ラルトス
らるとす
基礎データ
※シンクロ:自分が「どく」「まひ」「やけど」状態になったとき、相手も同じ状態になる。(バトル時)
手持ちの先頭にいるとき、同じ性格の野生のポケモンと出会いやすくなる。(フィールド時)
※トレース:対戦相手と同じ特性になる。ただし、一部の特性(「トレース」や「バトルスイッチ」など)はトレースできない。
※テレパシー:味方の技のダメージを受けない。
他言語版の名称
英語 | Ralts |
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イタリア語 | Ralts |
スペイン語 | Ralts |
フランス語 | Tarsal |
ドイツ語 | Trasla |
概要
『ポケットモンスター ルビー・サファイア(第3世代)』から登場しているポケモン。
服の裾を引きずった幼児のような外観で、おかっぱ頭のような緑色の頭部が目を隠している。
「気持ちポケモン」の分類通り、横から見るとハートマークのように見える赤いツノで相手の感情を読み取ることができ、敵意を感じると物陰に隠れる為、人前にはめったに姿を現さないという。
実際野生でもなかなか遭遇することができず、生態こそよく分かっていないが、生息数も少ないのかもしれない。
一方で明るく前向きな気持ちを好んでおり、それらをキャッチすると近寄ってくる共感性の高さを持つ。トレーナーが明るい気分のときには一緒になって喜び、人やポケモンの温かい気持ちをキャッチすると全身がほのかに熱くなる模様。
隠れている目は公式イラストでは見ることができないが、ポケモンカード等で確認することができ、顔つき自体は進化後とあまり変わらない。第6世代では図鑑で下から覗き込むようにすると見ることができる他、技を使う時のモーションでも見え隠れする。
一見腰から下の全体が足に見えるが、足跡自体はそれらを含まない小さな丸い物なので、キルリア・サーナイトの腰にもあるヒラヒラの部分を引きずっているだけと考えられる。
語源は「星の」もしくは「アストラル体(神智学で体を構成する要素の1つ、感情などを司る)」を表すastralのアナグラムと言われる(astral→raltas→ラルトス)。
発音や並び順こそ違えど他国語でも同様のアナグラムが見られる(上記参照)。
また、第6世代から自身のタイプにフェアリータイプが追加された。
こんな小さい身体ながら、ドラゴンタイプのわざをシャットアウトするのだから恐ろしい。
色違いは赤い部分がオレンジに、緑色の部分が青っぽい色に変わり、これは進化後も同様となる。
ゲームにおける特徴
『ポケットモンスター ルビー・サファイア・エメラルド』およびリメイク版では、ミツルのパートナーとして活躍する。
元々戦闘をするタイプではないので攻撃技はあまりなく、覚えるにしても低火力の技ばかり。そして基礎ステータスも全体的に低めで伸びもあまりよくないので鍛えるのは少々骨。
どれくらいかというと序盤の幼虫ポケモンに毛が生えた程度しかない。
しかも初期技は「なきごえ」だけ。攻撃すらろくにできず無抵抗にやられる。
「なきごえ」や「かげぶんしん」でダメージを抑えつつ「ねんりき」などで競り勝ちに行くか、あるいは顔見せだけしてあとは他のポケモンにどうにかしてもらうという、初代からコイキングなどに対して使われる方法になりがち。
上記の通り、第6世代からはフェアリータイプを得てドラゴンタイプの技を無効にできるようになったが、序盤はドラゴンタイプの技に当たる機会は滅多になく、ほぼ死に長所と化している。むしろむしタイプなどが使う「どくばり」で弱点を突かれるというデメリットの方が痛いかもしれない。
だがORASから「チャームボイス」を覚えられるため、序盤で捕まえて育てておくと2つ目のジムで活躍してくれる。
成長しキルリアに進化すると徐々に頭角を見せ始め……ることもなく、1進化のポケモンとしては極端に弱い。
その弱さたるや、大体スボミーとかメリープと同じぐらいである。
レベル20でやっとの思いで進化してこれなのだから、中々心が折れそうになってくる。
ゆえにキンセツシティにいたミツルが、ラルトスだけを頼みにトウカから旅をしてきたとは考えづらい。恐らくシダケタウンのおじさん(とそのポケモン)に連れてきてもらったのだろう。
それでも大事に育て続けサーナイトないしエルレイドに進化した時こそ、きっと心強いパートナーになってくれるだろう。
このように大器晩成型のポケモンで、愛情をこめて育ててやるとしっかり応えてくれるのだ。
こういう意味ではミツルのパートナーとしてふさわしいポケモンなのだろう。
きあいのタスキで耐えてトリックルーム→みちづれ、おきみやげ戦術ができるポケモンのうちの1匹であるため、ラルトスのまま使うならSの低さを生かしたこの戦術になるだろう。
番外作品
『ポケモンGO』
2017年12月9日、第3世代本格解禁と共に実装された。
原作プレイ者なら想像つくとは思うが出現率は低い。長時間探して1匹手に入るかどうかといったところ。
おまけに2019年8月現在巣が存在しない。極めつけはタマゴも何と10kmのものから孵る。
お手本のようなレアキャラと言える。
だがダンバルなどのように理不尽に低いかというとそうでもなく、加えて曇りや強風の時には出現率が上がるのでまだ良心的な方である。探す時には天気を気にしておくとよい。
2019年8月3日にラルトスのコミュニティ・デイが実施され、期間中に(タマゴやレイドボスも含めて)大量に出現しただけでなく色違いも実装された。
また数日後にはロケット団がシャドウポケモンとして持つようにもなった。
進化形キルリアも不定期でレイドボスに選ばれるなど、少しずつ入手がしやすくなっている。
アニメ版
AG109話
野生のポケモンで登場。川に落ちて風邪をこじらせて倒れていた所をマサトに助けられる。
- AG146話
元々は鉱山の町で採掘を手伝っていたエスパーポケモンの1匹で、寂しさを紛らわす為他のエスパーポケモン達と一緒に音楽を鳴らして毎日踊り明かしていた。
その他
BW | 143話 |
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XY | 5話・9話・16話・21話・92話・138話 |
劇場版 | 神速のゲノセクト_ミュウツー覚醒・ボルケニオンと機巧のマギアナ |
漫画版
ルビーのRURU
ルビーが幼い頃センリから3匹譲り受けた中の1匹である幼なじみポケモン。
ホウエンのコンテストでの「かしこさ」部門担当の予定だったが、ミツルにポケモンを捕まえさせるために彼に貸していた時に地震でルビーとはぐれてしまう。それによって一時的にミツルの手持ちへ加わる事になり、ルビーの手持ちとして活躍するのは第6章以降でかしこさ担当はPOPO(ポワルン)に譲られる。空の柱にてセンリとの特訓の末にキルリアに進化し、事件終結後にミツルから返された。