ふゆう
ふゆう
データ
初出 | 第3世代 |
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効果 | じめんタイプの技を受けなくなる |
英語名 | Levitate |
概要
第3世代から存在する特性。
効果は「じめんタイプの技を受けなくなる」という単純明快なもの。タイプで抜群になろうが一切受けない。
特性が初めて実装された第3世代では特にじめんタイプの技が弱点であったドガースにあたらず初見殺しを食らったプレイヤーもいるだろう。
対戦では単純に弱点を減らしたり、相手の地面技を読んで無償交代させる用途で活用される。ダブルバトルの場合はじめんタイプの代表的なメインウエポンである「じしん」のダメージをなくすために使えるのでシンプルながらも非常に便利な特性である。
所有者はかなり多く、ゴース系統・ドガース系統・ムウマ系統・アンノーン・ビブラーバ・フライゴン・ルナトーン・ソルロック・ヤジロン系統・ヨマワル・リーシャン系統・ラティアス・ラティオス・ドーミラー系統・マスキッパ・ロトム・ユクシー・エムリット・アグノム・ギラティナ(オリジンフォルム)・クレセリア・シビシラス系統・フリージオ・サザンドラ・クワガノンの計34種類。
ただしゲンガーのみ、第7世代で「のろわれボディ」に変更された。
ゴースやドガースのように何かしらの能力で浮いているポケモンの他。フライゴンやラティオスのような本来ならひこうタイプがついていてもおかしくないような空を飛んでいるポケモンもいる。
明らかに浮いてなさそうなポケモンも数多くいるが気にしてはいけない。
XYではゲンガー以外ちゃんと浮くようになり、そのゲンガーも第7世代で特性変更を受けたので全員浮くことになった。
なお、隠れ特性での所有者はゼロ。
因みにフェアリータイプは一見、浮いているように見えるポケモンも何匹かいるが、意外にもこのタイプのポケモンには現時点ではこの特性を持つものはガラルマタドガス1種のみである。
あくまでも「じめんタイプの技を無効にする」だけなのでひこうタイプになるわけではない。当然他のタイプの技は元のタイプ相性で受ける。「かたやぶり」で打ち消された場合も同様。
また、「地面から浮いている」扱いになるので、「うちおとす」や「じゅうりょく」で効果を打ち消されてしまう。
なお「はねやすめ」は「ひこうタイプがなくなる」だけなので「ふゆう」には一切影響しない。
この特性によって実質弱点が1つ減るゴース系統・ドガース系統・ルナトーン・ソルロック・ドーミラー系統・ロトム(特にヒート。スピン除く)・シビシラス系統にとっては恩恵が大きい。特にシビシラス系統とヒートロトムにとっては、前者は「ふゆう」によって実質弱点がゼロになり、後者はじめん4倍なので、とりわけ恩恵が大きい。
反面元が半減であるマスキッパには恩恵が小さく、元が無効であるスピンロトムは実質特性無しでの戦闘を強いられてしまう。
仕方ないと言えば仕方がないのだが、第6世代から登場したフィールド技の効果も受けられない。
特に、第7世代では自動フィールド展開特性持ちが活躍していることもありデメリットは小さくない。まあこの辺はひこうタイプ全般が持つ弱点でもあり、ポケモンによってはフィールドがデメリットになりうる場合もあるので一長一短である。
なお、グラフィック上は浮いていても特性「ふゆう」でないポケモンはたくさんいる。
が、それら全てに「ふゆう」が与えられていないのは単にバランスの問題である。
もし「ふゆう」持ちが大量に現れたならばじめんタイプが涙目になるのは言うまでもない。
原理的な部分では、「マッドショット」や「どろかけ」や「ホネブーメラン」等の明らかに空中に投擲しているタイプの攻撃も回避対象に入ることは、不思議と言えば不思議なのかもしれない。
ふゆう所有者の悩み
この特性を持っているポケモンは多くの場合特性が「ふゆう」に固定されてしまうという困った特徴を抱えている。基本的に第二特性、夢特性が存在しない(厳密には3枠ある特性全てが「ふゆう」に設定されている)のである。
例外は実装時点で既に特性が2種類あったドーミラー系統と、進化することによって「ふゆう」を失うヨマワル系統。残念ながら進化して「ふゆう」になるポケモンに他の特性があるものは1匹もいない。
しかし、ポケモン剣盾においてガラルマタドガスが追加された際、原種のドガース系統にも「かがくへんかガス」と「あくしゅう」の特性が追加されたことによって「ふゆう持ちに他の特性はこない」というジンクスが遂に打ち破られることとなった。
肝心のドガース系統は元々「ふゆう」との相性が良かったため他の特性が使われることは少ない(後はダブルバトルで「かがくへんかガス」が使われる程度)が、「ふゆう」を腐らせてしまっている一部の不遇ポケモンたちに今後の改善の可能性を提示したことは大きな功績と言えるだろう。