた「ミスターK」こと影山が育て上げたデモーニオと激突し、チームKを敗る。
また、イタリア代表オルフェウス戦ではサッカー選手としての情熱を取り戻した影山自身とも和解するものの、オルフェウス戦直後に影山は事故死してしまう。
家族構成
幼いころ飛行機事故で両親を亡くし、孤児院で生活していたところを影山にサッカーの才能を見いだされて、鬼道財閥の養子となった。
その際養父に過去を断ち切るためとして妹である春奈との一切の連絡を禁じられるが、フットボールフロンティアで3年間連続優勝することを条件に、春奈を鬼道家に迎え入れるという約束を交わしていた。
しかし春奈が今の家庭で幸せに暮らしていると知り、自分の行動は独りよがりだったと反省、同じく自分の今までの行動は独りよがりだったと謝罪する義父に「父さんに似たのかもしれない」と笑いながら返していた。
イナズマイレブンGO
アニメ14話の終盤から登場。若干性格が初期の頃に立ち戻っている。
イタリアリーグでプロとして活動していたが、突然帝国学園の総帥となる。
春奈にはここしばらくの間連絡を入れていなかったらしい。
円堂との関係や親友であることは天馬にも知られていたことから、幅広く認知されていたものと思われる。
フィフスセクターの謳う管理サッカーに迎合している節が見受けられ、打倒フィフスを掲げる円堂や雷門と相まみえることになる。
しかし、実際はフィフスに従ったふりをして帝国に入り込んでいた「シード」を炙り出すことを目的としており、試合後に帝国学園地下にレジスタンスの本拠地を構えて、響木たちと共に活動していることを明かした。
前作では帝国と雷門の間で思い悩んだ末に雷門の一員として腰を落ち着けていたが、今作では自身が帝国側の人間であることを強調している(どこまでが円堂に対する演技かは不明だが)。
帝国のシード事情に一段落がついた後は、響木の指示を受けて円堂をサポートするためにコーチとして雷門に所属することとなった。
HR終了後は再び帝国に戻っている。
クロノストーン編では、10話より登場。豪炎寺から円堂が生きてる事を聞かされ、木枯らし荘で話し合ってた天馬達に合流し、タイムジャンプに同行し円堂大介が晩年を過ごした病院へ赴き時空最強イレブンの事を聞きに行く失敗し手詰まりになってた所をプロトコルオメガの襲撃に合い、雷門の監督を務めた。しかし、劣勢に追い込まれた時、大介が後半の監督を務め、後半開始前、大介が選手たちに伝えた3Dの意味を天馬が咄嗟に行ったプレイを見た事で理解し、空間をフルに使ったプレイを指示した。試合終了後、大介から時空最強イレブンの話を聞いた後、元の時代に戻り、時空最強イレブン集めを天馬たちに任せ、鬼道は円堂を救うために、別行動を取った。それ以降全然動きが無かったが、終盤豪炎寺と共にエルドラドの本部にて、エルドラドに連れてこられた天馬達にエルドラドとの共闘に乗るべきだと言いながら現れ、エルドラドチーム01の監督を務め、剣城をキャプテンに指名した。試合の流れから負けを悟ると、ラインを上げて全員攻撃を指示した。剣城からこれ以上の失点はと反論されるも、剣城には、敵とこちら側とでは一点の重みが違う!だから何としても、次の試合を控えてる神童たちに託すための一点を取って来いと告げ、次の勝利を掴むための一点を豪炎寺に託した。 最終決戦では、豪炎寺と円堂と共にベンチに入り、クロノストームの試合を見届けた。
イナズマイレブン アレスの天秤/オリオンの刻印
「ピッチの絶対指導者」。
2017年3月24日放送『イナズマウォーカー』Vol.4内で放映されたパイロットフィルム第2弾で新作への登場が発表された。
今作ではエイリア学園の襲撃が無かった1年後のパラレルワールドの世界で、フットボールフロンティアで急成長した雷門中から全国の中学校へ『強化委員』が派遣され、その中学校の選手として共に戦うという新システムが導入される。鬼道もその強化委員の一人として、星章学園へ派遣された。
なおパイロットフィルム第1弾の頃より灰崎凌兵のセリフから星章と何らかの関わりがあると仄めかされていた。
旧雷門イレブンのメンバーの中でテレビアニメでの登場が早く、灰崎を度々気にかけ現雷門イレブンの稲森明日人の事を一目置いているためか登場回数も多く、シリーズ終盤で灰崎の気持ちを汲んで雷門中への転校の手助けをした。
灰崎を気にかけることが多かったのは、「オリオンの刻印」で昔の自分と重なる部分が多かったからだと灰崎本人に語っている。
2017年6月30日に放送された『イナズマウォーカーVol.6』内で放映されたショートアニメ「イナズマイレブン アウターコード」第5話で登場。今回は養父との食事風景の内容となっている。
この時間軸では雷門中を抜けたが、帝国へ戻らないことを明らかにしている。
鬼道家執事の袴田(CV:金尾哲夫)が作った下平目のムニエル、カツサンドの美味さに思わず翻弄されてしまい、肝心の養父との会話が耳に入ってこないというこれまでのシリアスなムードから一転してギャグ要素が入っている。
養父とは久々の再会で、「日本はあれだけの惨敗をしても」、「日本を世界に羽ばたかせる」という会話であったが、2018年1月21日開催の『イナズマイレブン大復活祭』で上映された「イナズマイレブンReloaded」より、フットボールフロンティア優勝後、雷門中はスペイン少年リーグのチーム「バルセロナ・オーブ」との親善試合が行われることになり、その試合の後日談の話であるため、内容が軽くネタバレされている。
アニメージュ11月号のQ&Aで帝国に戻らなかったのは「以前と同じになってしまうと考え、佐久間のもとで新しい帝国を作ってほしい」とのこと。
続編「オリオンの刻印」では「イナズマジャパン」の一員として登場し第1話では不動明王とパラレルの世界線の本作で初めて出会ったが不動明王が悪事を働いておらず、真っ当なサッカー選手なためか険悪な雰囲気は無く、和やかに互いの自己紹介を交わした。
アジア予選第1試合後から違和感を抱くようになり、チームメイトの一星充が円堂に対し不審な行動をしているのに気付き、悪行を阻止することに成功したものの、彼からターゲットに向けられてしまった。その合間に西蔭政也に一星の監視を依頼する。
第2試合中に一星が味方に妨害行為を行っていることが明らかとなり、趙金雲監督に彼をベンチに下げるよう直訴するが、一星が「国家友好親善大使」である以上試合に出場しなければならない規定があるため、自ら彼の排除に乗り出す。後半で灰崎と吉良に一星へのラフプレーを命じ、彼の妨害を封じる。一星が倒れたときには彼に手を差し伸べるも、掴んだ瞬間に意図的に手を放し、強い敵意を向けた。その手段を選ばない非情さはかつての帝国時代を彷彿とさせるが円堂や豪炎寺に危害を及ぼすとこういう報復をされるという見方も出来る。
しかし試合後、ロッカールームに立ち入ったFFI管理局の捜査で鬼道のバッグの中から見に覚えもない増強剤が発見され、ドーピング容疑で失格処分を受け、強制連行される。この件に関してはオリオン財団の情報操作により世間への報道はされなかった。
その数日後、ベースキャンプで西蔭から一星の動向を聞いた上で、しばらくの間はチームへ合流できないことを明かし、後に趙から一星の事情を知ったためか、オリオン財団の調査を優先し、対策に講じると決める。
アジア予選後に一星と対面し、一星に受けた仕打ちを袴田と共に手の込んだドッキリでやり返し、水に流す形でチームメイトとして受け入れ、握手を交わした。
またチームの司令塔を野坂と一星に託し、自身はイナズマジャパンの補充メンバーを選出するため日本に残ると明かした。
旧シリーズと異なる扱いに本戦での復帰の声も上がっていたが、オリオン財団の最強チーム「シャドウ・オブ・オリオン」に対抗するため、趙金雲が呼んだ助っ人として復帰を果たす。
本来なら早めに決勝戦の時に来るはずだったが、シャドウ・オブ・オリオンの監督となった影山の動向を極秘裏に追っていたことと、彼が依頼を引き受けたのが興味を満たすほどに大きいものだったためその件も伝えに来た。
そのまま世界選抜チーム「チョウキンウンズ」のメンバーに選ばれ、ようやくして円堂、豪炎寺と共に再び戦うことが出来た。
試合では野坂とのW司令塔による全域をカバーした細やかなゲームメイクで、華麗な連係プレーを見せる。
FFI後は強化委員の役目を終えたため、雷門中へ戻った。
特徴
試合中でもゴーグルとマントを着用しており、帝国学園・イナズマジャパン・星章学園・チョウキンウンズのユニフォーム時は赤(帝国・星章・イナズマジャパン(オリオン)・チョウキンウンズは暗めの赤で紐は緑、イナズマジャパン(旧作)は明るめの赤で紐は白と若干違いがある。)、雷門ユニフォーム時は青、という風にユニフォームによってマントの色を変える。
ただし、ソックスは雷門ユニフォーム時でも帝国の深緑色のものをはいている。
ちなみにゲーム1ではマントに袖がついていた(ゲームのキャラクターデザインを担当している長野拓造氏の描くイラストでは常にマントに袖がついている)。
ゴーグルは「見るべきところをより深く見る」ために影山から渡されたものである。
成長後はゴーグルのデザインが変わり、スーツを着こなしている。
また、髪をハーフアップにしており、肩にかかる部分のドレッドは解いている。
ドレッドヘアは幼少期から。髪の色は茶色。目の色は赤である。
当初は冷酷で高圧的な敵として描かれていたが、次第に人間味のある部分を見せていくようになる。
基本的には冷静沈着だが、時折非常に大人気ない、というか子供っぽい一面を覗かせることも。
ゲーム1では雷門に来てからも変わらず高圧的なままだったが、ゲーム2以降は性格の丸くなったアニメに準拠している。
逆にやぶのてんやによる漫画版ではゲーム以上に性格が過激になっており、仲間になってからも全くブレないダークヒーローぶりを見せている。「クズが!」が口癖。FFI編に至っては不動と罵倒合戦と並行して見事な連携を発揮し、アンチヒーローのお手本のような方法で点を取った。……漫画版では妹が出てこないせいなのだろうか?
彼の「初期のライバルとして雷門を痛めつけたが、主人公との関わりで心境に変化が見られ、最終的に雷門の一員となる」という展開は、イナズマイレブンシリーズではお馴染みになり、この展開は後に『GO』シリーズの剣城京介、『アレスおよびオリオン』の灰崎凌兵にも引き継がれていく(ただし理由などはそれぞれ異なる)。
帝王学の一環として料理も学んできているため、その腕前は非常に高い。
ドラマCDでは各国のフルコースを一人で作っていた。
スノーボードといったサッカー以外のスポーツもこなせるようである。
後述の通り、雷門マネージャーの一人である音無春奈とは名字は違うが兄妹であり、彼女の事を気にかける場面が多々ある。豪炎寺と共にシスコン扱いされることが多い人物の一人。
必殺技
()内はパートナーの名前。
- 真イリュージョンボール
- ツインブースト(佐久間(帝国時)/一之瀬(雷門時))
- ツインブーストF(豪炎寺)
- イナズマブレイクV2(豪炎寺&円堂)
- デスゾーン(円堂&土門)
- デスゾーン2(円堂&土門)
- 皇帝ペンギン2号(佐久間&寺門(帝国時)/一之瀬、豪炎寺、染岡、吹雪(雷門時))(不動&風丸(イナズマイレブンGO))
- 皇帝ペンギン3号G3(不動&佐久間)
- キラーフィールズ(不動)
- ビッグバン(ヒロト&吹雪)
- プライムレジェンド(豪炎寺)
- オーバーヘッドペンギン(初出はアレスの天秤だが、オリオンの刻印にて習得)
- デスクラッシャーゾーン(オリオンの刻印/オーバーライド)(氷浦→灰崎&不動)
- 皇帝ペンギン2号feat.シャーク(オリオンの刻印/オーバーライド)(不動&灰崎)
- イナズマブレイクCG(コードグレイト)(オリオンの刻印)(豪炎寺&円堂)
- スピニングカット(ゲーム1)
等。
個人技が少ないが、フォローにまわることが多く、連携必殺技は多い(彼が発動者であることがしばしば)。
また天才的なゲームメイク力があることなど、元の実力が高いためか個人技の少なさに関してはあまり問題視されていない。
しかし、この単独技の少なさによって2期での雷門イレブンは決定力に欠けていたとする指摘もある(実際に離脱者続きで吹雪に負担が集中していた)。特に豪炎寺が長期離脱していたためにイナズマブレイクや皇帝ペンギン2号といった技が使えず、まともに使えるシュートが一之瀬との連携技であるツインブーストだけという有様であった(ゲーム版ではそこそこ威力がある為、ツインブーストだけでも長期間活躍できる)。その後、豪炎寺の再加入やデスゾーン2の習得によって決定力は改善した。
関連イラスト
以下のイラストの様に、帝国学園が生み出した必殺技:皇帝ペンギン2号(発動者は鬼道)に使用されるペンギンと一緒に描かれることが多い。
また、妹である音無春奈(鬼道兄妹)や同じ司令塔である不動明王(W司令塔)、イナズマブレイクのトリオ(ブレイク組)、影山と関連する少年・少女たちとと共に描かれることも多い。